スポーツ健康科学セミナーⅡの補講を先週の土曜日の4時限目に行いました。先週のブログで書きましたISBの出張のためです。
今回のゲストスピーカーは、何と!!「我らがスポーツ健康科学部の牽引車、ムードメーカー、学生の兄貴分」の林さん(学部事務室)です。ゲストスピーカーの話を持ちかけたとき、「是非やらして下さい。学生に話すの大好きです!!!」と2つ返事をもらいました。スポーツ健康科学部・大学院同研究科の設置に最初から携わり、私と一番長く、深く働いてきてくれている同僚です。学部・研究科づくりの過程で、全国をくまなく歩き回り、朝早くから深夜まで専念して奮闘してくれたパートナーです。彼からは、「お父さん」と言われますが、まだまだ兄貴分の気分で私はいます。
思い入れの深い1期生の前で、やはり熱く、そしてしみ通るように話をしてくれました。林 龍徳(はやし りゅうとく)さんの夢、りゅうとくの夢は、「人生のパートナーを見つけて良い世の中づくり」です。パートナーは、伴侶を意味するだけでなく、一緒に仕事をする仲間、地域づくりにともに汗を流す住民、もちろん学部・研究科を盛り上げて「少なくとも日本一」を目指す教職員、学生、院生もこのパートナーに入ります。
大学職員になった理由は、①りゅうとくの夢の実現、②やりたいことを見つけて行動できる人間の育成、③社会の一歩手前の大学生を前向きに積極的にすることで世の中を明るくできる、ことが大きな理由です。そのため、大学の職員が行う業務は基本的には、①大学と会社とは変わらない、②教育というサービスを提供する業務である、③仕組みを作る仕事、である。一般的に広く浅く印象づけられている、とってもラク、事務作業ばかり、休みが多いは、×、×、×である。
スポーツ健康科学部の教学コンセプト、成り立ちについても詳しく話をしてもらった。他の体育系、スポーツ系との違いは何か? おそらくこれは学部生、大学院生が就職活動するときに、アピールポイントしてうちだすところになるが、①理論と実践による学び、②社会人基礎力、③マネジメント能力、を保証するカリキュラムで、これらの力がつけられることが大きな特徴です。この特徴があれば、我々がリサーチした企業は、喜んで採用してくれることを学部づくりの過程で調査してきました。
大学時代にやるべき事は、①勉強(正課、課外)、②仲間づくり、③恋愛 。これらを本気で全力で一生懸命やりなさい!この一生懸命の中で、大学時代は、『好きなことを探す』ことである。社会人の活動も基本的に同じだけれども、『好きなことを形する』点で少し違いがある。社会人として生き抜くためには、自信(自分と向き合う)、自分らしさ(自分のエッセンスを出す)、人間らしさ(人の中で生きている。人を意識して生きて欲しい)をしっかり持つことである。
講演の最後に、スポーツ健康科学部の目標をつくろう!と提案があった。りゅうとくからの提案として、『社会人として活用される人間へ。そして人を活用する人間へ』があげられ、学生同士で語り合い、スポーツ健康科学部の文化・土壌からもっと良い案を出して共通認識できる目標に変えていって欲しい。ただし高い目標設定のために、①人間的魅力をもつ(挨拶、ルール厳守、自信)、②自分のできること、好きなことをはっきりと(考えて行動できる人間になる。自分だからこそできることを探す)、③人に愛を、学部に愛を!(人の中、仲間、先輩、後輩とともに生きている。学部の中で力をつけてきた)、を念頭に。
締めくくりに龍徳語録を頂いた。
なんでもやってみればよいではないか。
そこで大切なものはけじめ。
我らが持つは人のけじめよ。
(林 龍徳)
一期生の学生に、十分に訴えかけ、しみ通る話を頂いた。私も学部づくりの時を思い返しながら、今いる学生の教育と研究、そして卒業後のキャリアについての責任を今一度かみ締め直す講義であった。林君、ありがとうございました。
【ISB2011】
7/1-7/8までの出張では、下記の国際バイオメカニクス学会が主催する2年に1度の国際会議に参加してきました。今年はベルギーのブリュッセルです。
International Society of Biomechanics (ISB)
http://isbweb.org/
今回は、1200名ほどの参加がありました。日本からも75題の発表がありました。下記のHPでプロシーディングス(講演録)がみれますので、是非、興味あるテーマの研究についてみて下さい。
本学からは、【伸輔】先生、【光O】先生そして私の3名が参加していました。【伸輔】先生は、口頭発表で堂々と発表、質疑応答をされていました。最終日のバンケットでは、ISBから「特別表彰!?」を受けていました。詳しくは本人に。
私も刺激的な発表を聴き、また日本を含め、若手の院生(中には修士の学生)の素晴らしい発表を聴き、次回は研究室の院生を是非に発表させたい、と意欲をかき立てられました。初日に少しのトラブルがあり(みなさん、外国へ行くには十分用心と備えを!)社会勉強までさせてもらいました。今回の学会は、非常に研究アイデアを刺激されました。実験アイデアを含めていくつもプロジェクトアイデアが浮かびました。次回は、2年後にブラジルであります。また、来年には、ISBSというスポーツバイオメカニクスの国際学会がメルボルンであります。こちらにもチャレンジしたいです。 【光O】先生は、精力的に講演に参加、さらには国際ネットワークを広げるべく、会議後には外国の若手研究者と深夜まで議論。最終日のバンケットでは、短期受け入れてくれる先生ともコンタクトが取れ、収穫の多い学会でした。
【忠】