「研究者を育てる」私の夢の1つです。
人には、それぞれの育て方がありますが、大事に育てても、放置していても、結局は勝手に大きくなって行きます。撒いた種が芽を出し、どんな葉をつけ、どんな実になるのか、水のやり方がとても重要だと感じます。植物は過保護に育てると水をやりすぎて葉が腐ったり、放置しすぎると枯れてしまったり、abc.先生からいただいた鉢植えを見ていて、腹八分目の状態で育てることが意外に難しいことに気づかされています。人間も植物や動物と似ているように思います。
先週のサマースクールに引き続き、日曜日には科研費のイベントである「ひらめきときめきサイエンス」が行われました。高校生のみなさんが参加し、ミクロからマクロまで、たくさんのサイエンスにふれる機会となりました。高校生のみなさんのキラキラした目がとても印象的で新鮮でした。いつもスポ健の学生さんを見ていても感じることですが、5年後、10年後、どんな花を咲かせて行くのかなあと想像してみたり、それと同時に、私自身も研究を続けられる環境で生きていることは確信していますが、どこで生活しているのかなあ、と思いながら先週にひきつづき、見学させていただきました。
「ひらめきときめきサイエンス」最初の講義はippo先生のリーダーシップ。高校生のみなさんはとても楽しそうに参加していました。私の方は、とても良い勉強になりました。心をほぐすことから始まる講義、私もアレンジして、授業で用いたいと思っています!「教員同士でやってみたらおもしろい!?」とHassy先生。いつも発想がとても豊かです(^^;)
5階の生化学部屋。DNAの抽出。(左上:Mori4maくん、左下;Ma2taniくん)みんな興味深々でした!
普段、目に見えないから神秘的です。
私も実験を初めた当初、DNAが見えた瞬間はすごく感動したことを思い出しました。
1階のパフォーマンス測定室。高速度カメラを使うとボールがどうなるの?!ということで、野球部の生徒さんにボールを打っていただきました。ものすごい大きな音が会場中に響き渡りました。高速度カメラで普段、何気なく見ているものを超スローで見てみるとボールにどんな力がかかわっているのかがよくわかりました。野球部さんの素晴らしい打球の次に、O塚先生、空振りのはずがつい。。。?
バイオメカニクスの分野は私の頭の中も学部時代と修士の授業でストップしているのですが、すぐに目で動きがチェックできるので、イメージしやすく、昔習っていたバイオメカニクスの授業の印象が変わりました。
こういうイベントに参加することによって、将来、研究者を目指す生徒さんが出てくることがとても楽しみでもあります。院生のみなさんにとっても、「教える」ということから「育てる」ということを考える日がくるのでは?!とも感じた瞬間でした。香