トライアスロンはアイアンマンレースとも呼ばれ、距離は水泳3.9km、自転車180km、それからフルマラソン 42kmをこなすという、とってもとってもばかげた競技です(最近はミニレースもあります)。
もともとアメリカの海兵隊が訓練で始めたとも言われています。また一説には、ハワイで行われていたそれぞれ遠泳、オアフ島1周自転車レース、ホノルルマラソンのどの競技の選手が最もタフかを比べるために、3種の競技を連続して(投与実験のクロスオーバー法ならぬ、スーパーインポーズ法でしょうか)競うようになったとも言われています。
(ただ、所要時間がそれぞれ水泳1時間程度、自転車6時間程度、マラソン4時間程度ですから、やはり時間の長い自転車競技選手が有利かもしれませんね。研究デザインからいえば、順序もランダムでないので、3種の競技の優劣を比較できるものではないのですが)。
この距離を完走するとアイアンマン(鉄人)の称号を授けられます(私も1985年にハワイアイアンマンレースを完走しましたので、一応、鉄人です。でも、ちょっとさびてきている気もしますが)。
競技としてのトライアスロンの話はこのくらいにしておいて、研究分野その2)への出会へと急ぎましょう。
まずは、私が大学時代にトライアスロンの選手として、当時その研究を行っていた故岩根久夫東京医科大学衛生学公衆衛生学教室(現健康増進スポーツ医学講座)名誉教授にお会いするところから始まります。
岩根先生のグループが、トライアスロンレース後に血中に遊離してくるミオグロビン(レースを終え、へろへろの選手を捕まえて、採血するのもひどいといえばひどいですが)の研究を行っていたことに端を発します。
その研究をペンシルバニア大学の故Britton Chance先生が聞きつけたことが、次の分岐点になります。
半世紀以上前にミトコンドリアの電子伝達系のカラクリを解き明かす契機を作ったあの先生です。彼の逸話は山ほどありますが、二つの顔のみ紹介します。ヘルシンキオリンピックのボードセーリング競技の金メダリストの顔とヘミングウエイとカジキマグロの一本釣りで競った顔です、多分間違いないと思うのですが・・・
その後、彼の研究室に留学する栄誉を与えられ、磁気共鳴分光法と近赤外分光法を用いた研究に従事することになるわけです。その2)に出会うまでの種明かしでした。出会いは素敵ですね。
ふと気づくと、徒然なる落書きが過ぎて、長くなってしまいました。
では皆さん、この旅での裏話は、またいつかお会いしたときにグラスを傾けながら...
【Hama】
【今週の 1 shot!!】
京都茂庵のスイーツ
【もう1枚!】
先週、学部の女の子たちが実験で使用する、テープをたくさん切ってくれました!!
実験でよく使用するので大変助かりました。