[ 2013年06月 ] の記事一覧

2013.06.11

子どもの健やかな成長に向けて

東京都医学総合研究所主催のTOKYO TEEN COHORT講演会があって、勉強してきました。今、子どもの健やかな発達(波乱万丈の思春期を健康的に過ごす)を目指した研究プロジェクト(教育学、心理学、精神医学の融合)が行われているようです。

 

 この日の講演内容は、「進化的に見たヒトの思春期」について、そして「信頼しあう社会」についての2本立てでした。特に、今、私の中ではサルやチンパンジーがブームなので、哺乳類とヒトを比較した成長プロセスの話、(哺乳類には基本的に存在しないという)思春期と犯罪発生との関連分析の話は興味津々で、また機会があれば勉強したいと思います。

 

 みなさんは、どんな思春期(♀7~10歳、♂~12歳の子ども期以降、1920歳までを言うそうです)を迎えていますか?あるいは、どんなほろ苦い(!?)思い出がありますか?

 【ippo

201306.jpg



6月4日夜、SPOCHA+主催のパブリックビューイング。

2014FIFAワールドカップ ブラジルアジア地区最終予選、

SAMURAI BLUE 日本代表 vs. オーストラリア代表の試合。

目標の300人観客動員できた瞬間!

学部を超えた参加で、ものすごい盛り上がりでした。




2013.06.10

『スポーツに関わる仕事に就く』

ミズノ株式会社 eマーケティング室 立石明子氏に、表題のテーマで講義をしてもらいました。その概要をまとめます。

20130610-1.jpg

高校は、奈良女子大学付属中高(理系、SSH)。腰椎間板ヘルニアにより選手は断念、「行きづまる経験」をした。立命館大学経済学部サービスマネジメントインスティチュートで学び、マーケティングについて詳しく研究。同時に、課外活動として、いまスポーツ健康科学部の学生も関わっているRAM(ritsumeikan athletic medicine)で学生トレーナーとして活躍(12年ラグビー部、34年 男子長距離、男子バスケット)。また、製薬会社でのインターンシップ(マーケティング戦略を考える)、ならびに日本トレーニング科学会で発表(長距離選手の怪我予防の内容)も経験。卒業後、2009日本ユニシス株式会社に入社してSEを行っていた。日本ユニシスを選んだ理由として、「ITスキルを身につけるステップアッププラン」として位置づけ、かつ教育プログラムがしっかりしていること。2013.1ミズノに入社。転職のきっかけは、ロンドンオリンピックを観戦していて「オリンピックに行きたい!」、同世代の勇姿に背中を押される。変わりたい。自分が最も高いパフォーマンスを発揮できる環境は?、と「働く」意味を問い直したことによる。会社選びでは、『社名を背負うという覚悟』とともに、その社名を背負いたくなる会社を選んだ。

最後につぎのようにまとめてもらいました。

『役に立たなければ意味がない』。どこでどのように誰の役に立ちたいか。

           行動指針:楽なほうより「楽しい」ほう

        キャリアイメージ:柔軟性を持って仕事に取り組みたい

                       多くの人に影響力のある仕事がしたい

           備えておくべき能力・力量:先手挨拶、健康第一、変化をおそれないこと、

                                             順応力

           身につけるべき専門性:気づいたときにすぐに着手すればいい

          具体的な行動計画:忘れないように書く(月次目標とタスク管理)

                                    目標を立てて着実に「完遂」することを繰り返す

                                    「自信」はこの積み重ねによってできる。

 

20130610-2.jpg

 立石さんは、自分自身の歩む中心軸をしっかりと備えて行動してきていることが非常に良く分かり、これからの活躍、発展が間違いないと確信できました。素晴らしい卒業生に成長しているのを実感させてもらい、教員として非常に誇らしく、大変嬉しい講義でした。

 また『仕事をする』とは?という質問に対して、「今までお世話になった方々への恩返し」と明確に回答いただき、改めて感じ入りました。立石さん、ありがとうございました。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

先日、3回生ゼミで自分の読んできた本を紹介する「ビブリオバトル」を行いました。言葉だけで本の内容を紹介し、聞いている人に「読みたい!」という気持ちにさせることが評価のポイントです。バトルですので順位を決めました。そのときに1位となったのが、グーグル、ディズニーよりも働きたい「教室」 松田悠介著 でした。私も思わず購入して、今読んでいます。【忠】





2013.06.09

「懐かしい後輩たち」を通して?!

 金曜日に、この4月に立命館大学に入学した、高校の後輩(男子学生1人と女子学生2)たちと会うことが出来た。宮城県石巻高校の出身者で作る「関西鰐陵(がくりょう)同窓会」の新しいメンバーだ。3人とも衣笠キャンパスでの学生生活を送り始めたところだ。会って話を聴いてみるとBKCにも「先輩が来ていますよ。」とのこと。改めて、後輩の発掘をしなければと思っているところだ。

それにしても、この後輩たちは「85回生」とのこと。私は40回生だ。隔世の感がある。とくに、後輩の女子学生と話すことには、正直言って、僅かばかりだが、「面映い」ところもあった。普段、大勢の女子学生と接していて、何の違和感も持ったことがないのに、これはどうしたことなのか。高校の「女子の後輩」と面と向かって話すのが初めてのことだったことが原因なのだろう。かつては男子校だったものが、共学となってまだ5年と日が浅く、先輩も同輩もそして後輩も、かつては「男だけの世界」だったところに突然「女子が現れた」と言った感覚だ。特段感じなくてもよいような「心の動揺」とも言えるもの。「男女別学」の弊害とは、こんなところ垣間見られるのかもしれない。

 それは兎も角、実はこの3人とも、「東日本大震災」では被災しているのだ。「古い先輩」にも拘わらず、気持ちよく会ってくれて「元気そうに」振る舞っていた彼らの心の内は知る由もない。その内の1人は、北上中学校出身と言う事だった。そこは、あの「大川小学校」とは、北上川を挟んで対岸にある地域。彼女にとって「目と鼻の先」にあった大川小学校のことには、どれだけ心を痛めていることか。

実は、5月の連休に家族共々自動車で石巻方面に行った折、女川町立病院敷地内の仮設の喫茶店で見つけて購入したのが池上正樹・加藤順子『あのとき、大川小学校で何が起きたのか』(青志社、2012/11)だった。「(教職員・児童84人の死者・行方不明者を出した)大川小学校の危機管理マニュアルには、津波の避難先として学校周辺に存在しない場所がひな形のまま記載されていた。津波の避難訓練もしたことがなかった。」(p.15)、「新しい事実が出てきても、その場しのぎの安易な対応の積み重ねで、現状を追認するだけの組織。3.11が過ぎても、何事もなかったかのように沈黙し、あるいは取り繕うことで、この中心部がポッカリと空いた空洞の組織だけが維持されていく。しかし、そんな空洞の組織を構成している社会は、私たちが作り出しているのだ。」(p.21)などなど、重く語られる問いをどう受け止めればよいのか。

そんなことを考えながら、ふと、「未来を信じ、未来に生きる学園づくりが今、本当に求められているのだなあ。」という思いが脳裏を掠めていった。と同時に、「間違っても、『あのとき、大川小学校で何が起きたのか』と同様のことが語られることのないような学園づくりが今こそ必要なのだ。」という思いにも至っていたのはどうしたことだろうか。

 短時間ではあったが、久しぶりに入った衣笠キャンパス内の喫茶室「ゆんげ」での懐かしい「ずうずう弁」を交えての会話は、最初の「面映さ」もすっかり吹き飛ばしてくれて実に楽しいものだった。

 それだけに、彼ら3人はもとより、全ての学生にとって本当に学び甲斐のある学園であってほしいものだとの思いを強くしたものだった。彼ら3人とは再会を約して別れた。   mm

 

 

2013.06.08

学生主導の基礎演習

今年度も基礎演習を担当していますが、オリターとアカデミックアドバイザー(AA)の活動内容が毎年レベルアップしていると感じています。

今年は前期の授業でもAAに授業の前半を任せて、学生の視点から1回生が必要とするアカデミックスキルについてグループワークしてもらっています。

写真はコミュニケーションスキルに関するグループワークの様子です(僕はこの日はマインドマップを紹介し、オリターやAAにも1回生と一緒になって、資料のまとめやアイデアメイキングの際のマインドマップの活用にチャレンジしてもらいました)

今年はオリターが4人にAAが2人と、教員としてはかなり恵まれた環境で授業を進めています。

satoshi

kisoenshu.JPG














2013.06.07

United Sports Foundationの役員会に出席してきました。

こんにちは。

梅雨だというのに暑い晴天が続くBKCです・・・

みなさん、暑さにはご注意くださいね。

 

さて、先日、一般財団法人United Sports Foundationの定時評議員会が開催されました。

 

 

IMG_9394.jpg
USFは2011年3月11日の東日本大震災を契機に、「one world. one team.」を活動理念に、スポーツを通じた社会貢献活動を積極的に展開しています。

昨年度も東北地方、東日本を中心に様々な活動を展開してきました。

今後は西日本にも活動の範囲を広げようとしています。

また、USFは昨年度、立命館大学スポーツ健康科学部と学術交流協定を締結し、NFL協定科目に特別協力いただいています。

 

存在するあらゆる組織は社会に貢献しなければなりませんが、スポーツに関連する企業、組織はとりわけその性格は公共性が高い存在です。

 

今後の一層の展開を願っています。

 

BULLCO

 

 

 

 

 

 

2013.06.06

身体活動は心の健康にも効く!

昨日、理工系学部の教養科目である「現代人とヘルスケア」の授業で、財)明治安田厚生事業団理事のK先生に招聘講師をお願いしました。K先生は、私の前職の(株)ダイヤモンド・アスレティックスで上司にあたる先生です。大学を卒業した22歳から25年以上にわたって長い間大変お世話になっています。授業内容は「運動処方と運動負荷試験」です。K先生は健康運動指導士であり、東京都新宿区にある財)明治安田厚生事業団の新宿健診センターでの運動指導部の統括責任者となります。一般の学生向けに分かりやすく、自身の健康管理の重要性と安全で効果的な運動の選び方について解説していただきました。特に、厚生労働省が近年、がん・脳卒中・心臓病・糖尿病の4大疾病に「精神疾患」を加え日本の5大疾病とし、注目されていることなどが盛り込まれていました。最近の疫学研究の成果から、身体活動と不安やうつなどの精神疾患には負の量反応関係が認められる、つまり身体活動は心の健康にも効く!ということが報告されています。近頃は、精神的な悩みを抱える学生が増えてきているようです。「心がもやもやしたら運動ですっきりしましょう!」。K先生は大勢の理系学生の前で訴えかけていました。

 

話は変わりますが、現在、大阪の中之島リーガロイヤルホテルにて日本老年医学会が開催されています。なんとその書籍コーナーで、先日紹介させていただきました「サルコペニアを知る・測る・学ぶ・克服する」が医学学会ベストセラーに選ばれていました。年間ベストセラーを目指してがんばりたいと思いますので、応援よろしくお願いします!sana

 

 

book.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2013.06.05

感嘆符(!)のつく学びを。

おはようございます。ma34です。

 

今日は、昨日mm生先生とお話していて「おお、」と思ったフレーズについて書きたいと思います。つねづね感じていたことを言い当てる言葉でした。

 

それは、学生には「『疑問符(?)、感嘆符(!)のつくような学び』をしてほしい」という言葉でした。

 

私もよく、「それはなぜだろう?」「本当かな?」といった「?」を持った主体的な学びが大切だと学生にも話しています。もちろん、それは大切なのですが、何か今の学生を見ているとそれよりも大切なことがあるんじゃないかな、とも感じていました。それがきっと、「感嘆符(!)のつく学び」なのだと思います。

 

昨年度の基礎演習で担当をしていた今2回生にばったりと出会った時には「最近どう?」と声をかけるのですが、みんな口を揃えて言うのが、「思っていた以上にスポ健2回生はしんどいです」との一言。もちろん「充実している」という意味ではとても良いことなのです。けれども、課題に追われ、それを何とかこなし、部活に行き、疲れて寝る・・・といった、いわゆる「ゆとり」「心の余裕」や、何かをじっくり、ぼんやり考える時間の無い生活になってしまっている人も少なからず居るようで心配です。

 

実は、何かをじっくり、あるいはぼんやり考えるという時間は、とても大切なのではないかと思うのです。自分のやりたいことや自分の「あ、それって面白い!」と感じることを見つけるには、時間的余裕や心の余裕がある程度必要なのではないか、と思います。

(私は決して真面目な学生ではなかったですので、余裕はたくさんありました。でも、その時間は今振り返ると大事な時間で、2回生の時にぼんやり考えていたことが今の研究につながっているのです。)

 

でも、課題ばかりで忙しいんだもん!という学生の声が聞こえてきそうですね。そんなゆったりとした時間なんてないもの!と。(課題を出している方としては反省します。課題の目的・内容を吟味しないといけませんね!)


 そういう方は、まず授業を主体的に聞く(面白い!、なぜ?と思えることを探しながら聞く)ということはもちろん、是非一緒に学んでいる友だちと授業の中身について感想を交流してみてください。授業後にちょっとでも良いのです。受け取り方が異なっていたり、「へえ!そんなこと考えて聞いていたんだ!」と新たに発見し、学びを深めることが出来るかもしれません。一人では学べないことも、友だちの意見を聞くことでさらに広く・深く学べる可能性が広がります。

 

「?」を持った学びはもちろんのこと、皆さんにはまず「へえ!」「面白い!」「なるほど!」と思うことをたくさん見つけてほしいと思います。  ma34.

2013.06.04

学部オリター団企画のスポキャン

 今年のスポキャンは、大阪市立琵琶湖青少年の家でした。スポキャンは、この学部が発足してから毎年この時期に、1泊2日で、1回生各クラス5名ずつ、9クラスが集まって行われています。学部の理念「スポーツ、健康、グローバル、リーダーシップ」に、今年はオリター団が考えた「For you +1」を加えて、次年度を担うリーダーを育てることを意図して企画されています。

 今回は1日目の半分だけ参加してきましたが、年々ノリが良くなっていると感じました。体を動かしながらの企画は、全学的にみても毎年評判がよく、注目の学部のようです。

 内容も、オリジナルのものを取り入れながらやっています。集中して、何か目標をもったときの学生の力は見事です。1回生も、オリター団のメンバーも、社会に出て、家族を持ち、子どもを育てる時、地域での活動などなどに、この力を活かしてもらいたいものです。  【ippo】

20130604a.jpg
20130604b.jpg












20130604c.jpg

左上:1回生とオリター団の人数、どっちが多い!?
    施設の方の話も静かに聴いていました。
右上:最初の企画からすぐに、すぽきゃんの雰囲気に馴染み、
    盛り上がっていました。
左下:1回生のときからの仲良しさん。今年はオリター団で、
    1回生を引っ張ります!準備にも余念がありません。


この近くに、大きな道の駅があるらしく、鮒ずしやら鯖寿司やら売ってあるそうです(Shine先生談)。今度はそれを目当てに、このあたりを散策してみたいと思います。






2013.06.03

『8000人の経営者、年間30カ国の移動から見た仕事でうまくいき続ける人の6つのコツ』

20130603-1.jpg

野田宜成氏(株式会社ビジネスミート)より、表題の講演をいただきました。以下、その概略を紹介します。

今日の話の話題は、次の6つ。

1.仕事はなぜしなければならないのか

2.仕事ができる人

3.面接のコツ

4.転職のコツ

5.恋愛のコツ

6.幸福度アップのコツ

1の「なぜ仕事をしなければならないのか」については、恩師の言葉より、『人間は必ず役目を持って生まれ来る。その役目を早く見つけると残りの人生は楽しい(存在がハッキリする)』。言い換えると、仕事は役割を見つけるためにやる。2倍一生懸命やれば、2倍速く役割が見つかることになる。

2.仕事ができる人は、ファンを増やせる人、周囲を巻き込める人である。そのためのコツは、「聞き上手になる」こと。ポイントは①大きく頷く、②腕、脚を組まない、③メモをとる。早速取り込んでやってみましょう!

 3は、面接官が取りたいのは、「仕事ができる人」。すなわち『集中できる人』。集中できることがアピールできると良い。具体的なところまでは時間の都合上なしでした。同じく、4、5もほかの話が盛り上がり今回はなしでした。

 6「どうしたら幸福になれるか」は、役目がある(存在意義がある)こと、そしてその役目に邁進すると自信がでてくる。役目は、「自分の好きで熱中できるもの」を選ぶと良い。そうすれば、努力感なく努力が継続できる。そして、人生には必ずゴール(死)がある。そのゴールに向けて人は歩んでいく。その途上で、夢と目標を見据えて進んでください。

あきらめなければ夢は叶う!

の言葉で講演を締めくくっていただきました。 

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

20130603-2.jpg

Whitworth University で、Athletic Trainerを目指して勉強している学生たちが、訪問してくれました。様々な大学を訪問したり、日本の文化を理解するインターシップの一環のようです。せっかくの機会ですので、本学のGATプログラムでATCを目指す、スポーツ健康科学部の学生とジョイントしたワークショップを桑原先生の授業で行ってもらいました。アメリカのメジャーリーガーが使っている、肩のストレッチとストレッチバンドを利用したストレッチの実習でした。双方とも同じ志の学生同士、意気投合して真剣に学んでいました。【忠】







2013.06.02

「上を向いて歩こう」に思いを寄せて

 今から半世紀前の6月、「SUKIYAKI」ソングとして日本の歌が全米で初めて1位になったのが坂本 九の「上を向いて歩こう」だ。3週間も首位を保ち、ミリオンセラーにもなったと言う。さまざまな困難な状況に置かれた人たちの「希望の歌」として歌われ続けていて、東日本大震災をきっかけにして改めて「大合唱」され、人々の心を繋ぐものになっているようだ。この歌。作詞した永 六輔さんに言わせると「挫折した泣き虫の詩が、いつの間にか励ましの詩に変わった」とのこと。

私も、「半世紀」程前の中学生時代によく聴いて歌ったものだ。6歳違いの兄が収集していた数多くの「歌謡曲」の「ドーナッツ盤」の中の一枚に、この歌があった。当時、我が家には「風呂」は無く、専ら近くの「銭湯」に通ったものだが、その途中、夜空を仰ぎ見ながらよく歌ったものだ。とくに冬の満天の星空に向かって歌うのが好きだった。

但し、坂本 九が歌う「上を向いて歩こう」だという印象はそう強く無かった。むしろ、当時は、「高校三年生」を歌う船木一夫に憧れたもので、家でもその気になって「学園モノ」をよく歌っていた。ところが、ある時、家に遊びに来ていた兄の友人から、「船木一夫よりサカモトキュウの方が似合っているぞ」みたいな事を言われたことがあった。坂本 九を強く意識したのはその時だったと思う。

そう言えば、「タイミング ♪♪♪♪ タイミング ♪♪♪♪ この世で一番肝心なのは 素敵なタイミング」と軽妙に歌っていた「にきび顔」の歌手が、哀愁を漂わせながらも、軽快なテンポとリズムで歯切れ良く歌っていたのが思い起こされる。その歌が遠くアメリカで「スキヤキ・ソング」として紹介され「ヒット」したらしいということ知るのもずい分後になっての事だ。

さて、531()には、200711月の「提訴」以来5年半にして、「一時金訴訟」の「和解」が成立した。200人を超える教職員が「原告」となって、「苦渋に満ちた」選択として学園トップを訴えてきた裁判だった。「原告」になれないまでも、それに倍する教職員が訴訟には賛意を示してきた。20123月末の一審での「勝訴」からだけでも1年以上が経過した。「原告団」を一糸乱れず纏め上げてきた「世話人」の方々の、この間のご苦労には本当に頭の下がる思いだ。そんな思いととともに、「上を向いて歩こう」が蘇って来ている。   mm