[ 2013年11月 ] の記事一覧

2013.11.10

「今も昔も?!」を思う

119日。戦後最悪の「労働災害」と言われた福岡県大牟田市の三井三池炭鉱・三川鉱での炭塵爆発事故が起こってから50年を迎えた。死者458人、一酸化炭素中毒患者839人に上り、半世紀たった今も、重い後遺症に苦しむ人がいるという。炭塵は坑内に浮遊する石炭の粉で、積もれば爆発の危険があることを解っていながら、清掃や散水などの初歩的な対応さえ怠り、その保安は杜撰だったという。事故調査にあたった専門家も「たまり放題」だったと結論付けるほどの状態で事故は発生したという。

手元に熊谷博子『むかし原発 いま炭鉱―炭都[三池]から日本を掘る―』(中央公論新社、2012)がある。福島原発を巡って次々に起こるニュースに見入るなかで、この著者の頭に思わず浮かんだ言葉が、「むかし炭鉱 いま原発」だという。

著者は語っている。「福島の原子力発電所は、長い間、首都圏にエネルギーを送り続け、人々の生活を支えてきた。同じように、かつて日本全国の炭鉱から掘り出された石炭は、明治以降、日本の発展を支えてきた。そんな日本を動かすエネルギーをつくり出してきたのは、いつも地方の名もない無数の労働者たちであった。」(p.1)

しかし、タイトルは「むかし原発 いま炭鉱」だ。私も、このタイトル???が気になって購入した。「炭鉱というのは、日本のエネルギー政策の原点である。それゆえに、この国のあらゆる部分と、表にも裏にも密接につながっている。三池炭鉱は日本一の炭鉱だったから、そこには、今に至る日本の来た道がつまっている。」(p.6)

改めて日本のエネルギー政策を年代的にみると、炭鉱の衰退と原発の発展は「同時進行」していたことがわかる。1954(昭和29)年、「石炭過剰で貯炭700万トン。九州の休炭坑1413万人が失業」。1955(昭和30)年、石炭合理化で「石炭鉱業臨時措置法」(スクラップ・アンド・ビルド政策)公布/原子力基本法制定。翌年には、原子力委員会が設置された。1960(昭和35)年には三池炭鉱の争議が10ヶ月続くが、1961(昭和36)年には国内出炭5540万トンで戦後のピークとなる。1962(昭和37)年に政府は「スクラップ・アンド・ビルド」政策を「閉山方向」へ転換。そうした中で起こったのが三川鉱での事故だった。1967(昭和42)年には、一酸化炭素中毒患者の救済を訴え、「CO中毒患者家族の会」の妻たち75人が事故のあった三川鉱で144時間の「坑内座り込み」までしている。屈強な炭鉱マンで48時間が限度だという坑内での命がけの行動だ。

著者によれば、こうした炭鉱と原発のつながった複雑な関係をみようとした時に、敢えて逆の「タイトル」としたのだという。そこには、「もう原発はやめてくれ」という思いも強い。何よりも、原発に連なる歴史を根源から見直すことになっている。   mm

2013.11.09

Worldwide Coaches Conference 2013

今週は国際テニス連盟のカンファレンス(Worldwide Coaches Conference)に参加するためにメキシコのカンクーンに来ています。


このカンファレンスは2年に一回の頻度で開催され、テニスの普及・育成・強化に関わる現場での実践事例からスポーツサイエンスによる動作解析やトレーニング法の紹介など幅広い分野のエキスパートが参加し、情報交換を行います。


僕は日本テニス協会の代表としてこのカンファレンスに参加し、国際テニス連盟のメンバーだけでなく、他国のコーチ陣とも情報交換し、日本テニス協会の普及・指導に活かすことを目標としています。

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5日間のカンファレンスはとっても長く体力的には辛いですが、カンファレンスの開催先はリゾート地の素晴らしいロケーションで、カンファレンスを放ったらかしてビーチに行きたくなります(笑)。








satoshi



2013.11.08

BKCも紅葉が美しい季節になりました。

こんにちは。

今年は10月の中旬に差し掛かっても最高気温が30度に達するような異常な気候でしたが、ようやく秋になりましたね。

とはいえ、暦では、今年の立冬は11月7日。昨日から冬です・・・(笑)

京都市内などはこれから紅葉が始まりつつあるところですが、高台にある滋賀のBKCではすでに紅葉です。

 

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伊坂先生のお知り合いが送ってくださって、いつもスポーツ健康科学部事務室のカウンターに鎮座して、学生の皆さんをお迎えしている「くまモン」とキャンパスの紅葉を眺めてきました。(笑)

季節の移ろいを楽しむ心の余裕を持って日々を送りたいですね。

みなさん、今日もいい一日をお過ごしください。

BULLCO

2013.11.07

豊岡市ウォーキングイベントを開催

 先日の土曜日に、豊岡市のウォーキングイベントにゼミ生と参加してきました。豊岡市は現在、「歩いてくらすまちづくり」をテーマに市民の健康増進に力を入れています。今回は、大阪産業大学のS先生ゼミ3回生と立命館大学からはsanaゼミ、Shioゼミ3回生が参加しました。スポ健の学生は「学びのコミュニティ+R奨学金」を利用したイベントの一環でした。ウォーキングの講師は、カリスマインストラクターでダイナミックスポーツ医学研究所の土井龍雄先生で、神戸製鋼ラグビー部や武豊騎手、ゴルフの江連忠プロ、格闘家の桜庭和志、フェンシングの日本代表選手などのスポーツ選手のトレーニング指導を担当されています。ウォーキングの仕方を一般の参加者にわかりやすく説明するS先生と土井先生の掛け合いは、まるで夫婦漫才のように息がぴったりで、とても盛り上がりました。私は、今回初心者担当のウォーキング教室に参加しました。学生は、教室の補助として参加者のサポートをしたり、きぐるみを着て盛り上げたりと、大活躍でした。草津市でもこのようなイベントを開催できるように、これからのスポ健生の学びのコミュニティ活動に期待しています。sana

 

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2013.11.06

テーマ提出を終えて・・・

こんにちは。ma34です。

今日は1回生小集団の基礎演習の日です。
先週の水曜日がゼミナール大会のテーマ提出だったのですが、
そこから一週間はあっという間ですね。

私もあっという間に感じますが、1回生も英語(P)やらなんやらに追われ、
なかなか思い通りの進み方とはなっていないようです。

12月初旬にせまる論文提出が、「うわ、もうあんまり時間がない!」という自覚は今日の時間にもってもらえたかな・・・というところです。

各グループがそれぞれ今のみんなの素朴な疑問からテーマを立てているのですが、
資料を探すこと、それを整理すること、論文の流れ・ストーリーを創ること、
各段階で試行錯誤し、苦労している姿が見られます。

手を差し伸べることと無理やり引っ張っていくことの狭間で
どうしたら一番みんなの学びのためになるのかなあと思いながら、
時には厳しいことを言い、時にはフォローし、励まし・・・難しいですね。
AAさんとともに、どうしたらよいのかな。。。と考えています。

あと一カ月ほどで論文提出。
それぞれの班が納得できる成果に仕上げられるよう、応援したいと思います。

ma34.

2013.11.05

やさしさって何だろう?

 3回生のゼミ(専門演習)で、いま、「やさしさ」の研究を行っています。

 そもそもは、ゼミの学生たちが一緒に夜のテレビ番組を見ていて、「やさしいって、どういうこと?」「何をしたら、やさしいって言われるの?」という、素朴な疑問を投げかけたことから始まりました。やさしさを数値化したい!というので、今はその心理尺度づくりを行っています。いろいろな「やさしさ」の示し方があるものだ、と学生と一緒になって探っています。

 その昔、私たちも心理学実験実習で、尺度づくりを行っていたことを思い出します。今こうして、ゼミで研究を進めていると、尺度そのものがうまく仕上がることも楽しみですが、それ以上に、人の行動やその機能について、自分たちで疑問を形にし、それを分析的に見ていく力を身につけてくれればと思います。そして、何よりもこの研究活動を通して、私自身を含めて「やさしい」存在になること、なってくれることを願っています。

 4回生は、卒業論文の提出に向けて大忙し(のはず)の時期に差し掛かってきました。予定がてんこ盛りの学生もいて、なかなか進まないケースも・・・ こちらの方がヒヤヒヤしています。何とか、みんな体調を崩さずにゴールインしたいものです・・・。  【ippo】

2013.11.04

文部科学省「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」に採択されました

107日のブログに書きましたが、国の大型プロジェクトのヒアリング(面接審査)の最終結果が、10月末に届きました。お陰様で、「運動を生活カルチャー化する健康イノベーション拠点」の研究がトライアルとして採択となりました。 

提案内容は、次の通りです。

「少子高齢化先進国としての持続性確保」が政府の課題として掲げられていますが、その実現には、日常生活習慣の改善、身体活動による健康寿命の延伸、家族・地域のつながりの再生(地域の再生)が必要といえます。本提案では、運動を"させる"ではなく運動"したくなる"場の創造を通じた「運動による健康を生活カルチャーにするスポーツ健康コミュニティ」の実現を最終目標としています。

この最終目標を達成するためには、能動的にみんなが日常的に集まりたくなる、集まって運動することを通じて健康増進に結びつくような、「触媒」としてのツールが必要です。このように本拠点が開発する技術により、知らず知らずのうちに、「日常」のつながりを求める、コミュニティ(つながり)やその中での運動の楽しさを触発するツールを開発することによって、社会やコミュニティに運動による健康を生活カルチャーとして定着させることが本拠点の目標です。

これらの目標達成に向けて、大学内の先生方(スポーツ健康科学部、理工学部、情報理工学部、経営学部など)と協力して技術シーズの開発、ならびに企業との連携、他大学との共同研究で進めていきます。本学部のエジソン【成弘先生】には、中心的な活躍が期待されています。

 今後の研究動向・研究成果の報告にも注目ください。

スポーツ健康科学部のHP

https://www.ritsumei.ac.jp/shs/news/article.html/?id=23

大学のヘッドラインニュース

http://www.ritsumei.jp/news/detail_j/topics/12298/year/2013

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<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

先週は、茅先生のセミナー、関西5大学体育研修会、早稲田大学スポーツ科学学術院10周年シンポと盛りだくさんでした。締めは、全日本大学駅伝でした(写真 1区南雲選手)。選手の頑張り、それを支える部員の応援、いずれも元気をもらえました。チャージできたので、今週もパワフルに過ごせそうです。

【忠】












2013.11.03

Halloweenのこと、私事ですが。

1031日夜は、「ハロウィーン」を付き合わされた。朝から風邪気味で体調が悪く、1,2時限続けての講義もそこそこに家に戻って休んでいて、夕食もほどほどにして早めに寝床に入るつもりでいた。

そんな私に、次女が遠慮がちに、「お父さん、子どもたちと一緒に、ハロウィーンの宝探し出来ない?」ときた。この4月から宇治市内の小学校で2年生を担任している多忙な中で、甥である孫たちの面倒もよく見てくれている。そんな次女の頼みを無下に断ることも出来ないし、孫たちの楽しみを壊してしまうのも可哀想との思いで、付き合う事にした。

庭の石段の踊り場には、例年通りにjack-o'-lanternが灯されていて、それなりの夜の闇を照らしてくれていた。暗闇の「ほんのり」と灯る火に何となく気分が乗る思いだった。

宝探しは、我が家の敷地内全ての場所10ヶ所に隠された赤と青のカードを探し出すことだった。それぞれが色々な器に隠されているということだったが、玄関の靴箱の上、駐車場にあるスクーターのシートの上、家の裏の給湯器の上、庭のプランターの中など、双子の孫と一緒に極短時間で探し出してしまった。あっさりと宝探しが終了したもので、「お楽しみ企画」をした次女は多少不満気だったが、皆で美味しいケーキを囲んでハロウィーンを楽しんだ。

そう言えば、2007年度の1年間の海外研修で、カナダのバンクーバーに隣接するニューウェストミンスター(ブリティッシュコロンビア州の古い首都)に滞在していた時、地域のハロウィーンの夜には「度肝を抜かれる」程の経験をしたことを思い出した。

地域のほとんどの家々が、かなりの趣向を凝らしていて、中には、庭中「墓地」に仕立てて家族全員が扮装して「trick or treat!」と回って来る子どもたちを待ち受ける家もあった。海外研修には、妻と次女とそして双子の孫のうち1人を連れて行っていた。当時5歳になったばかりの孫には丁度良い「お楽しみ」の機会で、黒装束の「忍者」に扮装して私たちに付き添われながら、地域のカナダの子どもたちに混じって家々を回っていたのだが、家の人が「I'm scared」と言ってくれる「ご褒美」をもらうどころではなく、「恐怖に慄き」泣いて家の前に立ち尽くす場面もあった。

そんな懐かしいことも話題になって家族皆で楽しんだハロウィーンだったせいか、風邪のことなどすっかり忘れてしまっていたが、翌日はやはり調子が悪く、3時限目の学校保健の授業も結構きつい仕事となってしまった。  mm

2013.11.02

アミノ酸学会 学術大会

 本日は熊本で開催されているアミノ酸学会の学術大会に参加しています。この春に卒業した修士課程のT君が主導して研究していたデータを発表してきました。必須アミノ酸の一つであるフェニルアラニンの摂取が運動中の脂質代謝を亢進するというデータです。効率的に運動での脂肪燃焼が亢進すれば、生活習慣病予防につながるだけでなく、アスリートのパフォーマンス向上にも貢献する可能性もあります。


 久しぶりのポスター発表でちょっと緊張しましたが、大勢の参加者と交流できてとても有意義な時間が過ごせました。

 写真、撮り忘れたのでまたの機会に、、、。

 

 

 

 

 

2013.11.01

みんな、ありがとう!!

こんにちは。

急に肌寒くなりましたね・・・風邪も流行っているようです。体調にはくれぐれもご注意ください。

 

さて、私事で恐縮ですが、先日、54回目の誕生日を迎えました。

歳を重ねるにつれて、誕生日だからといっても特別感はなく、淡々と過ぎ去って行きがちな傾向になり、だんだん分別も出てきたのか(笑)、自分の至らなさにも気付き、「いい歳してこれではなぁ・・・」などとむしろ、ブルーになったりもすること多々なのですが・・・

なんと、学生諸君がお祝いしてくれました!!

全くのサプライズ!!

照れましたぁ・・・

 

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日々、いろんなことがありますが、彼らのためになどというおこがましいことではなく、彼らがいてくれる限り、ぼくは頑張り続けられるのではないかと思います。

みんな、ありがとう!!

 

BULLCO