2014.04.10
嬉しい報告と学生のプレゼン力
● Iくん優秀賞を受賞
3月末に本研究科修士課程(博士課程前期課程)を修了したIくんが、3月上旬に開催された日本体育測定評価学会での研究発表の内容が評価され、【優秀賞】を受賞したという報告がありました。既に、4月から新しい環境で社会人としてスタートを切っているIくんですが、新年度早々の嬉しい報告でした。彼の大学院での頑張りや研究成果は私を含む多くの教員の認めるところですが、大学院での2年間で特に【プレゼンテーションの技術】が格段に上達しました。昨年は国際学会での英語による口頭発表も経験し、本番直前までの約3週間にわたる連日の猛練習(本人によると100回以上練習をしたとのこと)の成果もあり、素晴らしい内容の発表となりました。
心に響く印象的なプレゼンテーションをする上で重要なポイントの一つに、「聞き手に語りかける」ということがあげられます。プレゼンは誰でも緊張するもの、初〜中級者はパソコンの画面だけを見て話をしてしまいますが、上級者は時折、聞き手に目を向けやわらかな表情でメッセージを伝えようとします。Iくんは大学院での2年間で、このスキルを自分のものにしてくれました。
【プレゼン力の高さ】これは大学院生に限らず、学部生(スポ健)にも共通した強みの一つであるかもしれません。個人差はありますが、スポ健の学部生(特に4回生)や大学院生は話が上手です。何しろ学部1回生の基礎演習や英語の授業、大学院生では日々の授業や合同ゼミなどにおいてこれでもかというぐらいの数のプレゼンを経験しますので、これらの積み重ねが【プレゼン力の高さ】を生み出しているのでしょう。そしてこの能力は、卒業(修了)後どのように道に進んだとしても必ず威力を発揮する【きわめて汎用性が高いスキル】と言えます。実際に、就職活動の面接でも役にたったという話も学生から聞いています。
スポ健での学びを通して、スポーツ健康科学に関する教養・知識を身につけることは当然として、プレゼン力のような社会で仕事をする上で基盤となる力をこの4年間(大学院生は2年間)で十分に高めてくれることを願っています。