あっという間に六月で梅雨の季節を迎えましたね。
皆様いかがお過ごしですか。
アメリカの東海岸でも、この時期には雨が良く降ります。
気温も下がり、今週は最高気温が20℃に行かない日がほとんどでした。
日本の梅雨とは違うのは、夕立のように一気に降る感じでしょうか?
先日の 6/3 (水) に、Neuroscience and Cognitive Science (NACS) Program 主催で、
大学院生向けのキャリアシンポジウムが開催されたので、参加してきました。

日本でも、博士号修得者の就職が問題になっていますが、
冒頭、NACS のディレクターが、
「25年前は、博士号を取得した学生の50-60%が
任期無しの大学教員 (tenure) に就けたが、
ここ最近は状況が激変している。
現在では、5%以下しか大学教員になれない分野も出てきている。
NACS の卒業生の場合、1999年の設置以来
1/3強の学生が任期無しの大学教員のポストに就いてきたが、
2/3 弱の学生は、それ以外のポストに就いていることから、
色々なキャリアがあるということをきちんと説明するために
今回のフォーラムを開催した」と説明がありました。
その後、8名のパネリスト達から、現在の仕事や
その職業に就いた経緯の説明がありました。
パネリストの職業は、企業化した CEO や、コンサルタント、
製薬会社の社員NIH でのマネージャーなど様々でした。
参加したのは、30名程の大学院生でしたが、
真剣にメモを取りながら、活発な議論が行われていました。

その中で、パネリストの一人が、企業で求められる10の資質という
Forbes の記事を紹介していました。
http://www.forbes.com/sites/susanadams/2014/11/12/the-10-skills-employers-most-want-in-2015-graduates/
以下は、上から順に最も重要だと考えられている10の資質だそうです。
1. Ability to work in a team structure (チームで働ける能力)
2. Ability to make decisions and solve problems (tie) (決断する、問題解決する能力)
3. Ability to communicate verbally with people inside and outside an organization
(組織の内外の人とコミュニケーションできる能力)
4. Ability to plan, organize and prioritize work (仕事を計画し、組織化し、優先順位をつけられる能力)
5. Ability to obtain and process information (情報を得たり、処理する能力)
6. Ability to analyze quantitative data (量的データを分析する能力)
7. Technical knowledge related to the job (仕事に関する専門知識)
8. Proficiency with computer software programs (コンピュータソフトウェアの知識)
9. Ability to create and/or edit written reports (レポート作成および修正の能力)
10. Ability to sell and influence others (モノを売ったり、他人に影響を与える能力)
これを読んでみると、研究 (Academia) の世界も、
それ以外の世界 (Non-Academia) も、求められる能力は同じなのだなと感じました。
皆さんも、ぜひこういった能力を在学中に身につけてもらいたいと思います。
それでは、また。失礼いたします。
良い休日を
敦
<<街でよく見かける英語表現#33>>
パネリストの一人が、目標にたどり着くには
色々な道があるということを強調していました。
その際に、彼女が言っていたのが
"One door closed, but another open."
「ある扉は閉ざされていても、別の扉は開かれている」
ついつい目の前の道しかないと思ってしまいますが、
色々な道があるものです。梅雨の中、
就活で頑張っている四回生や院生に贈りたい言葉です。