2015.12.11
卒業論文
卒業後に「研究」とは異なる進路に進む学生さんが大多数な訳ですが、そもそも何のために卒業論文を書くのか?改めて考えてみましょう。学部のカリキュラム上はその意義を下記の様に定めており、シラバスにも記載しています。
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卒業論文は、4年間の学びの集大成として、研究成果を論文として作成する必須科目である。特に専門演習を通じて深めた問題意識を発展させ、新たな知見を得ることを目的とする。卒業論文を作成するためには、現在の研究の到達の状況を知るために参考文献にあたり、実験や実習を行うことで証拠を集め、これらの内容を考察した上で、文章として作成する必要がある。このような論文作成の過程で論理的思考力や客観的に物事を見る力、また継続・靭性力を高めていく。
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これを読むと、大学院に進学する学生さんは勿論、社会に出て行く学生さんにとっても重要な能力を培うトレーニングを目指している事が解ると思います。社会人として仕事をするにあたっても、
・課題を明確化する
・課題の解法を考える
・既存の知識を取得する
・証拠・根拠となる情報を収集する
・得られた情報に基づいて考察する
・上記プロセスを文章等で表現する
といった仕事を日常的に行う事になります。それをトレーニングする事を目指しているのが「卒業論文」です。
この意義と到達目標を念頭にあと数日全力で頑張ってください。
スポーツのトレーニングと同じで、しんどい時間の後には超回復が起こります。超回復を繰り返して強くなりましょう。
(写真は私が指導してきた学生さんの学位論文の一部です。)