2017.05.21
[ 2017年05月 ] の記事一覧
2017.05.20
運動と気分について
適度な運動を行った後は、気分が爽快になり、意欲が湧いてくることを経験したことのある人も多いのではないでしょうか。ウォーキング、ジョギングなどの運動やゴルフやテニスなどのスポーツで一汗かいた後の爽やかでくつろいだ気分に浸れることを楽しみに、運動やスポーツを継続している人も多いことでしょう。また、締め切りも迫っており頑張らなければといった緊張と不安の入り交じったような場合に取りかかる前の一種のルーティンとして、あるいは不愉快でイライラして考えがなかなかまとまらない場合などに、運動をすることによって爽やかな気分になって、次々とアイディアが湧いてきたといった経験をされた方も多いのではないでしょうか。
下図は、受講生を対象にわずか15分程度の風船バレーやリレーを行う前と後の気分の変化を調べた結果です。
イライラした感情、不機嫌などを示すAH(怒り-敵意)、考えがまとまらない、混乱しているなどを示すCB(混乱-当惑)、悲しい、孤独で寂しいなどを示すDD(抑うつ-落ち込み)、疲れきって元気がない、だるいなどを示すFI(疲労-無気力)、気が張り詰めている、落ち着かないあれこれ心配を示すTA(緊張-不安)、などのネガティブな不快感情は減少したことを示しています。一方、活気が湧いてくる、生き生きとと積極的な気分を示すVA(活気-活力)、他者に対して肯定的な感情を抱くなどを示すF(友好)などのポジティブな快感情の増加が見られました。わずか15分程度で運動でも、感情面に対してこれだけの肯定的な結果が得られたことに受講生も驚いていました。(老ブロガー・ハル)
2017.05.19
そう…一味…違うのね…
2017.05.18
今日は特別いい天気ですね
2017.05.17
5月はなんだか幸せな月になりそうな…(その2)
(素敵な二人でしょう?写真掲載は、新婦の許可済み!)
新郎・新婦とも、ゼミの卒業生だったこともあって、ありがたいことに招いて頂きました。1年ほど前からこの日のことは聞いていましたので、この日ばかりは…!と、スケジュール帳に早々と大きく印をつけて、楽しみにしていました。
京都のとても趣のあるところで、新緑に囲まれたところでのお式。
参列者はほとんど二人の友人たちで、ありがたいことにスポ健の学生たちとちょっとした同窓会にもなりました。みんな、それぞれの職場で、それらしい雰囲気を醸し出していて、がんばっている様子を窺い知ることができた時間でした。
(「結婚しました」「子どもが生まれました」という話も!)
このような中で、生まれて初めて祝辞を述べさせていただきました。その昔、講義を受けてくれたメンバーがたくさんいる中でのことでしたが、みな、もう立派な社会人。私の中では、ド緊張の中なりに、いろいろな想いがめぐりました。
何よりも、スピーチや人前に出るのは極力避けたいタチなのですが、この日はこの卒業生たちに見守ってもらって、しっかり支えてもらいました。スピーチに対するフィードバックもくれたりと、本当に心強い同志に恵まれた感覚でした。
終始、お二人らしい、そしてご両家のご親族の皆さんの愛情を感じる結婚式・披露宴。
そのひとときに、ゼミの学生を全員招いてくれたのは、研究室運営を一緒にやってきた者としては、本当にうれしい、最高の出来事でした。また、この二人やゼミ生には、また一つ、”教員”に近づくためのステップを歩ませてもらいました。
(ゼミ1期生、大集合!この後、3次会まで続いたそう…)
幸せのカタチは、人それぞれであると思いますが、信頼のおける人・仲間と幸せな時間を少しずつ刻んでいけるといいな、と改めて感じました。感謝☆
表紙の写真、四葉のクローバー、見つかりましたか?学部の前に佇んでいました。
皆さんにも幸せが運ばれますように!
ippo
2017.05.16
頑張れ!! 体育実技指導
2017.05.15
Integrity (高志)
2017.05.14
サンドイッチと論文
Institute of Sports Medicine Copenhagenでは、研究所のメンバーの学術論文が雑誌に掲載されると、その論文の筆頭著者がランチタイムにその発表された論文についてプレゼンをする習慣があります。筆頭著者が幹事となって参加者を募り、事前人数分のランチを注文します。
ランチさんのセミナーに参加するのは学生や教員だけではなく、秘書さんや事務員さんも招待されます。そのため、発表者は専門用語を使いすぎず、自分の研究内容が誰でも理解できるような分かりやすい発表をすることが求められます。
この写真はセミナーが始まる前で、この後に続々と参加者が増えて立ち見状態でした。
Dr. Michael Kjærは冗談で、「このランチの時に研究所に何人所属してるのかがよく分かる」と笑いながら言ってましたが、ほぼ全員参加しているようでした。
もちろん、無料ランチが振る舞われるので(費用は研究所持ち?)、参加者の数は増えるのですが、セミナーを通じてその研究者が行ってきた研究をスタッフ全員と共有し、しっかりとけじめをつけ次の研究に繋げることができる良いきっかけになっていると感じました。
研究所には海外からの研究者も数名いるので、発表は全て英語です。
ちなみに前回開かれたランチセミナーではDr. Kjærからシャンパンが振る舞われたそうですが、その際の研究は国際誌の「Science」に掲載されたそうです。インパクトファクター(その学術雑誌の論文が一定期間にどれくらい他の研究者から引用されたかなどで割り出す評価指標)の違いを、嫌みの無い形で認識させるうまい手段だな、と思いました。
今回発表した写真のDr. Mckeyは人体から採取した筋肉のサンプルから生化学的な解析を実施して、運動などによる筋肉の損傷の修復に線維芽細胞が重要であることを臨床試験で初めて報告しました。
この論文の詳細は以下のリンクからご覧になれます:
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28369879
いつも皆が昼にランチを食べているスペースが、スクリーンが降りてくることでミーティングルームに早変わり。今回はランチとして、サンドイッチが提供されました(ただのサンドイッチと思って写真撮るの忘れたのですが、パンがめちゃくちゃ美味しくて、撮り忘れたのを食べた後で後悔。。)。
日本に帰ったら僕もこのランチセミナーを研究室で実施したいと思います。
satoshi
オフィスの窓から見える外の景色も、この窓だと様になりますね。
2017.05.13
心こそ 心迷わす 心なれ 心に心 心ゆるすな(沢庵禅師)
この連休中、多くのスポーツで大会があったと思います。近くの鴻ノ池陸上競技場(ならでんフィールド)で奈良県陸上競技選手権大会が開催(4、5日)され、本学の西田さん(400m)5位、下村さん(800m)3位、四方君(800m)1位、仲地君(800m)4位、牟田君(800m)5位、辻君(三段跳び)4位等々の活躍がありました。
試合前の適度な緊張感は必要でありますが、時には過緊張となり十分な力を発揮できず“あがり”といった言葉で、さもその原因になっているものへの省察を尽くしたかのように、便利な表現として用いられてきました。しかし、選手のパフォーマンスに及ぼす心理的な問題について研究が進むにつれ、これまでは“あがり”と言われていたものが、集中力、忍耐力、闘志、自信、決断力、執着心、予測能力などの心理的要因に分析され、“メンタル”の問題として、選手の精神状態を推し量るための手がかりとして用いられています。さらに、メンタルトレーニングとして対処法も体系化されてきております。また、ゴルフや野球で用いられているYipsといった言葉もあがりと同様、課題の遂行にあたって、過度の精神的・身体的緊張を生じ、精神的に不安定となり、そのために遂行行動が混乱したり、不能となるなど、行動の統合が失われた状態としても用いられたりしています。
いずれも自意識過剰、主観的な思考傾向等が強い場合などが背景にありますが、写真のように、スタート時の研ぎ澄まされた感覚・集中時とは無縁かも知れません。(老ブロガー・ハル)
2017.05.12
どうして『(1人)20分』だけなのよォオオオ~!
Hitomiです。
今週の基礎演習はHassy先生&Moto先生のクラスと合同授業で、教員の研究紹介をしてきました。教員個人の研究を知りつつ、コースの雰囲気も掴んでね、という趣旨の企画です。
(笑い要素ありの、さすがのプレゼン!)
他の先生の話をしっかり聞く機会は意外とないのでワクワクします。
特にスポ健は様々な領域の先生が集まっているので、普段とは全く違う観点で研究を見ることができるのも楽しいです。研究室に戻ってからHassy先生のおっしゃっていたオキシトシンの研究を速攻で探しました。
あぁ、別の合同授業も潜り込みたい!
そういえば、ここでは私の自己(研究)紹介をしていませんでしたね。
私は「集団間関係」と「地位」の研究をしています。集団内での地位や集団自体の地位(たとえば大学の偏差値など)が高いか低いかによって、他者に対する否定的な評価や攻撃行動が変わってくるよ、という研究です。
この研究を始めた理由は複数ありますが、そのうちの一つは、もともと自分自身が人と比較して落ち込みやすいタイプだったからです。しかも、それを素直に認められず、(表には出さないものの)見下しや攻撃性につながって結局自己嫌悪でさらに落ち込む…という負の循環に苦しんでいたので、この心理を客観的に見て、社会や集団の構造的な側面から何とかできたらいいなという思いがありました。言ってしまえば、究極は自己理解のために始めた研究です。
ただ、こういった研究は、差別の原因の解明や紛争・戦争の防止にも貢献することができのかもしれないと分かって、ようやく自分の研究の面白さ(のようなもの)が理解できました。ここに至るまでに数年かかっています(笑)自分の研究の良さを、ちゃんと人にプレゼンできるようになったのは大学院生のころかな?
スポ健に赴任してからは、これまでの研究で培った技術や知識を生かして、集団内の上下関係の在り方やスポーツが倫理観や平和に及ぼす影響なんかを研究してみたいなぁと思っています。
なんだか最後は採用書類みたいになってしまいましたが(笑)、社会心理(私の専門)は身近な問題をテーマにした学問だと思いますし、社会に出てから改めて役立つと実感する知識も多いです。私も教員になってから何度もリーダーシップやチームワークの論文を読み直しました。やっぱり実践は難しい!興味のある方いらっしゃいましたら、気軽にお声がけください。
スポ健の先生方は本当にすごい方々ばかりなので、学生の皆さん、ぜひ先生方のことを知って、積極的に「利用」してください(もちろんいい意味で)!
………しかし、Hassy先生、Moto先生、一体、いつ、そんなにたくさんの研究をして、論文を書いておられるのですか!?ホントにスーパーマンの多い学部です。見習わないと…
「誰のための授業?」というほど、私が楽しんだ1時間半でした。
Hitomi