[ 2017年11月 ] の記事一覧

2017.11.10

ただいま、分析勉強中!

Hitomiです。今日は、帰国中のippo先生とお会いすることができました(*´∀`*)
お元気そうで何よりです。いいなぁ、スペイン…、行きたいなぁ…。水曜ブログの写真が毎週のひそかな楽しみです。

そして、今日は朝から晩まで卒論生たちの分析に付き合っておりました。(こういうので忙しいのはWelcomeなんだが…)
統計ソフトにデータを入力する段階から仮説の検討まで一気にやっていた子もいました。ふつうはもっと時間をかけてやるものですが、卒論提出まであと1カ月。致し方なし!!

とはいえ、やはりここで過去にちゃんと先行研究を読みこんできたかどうかの差が出ますね。「次は因子分析!」とか「この仮説なら、媒介分析!」といったときに、「先行研究で出てきました!」「先輩の論文で見ました!」と頭の中でちゃんとイメージできてるかどうかでその後の理解が全然違います。今日の4回生の子たちはみんな優秀でした。

アンケート調査や行動指標ベースの実験をした人は使う統計も似てくるので、研究室を超えて勉強し合っているのを見ていると、「なんだかいいなぁ、大学生っぽいなぁ」とニヤニヤしちゃいます。

私は4回生をまだ受け持っていないので、たくさん学生さんと知り合えたのもいい機会でした。「初めまして」とあいさつしたその日に絶望顔を晒していた子もいましたが(笑)、無事に卒業してくれることを祈ります。



指差してもらっている本は、HAD製作者の清水先生の書籍です(ス〇ーピーの素顔が拝めます)。学部生向けに書かれているのでとっても分かりやすいです。とくに因子分析&媒介分析について、説明する前に「まずはこの本を読め!」と渡しちゃっています…。ゼミ用にあと3冊くらいは必要だな。


いい結果が出ると私も嬉しくなりますし、仮説を支持しない結果でも心配することはないです。そこからが面白いところです。

ラストスパート頑張ってください!

Hitomi

2017.11.09

野球肘検診に行ってきました。

こんにちは、shinoです。

昨日は雨でしたが、最近はいい天気が続いています。

さて、私は先週の11月3日に奈良県野球肘検診に参加してきました。
私が以前勤めていた病院の理学療法士さん達が中心になって、奈良野球少年を守る会というNPO団体が運営している野球肘に特化した検診です。

2012年より開始して今年で第8回目となりました。
私も可能な限りお手伝いをしてまして、ほとんど毎年参加しています。

奈良県は南北に長い県なので、場所的に北部地区が中心となるのですが、
少年野球大会の日に合わせて野球肘検診も開催するようにし、できるだけ多くの野球少年が参加しやすいようにしています。

年々その参加者は多くなっています。
今年は台風の影響で野球大会の日程がずれてしまい、予定人数より少し減ったようですが、それでも500人を超える小学生が参加してくれました。

全身の身体所見から、超音波による検査、フォームのチェックや、栄養相談に至るまで、
いろいろな面からサポートするようにしています。



私はだいたい理学所見や超音波検査の担当をしています。
理学所見では、痛いところは無いか、負荷をかけた時に症状は無いかなどの簡単な診察を行います。

超音波では野球肘に起こる障害部位を入念にチェックします。




今年は超音波ブースに割り当てられ、3~4名でチームを組んで、検査を行いました。
我々のチームでは、幸い、大きな異常所見がある選手はいませんでした。


検診の結果はすぐに選手の保護者の方やチームの監督さんにフィードバックし、
今後どうするべきかについてアドバイスしています。

毎年、数人の野球肘障害がこの検診で見つかり、
大事に至ることなく、検査や治療などのケアを行っています。


全国でもいくつかの県でこの野球肘検診が行われています。

せっかくいい成績が残せても、怪我でスポーツを続けることができなければ、楽しくありません。

小学生だけでなく、中学、高校、大学と、こういった取り組みが行われることで、
アスリートをサポートしていくことが我々の務めだと思っています。

怪我なく、楽しく、末永く、スポーツを続けていって欲しいと思います。

2017.11.08

自然と芸術と科学の融合

海近くに、青空がとてもよく似合う“都市”があります。芸術科学都市と呼ばれているところです。
海洋博物館、ソフィア王妃芸術劇場、エミスフェリック(プラネタリウム等が鑑賞できるようです)、フェリペ王子科学博物館、そして展望台がひとつの地区に集合しています。すばらしい場所でした。
(まだまだこの青空は健在です)
(青と白のコントラストは美そのもの)

印象的なところだったので、家に戻って調べてみると、世界的に有名な建築家(サンティアゴ・カラトラバ氏)による設計だそうです。氏は、アテネオリンピックのメイン会場、ワールド・トレード・センター駅などをはじめ、世界各国に数多くの建築を手掛けているとのこと。建築家でもあり、画家、彫刻家でもあるという氏にとって、この融合施設の建築は、氏にとって創造を掻き立てられるものだったかもしれません。

一方で、金融危機の煽り、大型施設の建設・維持だけでなく補修の費用、訪問・利用客数の伸び悩みもあるとか、あったとか。今はどうなのでしょうか(先日の話題で聞くところでは、いまだに大問題で、地元の人には…とか)。日本も2020年のオリンピックを控えて、そのほかも含めて、ここに一つ教訓を見つけることができますね…。

この場所で過ごすだけで、ほぼ一日が過ぎました。今度は、「触らないことが禁じられている」という科学館の中で過ごしてみたいと思います。

ippo

2017.11.07

体育授業勉強会

 先日の台風通過以降、一段と秋が深まった感があります。
 先週の三連休、京都には多くの観光客の方々が訪れ、東福寺・清水寺・嵐山など紅葉の名所を含め、多くの観光スポットで「秋の京都」を楽しまれた事だと思います。私の故郷の方々数名も京都観光を楽しんでいたようで、Facebookにはその様子が掲載されていました。嬉しいですね。
 BKCの木々も紅葉して美しい季節となりました。キャンパスを歩いていると、紅葉と青空のコントラストの美しさに、思わず立ち止まって見上げしまいます。


 先日、正門から少し離れた歩道脇に「あけび」を見つけました。幼少期、あけびは私たちのおやつの様な存在で、野山に入り競って見つけたものでした。少し赤身かがった(私たちは「リンゴあけび」と呼んでいました)のが果実が透明で甘みが強く一段と美味しいので、見つけた場所は極秘にして、次の年も取りに出かけました。子どもの頃、山々で作った「基地」やあけび・野イチゴ・山菜のとれる場所は仲間だけの秘密の場所であり、異年齢集団の中で代々引き継がれる場所でもありました。遠い昔の出来事です。

 【智】先生のゼミ(3回生)では、体育実技について指導法の勉強を定期的に行っています。先日はバレーボールの指導法を【智】先生が指導している様子をお伝えしましたが、今回は学生二人が先生役となって、サッカーの指導法について勉強を行いました。

 基本的なスキル(パス・ドリブル・シュート)の習得では、上手く行うためのコツを指導する事により、学習者が上達する事を体感する事が出来ていました。
 また、簡易ゲームでは、学習指導要領にも示されている「ボールを持たない人」の動きに着目して、空いたスペースに入り込んで有利な状況を作り出す事に焦点を当てた指導法を行っていました。

 一時間の体育授業の中で、どのような「学び」があったのかを学習者がしっかりと理解(認識)する事が必要で、獲得した知見(技能や戦術)を確認できる評価が必要です。
 指導後の意見交換では鋭い意見が出され、指導した者も参加した者も多くの事を学んだ時間となったようです。

【司】

2017.11.06

記録会!

 今度の日曜日、11月2日に、クインススタジアムで陸上競技の記録会が開催されます!
 
 記念すべき“第1回”です。
 第1回 Ritsumeikan Athletics Games

 何度か紹介しましたが、今年、クインススタジアムは、第4種公認の陸上競技場となりました。ここで開催された競技会の記録は、「公認記録」となります。

 滋賀県内で公認記録会ができるところが減ってきています。草津市を含め湖南地区では、唯一の公認記録会ができるところです。

 是非、県内ならびに近畿、そして全国から集まってもらえる公認記録会になるよう願っています。

 今回は、公認取得をしたお披露目と大会運営の試運転も兼ねて、種目も絞っての記録会です。来年は、複数回開催し本格的に記録会の会場として運営できるようにしていきます。

 秋の素晴らしい天候に恵まれ、選手も応援する方も楽しい記録会になることを願っています。
 プログラムの予定は次の通りです。小学生の企画もありますので、是非、少しでも散策をかねて、BKCのクインススタジアムまで足を運んでみてください。

   
<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
先週1週間は出張続きでした。前半は、icSportsの学会参加のため、ポルトガルのマデイラ島に行ってきました。下の写真は空港です。空港のサインの右側に人の顔が描かれている看板があります(サッカー選手の クリスチャーノ・ロナウドです。彼はこの島出身で、英雄です。) 
   

ポルトガルの後は、福岡で打ち合わせ、その後、大分・別府でバイオメカニズム学術講演会に参加してきました。多くの交流を得て、今後の展開が楽しみなことも増えました。
【忠】

2017.11.05

オランダ、マーストリヒトより

今回からオランダでの生活を中心とした情報を発信していきます。

オランダのマーストリヒトはアムステルダムから南に電車で約2時間半の距離にある人口12万人程度の街です。マース川が街を突き抜けるように南北に流れており、街を行き来する度に橋を渡ります。



ベルギーとドイツの国境に隣接しているため、オランダ以外の文化を感じることができます。事実、他国との距離が本当に近く、街の周囲220kmが他国との国境で、たった6kmがオランダ領に含まれます。

マーストリヒトから空港まで電車で移動する際には、マーストリヒトからアムステルダムの空港に行くより、ベルギーのブリュッセル空港の方が1時間程度早く到着するくらいです。

マーストリヒト大学を中心として、国際的なネットワークも幅広く、ヨーロッパはもちろん、アジアからも沢山の留学生が大学で学習・研究に取り組んでいます。

マーストリヒトはオランダで最も古い町とも言われており、その歴史はローマ人がマース川に橋を作った1世紀から始まっています。マーストリヒトは「マース川を渡る街」という意味を持つそうです。



マース川が中心にありその西側が繁華街、東側に行政関係の施設や大学などが点在しています。

デンマークと同様に、街の移動はその多くが自転車で、通勤時間は自転車道が詰まりそうになるほど沢山の自転車が行き来します。今住んでいるアパートから研究室までは、街の北西から南東に街を横断するとイメージの移動ですが、自転車なら15分あれば余裕で移動できる距離です。

マーストリヒト大学では、Luc van-Loon教授の研究室にお邪魔します。運動と栄養摂取が筋肉に与える影響を検討する様々な臨床研究を実施している研究室で、この分野では世界のトップといっても過言ではないくらいの業績を生み出しているとても活発な研究拠点です。

今後はここでの生活もブログをつうじてご紹介していきたいと思います。

satoshi

2017.11.04

卒論も佳境に入り

 台風が東北地方を北上している中、仙台では第35回全日本大学女子駅伝対校選手権大会(通称杜の都駅伝)が開催され、見事3位に入賞しました。昨年までは当地での応援でしたが、今年はテレビ中継を逐いながら声援を送っていました。自然環境といった条件はどのチームにも同じでしょうが、氷雨(暴風雨?)の中、襷をつなげてくれた選手の皆さんやサポーターの皆さんに「よくやってくれたと」感謝しつつ、精神力の強さに感動しておりました。

 競技場面では、特にピンチや危機的な場面ではその人の性格が表れますが、種目によっても若干の違いがあるように見受けられます。総じて個人種目の選手は、チームスポーツの選手よりも行動の原動力となる自己効力感が高い傾向が見受けられますし、小さな成功経験の積み重ねと周りから認められているといった承認がその元になっているといわれております。

 大学生活の集大成とも言うべき卒論、取り組んでいる中で毎年「先生、勉強ってこんなにおもしろいとは知りませんでした」と感想を述べる学生がおります。おそらく、主体的に取り組んだ最後の大仕事(研究)としての偽らざる心境の吐露かと思います。本当に貴重な体験であり、1日1日の大切さを実感しているのではないかと思います。提出締めきりまで後一ヶ月あまり、頑張れ!以下は、ゼミ生の芝君の状況です。(老ブロガー・ハル)


 

 私は「サッカーのペナルティーキックにおける心理的要因とパフォーマンスの関係について」というテーマで卒業論文を進めています。

体育会男子サッカー部に所属しており、日々授業終了後、練習のためにBKCから原谷に通っています。シーズンが長く、試合、遠征などもあった為、卒業論文に取り掛かったのは夏休みの中旬からでした。練習後や練習がオフの日に先生のもとへ行きテーマ決めや実験の方法などを学び、実験を夏休み中に終えることができました。現在はデータ分析や論文などを読み、期限ぎりぎりに終わらせるのではなく余裕をもって提出できるようにと頑張って取り組んでいます。

 このように部活と卒業論文をうまく両立してできているのもクラブの理解はもちろんですが、先生方やゼミの院生の方の支えがあってできていることなので本当に感謝しています。16年間続けてきたサッカーも残り僅か。サッカーも卒業論文も妥協することなく、どちらも良い結果を求めて頑張っています。

2017.11.03

いいや!限界だ!

お疲れ様です。Hitomiです。11月3日ですね。
昔、Hitomiの語呂合わせでメールアドレスに1103を使っていたら、誕生日が11月3日だと誤解されていたのを懐かしく思い出しました。

突然ですが、皆さん、マシュマロ実験というのをご存知でしょうか?
1960年代のアメリカの実験で、4歳児を対象としたテストなのですが、目の前に美味しそうなマシュマロがおかれ、大人(実験者)から「食べてはいけないよ」と言われた状態で部屋で一人きりにされた時、「マシュマロが食べたい」という誘惑に負けずに実験者が再入室するまでの15分間我慢できるかどうかを検証したテストです。
初めて聞いた時『なんか一休さんに出てきそうなエピソードだな…』と思ったんですが、別にとんち話というわけではなく、子ども時代の自制心の強さが、どのくらいその子の将来の成功を予測できるかという実験です。
追跡調査の結果、我慢できた子は我慢できない子に比べて大人になった時に良好な対人関係を築いていたり、自尊心が高かったりといわゆる「社会的成功」に結びつく状態である場合が多かったそうです。
「自制心」の重要性を示しているとともに、「衝動性」がどれだけ厄介なものかを示しているとも言えます。

自制心…、意志力(will power)なんて言葉で言い換えることもできると思いますが、大人の場合を見てみても、やはり「すごいなぁ、尊敬するなぁ」と思える人はだいたい「我慢強い」だとか「自己コントロールがちゃんと出来ている」といったような特性を共通して持っているような気がします。

私も出来れば意志力を持った人間になりたいと日々思っているのですが、なかなかままならないことばかりです。特に疲れた時はダメですね。心理学者のRoy Baumeisterは、「意志力は限られた資源である」と述べており、筋肉と一緒で使えば使うほど消耗してダメになってしまから、ちゃんと休んで回復させたりゆっくり鍛えていかないとダメだと示唆しています。

何が言いたいのかというと、昨日(木曜)、疲労のあまり何も考えずにiPhoneX(256GB)を深夜に予約してしまいました。今結構反省しています。うん、休もう。そろそろ休もう。でも買うからには自慢しよう。そんな金曜日の夜。

…というわけで懺悔を書こうと思ったら長くなってしまった前置きの末、ようやく今週の内容です。
パシャパシャ写真を撮っていたのでお気づきの方もおられたと思いますが、今日はプレゼンガイダンスの様子をご紹介します。



1回生の基礎演習では、ゼミ大のテーマ登録も終わり、各班データ収集に取り掛かり始めたようです。
なかなか苦労しているようですが、ここが正念場ですね。

そんな中、最終の発表会を見据えてプレゼンガイダンスが行われました。
写真のとおり、Hassy先生が説明をご担当してくださいました。

わざとタイトルを見にくくして、見やすいバージョンと比べてみたり…と、体感型で非常に勉強になりました。私も参考にできそうです。

さらにMoto先生、Ken先生、Joe先生から各分野のアドバイスです。



原稿は読まずに、覚えてきましょう!私も同感です。



プレゼンはつかみが命!最初の1分にどれだけ関心を引けるかが肝心です!
(出てきた瞬間、速攻でシャッターを押しました(笑)いい画がとれました(笑)意外と似合ってます(笑))



英語は自信が無くても、堂々と!
Joe先生は本当にプレゼンがお上手なので説得力がありますね。

スポ健っぽいなぁ…と楽しみつつ(笑)、学生も非常に大切なことを学べたであろう1時間でした。

ちなみに私はウィル・スティーブン氏の「頭良さそうにTED風プレゼンをする方法」という動画が割と好きなのでよければぜひ見てみてください。(リンクは英語ですが、日本語訳付の動画も探せばあると思います)

Hitomi

2017.11.02

11月になりました。

こんにちは、shinoです。

11月になりました。
今年も残すところ2か月になりました。

今週はとてもいい天気が続いていましたね。
紅葉もきれいになりました。

私は、スポーツ健康コモンズで、週2回、
本学のアスリート学生を中心にカウンセリングを行っています。

今週、そのカウンセリングに行こうと、キャンパスを歩いていましたら、
コモンズ横の広場に、たくさんの幼稚園児たちがいました。
おそらく、近くの幼稚園からだと思いますが、
先生に引率されて、BKCのキャンパスに遊びに来てくれているようです。

みんな、めちゃくちゃ楽しそうに何かをしています。

何をしているのかと思って、よく見てみると・・・・

『どんぐり』を一生懸命拾っていました。
あの形からなのか、たくさん落ちているからなのか、
子どもって、『どんぐり』大好きですよね。
大事そうに集めていました。





すごく微笑ましい一場面でした。
もっともっとBKCに一般の人たちが気軽に来てもらえるようになればいいなと感じました。
そんなキャンパスになるようにして行きたいと思います。

さて、今、学部4回生は、卒業論文を一生懸命作成しています。
12月半ばには完成させ、提出しないといけません。
必死になって4年間の学びの集大成である卒業論文作成に向けて頑張っています。

そんな中、3回生のゼミでは、
来年の卒論のテーマを決める参考になるよう、
実技、フィールドワークなど、いろいろなことを行ってもらっています。

私のゼミの大きなテーマは『スポーツ傷害』です。
スポーツ傷害を考える上で、まず必要なのは、
どのような傷害が、どの程度起こっているか、現状を知ることです。

ということで、毎年、私のゼミでは、いろいろなクラブやサークルに行き、
『傷害調査』をしてもらっています。
それも、ただ傷害頻度を調べてくるのではなくて、
何かテーマを持って、そのテーマに沿った傷害調査をしてもらっています。

もちろん、4回生も以前に行っています。
卒論にも傷害調査が盛り込まれている内容が多いので、
今の3回生も、これから研究を行うために、必要な考え方と方法になります。

夏休みの間に、3回生たちは各クラブ、サークルで傷害調査を行い、
それをまとめて、考察し、後期のゼミで発表してもらっています。



どのグループも興味深い内容、考察をしています。
着眼点がなかなか面白く、感心させられます。

これをきっかけにどんどん興味を持ってもらえればうれしいです。


2017.11.01

地域を感じる裁判

サマータイムが終わりました。手動で時計の針を1時間ずらすなど、初めての経験でした。
そして、おなかをすかせて食堂に行くと「1時間後にしか開かないよ」と。そう、今日11月1日は諸聖人の日で祝日…。

ここにきてまた、国・土地を感じているところです。そして、その一つ。
バレンシアでは、毎週木曜日の正午、「水の裁判」と呼ばれる路上での公開裁判が行われます。
(時間が近づくと、カテドラルのところで準備が着々と…)

正午の鐘とともに、8人の法衣をまとった男性が椅子に座ります。そして開始の声、訴えの有無が確認されていきます。
スペインの国全体が、そしてここバレンシアも例外ではなく水不足なのです。それは、昔も、そして今年も(1か月ほど前の新聞には、スペイン全体、真っ赤に表示された水不足の注意警報)。
パエリアの発祥地というだけあって、米どころもありますし、トマトやオレンジなどが豊かな農業地域です。その農家どうしで、水を大切に分かち合ってきたのです。もし、お互いが約束事を守らなかったら…。1000年以上に及ぶ地域の歩みのひとつが、この裁判に現れています。

ユネスコの無形文化遺産に登録されていて、しっかりと通常の裁判と同じ効力を有しているそうです。
この日、訴えはなかったようで、「えっ!?終わり?」というくらいあっという間の出来事でした。裁判の関係者に「もう終わったんですか?」とたずねたくらい、5分もかからず終了。

少々違和感を覚えたことの一つは、野外で裁判が行われる点(市民参加型と言えば、そうかもしれませんが)。もう一つは、地域の問題なのに、裁判を取り巻いていたのは(おそらく)観光客がほとんどだった点。
(この状況で公開裁判…)

違和を感じつつも実感したことは、「水」の存在。ふだん何気なく使っている資源で、その重要さも理解はしていますが、そこにルールとそれを守る人たちの協同があるから、生活の平穏があるのだということです。
いつの時代もどこの地域も、限りある資源の中では、競争-協力の問題は永遠のテーマです。

いろいろな社会的な絡みの中で、スペインは、カタルーニャ自治州の独立問題に揺れつつ…。

ippo