[ 2020年01月 ] の記事一覧

2020.01.21

口頭試問(2020年1月16日)

こんにちは、かわいです。

先週の木曜日、卒業論文の口頭試問がありました。

 (kawai)20200121

積み上がった卒業論文を読み、学生同様(以上に?)私も緊張して

臨みました。


5分という短い時間で取り組んできた研究を

「伝わるよう」かつ「価値が理解されるよう」発表する

ということは決して容易いことではなかったと思います。

他の先生が「自信にしてほしい」とおっしゃっていました。

私もそう思います。


発表を聴きながら学生たちのこれまでの挑戦と成長が

透けて見えて感激していたら、合間になんでそんなに

ニヤニヤしているんですかと学生に言われてしまいました。

それは誤解です。精一杯望んでいる姿に心動かされていました。


卒業論文・卒業研究というまとまりのある知識を編集して

自分で生み出していく作業は大きく学生の成長につながっている

と思います。


一人の学生が「自分はこれをやった」と言えるように取り組みたい

と口にしていました。その姿勢と成果を含め、一人の人として

知識を持って世界と対峙することを果たせたと思います。

大げさに聞こえるかもしれませんが、これから学校から仕事・社会

へと移行(トランジション)していく彼らにとって、必要かつ有意義な

通過儀礼となっていると思いました。


学業面での大学生活を一区切りになったかと思います。

学生の皆さんには是非時間をとって、大学生活をふりかえって

自分の大学生活がどうだったかを考えてみてほしいと思います。

できるなら、共に過ごした仲間とそのことについて話し合って

ほしいなと思います。



かわい

2020.01.20

第54回全国高等学校体育連盟研究大会

第54回全国高等学校体育連盟研究大会が、先週の1月16日と17日に滋賀県で開催されました。この研究大会はインターハイと同様に、各都道府県持ち回りで開催されていて、滋賀県での開催は初めてとのこと。

大会テーマ: 『STEP for the Future!』
       ーオリンピック・パラリンピックのその先へー

のもと、下記のような課題研究、シンポジウム、分科会活動がありました。

   課題研究:運動部活動が育むものはとは何か
    -部活動の存在意義についての東京都の調査研究-

   シンポジウム:高体連研究部の新たな使命Ⅲ
    -部活動で育まれるものの「みえる化」と「できる化」-

   分科会 競技力向上
   健康と安全
   部活動の活性化
   https://www.zen-koutairen.com/f_investigate.html

  

 この研究大会にて、次のテーマで講演させて頂きました。
 『アクティブライフ時代におけるスポーツ・イノベーション』 

 高校の部活動を熱心に指導されている先生方に、これからの世界、時代がどのように展開していくのかを、人生100年時代、Society5.0 をもとにお話しさせて頂き、その上でこれからの時代に求められる人財像とは何かについて、当方の考えをお話しさせて頂きました。
これから求められる人財は『未来を拓く・創造できるイノベーション人財』
そのような人財育成にスポーツがどのように貢献するのか。また、スポーツでのイノベーションが社会にどのように貢献するのかをお話しさせてもらいました。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
先週の土日は、大学入試センター試験でした。受験生のみなさんにとっては、これから自己採点の上、最終の進路に向かって再度のチャレンジになりますね。体調にはくれぐれも注意してください。

 Hassy先生のブログにあった問題を解くのにずいぶん時間がかかりました。
 「見た目も頭も“おっさん”」でした。子供のような柔軟性を取り戻す、「頭の体操」が必要です。
【忠】

2020.01.19

GAT Step-Up セミナー 2020

いよいよ秋学期の授業も明日で終了です。
ということは最終ペーパーを必死に見るということですね・・・

今回は、先週に実施された GAT Step-Up セミナーについて
紹介したいと思います。

今回は、スポーツ健康科学部の GATプログラムを修了して
初めて ATC になった Taku さんをはじめ、
現在 ESU 大学院 M2 の Kazuhiro さん、
Spalding 大学院 M2 の Daiki さんが
参加して、どのような学びをアメリカでしているかについて
話してくれました。

 (atsushi)20200119-01
ESU での学びについて話す Kazuhiro さん

 (atsushi)20200119-03
スピーチの順番を待つ Daiki さん (左) と Taku さん (右)

学部生に取っては、一番身近な先輩たちの話ですので、
非常に熱心に話を聞いていました。

今回のセミナーを受講した学生の中から
1名でも多くの学生が、アメリカで学んで
ATC を取得することを願っています。

それでは、また。失礼致します。
良い休日を
Atsushi

2020.01.18

大学選手権決勝 国立競技場

2020年1月11日、第56回全国大学ラグビーフットボール選手権大会(大学選手権)の決勝戦が開催されました。
会場は、2020年東京オリンピック・パラリンピックの会場である国立競技場です。
観戦者調査をするため、初めて新しい国立競技場に赴いてきました。
杮落しとして、1月1日にサッカーの天皇杯が行われ、ヴィッセル神戸が優勝したばかりです。
大学選手権は天皇杯に続く第二試合目で、早稲田大学が11大会ぶりに日本一に輝きました。


(ゆ)20200118-01


ワールドカップの開催以降、大学ラグビーや高校ラグビーの全国大会の観戦者数が増えています。
特に関東大学ラグビーリーグの早明戦は、チケットの入手が困難な状況になりました。
大学ラグビーにおけるこの早稲田大学と明治大学のライバル関係は100年近くになります。
スポーツマネジメント領域の研究にも、ライバル関係(rivalry)は、観戦動機やチームブランディングの重要な要素の一つとして挙げられることがあります。
例えば、プロ野球の「巨人・阪神」、ON(王・長嶋)、高校野球の田中将大投手と斎藤佑樹投手、
フィギアスケートの浅田真央選手とキム・ヨナ選手、
大学スポーツの「立同」、「早慶」、「早明」などライバルがあることで、双方の存在や試合の注目度がより強いものとなるようなことです。

(ゆ)20200118-02

新しくなった国立競技場での初の大学選手権の決勝は23大会ぶりの早明戦ということも伴い、スタンドは超満員でした。
ラグビーの試合は、通常インゴールの後ろのラインにフォトグラファーが並び、その数でチームや試合の関心の高さを知ることができます。
試合は調査の関係で私はほぼ観戦できませんでしたが、フォトグラファーの数からも非常に話題性の高い決勝戦であることがわかりました。

スタンドは熱気にあふれ、日本一に輝いた早稲田大学の「荒ぶる」によって幕を閉じましたが、
早稲田大学のラグビー部とスタンドが歓喜に沸く中、スタンドに深くお辞儀をしながらスタジアムを1周した明治大学にも大きな拍手が送られました。
大学選手権の決勝は、改築前も国立競技場で開催されてきました。
この度新しくなった国立競技場に大学選手権の決勝が戻ってきたわけです。
これからまた大学ラグビーに「目指せ国立(決勝)」という言葉が聞かれることでしょう。
歴史の一ページに立ち会えた喜びとともに、これからどのような歴史が刻まれていくのか、楽しみです。


写真は国立競技場
撮影:ゆ
写真の無断転記はご遠慮ください。

#観戦者数 57,345人
#私の歩数 24,105歩
#新国立と呼ばれていますが、正式名称は「国立競技場」

2020.01.17

風邪を引きました(今年2回目)

どうも、嶋村です。突然ですが、また風邪を引きました。今も結構熱があります。なので今ちょっとフラフラしながらこれを書いています。頭がガンガンします。しかし前にも疑問を呈しましたが、いったいこのブログは誰得で書いているんでしょうね?(笑)今日みたいに執筆者が体調不良のときは勘弁して欲しいのですが、なんだか体育会系のうちの学部では多分無理そうなので(笑)、無理して書きます。。。


さて今学期の授業が(ほぼ)全て終了しました。これからレポートの添削や成績評価が待っています。あと今年はエクストラで仕事を任されたのでそれも頑張らないといけません。あ、あと来週から神戸市外大で出張授業があります。なんでその準備もありますね。


うん、というわけで忙しいんですが、今年に入って風邪を引く(発熱する)のは2回目です。なんだか40歳を手前にして体力が落ちているんでしょうか?まあ最近は寒くてそんなに走れてないし、忙しいとは言いつつもダラダラと飲んだりすることもあるので少し40歳を迎えるにあたって生活を見直す必要があるかもしれません。


ちなみに予告しておきますが、神戸市外大に行くので来週のブログもテキトーだと思います。あはは。


では寝ます。。。

2020.01.16

「えふえむ草津」を知ってる?

 

私は、ボランティアで「えふえむ草津 Rockets 785(FM KUSATSU)」の番組審議委員会委員をしております。

草津に住み、草津を発展させたいと願う熱い方々が委員をされておられます。

私も皆さん方に負けないよう、立命館大学がお世話になる草津が大好きで、恩返しがしたいと考え関わらせて頂いています。

 

会議では、「草津駅の周辺がかなり賑わってきた」、「宿場町にもっと観光客を呼び込みたい」、「草津の歴史をもっと伝えたい」といった各委員の強い思いが沢山提案されます。

各委員の方々の提案が新鮮で、草津市が益々好きになります。

 

このラジオ局の番組は、市民のために多くの団体が企画しておられます。

少し残念なことは、京都衣笠キャンパスの立命館大学産業社会学部坂田ゼミの番組や関西大学社会安全学部近藤ゼミが企画する番組があるのに、立命館大学スポーツ健康科学部の番組がありません。

我々も「健康都市宣言」をしている草津市の市民の健康を考える番組を企画してもいいのではないかと思いますが・・・。

ジュニアスポーツ企画、中高年のための健康運動企画などを共同で実施できるのではないでしょうか。


(AAoka)2020.1.16-1

 

 

このラジオ局が担う役割は、草津の歴史・文化・教育・政策の情報発信ばかりでなく、防災情報の発信もあります。

阪神淡路大震災、東日本大震災等でコミュニティラジオが果たした役割が多く報道されています。

災害がない草津、安全な草津と信じ危機的意識が欠けている我々ですが、いつ起こるか分からない災害に対し、常に準備しておくことは大切かと思います。

市民に被害の状況、避難先の状況、支援物資の状況など生の情報を発信するのが「えふえむ草津 Rockets 785(FM KUSATSU)」の役割でもあります。

 

スポーツ健康科学部の皆さん方にぜひ聞いて頂き、市民のための番組作りに参加してほしいと願っています。

78.5MHz です。

 

 nao


2020.01.15

考えるチカラ

Hassyです。
週初めは成人式(大学授業休み!)でしたね。
我が息子は3年後、18で成人を迎えることになるわけで、、早いものです。。

さて、学習指導要領が改訂され、「生きる力」の醸成が主旨となっております。
娘の小学校でも英語学習が始まっており、さらにはプログラミング教育も始まるとか。。
IT社長が提唱しているような、AIを大学入試・・といったことは個人的にはあまり賛同していませんが
(義務化でなく、一部の大学、学部で導入するのはいいと思います)
考えるチカラにつながるようなプログラミングは楽しそうです。
もっとも先生方は大変だと思いますが。。

参考書の問題も中々難しいです。
例えば、
1)立方体を27つに分けるには最低何回cutすればいいか?
2)テストでカツオくん、タケシくん、アワビさん、しずかさんの4人のうち1人だけ100点をとりました。
次のうち、本当のことを言っているのは1人だけです。100点をとったのは誰でしょう?
カツオ:「ぼくは今回初めて100点とった!」
しずか:「わたしは100点じゃないよ」
アワビ:「100点をとったのはタケシくんやで」

どうですか?ちょっと考えますよね?
2)は、娘は結構スムーズに問いていました。
聞くと、普段「見かけは子ども、頭脳は大人」の探偵アニメを見ているからわかる!とのこと・・笑
周囲から「見かけは大人(おっさん?)、頭脳というか心は子ども(少年)」と言われる私は少々考えました。。。

さあ、明日はいよいよ卒論の口頭試問です。
最終成果の発表、頑張って下さい。

2020.01.14

自己調整学習

01/14



こんにちは、かわいです。

学習科学論の授業で自己調整学習について紹介しました。

学習についての科学の中では新しい潮流で研究もたくさん産み出されている領域です。

自分も読んでいてとても勉強になりました。


自己調整学習ができる学習者とそうでない学習者の対比が突き刺さります。

 (kawai)20200114

自己調整がうまくできない学習者は次のように記述されていました。

遠く漠然とした目標は持っているものの、目の前のしなくてはならない作業を

しっかりやり遂げる自己効力感は低く、興味も持てない。その結果、計画も貧弱、

うまくいかなくてもしっかり取り組まなかったからだと言い訳を用意し、

結果だけを見て単位さえ取れればそれで良しというスタンスになる。

結果、単位が取れようが取れまいが、知識も必要な能力も身に付かず、

成長のない悪循環を繰り返してしまう。


自己調整ができる学習者は、

遠い目標だけでなく目の前の課題に焦点を合わせた目標を持ち、

自分のできるところは着実に、できるかどうか背伸びする領域にも挑戦し、

うまくいかなくても、そのプロセスから学んでできるように試行錯誤し、

自分でフィードバックしたり、または他人からフィードバックをもらい、

結果についてはおまけ(付随的なもの)と捉える成熟した姿勢を示します。

結果、自身の興味関心や視野の地平を広げ、行動と経験を豊かに広げ、

能力も拡張していき、自分のできることとしたいことを豊かにしていきます。

(アイデンティティ研究の用語を使うなら、アイデンティティ地平を広げる

 と言いたいところです)


問題は、どうすれば、自己調整学習ができるようになるのかということです。

・一つは学習の型にはめてできるようになるまでパターン学習する

・他人の学習プロセスから学ぶ(モデリング)

・自分の学習プロセスをモニタリングしてコントロールする


いずれにせよ、かなりターゲットを絞って細部に分け入った作業を

「できるように」支援することが重要になりそうです。

難しいのは、自己調整学習が弱い学習者の方が、

そのようなことを「できるつもり」になってしまうという点です。

はっきりと「できていない」という結果に直面し、フィードバックを

受けることが出発点でしょうか。あるいは、「できる」まで進めない

経験も重要かもしれません。


大学では自由に学べるはずですが、日々の多様かつ多量の経験に圧倒

されてしまうこともあるかもしれません。ぜひ、2020は、自分の

テーマを自分で追求していくということを大事にしてほしいと思います。


もちろん、自分ごとから始めねば、ですね。


かわい



2020.01.13

総長PITCH THE FINAL

1/10に総長PITCH THE FINAL が開催されました。

    

予選を通った7組が、総長を含めた審査委員ならびに多くの聴衆(約250名参加)の前で、
自ら(チーム)の社会問題への意識、その解決への動機と志、そしてその解決のための具体的な組織作り・事業計画をプレゼンしました。

発表チームは、附属高校生、大学生、院生、APU学生でした。いずれも切り口が面白くて、新鮮な目線があり、若い生徒、学生の感性があふれていました。

会場に集まった聴衆の皆さんは、発表チームの社会課題チャレンジとその志を共有するとともに、このようなチャレンジを学園として後押しする「立命館」への期待を感じておられました。

今回の社会起業家の養成を、RIMIXとして学園として支援しています。
RIMIXとは、Ritsumeikan Impact-Makers Inter X (Cross) Platformの略称。
詳しくはHPをみてください
https://sdgsimpactlab.org/rimix/

立命館の強みは、様々ありますが
社会課題解決に向かって、チャレンジする機会、その中で、児童、生徒、学生が育つ環境があり、そして多くのチャレンジの成果によって、世の中に貢献する実感を持てるところにあると考えています。

そのようなチャレンジのメンバーになりたい方は、是非、本学園の小、中、高校、大学、大学院の門を開けてきてください。

受験生の皆さん、これからが本番です。くれぐれも体調には気をつけてください。


<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
スポ健1期生の本多恭子さんが、かるた日本一、第64期クイーン位を獲得されました!
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54325320R10C20A1AC8Z00/
【忠】

2020.01.12

アートで健康に

今週は暖かい日が続いてなんだか一月らしくないですが、
皆様いかがお過ごしですか。

先週、京都国立博物館の展示について書きましたが、
先日アートと健康に関する興味深い論文が出ていましたので
紹介したいと思います。
https://www.bmj.com/content/367/bmj.l6377

この論文では、イギリスで 50歳以上の 6710名 (平均 65.9歳) を対象に
14年間の追跡調査を行ったところ、
美術館やギャラリー、展覧会や劇場、コンサートやオペラに
年に1-2回行った人は、行かない人より14%、
2-3ヶ月に1回行っているような人では 31% も、
死亡率が低いという結果が出ました。

一般的にこういった研究では、性別や社会経済的地位などが影響するのですが、
今回の結果は、これらの要素をコントロールしても見られるということです。

健康になるというと、ついつい運動やスポーツをイメージして、
それは正しいことなのですが、運動やスポーツに加えて、
健康的な生活を維持するために、「アート」も取り入れてみてはいかがでしょうか?
ゆったりと過ごすことでストレスも下がりますしね。

それでは、また。失礼致します。
良い休日を
Atsushi