先週の「スポーツ健康科学セミナーII」のゲストスピーカーとして、GEヘルスケアジャパンの松岡さんにお越し頂きました。
お話の冒頭にGE(ジェ ネラルエレクトレック、エジソンが創業の会社で、110年の歴史)の強さの源泉について説明いただきました。それは、①共通の目標、②リーダーシップ、③GEのValueが明確で、社員全員に浸透しているからである。これらのことはGEとしての組織を強くするとともに、個人個人の業績評価としても活用されていることの事例も説明してもらった。
特に、松岡さん自身のこれまでの20数年のキャリアを通じて感じてきたことから、新人、中堅、シニアに分けて、企業人に求められる力量・行動指針を次のようにまとめられた。
「新人」
・全力投球(与えられた仕事を目一杯する→チャンスにつながる)
・1つ1つ仕事を積みあげる
・良い先輩のマネをする
・短期/長期の目標をきめる
「中堅」
・チーム内で、場面ごとにリーダーになる(役割の理解)
・ノウハウの蓄積
・プロジェクトリーダーとしての力
・高い目標へのチャレンジ
「シニア」
・強いチームづくり/最大パフォーマンスを引き出す
・チームの方向付け
・数字(業績)への責任
・専門家として誰にもまねできない仕事
このように、キャリアの段階によって求められる内容、行動は変わる。ただし、基盤として常に共通に持っておくべきものとして、①体力(どんな仕事でも)、②前向きな姿勢(チャンスがくる)、③勉強(ツール)が必要であることを強調されていた。
学生へのメッセージとして、1)クラブ活動などのチーム活動を通じてちーでの役割の理解、2)やり遂げる習慣を身につけること、3)一生勉強と思って、また専門化してプロ意識を持つこと、の大事さを伝えて頂いた。
質疑応答では、『創造力』について、考え抜くこと、常に意識しておくこと、その上で、何か新しいことを実行するには、従来から「変える」ことのリスクを取りながら、「勇気」を持って取り組まなければ、「創造的な仕事」はできない、というメッセージを頂きました。
講義中の松岡さんの表情は、非常に朗らかで、楽しそうに、そして明るく学生に語っていただき、受講生の心にしみるようにメッセージが届いていていました。
松岡さん、ありがとうございました。
【忠】