幹事・世話人として関わっている研究会を週末に2つ開催しました.
24日(土)の午後は,NS研究会αを行いました.この会のネーミングは,世界的に有名な2つの科学雑誌の頭文字をつなげています.世界的な研究成果を生み出そうという心意気を表しています.主には次年度設置されるスポーツ健康科学部の主要研究ツールとなるNMR装置を中心に研究活動していている学内外の先生方に集まってもらっています.これまでに既にこの分野での研究実績のある先生,これから研究ツールとして活用したいと考えている先生,研究会に興味ある方,納入企業の方が参加されています.
今回が2回目となっており,かなり熱のこもった議論が展開され,研究アイデアが芽生えるような生産的な研究会になりつつあります.研究会後の懇親会はさらに白熱し,年齢,所属,肩書きを超えての議論は和やかでかつホットでした.
2ヶ月に1度のペースで開催することになっているので,次回は12月19日(土)の午後1時半からを予定しています.是非,チラッとでも興味があれば,一歩踏み出して研究会に参加して下さい.もちろん無料です.案内は下記のHPで確認下さい.
25日(日)の午前は,日本トレーニング科学会が開催するトレーニングカンファレンスの世話人として,「コーチングを科学する -共創型リーダーシップの実践とコーチングを科学する-」を行いました.
講師には,大西 満さん((株)ヒューマンクエスト)をお招きしました.大西さんは,学生,社会人を通じて野球選手ならびに指導者で活躍した実績があり,かつ企業内での人事管理(マネージメント)の仕事を通じて,リーダーシップとコーチングをビジネスの分野で活用してこられています.現在は,これまでの知識と経験を活かして,起業され個々人の人間力を高めるプログラムを開発しています.
リーダーシップならびにコーチングという言葉は,スポーツ指導の現場でよく使われ,かつスポーツパフォーマンスを引き上げるために必要な要素であると考えられます.また,これらの用語はスポーツのみならず,ビジネスの分野,教育の分野においても使われ,その重要性が指摘されてきています.しかしながらその一方で,リーダーシップ,コーチングは曖昧な形で定義づけられたり,誤った使われ方をしている現状もあります.
「リーダーシップ」,「コーチング」の2つは,スポーツ健康学部の教育の基本コンセプトであり,教員にってとっても共通認識すべき重要なコンセプトです.今回の講演でこれらの定義,さらにはティーチングとコーチングの関係性の理解を深めることができました.「コーチングは一つのコミュニケーションスキルであり,リーダーシップ行動発揮のためのひとつのアプローチ」と定義がなされ,コーチングの構造,コーチングスキル,コーチング機能について,丁寧でかつわかり易い講演でした.講演のあとに,参加者同士でのロールプレイングで,コーチングスキルの一端を確認できたことは,貴重な体験でした.
秋は,物事を集中的に進める良い時期です.受験生の皆さんにとっては今が勉強を積み上げる好機です.勉強の秋,研究の秋を集中して楽しみましょう.
*上記の研究会の情報などは随時,次のHPに掲載しています.
https://www.ritsumei.ac.jp/~isaka/
忠