[ 2025年07月 ] の記事一覧

2018.03.17

明日のアスリートを目指して

 初夏を思わせる暖かな日が続いています。キャンパスでは、在学生の先輩が4月に入って来る新入生や父兄をキャンパスツアーに誘い、彼らの説明に頷きながら、新しい生活の始まりに胸をときめかせているのか、上気した顔でいろいろ質問したりしている初々しい新入生の一団に会ったりしていました。目が会ったりした時には入学おめでとうと声をかけ、学部は何処かなと尋ねたりしていました。

 さて、本題の方ですが、先日縁?有ってリトル・パンサーズ(小学1年生から中学生まで100人あまりのタッグフットボールチーム)のメンタルトレーニングの機会を頂きました(チームの由来等については129日の忠氏のブログをご覧ください)。



中学生以上については経験があったのですが、小学1年生からのグループには、わかるかな?と不安でした。しかし、杞憂に過ぎなかったとも思えるほど、1時間もの間熱心に聞いてもらえましたし、子供たちはしっかりメモをとっていました(大学生とは違う!)。

タッグフットボールは面白い?どこが楽しいのかな?あなたの夢は?どんな選手になりたいのかな?からはじまり、上級生には“聞いて考え、実行する“ことの大切さを説明し、ワークとして「今日の練習で1番よかったこと、うまくできたこと、ほめられたことを思い出してください」それはどんな時でしたか?どうしてうまくいったと思いますか?その時の気持ちはどんなでしたか?1週間前はどうでしたか(毎週土曜日が練習日)。ほめられましたか?次もうまくやれる自信はありますか?そのためには何に気をつけたら良いと思いますか?等々、まずメントレの導入として、自己分析と振り返りをやってみました。何よりもタッグフットボールが大好き!楽しい!と思ってもらえることが子供たちのスポーツの出発点ですが、ボランティアの指導者の方々の指導理念として、あえて勝敗(結果)にこだわることでなく、日々の練習(過程)の充実の中で、それぞれのペースで成長し、アスリートにつながるんだといったことが共有されているように思えました。このクラブ出身者で大学でも活躍している選手がいるとのこと。一人でも多くの出身者が本学につながってくれることを願っています。(老ブロガー・ハル)

2018.03.16

仁義なきスポ健ファミリー

Hitomiです。
今年度最後のあいコア会に参加させていただきました。
今夜は教職員の歓送迎会も兼ねています。
のんきに楽しんでいたら全員分の写真を撮り忘れましたので、ほんの一部だけですが楽しそうな様子をご紹介します。


Joe先生→みち先生への贈る言葉。JJコンビももちろんですが、私はこのコンビも大好きです。


Sana先生→Kuri原先生へ。所属は変わってもスポ健にはいてくださるそうなので安心です。『今週のKuri原家』、連載してほしい(笑)


↑ Joe先生!あなたの出番はもう終わってます!(笑)  
Nao先生→司先生へ。品が良くて謙虚で知性があって、でも実はおちゃめで、「できた大人」というのはこういった方なんだなぁといつも思っています。
高知いいとこですよね!皆さん、絶対行かないと損ですよ!

この他にも、退官されるMasao先生や、異動・契約終了される事務の方々、来年度から新しく来られる研究員の方など、たくさんの挨拶が続き、和やかで盛況な会となりました。


かくいう私も、実は3月31日付で退職が決まっているのでご挨拶の機会をいただきました。
帰る時に「そういえば挨拶で次の移動先言ってなかったね」と言われて「あっ」ってなりましたので、どうかマグロで察してください。

ちなみにプレゼンターのpurple本先生は、私の指名です(交友関係が不明という理由で私だけ指名制度でした。ちゃんと友達います!笑)。
なんてったって毎週欠かさずジョジョネタに感想くれますから…ブログが繋いだ奇妙な友情です。

記念品はイギー!さすが(笑)

実は最初の頃、ご経歴と佇まいから勝手に「お金持ちのエリートかな?」と思ってたのですが、じっくりアメリカ話を聞いてみたらぶっとんだ行動力とすさまじい環境適応力のあるエピソードが次々と出てきて、すっかりイメージが変わりました。話の上手さも相まって大笑いしつつも、そういう思い切った面は自分には無いところなのでとても尊敬しています。
もったいないほどのあたたかいお言葉をありがとうございました。なかなか直接言えないのでこの場を借りて御礼申し上げます。



送別会も終わって、スポ健での生活とももうすぐさよならです。
このブログもあと数回か…ちゃんと思いの丈を書いとかないとな…と思っていたのですが、先ほど連絡が来て交替は4月中旬になることが判明しました。なんとまだ1カ月もあった。「スポ健ファミリーは足抜けできません」の意味がよ~く分かりました。

私の次の金曜日担当は…えっ、あの人!?うそ、すごい楽しみ。

というわけでまたじっくり、異動までの心境を書かせていただきます。

最後に、あいコア会の準備をしてくださったwest谷さん、Moto先生、良い思い出をどうもありがとうございました。

Hitomi

2018.03.15

暖かくなりました。

こんにちは、shinoです。

先週まで寒かったですが、
今週からはすっかり暖かくなりましたね。
かなり暖かい日が続くようなので、桜の開花が早くなるのは良いのですが、
花粉もすでに多く飛んでいるようで、私はすっかり眼が痒いです。

もう3月も半ばで、卒業式を来週に控えていますが、
すぐ来月から新年度も始まりますので、それに向けた準備も行っています。

以前このブログでも紹介したのですが、昨年度よりBKCキャンパスにある
スポーツ健康コモンズ内のカウンセリングルームで
週2回、1日2時間程度、アスリートに対するスポーツ傷害のカウンセリングをしています。



ここでは、私が中心になって、アスレチックトレーナー、学生トレーナーの方々と一緒に
スポーツ傷害に罹患している学生アスリートに
トレーニングやリハビリテーションのアドバイスや指導を行ってきました。

当初はなかなか周知されていなかったので、来てくれる人も少なかったのですが、
徐々に浸透してきまして、カウンセリングを希望する人数も増えてきました。
最近では、続けて通ってくれている学生もいるので、経過を把握できるようにもなりました。
とても良い事だと思います。

スポーツ傷害は、日常生活よりもさらに高度な回復が要求されるため
なかなか思うように改善しないこともあります。
さらに、目標とする大会や試合があることが多いため、
目標に向けた計画をしっかり立ててリハビリやトレーニングを行わなければいけません。

このカウンセリングの目的としては、
スポーツ傷害のために競技の復帰や継続を断念することがないよう、
学生アスリートへのサポートを行うことであり、
傷害からの早期復帰のためのリハビリテーションや、
復帰後の再発予防、重症化予防のためのトレーニングに関して
うまくアドバイスを行っていくことができたらと思っています。

ということで、
次年度も同じ体制で行う予定になりました。

Web上で予約することができますので、下記のURLから予約をして下さい。

https://reserva.be/supocommo



スポーツ傷害で悩んでいる人はいつでも相談に来てください。

あくまでもカウンセリングですので、治療ではありません。
アドバイスを行うということですのでご理解下さい。

2018.03.14

マスクレタ

周りの人たちに「いつまでバレンシアにいられるの?」と何度もたずねられ、そして最近は「準備はできてる?」と聞かれます。その理由は、3月に、マチをあげての伝統行事、火祭り(Las Fallas)があるからです。春を告げる祭りです。そんな会話をしているなか、大学の行き帰りに小さな春をみつけましたっ!
(右上:桜の花を見つけて、とびきり嬉しくなりました!)

このLas Fallasは、バレンシアの人たちが1年がかりで準備する大・大・大イベントなのです。その凄さは、2月最終週のある朝、開会宣言の爆竹音で目が覚めたあたりから、じわじわと体感できています。

(真ん中:マスクレタが終わった直後。えらいことです…)。

連日、マチをつんざく爆竹ショー(マスクレタ)の音と歓声で地響きがするほどの勢い。2キロちょっと離れた大学オフィスでもその迫力を楽しめるほどです。小さな子どもたちも、お父さんに火をつけてもらってあちらこちらで爆竹を鳴らして回ります。週末は、真夜中の爆竹ショーで朝方までみんな元気です(が、昼近くまで静まり返ります)。

バレンシアのマチ全体がこの祭り一色に染まりますので、いつも以上に忙しく人が行き交い、いろいろな装飾がなされていきます。このマチで生活してみて、このイベントがマチにもたらしているもの、その意味するところはとても深いと感じます。「根を張った伝統」のすごみです。
気になって仕方がない舞台裏。爆竹は柵の中に…一つ一つ手作業 (左上と下)/巨大オブジェは早めに街中に登場 (右上)。
飾り付けも大変!(下中)/あちこちで見かけるビールを運ぶ量は半端ではありません(下右)。

そんなイベントが、いよいよ明日15日から本番を迎えます。

さて、スペイン滞在も、残り10日ほどになりました。最初「半年は短い」と受け入れ教授に言われましたが、そうかもしれません。地域を知るにはよい期間でしたが、研究を練り上げるには日にちが足りず、最後、どこまで何ができるのやら…マスクレタの勢いをもらって過ごせたらと思います。

ippo

2018.03.13

「土佐」の高知へお越し下さい

 太陽の力が増し、暖かな日差しが降りそそいでいます。週末、いつもの散歩コース(桂川付近)を歩いていると、南からの暖かな、しかも結構強めの風が吹いていました。桂川の土手には、もうすぐ土筆(つくし)が顔を出します。月末には、京都にも桜の花が咲き始めるのでしょうか。

 今回は、私の出身地である高知について紹介したいと思います。
 高知と言えば・・・坂本龍馬の出身地(桂浜に銅像があります)と「鰹のたたき」のイメージが強いですね。坂本龍馬は土佐出身の全国的に有名な人物ですが、彼が活躍をしたのは長崎や京都ですので、活躍した痕跡はありません。生家跡、少年時代に過ごした道場跡や泳いだであろう鏡川などがある程度です。鰹のたたきも全国的に有名です。私が小さい頃は、たたきと言えば藁火であぶった鰹を薄く切り、玉ねぎスライス・ニンニクスライス・ネギを振りかけた上から、ポン酢をかけて食べるのが定番でした。最近は「塩たたき」が有名ですね。
 ※先日【Hitomi】先生のブログに、高知に行かれた事が書かれていました。有難うございます。

高知散策のおすすめルートです。
 ①高知駅から路面電車軌道に沿って南へ500m程歩くと、「はりまや橋」があります。江戸時代には、高知城の外堀が浦戸湾とつながっており、多くの物資が運河を通り出入りしていました。その運河に架かっていたのが「はりまや橋」です。現在、運河は埋め立てられてしまいましたので、橋を架ける必要が無くなったので「はりまや橋」自体がありません(最後のはりまや橋は「三翠園ホテル」の庭に移設させています)。よさこい節で純真・おうまの恋物語が謡われているので多くの方々が訪れますが、「えっ、なに」とがっかりするポイントでもあります。その点も含めて訪れて下さい。
 ※近くに公園があり、はりまや橋のミニチュアがあります。

 ②はりまや橋から少し北の通り、「大手筋」を西に真っすぐ向かうと高知城があります。高知城の追手門から城を見上げる角度が、高知城の最も美しい景観とされています。高知城は現存12天守の一つで、江戸時代の創建当時の姿を残しています。石段を上がると、三の丸には多くの桜が植えられており、三月末には多くの市民が花見をするところです。天守には、御殿も併設されており、当時のままの姿で残っています。天守最上階から高知市内を一望された後は、御殿の方へも行ってみて下さい。

 ③坂本龍馬の生誕地が高知市升形(マスガタ)と上町(カミマチ)との間にあります。現在は、石碑が立っているだけですが、土佐藩政時代は「才谷屋」と言って、土佐随一の豪商でした。間口は40m、奥行きも30m程あり、当時の繁栄ぶりが伺えます。
南側に「龍馬の生まれた町記念館」がありますので、是非行ってみて下さい。

 時間に余裕のある方は、桂浜や五台山(四国霊場31番札所「竹林寺」があります)へも足を伸ばしてみて下さい。桂浜では、坂本龍馬像の横に展望台が設置されていますので、龍馬と同じ目線で太平洋を望む事が出来ます。また、竹林寺の横の「牧野植物園」には世界的な植物学者の牧野富太郎氏が集めた植物が植えられており、植物に囲まれてゆったりとした時間を過ごす事ができます。

 高知の観光は、これからが良い季節となります。
 公益社団法人高知市観光協会発行のマップをご参照下さい
     (  http://www.city.kochi.kochi.jp/uploaded/attachment/61150.pdf  ) 

 「高知の人やから、酒がすごく飲めるでしょう・・・」。お会いする人に、高知出身ですと言うと必ず言われる事です。飲めない事はありませんが、それほど強くありません。残念・・・。
 酒飲みのイメージは「山内容堂」公にあるようです。容堂公は愛用のガラス製のグラスに日本酒を注ぎ、良く飲んでいたと聞きました。
 盃と言えば、高知には「べく杯」という盃があります。天狗、おかめやひっとこの面を盃に仕上げたものや、盃に穴が開いたもの、円錐状(底がとがっている)のものがあり、土佐の宴会「おきゃく」には欠かせないものです。

 また、宴会と言えば「箸拳(はしけん)」が有名です。一人三本の箸を持ち、その中から数本の箸を手に持ち腕で隠して前に出し、相手との合計本数を当てるというゲームです。
 以下、掛け声です。
  A さーこい
  B 三本(必ず三本と答えます)
  A 一本(一本か五本、奇数本を答えます)
 二人が隠していた箸を見せ合い、合計本数を当てた人が勝ち、酒を一杯飲むことが出来ます。
 ※勝つためには、Aが隠している本数を予想し、Bは三本になるように自分の本数を調整します。Aは、一本か五本になるように箸を持ちます。中々奥深い遊びですが、ハマると酔いつぶれますのでご注意を。

【司】


2018.03.12

草津イオンモールでのイベント 『ACTIVE5』

3/11(日)草津イオンモール1F イベントホールにて、
3分エクササイズ ACTIVE5の実演と講習を行いました!
  

BKCリサーチの皆さん、それから指導者の増田先生、ならびに、増田先生の指導をバッチリ受けて指導資格を持った、キッズ、学生、そしてスポ健院生(Oka)たちが大活躍でした。

オープンスペースのど真ん中で、なかなか用意した椅子に、ドンと座る人は少なかったですが、周り、特に、2F、3Fからも覗いてもらい、一緒にエクササイズをしていたこどもさん、大人が多数おられ、多世代に楽しんでもらえるエクササイズであることを、再認識しました。

 今回は初めてのイベントで、色々と試行錯誤もありましたが、どんどん広めていきます。
4月は、9日(月)、18日(水)、22日(日)、23日(月)と4日間開催します。

買い物ついでに是非立ち寄って、覚えてもらえれば、生涯にわたって使えるエクササイズとなります。下記から、映像、解説もみれますので、すぐに始められます。
http://www.activeforall.jp/active5/

来年の2月には、3世代(キッズ、一般、シニア)をチームとしたコンテストを行います。是非、ご家族、ご近所の方と、ACTIVE5を取り組んでもらい、来年のコンテスト目指してもらえると嬉しいですね。そして、笑顔、元気が溢れる街になることを願っています。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
大学スポーツコンソーシアムKANSAI創設記念シンポジウム のお知らせです!
2018年3月25日(日)13:00〜16:40(受付 12:30~)
立命館いばらきフューチャープラザ3F コロキウム
参加費:一般 3,000円 (書籍『大学スポーツの新展開』込み) 学生無料(書籍なし)
https://k4hara-a.wixsite.com/kansai-col-sports

  
【忠】

2018.03.11

オランダでの自転車通勤

オランダもデンマークと同じで自転車での通勤や通学が一般化されている街です。
都心であるアムステルダムはもちろんですがここマーストリヒトでも自転車専用道路がほぼ全ての一般道に設置されており、マーストリヒト市内は自転車の方が車よりも速く移動できることも多いです。

僕もこちらに引っ越してきて直ぐに中古の自転車を探しましたが、ちょうど新学期が始まる時期と重なり、大勢の学生が中古の自転車を探していて、町中の自転車屋さんのどこに行っても手頃な価格の中古自転車がなかなか見つかりませんでした。

デンマークもそうでしたがオランダでもたとえ中古の自転車とはいえ、かなり高価で日本であれば新品の自転車が余裕で買える値段です。今住んでるマンションはもちろんですが、大学にもきちんとした駐輪場があります。公共施設では駐輪場に個別のロックのかかった駐輪施設も設置されています。より安全に自転車を保管できるので(かつ雨を避けれる)ので人気なのかもしれません。

デンマークと同様に、マーストリヒトも自転車専用の道路はしっかりと整備されているので、車との接触等の心配をする必要は少ないですが、こちらはスクーターのような原付も自転車道を走るので、少し注意が必要です。

遠くの街から通っている大学院生や教員もマーストリヒト駅から自転車をレンタルして大学に来ているようです。駅でレンタルできる自転車は通勤のICカードを利用すると基本的に無料で自転車を借りることもできる(?)そうです。

マーストリヒト駅の駐輪場は以前まで屋外で、かなり煩雑に自転車が並んでいて雨にさらされるような状態でしたが、今年に入ってから新しい地下の素晴らしい駐輪場がオープンしました。今まで以上に大量の駐輪が可能となり、レンタルサイクルも同じ場所で簡単に手続きできます。



デンマークではヘルメットを被って自転車に乗る人が多かったのですが、オランダではほとんど見かけることがありません。また、スマホをいじったり、イヤホンで音楽聴きながら自転車こぐのもよく見かけます。安全面では気になる部分ではありますが、唯一おまわりさんに止められるのは無灯火で晩走ることだけのようです。

デンマークでもそうでしたが、ここオランダでも自転車通勤や通学が何の不便なく自然にできる環境があって初めて市民の生活習慣に自転車が定着するのだと感じました。
またこういったオランダの自転車道などへの投資が環境汚染を防ぎ、市民の健康増進にもつながって一石二鳥の効果を得ていることを実感しました。

satoshi

下の写真はコペンハーゲンの朝の通勤の様子

2018.03.10

だれもが、いつでも、どこでもスポーツを

 標題は奈良県のスポーツ振興の為のキャッチフレーズの一つですが、活き活きと安心して健やかに暮らせる健康長寿奈良県をめざし、スポーツによって生活をより充実したものとすることをねらったものです。その施策の一つに、“子どもを健やかに育むスポーツの推進“があげられています。

先日、その展開事業の一つとして、暖かな初春の陽を浴びて県内39の市町村対抗子ども駅伝大会(参加資格;県内在住5~6年生男女児童)が橿原運動公園で開催されました(写真)。大会の運営には、橿原高校をはじめとする地元の多数の高校生がボランティアとして参加してくれ、大いに盛り上げてくれました。選手達が男女チーム一丸となって襷をつないでいく姿は真剣そのもので感動を覚えるものでしたし、その日の活躍は小学時代の想い出となる大会になったのではないかと思います。



  学校の垣根を越えた各市町村の代表ではありますが、北部の都市部では個々にチーム編成が可能なものの、南部の過疎地域では複数の村でチーム編成を行うなどの苦労もあったようですが、チーム成績にそのようなハンディーが必ずしも影響してないように思えました。多くの子供たちは学校ではなく、日頃、総合型地域スポーツクラブに参加しており、そのクラブの数や充実度がそのまま各市町村の成績に表れたような感じでした。異年齢の子ども達に広い運動経験の機会を提供し、選手の育成を目指していく総合型地域スポーツクラブの存在が益々重要になってくると思います(地域の部活とも言われています)。特に施設面よりも指導者の存在が重要であり、それを支える財政的な基盤創りをいかに進めるかが重要な課題となると思われますが、何よりもどのような哲学をもって指導に携わるか(理念)が最も大切と思われます。賛否両論があるかと思いますが、早期に能力発掘=タレント発掘?の一環として、子どものスポーツ英才教育として位置づけるのか、遊びの延長としてスポーツの楽しさや他者との交わりの中で育まれる社会文化的価値の享受として位置づけるのかによりその性格は異なってくると思います。保護者や子ども達の多様なニーズに応えられるだけの資質のある指導者の存在が重要となると思いますが、その育成は、筆者の地元奈良県でのスポーツ振興審議会でも重要な検討課題の一つになっています。(老ブロガー・ハル)

2018.03.09

カイ二乗検定について卒論生にたまに聞かれたので忘備録

お疲れ様です。Hitomiです。
今日はあんまり書くことがないのと、最近ただの日記ばっかりだったので、今年度学生によく聞かれた質問とその答えをまとめて書いておきたいと思います。
先生方や一般の方々にはあまり面白くない記事かもしれませんが、もしかしたら間違っていたりするかもしれませんので、気づいた点があればぜひご指摘ください。
あまりにつまらない、読む気も起こらないと思う方用にジョ〇ョネタを数個入れておきましたので何個あるか自由にお探しください。最後が近づいてきたので大放出です。

質問はこちら。
Q:「カイ二乗検定で有意になった時って、どことどこに差があるんですか?」
→なるほど、t検定を習った後で、カイ二乗検定を習うと混乱するのもしれませんね。カイ二乗検定は期待値と実測値の差の検定です。例をみてみましょう。

  介入有り 介入無し 計
良   ●    ●   60
悪   ●    ●   40
計    50    50

上の表で、仮に介入の有り・無しで体調の良し悪しに差がなかったら、●の値はどうなると思いますか?●に入る値を入れてみてください。

  介入有り 介入無し 計
良   30    30  60
悪   20    20  40
計   50    50

もちろんこうなりますよね。誰だってそーする、おれもそーする。
計が50:50なので、介入有りでも介入無しでも同数になるはずです。
こんな風に「もし差が無かったら、こうなるだろう」という値が期待値です。
実際にデータを取って集計したところ、以下のような結果だったとします。

  介入有り 介入無し  計
良   40    20  60
悪   10    30  40
計   50    50

カイ二乗値は、次の方法で算出します。
・期待値と実測値のズレを2乗したものを期待値の値で割る
・上の値をすべてのセルで算出する
・この値を足す
な…何を言っているのかわからねー…と思うが、私でも分かるのでゆっくり理解してください。

つまり、有意だったとしたら、「期待値との間にズレがある。ということはどこかのセルで度数に偏りがある」という解釈になります。カイ二乗値が有意だったとしても、特定のセルの間の差を示しているわけではありませんので気を付けてくださいね。

ちなみにさっきのデータでSPSSでカイ二乗検定をしてみるとこんな結果が出力されました。

カイ二乗値=16.67,p<.001で有意ですね。
今回は度数が十分なので問題ないですが、度数の小さいデータの場合、イェーツの連続性補正をするべきと言われていますので、その場合は1行下の「連続修正」の部分を見てください。

ちなみに、どのセルで期待値と実測値の間に偏りがあったのかを検討するのは「残差分析」が適しています。SPSSの場合、クロス集計表のボックスのところで「セル」のボタンを押して「調整済み標準化」にチェックを入れれば、ちゃんと残差分析の結果も出してくれるので確認してみてください。


…と、まぁ、説明してきましたが、学生がこんなきれいなデータを持って相談に来ることはほぼありません。持って来るのは以下のようなデータです。やれやれだぜ。(適当に作ったサンプルデータです)

    介入有り 介入無し 
体調良   10    2  
体調中    6     0   
体調悪    4     6  

データ少ない…、しかもゼロがある…。
「先生、これカイ二乗検定でいいんでしょうか…?」
双方不安を感じつつ、とりあえずSPSSで分析すると以下のような結果になります。 


「やった、結果出たッ!分析完!」と言いたいところですが、この場合、下に出ている『4 セル (66.7%) は期待度数が 5 未満です。』は重要な警告です。
このように期待値が5未満のセルが全体の20%を上回る場合、カイ二乗検定は間違った結果を出してしまう可能性が非常に高いです。そんな時はカイ二乗検定ではなくFisherの正確性確率検定をすることが推奨されています。(Cochranのルール)

2×2の表だったらSPSSの「Fisherの直接法」の部分を見れば大丈夫なんですが、例に出した2×3の表のように、セルが多い場合、SPSSではFisherの正確性確率検定はしてくれません。(正確に言うとアドインを追加しないとできないらしいです)

ダメだ、詰んだ…現実は非情である…と、絶望感に浸りたくなりますが、今回はRでできるという情報を見つけました。というわけでRでやってみたいと思います。

Rというのは無料の統計用フリーソフトです。
使い方は長くなってしまうので書きませんが、色んな本が出ていますし、各地で研修会がさかんに行われていますので、ぜひ探して参加してみてください。文系出身、プログラミング経験皆無の私でも1年くらいでなんとなく使えるようになったので大丈夫です。たぶん。Fight!

ということで詳細は省きますが、今、クロス集計表に「dat」という名前を付けた状態だと思ってください。
> dat
   b
a    1  2
  1 10  2
  2  6  0
  3  4  6

以下のように入力して実行すれば、これだけでOKです。
> fisher.test(dat)

ただ、Fisherの正確性確率検定は計算が大変なので時々エラーが出るそうです。エラーが出た場合は以下のようにメモリの容量が大きくなるように指定してもう一度リトライしてみてください。
> fisher.test(dat, alternative = "two.sided", workspace=10000000)
ちなみにalternative = "two.sided"というのは、両側検定をしてね、という意味です。

走らせてみました。出ました!さすがR!SPSSに出来ないことをやってのけるッ!

==============
> fisher.test(dat)
Fisher's Exact Test for Count Data

data:  dat
p-value = 0.02295
alternative hypothesis: two.sided
=======

p値は、p = 0.02295ですね。5%水準で有意です。

ちなみにchisq.test(dat)でカイ二乗検定も出来るらしいのでRでもやってみました。

=======
> chisq.test(dat)

Pearson's Chi-squared test

data:  dat
X-squared = 8.0733, df = 2, p-value = 0.01766

Warning message:
In chisq.test(dat) :  カイ自乗近似は不正確かもしれません
=======

ちゃんとSPSSと一緒の結果になっていますが、警告が出ています。やっぱり今回のデータはカイ二乗検定には向いていませんね。

一見、ほとんど変わらないようにも見えますが、間違った検定をしてしまうと研究の信頼性も下がってしまいますので注意してください。「結果」だけを求めていると、人は近道をしたがるものだ・・・・・・近道をした時、真実を見失うかもしれない。やる気もしだいに失せていく。大切なのは『真実に向かおうとする意志』だと思っている。

ということで、以上カイ二乗検定をする時の注意点でした。ドゥーユーアンダスタン?

まぁ、私もまだまだ勉強中です…。
もうちょっとRを使いこなせるようになりたいなぁ。
ちなみにネタは8個でした!それではまた来週!

Hitomi

2018.03.08

研究会に参加してきました

こんにちは、shinoです。

あたたかい日が続いてましたが、
今週はまた寒いですね。
気温の変化も激しく、体調を整えるのが大変ですね。



今週はまた東京大学に行ってきました。
今までほとんど行くことが無かった東京大学に、ここ2週間で2回目の訪問となりました。

今回はフレキシブル医療IT研究会という会に参加してきました。

経緯はというと、
2月初旬に立命館東京キャンパスで行われた『技術シーズ発表会』で
情報交換をした企業が参加しているということで紹介してもらい、
行かせてもらうことになりました。

この研究会は、東京大学工学部の染谷先生が主催されていまして、
曲げ伸ばしが可能(フレキシブル)な計測機器などを開発し、
医療を中心とした様々な分野で応用できないか、といったことを話し合う会で、
次年度で5年になるそうです。

いろいろな職種の企業からの参加者により、
介護、スポーツ、リハビリなど、
医療系を中心とした様々な分野への適応や応用に関して、
ディスカッションされていました。

私は臨床での仕事が中心なので、そういった機器を開発するというより、
開発された機器をいろいろなことに応用することが役割になるのですが、
これらの機器を使うことができるようになると、
今まで計測できなかったことができるようになり、
新しい発見や、疑問の解明ができるのではないかと
思うことができるような内容でした。非常に興味深いものでした。

これらの機器は、まだ研究段階のものですが、
是非実用化されるように頑張って欲しいと思います。

やっぱり日本のもの作りはすごいなと感心させられました。
非常に勉強になった研究会でした。