[ 2025年06月 ] の記事一覧

2018.01.16

教職自主ゼミの活動

 今日は、昨日までの猛烈な寒さが和らぎ、過ごしやすい日となりましたね。月曜日までは先週末の寒波の影響でBKCにも積雪が見られました。
 寒暖の差が激しいので、体調管理はしっかりとして、定期試験に臨んでください。

 後期セメスターも残すところ数日となり、火曜日にゼミのある4回生の皆さんは、卒論発表会・口頭試問を行っていましたね。ご苦労様でした。また、木曜日のゼミのある4回生の皆さんもしっかりと準備をして卒論発表会・口頭試問頑張ってください。

 本日の3回生「教職自主ゼミ」は、まず面接練習を行いました。

 冬休み前に教育課題に関する具体的な取り組みについて200字程度でまとめてくることを課題として提示していましたので、面接形式でその対応策を答える練習を行い、その後内容を修正する作業を行いました。
 各自一つひとの教育課題に対する対応策はよく考えていましたが、関連する教育課題を総合的に答える練習を積む必要性を感じました。

 続いて模擬授業を行いましたが、本日は「声の大きさ(抑揚)」「教師の立ち位置(机間巡視)」「視線」「言葉遣い」「板書の構成」など教師の基本的なスキルに視点を当てて練習を行いました。

 模擬授業終了後には、模擬授業の反省と学習者を引き付ける喋りのテクニックや身振りなどの研修を行いました。
 基本的な部分で身に付けたい所が多々ありますので、今後も回数を重ねて練習をしたいと思っています。

【司】

2018.01.15

学びはエネルギー

 先週末は、センター試験でしたね。受験生の皆さん、ご苦労さまでした。受験シーズンがはじまり、体調管理にはくれぐれも注意下さい。
       
 それにしても、センター試験のあたりは、急激に冷えますね。インテグレーションコアの入り口は、金属棒に氷りが張り付いていました。

 先週の土曜日は、本学のアスレティックトレーナー、ストレングス&コンディショニングコーチを中心とした、勉強会(研究会)がありました。学生トレーナーのメンバーが司会、進行をしていました。
 学生トレーナーのメンバーの卒論発表のあと、ATCの東さんによる、PNFの講義と実技、スポーツ健康科学部教授・篠原先生による超音波エコーを用いた診断と実習など盛りだくさんでした。

   

 スポーツ現場のサポートにまわる熱心な方々による、この勉強会は、毎年、この時期に開催されています。寒さに負けず、みなさん本当に熱心で、知識・技術の共有、最新知識の導入などを学びに来ておられます。

 活動ぶりをみていて、『学びはエネルギー』であることを再認識させてもらいました。

 学生も教員も、全ての人々が学びを通じて、活力を高めると、世の中も明るくなります。

 学び続けましょう!

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
2月8日 14:00-17:30
東京キャンパスにて、「技術シーズ発表会」を行います。是非、お近くの方はお立ち寄り下さい。
詳細は下記まで
https://www.ritsumei.ac.jp/file.jsp?id=364790
【忠】

2018.01.14

森の幼稚園(その1)

今回はヨーロッパ生活における子どもの幼稚園を紹介したいと思います
。5歳になる息子はデンマークにいた時も現在のオランダでも現地の幼稚園に通っています。もちろん言葉はデンマーク語とオランダ語が中心となるため、コミニケーションはほとんど取れていない状態ですが(汗)、特にデンマークの幼稚園での生活は本人にとっても、とても楽しかったようです。

デンマークで生活を始めた際に子どもが通うことのできる幼稚園は、コペンハーゲン市内にも複数あったのですが、近隣ではなくあえて郊外の幼稚園に入園しました。この森の幼稚園(Institutionen Stockholmsgave Centrum)はデンマーク人にも大変人気なところだそうで、空きを待つ園児もいるほどだそうです。我々がデンマークに来た際には、たまたま空きがあったので入園が可能でした。

朝はコペンハーゲン内の決まった場所になんと大型の2階建てバスが子供達を迎えに行きます。8時半にピックアップされて郊外にある幼稚園に向かい、午後は15時半にバスがまたコペンハーゲンまで送ってくれます。



送迎場所になっている場所の建物には別に部屋が用意されており8時半より前に子供を預けたい保護者は先にその部屋に子供預けておいて出勤することもできますし、逆に15時半に迎えに来ることが難しい場合も17時くらいまでは同じ場所で子供たちが幼稚園から戻った後も少しの時間保育してくれます。

デンマークは大学等の教育については全て無料ですが、幼稚園に関しては有料です。ただ収入に応じて国から補助が出るため、結果的には日本の幼稚園に比べるとかなり割安になるのではないでしょうか。

僕自身が幼稚園を訪問できたのは、我々がオランダに立つ直前のご挨拶に伺った時のみでしたが、自然の中にある幼稚園は本当に素敵な環境でした。

satoshi



デンマークからオランダに移動する前に念願の「本場デンマークのレゴランド」を訪問することができました。子どもはもちろん楽しんでいましたが、大人が一番レゴランドの魅力にはまったような気がします。

2018.01.13

成人の日の頃になると・・思い出すこと

  新成人の皆さんおめでとうございます。「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝い励ます祝日」とされる国民の祝日、全国で約123万人の新成人が誕生とか。本学でも約8000人の学生が、法律的にも大人となり、社会的責任も重くなることを自覚し、自ら考え、自ら行動し、自分の行動に責任を持つ気持ちを新たにされたとともに、今後の人生の夢の実現のために努力する覚悟を持ったと思います(飲酒の解禁だけでない!)。



  今日の成人式に類する儀式は、奈良時代から始まったとか。ですから1300年以上もの昔から行われていることになります。今年は生憎の天気でしたが、祝い励ます気持ちには変わりなく、意義ある人生を送られることを期待したいと思います。



 晴れ着姿の新成人を見ながら、丁度半世紀前の学生時代を思い出しました。大学紛争のまっただ中で大学はバリケード封鎖。もちろん講義を受けられる状態でなくクラブと図書館で過ごす日が続きました。成人の日(当時は15日)から2、3日後だったと思いますが、所謂東大安田講堂の攻防を機に、大学は機動隊による封鎖解除がなされましたが、この年東大と共に入試が中止(体育学部のみ実施)されました。全国の大学といっても良いかと思いますが、学内は種々の学生組織(セクト)の対立・抗争が続き騒然としている中で、帰省し成人式に出席する気にはなれず、同じ三畳一間の下宿(アパートでなく)の友人(大学は異なり工学部、医学部、体育学部)と近所の根津権現にお参りに行き、将来に対する学生としての焦りについて語ったことを覚えています。高度経済成長期で、公害などの様々な社会的矛盾が発生しつつも、どこか勢いのあった頃でした。大学進学率は十数パーセントで、学生は総じて慎ましい生活?でしたが、活動的で知的欲求に飢えていた時代。時代は変わり、また豊かな社会になったことを実感しています。もはや、Stay Hungryは流行らないのかも。(老ブロガー・ハル)

2018.01.12

頑張れ、受験生!

Hitomiです。今日は寒かったですね。
朝、ニュースで「全国的にこの冬一番の冷え込みとなる」と言っていましたが、外に出たらまさに凍てつくような寒さで慌ててコートの前を掻き合わせました。

実は今若干、喉が痛いのが気にかかっています。風邪にはなっていないけど、悪化したら風邪になりそうな、ちょっと油断したらウイルスに体が乗っ取られそうな、そんな予感…。
今夜は長ねぎをいっぱい入れた鳥団子鍋でも食べてぐっすり休もうと思います。

さて、今週は1回生向けのキャリア企画「キャリアディスカバリー」がありましたので、その様子をご紹介します。

1回生では、なかなか社会情勢を踏まえて自分の将来について明確にイメージすることは難しいだろう…ということで、先輩のキャリアの考え方から4年間の学びのイメージを形成してもらうために毎年行われている企画です。
早速、内定を決めた4年生の方々が、就職活動の体験を講演してくれました。



(株)北海道日本ハムファイターズ・日清食品(株)・ (株)デサント・佐久市役所・福岡市教育委員会(教員)に内定が決まっているそうです。
大手がすべていうわけではありませんが、ちゃんと自分の望んだ道の切符を自分の手で掴んているところが素晴らしいと思います。

話を聞いていて改めて思ったのが、みんなやはりちゃんと具体的な目標をもって4年間を過ごしていたんだな、ということでした。進路自体はそれぞれ迷い、悩んだ様子を語ってくれましたが、日常生活では「〇〇の奨学金をもらい続ける」や「誰々(友達)の成績に負けないように頑張る」、「部活で結果を残す」など、どんな選択になったとしても役に立つような目標を掲げ、その実現のために行動していたことがきっと結果につながったのだろうなと思います。

各クラスに戻った後は、
「社会で生きていくために、求められる力をスポ健での4年間でどのように築くか」
をテーマにグループワークをしました。

私の担当クラスは前半の「社会で生きていくために、求められる力は何か?」をKJ法を使って分類してもらい、「その力をスポ健での4年間でどのように築くか」を具体的に考えて模造紙に書いてもらいました。



いろんな意見が出ましたが、共通したところも多かったようです。
これでだいぶ明確になってきたんじゃないかと思います。
今日考えたことをぜひ忘れずに、少しずつでいいので実践していってもらいたいです。


明日はいよいよセンター試験ですね。
構内にも案内用の看板がたくさん設置され、いつもとはちょっとちがう雰囲気を醸し出しています。
受験生の皆さん、頑張って!
そしてスポ健の受験をお待ちしておりまーす!

Hitomi


2018.01.11

雨の中の決勝戦

こんにちは、shinoです。

今週前半は比較的落ち着いていましたが、ここ数日よりまた寒くなりましたね。
週末まで寒い日が続くようです。気を付けて下さい。

1月も第2週に入り、今週より大学も授業が再開しました。
今週と来週で後期授業も終了し、テスト期間を経て、
すぐに終了するので少し慌ただしい感じがします。


さて、年末からの続きになりますが、
今週8日の月曜日も
私は高校ラグビー選手権大会の決勝戦にドクターとしてお手伝いに行きました。

決勝戦も準々決勝、準決勝と同じく、天候には恵まれず、あいにくの雨模様でした。



しかし、さすがに決勝戦、さらに今年は大阪勢の対戦とあって、
会場は雨にもかかわらず、たくさんの観客が来てくれていました。

試合はというと・・・・
皆さんご存知かもしれませんが、かなりいい勝負で、緊迫した内容でした。





最後には逆転で勝利するといった非常に見ごたえのある試合でした。

とても面白かったです。

決勝戦は怪我人もほとんど出ることなく、私たちメディカルが対応することはありませんでした。

今大会を通じても、幸い、大きい怪我人が出ることはなく、無事に終了しました。
我々メディカルにとっては、これが何よりいちばん嬉しいです。
しっかり運営することができました。

またこの大会では、日本ラグビー協会では、部員数が少なく、選手権に出場できなかった高校から選抜した選手たちで行うU18合同チーム東西対抗戦や、U18女子東西対抗戦などの試合も、大会期間中に毎年組まれており、全ての高校生が花園のグランドでプレーするチャンスが与えられています。

これらの試合にも我々はお手伝いをするのですが、
決勝戦の前にも行われており、この試合も、怪我人は出ず、無事に終わりました。

今年も良い試合がたくさんありました。
このような大会をきっかけに2019年に向けて少しでもラグビー人気が高くなれば、
ワールドカップも成功するのではないかと思います。

大会終了後には、ワールドカップに向けた改修工事のために医務室の掃除を全員で行ってから帰りました。

次回、花園に行くときには、医務室も新しくなって、
さらに良いサポートができる体制を整えることができると、楽しみにしています。

2018.01.10

メッセージ

今年がしっかりと動き始めています(バレンシアの盛り上がりは大晦日の夜中だったようです。街は2日から徐々に通常の仕事モードへ…)。

今お世話になっている【V】先生の繋がりで、西オーストラリア大学の【R】先生のセミナーに参加することができました。トップジャーナルに多くの論文を発表されている先生のお一人です。
同じところに所属しているメンバーから「お、今日は英語だ。きっとkazuho向けだよ」などと茶化され談笑していたのは束の間、みんなかなり聴き入ってしまいました。この日の話題は、「理論の構築」。理論とは?理論を構築するとは?から始まりました。

最後、R先生やV先生からは、この分野(マネジメント/組織心理学)が目指すべきところ、それを実現するためにマネジメント研究者に必要な力量・姿勢についてのメッセージが送られました。論文を書くとき、意識すべきポイントについても具体的な話がありましたが、要は、「読み”続けてもらえる”論文かどうか」だと。ふむむむむむ…と、自分をふり返らされます。

終了時間が予告されていなかったのですが(エンドレスででもやりそうな雰囲気すら感じました)、気づけば、陽もとっぷりと暮れて、2時間半みっちりのセミナーでした。

(光の流れがみえますか?雨が降りそうなときでも穏やかに、光のもとにありますように…!)

年末年始は、V先生も私もお互いに(交換条件のごとく)宿題を、そしてラボのメンバーたちとも共通の宿題をもって過ごしました。今週末にひと山、待ち構えています。緊張したり、安堵したり、楽しみに思ったり…と、心はひとりでかなり忙しく運動する日々が続きます。

7カ月の滞在期間を頂いていますが、私の中では第3幕目に突入したように思っています。どうなりますやら。ブログも、昨年までの内容を「えらく楽しそう」とご覧いただけたのであれば、書く目的が実現しつつあることになるのですが…。今年も、今年こそ、そういう雰囲気のページの一つ/水曜日にできればと思います。

【表紙の写真】充実したセミナー時間だったおかげで、写真を撮り忘れ、翌日まで疲れが…というおまけ付き。というわけで、別の風景をどうぞ。

ippo

2018.01.09

教職員支援機構訪問

 冬期休業も終わり、金曜日から2017年度後期セメスターが始まりました。各講義とも残すところ数回で終了しますが、試験のある講義もありますので最後まで気を抜かずに取り組みましょう。

 成人を迎えた学生の皆さん、おめでとうございます。大人の仲間入りを果たし、責任の重大さを感じている方もいらっしゃると思います。
 ちょっと大袈裟ですが、この世に生かされた意味に気づき、社会の一員としての役割を果たせる事を期待しております。また、これまで育てて頂いた親御さんやお世話になった方々に感謝をしましょうね。

 さて今日は、茨城県つくば市にあります「教職員支援機構」に訪問をさせて頂きました。ご存知の方のいらっしゃると思いますが、この組織は全国の教職員を対象とした研修を行っている所です。私も現役の教員時代に中央研修(管理職研修)や学校マネジメント研修を受けました。
 また、同時に教職員研修プログラムの開発支援を行っており、立命館大学とも研修に関する協定を結び、教員研修という面で協働しているところです。

 ということで、教員の資質向上のための研修プログラム開発について、担当の方から貴重なお話を聞かせて頂きました。教員の資質向上について研修会の在り方についてお役に立てる事があればいいなあと思っています。

【司】

2018.01.08

大人になる

 今日は「成人の日」です。各地で、新成人を祝う成人式が催されています。

 成人は、大人になる、ということで、大人の役割を果たす側にまわった新成人を祝ってくれます。

 平均寿命は、戦後、急速に伸びているのはごぞじの通り。
 はじめて男女ともに50歳を越えたのが、1947年、その4年後には、男女ともに60歳をこえるようになり、今では、男子80歳、女子85歳にも到達しています。この間、成人の年齢ラインは、20歳のまま。つまり、大人として生活するのが年々伸びてきています。
 これから人生100年時代となると、80年間大人として生活することになります。

 以前読んだ、「本物のおとな論」 外山滋比古 著  (2016) を思い返してみて、
 『大人になる』ということはどうゆうことか?振り返ってみました。

 同書のなかで、
 【大人の生活】 忙しくない人は、仕事のスタイルをつくりにくい。
     ブラブラしている人間には、生活のスタイルができない。
     忙しく、つらい仕事を夢中になってやりとげているうちに、おのずから、
     スタイルができる。 人はそれを人柄というかもしれない。
     大人といわれる人にはそれぞれのスタイルをもっている。
【大人の会話】 落ち着いて 考えて ゆっくり 低い声 で話す
【大人の育成】 団体生活 経験(失敗、不幸、苦難など)
【大人の愛情】 バカ正直ではダメ 他人を応援 相手を大切(衝突回避)

『野暮、幼稚ではない。この2つの意味を兼ねるのが“大人”である』
という表現もあり、一筋縄でいかないのが「大人の極め方」ですね。

『威張らず 自己中心的でない 自分の頭で考える 生活が大人をつくる』
 このような大人で満ちあふれるようになることを願っています。

 新成人のみなさん、おめでとうございます! 是非、素敵な「大人」を目指してください。
 これから成人される方、大人への準備を進めてください。
 既に大人になっている方、それぞれの「おとな論」を考える日にしてください。

 素敵な大人が素敵な世の中をつくる!

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
いよいよ修士論文の提出期間が近づいてきました。いつも言っているように締め切り日は、提出日ではない、と決めてかかって、余裕を持って丁寧に提出してください。
卒論発表会も来週です。卒論生は「晴れの舞台」をしっかり決めてください。
【忠】



 



 

2018.01.07

NUTRIM Symposium

今日はマーストリヒト大学の学科内でのシンポジウムがありました。School of Nutrition and Translational Research in Metabolism(NUTRIM)は設置されてから今年が25周年だそうです。そのため記念シンポジウムも行われましたが、中心となるのは大学院生の発表です。

まず最初に、大学院のコンセプトや運営状況について大学院課のコーディネーターから最初に説明がありました。博士課程の大学院生の研究活動がマーストリヒト大学の推進力の源であることをデータに基づいて話をされたのは印象的でした。

大学の博士課程における教育理念や、卒業生の就職先、なぜ今博士号の獲得が社会的に求められているのか、等についての話がありました。単に専門分野の研究力を養うだけでなく、コミニケーションスキルや創造力、チームワークやリーダーシップなど、立命館大学のスポーツ健康科学研究科でも推進している共通したスキルを大学院課程における教育目標として掲げているのは嬉しい驚きでした。

オランダでは社会的に経済に何かしら貢献している人口全体の約7%が博士号を有しているとのことです。ヨーロッパの中では決して高い数値ではないそうですが、それでも社会人の7%の人が博士というのはとても興味深いデータです。

ちなみにマーストリヒト大学の大学院における博士課程の在籍期間は平均4.5年だそうです。4年のプログラムですが、これは多くの院生が在籍中に就職が決まり、両立しながら修了を目指すことが理由だそうです。

今年は異なる分野から77のポスター発表が行われました。ポスターは2分間の口頭発表の後、3分間の質疑応答を審査員が順番に実施し、専門分野ごとにまとめられたポスターの中で優秀と判断されたポスターが午後の本審査で口頭発表する機会が与えられます。




午後の口頭発表は2枚ほどのスライドを使った発表ですが、こちらも質疑応答が行われ、最終的に優秀ポスターが表彰される、というシステムがとられています。これも博士後期課程の教育プログラムの一環として実施されています。

毎年の進捗報告を兼ねているので、ポスターによっては必ずしも結果・考察までまとまっておらず、今後の研究計画を示している場合もあります。しかしその内容に関わりなく、フリーディスカッションの時間は皆ポスターの前で熱心に同僚とディスカッションしていました。

内容としてはスポーツ栄養学から臨床栄養まで様々でとても幅広いですが、共通した認識としてはすべての研究結果を運動・栄養指導の現場に活かすというTranslational Research(橋渡し研究)に焦点をあてたシンポジウムになっています。

個人的にはとても興味深かったのは、学科が運営するシンポジウムとしては珍しく、この分野に貢献をしている世界でも有数の研究者を招待し表彰すると同時に記念シンポジウムを開催することです。
今回はNIH(アメリカ国立衛生研究所)で長年にわたりサルコペニア(加齢に伴う骨格筋量と筋機能の低下現象)の研究を実施しているDr.Luigi Ferrucciの講演でした。研究内容はもちろんですがサルコペニアの概念についての話やコホート研究の難しさなど、研究アプローチに関する話も大変参考になる貴重な講演でした。

http://www.mintonline.org/event-nutrim-symposium.pdf

全体として学内のシンポジウムというよりは、独立した学会の年次学会のようなレベルの高いイベントで大満足です。

satoshi