[ 2025年06月 ] の記事一覧

2017.10.28

才のともしきや・・でも今からでも遅くない!

 先週末、古稀(還暦でなく)の中学同窓会に出席のため、新潟に行って来ました。台風のため、帰りは伊丹便の欠航で上越新幹線、東海道新幹線と乗り継ぎで何とか京都まで戻ることができましたが、奈良線の不通の為近鉄線(間引き運転で普通電車で行けるところまで)と、トラブルの連続でした。

同窓会では、時の流れの無情さを嘆く者、“私には夢がある“とばかりにチャレンジ精神旺盛に語る者、終活について語る者と、つくづく歳のとり方は人様々であると感じました。ある程度の年齢になり、今までを振り返り今後如何に充実した日々を送るかといった人生の生き方について語り合っていた中で、ふと、高校生の時、国語でなく日本史の先生が本居宣長の人生について熱く語っておられたのを思い出し、帰宅後、しばらく本を探してみました。



“才のともしきや、学ぶことの晩きや、暇のなきやによりて、思いくずおれて、止むことなかれ、とてもかくても、つとめだにすれば、出来るものと心得べし”(解釈)「才能が優れていないとか、年をとってから学び始めたとか、忙しくて時間がとれないとか言って、落胆し、勉学することを止めてはいけない、とにもかくにも、励め努めれば、勉学は大成できるものと心得るべきである」を教育名言辞典(寺崎昌男編)の中に見つけました。今からでもやれることがある。今からでも遅くない!時間を理由に、可能性や行動を狭めることはない。と改めて思い直してみました。同窓会での成果かな?(老ブロガー・ハル)

2017.10.27

今宵の月のように

ふっと夜空を見上げてみたら、肩の力が入りすぎていたことに気づきました。



ちょっと欠けてるくらいがちょうどいいときもありますね。


あ~、色々と落ち着いたら死ぬほど焼肉食べよう。

皆様もお疲れ様です。
こういう時はほどほどに。頑張るときに頑張りましょう。

Hitomi

2017.10.26

先週の台風の中

こんにちは、shinoです。

先週末の台風はすごかったですね。
今週も初めからスッキリしない天気が続いています。
やっと今日は良くなった感じですが・・・

気温もグッと低くなったような気がします。
みなさん、風邪などはひかれてませんでしょうか?


そんな先週末の台風がまさに近づいている真っ最中、
私はまたまたラグビートップリーグのマッチドクターに行ってまいりました。

今回は万博記念競技場です。
トップリーグの前に、トップウエストリーグの試合がありました。
ラグビーのプロ・社会人リーグでは、トップリーグ、トップチャレンジリーグと順にありまして、
その下のカテゴリーで社会人リーグのトップウエストリーグがあります。
名前の通り、西日本の社会人チームがリーグ戦を行っています。

今回は、その試合のマッチドクターも含めて、2試合に出務してきました。


毎試合前に行う担架搬送のトレーニングです。

マッチドクター、チームドクターは、試合中は基本的にピッチサイドに居て、試合が終わるまでチェックしています。
怪我している選手を見かけたら、すぐにグランドに入って行けるように待機しているわけです。


第1試合のキックオフは11:30でしたが、その時点で結構雨が降っていました。



ラグビーは、サッカーなどと同じように、基本的には全天候型スポーツなので、雨でも試合は全く関係ありません。

なので、私も試合中はピッチサイドにいて、待機していました。
傘も差せないので、ウインドブレーカーの上に薄い雨合羽を着て、試合を観ていました。

第1試合は特に大きなけが人もできることなく、無事に終了しました。
それは非常に喜ばしいことなんですが、怪我や脳震盪で倒れる選手がいない場合、
私たちはグランドに入ることもありません。
したがって、ずっとピッチサイドに居て、試合を観ているだけになります。

先週はその時点でかなり雨も強くなってまして、非常に寒かったです。

第2試合は14:00キックオフでした。
第1試合と同じく、ピッチサイドに立って試合をチェックしていました。
出場している選手も、サブで待機している選手もコンディションを整えるのが大変だったと思います。
よって大きい怪我が出るんじゃないかと思って、
かなり心配していましたが・・・・



なんと、この試合も大きな怪我人は出ませんでした。

したがって、私たちはずっとピッチサイドに立って試合を観ているだけになりました。
雨は止むどころか、ますます酷くなる一方でしたので、
当然、ずぶ濡れで、身体の芯から冷え切りました。

選手と同じく、メディカル、レフリー、運営スタッフも、
なかなかコンディションを保つのが大変な試合でした。

風邪ひかなくてよかった。

何より選手に大きな怪我がなくてよかったと思います。

2017.10.25

秋の州祝日は恋人色

やっと現地での滞在手続きが終わりました。すでに落ち着いて過ごしていましたが、気分的に少しは違うような気もします。

さて、日にちが経つのは早いものです。この時期、朝8時をすぎても、すっきりと夜が明けてはいません。調子が狂うなぁと思う日々です。
さて実は、10月9日はバレンシア州の祝日でした。1238年、アラゴン国王ハイメ1世が率いるキリスト教徒軍が、500年以上にわたって支配していたイスラム勢力に勝利し、そのハイメ1世王がバレンシアに入城したことを記念し今でもお祝いをしている日です。

この祝日が近づくほど、いろいろなイベントがあり、前々日からは、爆竹や花火ですごい音、煙、匂い、人だかり。祝日当日は午前0:00の花火に始まり、より一層パワーアップしたコンサート、パレード、伝統的な踊りで、街中がそれはそれはお祝い・お祭りムードいっぱいでした。すべてに歴史があり、人々の気持ちが表現されていると感じさせられる時間でした。

(伝統舞踊のこの女性、私に気づき…)。

(17時すぎから始まって3時間ほどに及ぶパレード。2時間見続けて、空腹に勝てず帰りました)。

パン屋さんやケーキ屋さんでは、今までにはなかったお菓子たちがショーウィンドーにお目見えし、スカーフも並びます。この9日は、(この歴史的な出来事にかかわりがあるそうですが)いわゆる”バレンタインのような”日で、男性が、女性のためにマサパン/マジパンという色とりどりのお菓子を、きれいなデザインのスカーフに包んでプレゼントするという日だからです。

マジパンで作られたお菓子たちは一口で入るほどの大きさで、2種類の大きなマジパンとのセットで売られていたりもします(この大きなパンにも歴史が絡み…いま所属している大学・研究所の人たちの説明で驚きの情報も…。味は…甘いっ!私は1切れで十分です)。

(地元では、モカドラーと呼ばれているマサパン:右の方にはスカーフ)

そして、今月12日は「イスパニアデー」。コロンブスの新大陸発見到達にちなみ、スペイン全土での祝日。

週末はいつも、(私が今いるところの)大学・研究所は完全閉鎖です。祝日は、もちろん閉鎖です。私がいつもぼーっと、すっとぼけているせいか、何度となく「大学に来ちゃだめだよ、入れないんだから」と、先生や院生、研究員の人たちに時折、念押しをされました。本当に親切な人たちです。

スペイン・バレンシアでは、時間をつくって楽しまないなんて過ごし方を間違ってるよ、という感覚(実際に言われます:「テレビで日本のことをやっていたから観たよ。どうして日本人は、あんなにストレスを抱えてまだ仕事をしているの?」「どうして海外まで出かけるのに、1週間しか休みを取らないの?」と冗談半分、本気半分で)。
何が正しいのかなどとは、国民性や個人の価値観もありますから言うことはできません。が、同じ時間でもこんな過ごし方があるんだと知ること、それを知った中で自分が一番幸せに過ごせるカタチを見つけた方がよいだろうなとは思います。

ちなみに、スペイン人はゆるりと休んでばかり…というわけではありません。大学人の生産性はかなりのものです。

【写真:祝日前の金曜・夜、いつもここにはない「オルチャータ」というバレンシア名物ドリンクのお店が登場。栄養補給とも聞きますがどうなんでしょうか。小さなカップ1杯、この日は無料。いよいよ私の順番が近づいてきた!ときの写真】

ippo

2017.10.24

各種研修会への参加

 「台風21号」・・・10月中旬以降にこんな巨大台風が日本直撃するなど、やはり地球温暖化(海水温の高温化)が原因なのでしょうか。また、台風が発生するかもしれないと言われています。大阪・京都・滋賀は、日常生活をしていると交通の便も良く、距離的にも近い感覚がありますが、昨日の様な状況では、高速道路は大渋滞で全く動かず、JRは不通(大幅な遅延)、一般道も大渋滞。各所で大きな影響が出ました。

 今回は、一週間中に参加した研修会の様子をお知らせします。
 19日の木曜日、【智】先生の3回生ゼミで、「球技(バレーボール)」の授業づくり演習が行われました。バレーボールの特性や用具の準備、基本的なスキルの指導法などについて実技を入れながらの講義でした。参加する生徒の体格や運動能力を考慮した単元計画の立て方や授業の進め方について大変勉強になりました。


 20日の金曜日、立命館附属中高等学校(長岡京・宇治・守山・慶祥)の保健体育科を担当されている先生方(30人を超える)の研修会に朱雀キャンパスに行って来ました。このような教科単位の研修会は初めての取り組みということで、まず各附属学校の体育授業の取り組みや生徒の実態等を交流し、次に新学習指導要領では体育授業がどのように変わるのかなどについて研修しました。
その後、グループに分かれて意見交流が行われ、附属学校の課題を明確にして、体育授業の活性化を図る方向の意見が出されました。
[私と【智】先生が講師として参加しておりました。写真を撮ることを忘れていて、文字のみですみません]


 21日の土曜日、京都市教育委員会主催の第12期「京都教師塾」が京都市総合教育センターが開催され、視察に行って来ました。大学3回生・大学院M1の中で、京都市の教員を希望している学生を対象として行われている講座で、今回は250人が参加しているとの事でした。午前中は入塾式、午後からは講演とグループ討議が行われました。

 講演会は、大谷大学教授(元堀川高校校長)の荒瀬克己先生から、「教師に求められるもの」と題して話があり、参加者は熱心にメモをとりながら真剣に聞いていました。その後、グループに分かれ講演会の振り返り、また「どのような教師になりたいか」をテーマに討議が行われました。
(内部の撮影は控えさせて頂きました)


【司】

2017.10.23

『ACTIVE5』

今月の体育の日の週に、
BKCリサーチオフィースを朝から訪ねました。

毎朝、9時の始業とともに朝礼があり、そのあと部署に分かれた1分間スピーチをされているの聞いていました。今回は、その1分間スピーチの後に、

3分エクササイズ
『ACTIVE5』
を取り入れてもらえるということで、そのお礼と激励に伺いました。

  
  
  
  

みなさん、きびきび動いていただきました。

『ACTIVE5』のコンセプトは、
いつまでも自らの身体を使ってアクティブに動きたい!
これは多くの人の願いです。同時にアクティブであることはポジティブに考え、行動することにもつながります。この実現のために、「健康寿命」を伸ばし、QOLを高め、
3世代が同一空間で、同じ曲で、
世代ごとの振り付けで、かつ同期する(シンクロする)ことも楽しめるエクササイズです。

特徴は3つ。
その1: 生涯元気になれる5つの運動
その2: 3世代が一緒にシンクロできる楽しさ
その3: 簡単でないからステップアップと達成感

世代ごとの動画があります。是非、毎日3分エクササイズを取り入れてください。
【働き世代】
https://www.youtube.com/watch?v=e1JnFVO-NxA

【シニア世代】
https://www.youtube.com/watch?v=-xWMOxW804k&t=10s

【キッズ世代】
https://www.youtube.com/watch?v=6DL_MDbe_VU

【世代シンクロバージョン】
https://www.youtube.com/watch?v=hF7pEKDu36o

BKCリサーチオフィースでは、毎日、毎朝、この『ACTIVE5』を取り入れていただけるようです。
学園の中で、一番元気なオフィースになると確信しています。このエクササイズをマスターしてもらい、家族、地域に広めていって欲しいと願っています。

是非、学園内のリサーチ以外の所でも取り入れて欲しいと願っています。
また、学園外にも広めたいので、ご要望を頂ければ、指導に伺います。


<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
先週もご案内しましたが、今週となりましたので再度の案内です。

10月26日木曜日、13:30-16:45 
立命館大学びわこくさつキャンパス
エポック立命21にて

立命館大学「卓越大学院プログラム構想博士人材育成シンポジウム
『アクティブライフデザインをリードする
  超創人材育成プログラムの構築に向けて』

を開催します。

是非ともご参加いただきますようお願い申し上げます。
https://www.ritsumei.ac.jp/file.jsp?id=352966【忠】

2017.10.22

Standing Desk

デンマークでは、デスクワークが必須となるオフィスではスタンディングデスクを提供することが法律で定められているそうです。
自転車での通勤・通学を推し進めるなど、デンマークは国民の日常生活での活動量を増やす取り組みが活発です。

僕が研究所で借りている机も見た目は普通のデスクですが、電動式で自由に机の高さを調節することができる優れものです。
我々は日常生活で12時間ほど座位の状態を続けていますので、そこに睡眠時間も加わると24時間のうち、19時間程はじっとしていることになります。

スタンディングデスクはこういった座位の状態を少しでも少なくするために、立位で仕事ができるように開発されたものです。

スタンディングデスクが長期的に健康維持・増進に繋がるかどうかについては様々な研究結果が報告されており、未だ議論が続いているようです。しかし、少なくともじっと座ったままの不活動は健康にマイナスの影響しか与えませんので、個人的にはスタンディングデスクは有用だと思います。

ただ、最も難しいのは、それを実際にどうやって使ってもらうか、でしょうか。
研究所内で観察すると、座っている状態と比較して、立位の状態で仕事をしている人を見かける頻度は圧倒的に少なかったです。

デンマーク人に尋ねても、皆ほとんど使ってないね、というコメントでした。
僕自身もここに来てから使っている頻度は?と聞かれると。。。毎日は使ってない、というのが答えです。かなり意識しないと、座ったままで作業を続けてしまいがちです。


運動は健康に良いことは皆知っていても、実際にそれに取り組む人が少ないのと同じで、立位の状態を促すような何かしらのリマインドが必要だな、と思いました。

スタンディングデスクを使ってみた運動効果への個人的な感想ですが、立位の状態で仕事をするのは意外にエネルギーを消費するようです。
このブログも立ったまま書いてますが、30分くらい経つと体が徐々に火照ってくるのが分かります。ずっと立った状態でデスクワークをするのはつらいですね。

日本にもこういった制度が取り入れられたら面白いな、と思いました。
(スタンディングデスク、日本で購入するとかなり高価ですが。。)

Satoshi

2017.10.21

授業風景二題

その日の仕事を終え帰宅の道、住んだ夜空に月が皓々と輝いている様子が懐かしく感じるほど、雨や肌寒い日が続いています。昨年は残暑が続き急に晩秋、初冬に入ったような感があります。日が暮れるとともに吹いてくる秋の涼やかな風を楽しむことなく、今年もこのまま・・・・?かと気になるところです。

月曜日の授業で、自我同一性の確立、自立、モラトリアム人間、青い鳥症候群(自分探し)など青年期特有の彷徨について話をしていたとき、ふと武者小路実篤氏の「この道より我を活かす道なしこの道を歩く」を思いだしました。教員生活40年を支えてくれた言葉でもあります。よく人は向き不向きを話題にしますが、自分のことでも意外とわからないもの、続けてみて、歩み続けてそれが天職?となるのではと思っています。

高校の教員になることを夢みて歩んだ道でしたが途中で挫折、大学に残りやがて附属の校長兼務(前任校)となった時、形は異なるが高校教員の夢の一端を実現することができ、念いはかなうものと実感しました。中・高生の今の学びが将来どのようにつながるのかを理解してもらうため、1週間、午前中、大学の各講座から先生に来てもらい、専門の分野を中・高生にもわかるように講義をしてもらうアカデミック・ガイダンスを実施しました。爾来20年程経ちますが、まだ続いているようです。

 昨日(水曜日)立命館慶祥中学2年生の模擬授業を担当する機会を得ました。受講姿勢の良さ、質問に対する発言の多さは大学生も見習ってほしい程であり、また、生徒達のノリの良さについつい引き込まれてしまいました。テーマは「トップアスリートになるために~スポーツ心理学への誘い」でした。近い将来、高大連携の選手育成プログラムに載るような選手が出てくれればと期待している次第です(老ブロガー・ハル)。

以下はTAとして活躍してくれた福永君の感想です。

『TAをさせていただいた福永智大です。スポーツや運動におけるルーティンやあがりについての講義で、馴染みの深い内容ということもあり、生徒たちは興味津々に講義を聞いていました。私自身も、スポーツ心理学の基礎を見直す良い機会となりました。

授業前には「お願いします」、授業後には「ありがとうございました」、さらにドアを出るときには「失礼します」と気持ちの良い挨拶をしてくれた姿に感心しました。勉学だけでなく、「人間力」もしっかりと身に付けており、同じ系列の立命館大学生として誇りを感じました。

今回の講義を通し、スポーツ心理学の面白さや、奥深さを感じてくれたと確信しています。このような素晴らしい生徒さん達が、近い将来立命館大学スポーツ健康科学部に入学してくれる日が待ち遠しいです』


2017.10.20

オラァ!

Hitomiです。

ブログのネタがなさすぎて、何か起こらないかと18時まで粘ってみましたが特に何も起こりませんでした。
おもむろに学内をカメラ片手に徘徊してみたりしたのですが、ユニオンの前で「そういえばお腹すいたな」と学食で夕飯を食べて、戻ってきてから「何しに外行ったんだ!!」と自分で自分にあきれ返りました。

一応、「このネタはブログにはさすがに…」という事があったのですが、もうネタがないので書きます。

昨日、授業中に“G”が出現しました。
グループワーク中、教室の一角が騒がしいので「どしたん?」と聞いてみたところ、カサカサカサカサッと…

きゃー、あっち行ってー!

っと、ならないのが田舎育ちの性。
即座に教員モードから戦闘モードに入り、適当にいらなそうな紙束をつかんで渾身の一撃。そしてクリーンヒット。
テメーは俺を怒らせた…!(授業を妨害して)
ちなみに、とっさに掴んだ紙束は自分が日曜日に休日返上して作った力作のレジュメでした。
全然いらない紙じゃなかった。余ってたからいいんだけど…。

とまぁ、こんな訳で教員やってると色々なハプニングもあるもんだなぁと思った次第です。

ちなみにちょっとした豆知識ですが、社会心理学の実験にはなんとGを被験体としたものがあります。

「Social Enhancement and Impairment of Performance in the Cockroach(ゴキブリにおける社会的促進とパフォーマンス低下)」というZajoncが1969年に行った実験です。

余談ですが、Zajonc博士は社会心理学の授業で必ず習う大御所の一人なので、学生の頃、「Zajoncをザイアンスとすんなり読めたら、心理学コースの学生」と言う笑い話がありました。

どんな内容かというと、「単純で慣れた課題をする場合、一人でするより誰かに見られていた時のほうが、パフォーマンスが上昇する」という社会的促進(観衆効果)とよばれる現象があるんですが、この効果について、高次の認知機能を必要とするのかどうかを検討するためにGを使って検証が行われました。

Gに筒状の透明なレーンを走らせ、1匹で走った時と他のGに見られている時のタイムを比較したそうです。

シュール…。

ちなみに1匹の時より他のGに見られている時のほうがタイムが早いという結果が得られ、Gでも社会的促進が見られることが明らかになりました。Gでも応援って効果あるんですね。

学問的にはとても興味深い結果なのですが、実験風景を想像するとなかなか衝撃です。

まさかこんな話をブログで紹介することになるとは思いませんでしたが、「単純作業をする時やよく練習した課題をする時は、人前だとパフォーマンスが向上する!」という教訓のある実験結果でもありますので、いつかどこかで、誰かの参考になれば幸いです。

※なお、慣れていない難しい事をする時は、逆に人前だとパフォーマンスが下がってしまうという効果(社会的抑制)もありますので、課題の質によって使い分けることをお勧めします。

来週こそ、真面目に。ゼミナール大会の準備の様子をご紹介できればと思います。
ではでは、今日はこのあたりで、失礼します。お食事中の方、すみませんでした。

Hitomi

2017.10.19

今週の講義

こんにちは、shinoです。

今週は雨が多いですね。
やっと少し晴れ間がでましたが、また週末に台風がくるようですね。
かなり寒くなりました。

スポ腱の2回生後期には、私が担当する基礎スポーツ医学II外科系という授業があります。
その中で、心肺蘇生とテーピングの実習を毎年行っています。

今週は心肺蘇生の実習を行いました。

実習内容は、心肺蘇生用の人形に心臓マッサージと、人工呼吸を行います。

前週に心肺蘇生の講義を行い、しっかり予習した上で臨むようにしています。
なので、だいたい、心臓マッサージの方法(どの位置に、どんな姿勢で、どの程度の強さ、ペースで行うか)、人工呼吸の方法は分かっているはずです。

実際、やってみると・・・方法はみんな分かっていました。
前週での授業をちゃんと受けて、勉強してくれてたようです。


でも、いざ、やってみると・・・



なかなかうまくいきません。

特に人工呼吸が難しかったようです。
みんな赤い顔をしながら必死で、人工呼吸をしています。



・・・が、やっぱり難しいです。うまく息を吹き込むには、少しコツが必要です。

昼休みも利用して行うので約2時間半を使いますが、240名の学生が2台の人形に行うため、
1人が実習できる時間は、かなり少ないです。

心肺蘇生は、机上では簡単そうに見えますが、
実際にやってみると、なかなか難しく、
必死で一生懸命しないといけないものだということは、この実習でも十分理解してもらえたと思います。

もっと勉強するには、
各地の消防署や日本ACLS協会が定期的にBLS, ACLS(心肺蘇生法)の講習会を開催していますので、
それに参加するのが一番いいと思います。
詳しくは、日本ACLS協会HPで確認して下さい。URL:http://acls.jp/

これを機に、もう1回、心肺蘇生についてしっかり勉強して、
できれば講習会に参加して欲しいと思います。