スポーツ健康科学部、健康運動科学領域の教員であります橋本健志です。
このブログでは、Hassyとして、今季もいくつかの出来事をご紹介させていただいております。
さて、学部HPで学部長からの発信にもございましたように、
現在、大学では、対面授業、Web授業、対面とWebの混合による「ハイブリッド授業」を展開し、学生に学習機会を提供しています。
なかでも、小集団科目は、感染症対策を講じながら対面での授業を実施し、
これまでと同様、あるいは趣を異にしながらも十分な学習の機会を提供できるよう努めております。
今回は、特に3回生からの専門演習(ゼミ)にフォーカスしてみたいと思います。
本学部では、学びの集大成の位置付けで、卒業論文を必修としています(学内他学部に先行して、先週が提出期限でした)。
論文は、それ自体が新規のオリジナルの内容・成果物でなければなりません。
そのためには、自身の関心領域(スポーツ健康科学)における疑問・課題を抽出し、
その解決に向け、調査や実験など、様々な方法に取り組み、得た結果を整理・吟味し、
客観的に考察し、社会に貢献し得る知見を創出・発信することが、論文発表です。
つまり、私たちが常に大切にしている、「新しいもの・コトを生み出し、社会に貢献する」ことを体現するのが卒業論文の発信といえます。
その為に、本学部では、3回生時からゼミに配属し、卒業研究を専門的に学んで行きます。
教室では、窓を開け、十分に換気をしながら(かなり寒い季節になってきて、皆上着を纏いながら)授業です。
研究立案を発表し、皆で意見交換です。
私のゼミでは既に国際誌への学術論文や、国際学会にて研究成果を発表している3回生もおり、
プレゼンテーションも皆、非常にレベルの高いもので、私も刺激を受けております(愉しい!)。
また、実験実習も実施しています。
カフェイン摂取後、経時的に自身の唾液を測定することで、カフェインの体内動態を計測しています。
また、データの整理の仕方、客観的判断を下すための統計解析方法は大事なリテラシーであり、
先輩が丁寧に説明しております。
卒業研究も、限られた時間、限られた規模とはなりましたが、自分たちで立てた仮説の検証を実施しました。
筋の硬さと筋損傷の程度の関係性を調べる研究や、運動と栄養の併用が認知機能に及ぼす影響など
今年も様々なテーマで、卒研生の数だけ新規な知見が生まれました。
ただし、やはり被験対象者が少なかったりと、課題は多く残りました。
こうした課題は、大学院進学後に継続して検討したり、ゼミ内で後輩に引き継いだり、等々、
繋がっていって、社会貢献に資する成果物となることが期待されます。
まだまだ様々な制約があり、学生たち、そして保護者の方々も苦慮が絶えないことと存じますが
学生の学びをサポートできるよう全力を尽くしたいと思います。