[ education ] の記事一覧

2016.09.10

『 Mの力 ! 』 その2


さて、先週からの続き、

『 Mの力 ! 』 その2

です。


さて、写真03を見てください。
これは、ランチョンセミナー開始前の様子です。

写真 03 セミナー開始前の様子 1



この写真には、何が写っているでしょうか?皆さんは、この写真を見て、何を感じられるでしょうか?

① 机の上には、パンフレット(本研究科のものです)、お弁当、お茶が写っています。

それだけでしょうか?
他に何が写っているでしょうか?

② 会場に来た方は、前から着席されています。

その他は?

③ スクリーンには、何も写っていませんが、光が当てられています。

これらの写真から、皆さんは、何を感じるでしょうか。

① 机の上には、パンフレット(本研究科のものです)、お弁当、お茶が写っています。
よくよく見ると、5人掛けの長机の両サイド、と真ん中に、お弁当などが置かれています。
これは、食事を取るときに、窮屈にならないように、話を聞いて頂くときに、余裕を持って座って頂くための配慮です。

② 会場に来た方は、前から着席されています。
通常、会場に入ると、真ん中や後ろの方に着席される方が多いですが、そうなれば、
後から来られた方は、座り辛い真ん中の席や前方の席「追いやられる」ようになり、
なんだか、セミナーへの参加を、歓迎されているように感じませんよね。
先に来られた方も、後から来られる方も、気持ち良く着席頂く、そういう配慮が、感じられませんか?

③ スクリーンには、何も写っていませんが、光が当てられています。
既に、セットアップ完了! という感じですよね!?


下の写真 を見てください。

写真 04 セミナー開始前の様子 2



この写真の真ん中には、本セミナー中心者の【敦】先生、【忠】先生、大学院生、
そして、スポ健事務室のUnder村さん、外には、受付、等十分にスタンバイしています。

皆さんが、和やかな笑顔をたたえておられ、「さあ、皆さん、どうぞおいでください!」
という感じを受けませんか?

机の上や着席のお願いの実行などは、Mの皆さんが行っていました。

大会開催校の他大学の先生やセミナーに参加してくださった先生方から、
「立命館大学スポーツ健康科学研究科は、本当にまとまっているね。」
「温かい感じがするね。」
と嬉しいお言葉を頂きました。


『 Mの力 ! 』

こんなに、誰でも、人を心地よくさせることができる力、
それが、

『 Mの力 ! 』

の原点、と思っています。

そして、「本研究科の『 M 』の皆さんには、そんな力が備わっている!」、と感じています。


それでは、良い週末を!

【 智 】

2016.09.05

Harukoさん 来校

リオデジャネイロでのオリンピックの余韻が残る中、パラリンピックがスタートしています。

先週、本学の卒業生、平井晴子さんが、研究室を訪ねて来てくれました。晴子さんは女子7人制ラグビーの日本代表のアスレティックトレーナーとして、リオデジャネイロでのオリンピックに参加されてこられました。


オリンピックでの7人制ラグビーの採用は初めてであり、もちろん、女子7人制がオリンピックに出るのも初めてです。もちろん、オリンピックに出るには予選を勝ち抜いた国だけが出場できます。日本ではまだまだ馴染みのないこの種目で、オリンピックに出るまでには、選手の裾野を広げること、育成することなど多くの課題があったと思います。また、ラグビーというコンタクトスポーツゆえのケガ、故障も多くみられたようです。

晴子さんが関わった当初は、前十字靱帯の損傷が1試合にいくつもみられるような状況でした。もちろん、アスレティックトレーナーとして、トレーニングの工夫などのケガ予防に取り組み、現在サポートしている代表メンバーにおいては、その発生率は極めて低くなっているとのこと。今後の課題は、高校生などジュニア層へのケガ予防のアプローチが必要と、眼をキラキラさせて語ってくれました。

代表チームの合宿・遠征は、なんと年間200日以上にも及んだとのこと。「オリンピックでアスリートをサポートする!」という目標で、力の限り取り組んできた、その目標を達成したので、「今は少しゆっくりして、次のステージを模索します」と明るく語ってくれました。

新婚間もない時期に、彼女の活動を許し支えたご主人はすごね!と褒めると、「はい」とにっこりされていたのが印象にのこります。男女共同参画、女性活躍、ダイバーシティなど色んな言葉で表現されますが、それぞれが自らのビジョンをもち、ミッションを遂行するには、認めあえる家族、社会の環境が必要と改めて感じます。

晴子さんは、立命館宇治高校から立命館大学へ進学し、アメフト部のトレーナーとして活躍していました。その後、ATCになるとの強い決心のもと、学資を稼ぐために製薬会社に勤務の後、サンディエゴ州立大学を卒業し、ATCを取得されました。目的意識がしっかりしていて、行動力があり、いつも前向きで、キラキラしている彼女をみていると、「未来を拓く人」ということばピッタリ当てはまります。今後の活動にも目が離せないですね。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
写真映っているポロシャツはオリンピック参加者に支給されたものです。「先生、記念にもらっていただけませんか?」と晴子さんに言われましたが、もちろん、「もらえません」。着なくてもタンスの奥に仕舞っておいて、とお願いしました。このやりとりの中で、
『師は弟子に仕え 弟子は師を愛す』(猪飼道夫先生) の言葉を思い浮かべました。2つの主語と述語が逆で、通常は考えられますが、猪飼先生はこのようにお考えだったようです。
話は変わりますが、先日の体育学会で、ある有名な先生にお会いしました。その先生と直接お話ししたことがなかったのですが、学会前に、その先生より小生へ研究に関わって人をご紹介いただきました。そのお礼を申し上げたところ、「石井先生(小生の恩師)のところで鍛えられた先生と聞いていたので安心してご紹介した」とお話しいただきました。まだまだ恩師の力を借りているところが大であると感じた一幕でした。ちなみに、小生の恩師の石井先生は、猪飼先生の弟子でした。
 師の教えを受け継ぎ、次の世代の弟子の力になれるように、なお精進すべし、という素直な気持ちにさせていただきました。やはり、人に会うと学ぶことが多いです。
【忠】

2016.09.03

『 Mの力 ! 』 その1


「M」とは、立命館大学スポーツ健康科学研究科の博士課程前期課程(修士課程)院生の皆さんのことを示しています。

具体的には、
①「洞察」力
     =物事の本質に迫る観察眼/思考力
②「コーチング」力
    =専門的・科学的知見に裏打ちされた
     伝達・説得力/相手への積極的傾聴力
③「現場応用」力
    =高度専門スキルにもとづき、多様な
         現場状況への迅速・柔軟な対応力

これら3つの力を、本研究科では、「Mの力」と呼んでいます。

さて、我が国には、大変大きな体育・スポーツに関する学会があります。
その一つに、日本体育学会があります。

同学会が、8月24日~8月26日まで、大阪体育大学でありました。
第67回大会でしたので、結構な歴史を持っている学術大会です。
本学部・研究科の多くの先生が参加されます。
実は、【It's me】先生は、同学会の副会長を務められています。

その学会で、本研究科から、セミナーを開催しました。(日時:8月25日(木)12:15~12:45)
この様子は、本研究科から速報されています!

題して、
『立命館大学大学院スポーツ健康科学研究科の挑戦:「M の力」の創造』。

座長は【It's me】先生、そして、
水曜日ブロガーの【ippo】先生と【 智 】で、研究科を代表してお話ししてきました。
【It's me】先生の本研究科に対する篤い想いから始まり、
【ippo】先生の『「Mの力」を創り出す教育実践: リーダーシップ特論』、
【 智 】の『「Mの力」を創り出す教学システム』と、3人で話を繋いで行きました。
参加された皆さんは、とっても熱心に聞いてくださいました。大変ありがとうございました!

写真 01 【ippo】先生のお話。参会の皆様が熱心に聞いてくださっています。



【ippo】先生のお話では、動画が披露されました。
【ippo】先生がご担当されているリーダーシップ特論の様子です。
実は、この動画は、【 忠 】研究室の御front君が作成してくれたそうです。
授業の様子が凄く伝わる、また、大変短い時間で編集されており、とても良くできていました。
【ippo】先生がお願いしたら、直ぐに作ってくれた、とのことでした。有り難いことです。

写真 02 御front君の素晴らしい動画と、それに感心する【It's me】先生!



時間は、ほんの30分でしたが、一瞬で終わった気がします。

本研究科に在籍してくれた全ての 『 M 』の皆さんに、

①「洞察」力
②「コーチング」力
③「現場応用」力

を獲得してもらいたい、と願っています!


それでは、良い週末を!

【 智 】

2016.08.30

ダリ展

秋が近づき、台風が矢継ぎ早に列島に襲来し、地域によっては警戒が必要となっております。
当該地域の方々は是非ともお気をつけてください。

先般、京都市美術館で開催中の「ダリ展」に行ってきました。
ダリは、スペインを代表する芸術家であり、「溶ける時計」などの有名なモティーフで、よく知られています(特徴的なダリのヒゲもまた有名です)。これ以外にも多くの作品を残しており、今回の展覧会では、およそ200点の作品が、ダリの生涯をたどる形で展示されています。




ダリといえば、「シュールレアリスム」が思い起こされ、本展もこうした作品を期待していったのですが、これはダリの生涯のなかのある特定の時期の表現法であり、初期や晩年はまた違った表現法をとっていたことがわかりました。また、その表現法も、フェルメールに影響を受けた光の解釈表現や、ピカソらのキュビズム、科学技術の発達(なかでも原子物理学)に影響された抽象的表現に傾倒したりと、その作風は、めまぐるしく変化しているように見受けられました。また戦後に、オブジェ、ジュエリー、映像作品にも挑戦した多才ぶりにも圧倒されました。


こうした生涯を通じたダリの作品をみて、これまで私が持っていた「みずからの表現法を追求して奇抜な「シュールレアリスム」の表現法を世に問うた奇才」というイメージは一面的なもので、ダリ自身は、常に世の中の動きを敏感にとらえ、それに刺激を受けて愚直に自らの表現法を刷新していき、そして故郷で愛するものを思慕しながら、生涯を閉じるという極めて人間臭い存在であったことがわかり、どこか親しみのようなものを感じました。


会場には、親子連れからご年配の方々など、非常に幅広い世代の方がいらっしゃっており、みな熱心に鑑賞されており、作品がもつ魅力に入り込んでおられるようでした。
これだけの作品群が一堂に会すことは珍しいようです。たまにはこうした芸術作品に触れて、いろいろな刺激を受けることもよいかもしれません。


※追記
いよいよ多くの学校で夏休みが終わる時期となり、児童らの早起きの習慣を取り戻すため、一度中断していた朝のラジオ体操が復活しているようで、朝早くからラジオ体操の音が聞こえてきます。首から下げたカードにスタンプを押してもらうのを楽しみにしていた子供の頃を思い出しました。



【ken】

2016.08.28

ハワイ大学看護学部のナーシング・シュミレーション・ラボ

夏休み期間はビーチや観光地に行くことが多く
ここ2週間ですっかり焼けてしまいました。
ほとんど現地人と変わらないくらいで
観光客の外国人に道を尋ねられることが多くなりました。

さて、今回はハワイ大学マノアキャンパスにある
看護学部のナーシング・シュミレーション・ラボをご紹介します。
シュミレーション・ラボは、医療現場に行くことなく
医療実習を行うことができる施設で、マノアキャンパスには看護用の
カカオカの医学部には医師用のものがあります。
ハワイは小さな島国ですので医療施設も限られており
医学部や看護学部の学生さんの実習機会も少ないため
このような施設が充実しているようです。
学生の実習の25%はこの施設で行われ、基礎技術を習得したのちに
実際の医療現場での実習に進みます。



今回の訪問は、現地でお世話になっているC先生のご紹介で
大阪大学大学院医学研究科のS先生と兵庫県立大学看護学部のO先生
と一緒に見学させていただきました。
ご案内いただいたのは、ハワイ大学マノアキャンパスシュミレーションセンターで
准教授をされているローリエ・ウォン先生でした。



近年は、チーム医療が勧められていることからシュミレーション・ラボは
看護学部だけでなく、医学部、薬学部の学生も授業で使用します。
患者用の人形は、しゃべることができますし、呼吸も脈もあります。
ペンライトを使うと瞳孔も閉じたり開いたりします。
ワイヤレスで全ての人形がコンピューターでプログラムされています。
このプログラムによって、交通事故や津波など
様々な患者のシチュエーションを選択できます。
1年ごとに更新されるらしく、最近ではテロ後の患者などもあります。
人形は大人だけではなく、新生児などもありました。
実際の実習ではその時で決まった症例しか体験することができませんが
シュミレーションですとどんなパターンでも実習することができ
また、みな同じ条件で行えるので、正当な評価ができるそうです。

見学のついでにマノアキャンパスのスポーツ施設も体験してきました。
最近できた施設のようで新しく、トレーニングルームの他に
ロッカールーム、体育館、トラックがあります。
会員制ですが、ビジターでも1日5ドルで使用することができます。
多くの学生が汗を流している中にまじって、
自転車漕ぎとトラックでのウォーキングをしました。

Good day!

sana

2016.08.27

鍛えの夏! ゼミ学部生編


とうとう、8月も末になってきました。
最近の小・中学校は、8月末から2学期が始まるところが多いですね。

大学生は、どうでしょうか。
立命館大学は、9月末から、授業が開始されます。
ですので、夏休みの半分が過ぎた頃ですね。

さて、【 智 】のゼミでは、前期に、オリンピックに関して、様々な領域から検討してきました。

実は、今年のゼミ生は、スポーツ教育学コース、スポーツマネジメントコース、スポーツ科学コース、健康運動科学コースと、
本学部が有する全てのコースのゼミ生がいます。
だらか、4コースが共通して学べる対象として、オリンピックを取り上げました。これは、ゼミ生が相談して決めました。
なかなか、良いアイデアですね。
写真は、4コースからの発表です。

写真 オリンピック指導者の指導方法に関する発表



写真 体操競技の床の材質変化に伴う技術の推移



写真 ドーピング・食に関わる発表



写真 平昌五輪と東京五輪の状況比較



最後の発表では、韓国からの留学生のSON君が大活躍でした。
韓国語を母国語とする彼は、日本に入って来ない情報を大変詳しく説明してくれました。

それぞれ、とても楽しかったです。
これらの発表を4回生にしました。


そして、4回生と3回生が交流です。
4回生は、3回生のこの時期からの就職活動のやり方、教員採用試験に向けた取り組みなど、
さすが、4回生、という内容で、とても温かく3回生に話してくれました。
このことも嬉しかったことです。

写真 4回生から3回生への温かなアドバイス 1



写真 4回生から3回生への温かなアドバイス 2



さて、残りの半分の夏休み、学部生の皆さんの取り組みが、有意義になるように、祈念しています。

成長した姿で、9月末にお会いしましょう。

それでは、良い週末を!

【 智 】



2016.08.23

書を携えて・・・。その3処暑編

暦の上では「処暑」となり、朝夕はすこしづつ涼しい空気が感じられるようになってきております。
とはいえ、昼間はまだまだ猛暑が続いておりますので体調管理には気を付けたいものです。

ここ数週間世界が夢中になったオリンピックが閉幕し、来月のパラリンピック開幕までの間隙、
やっとスクリーンから身を離すことができるようになり、滞っていた読書を再開しております。
さて、本日紹介したい本は、オリンピック開幕に合わせて手に取った、
「古代オリンピック」桜井万里子・橋場弦編、岩波新書です。



今回のリオ・デ・ジャネイロ大会で第31回を数える「近代オリンピック」は、1894年のパリ国際スポーツ会議にて、クーベルタン男爵の提唱により誕生したものです。クーベルタン男爵は、この近代オリンピックの復興により、「古代オリンピック」の精神を近代によみがえらそうとしたこともよく知られています。

本書は、その「古代オリンピック」は、どういった成立の経過があったと考えられているかや、実際にはどのようなことが行われていたかが、宗教的意味、競技会の実際、政治的変遷、優勝者の利益など最新の考古学や歴史学の視点から述べられています。また、これらが平易な文体で簡潔に書かれているため非常に読み易く、古代オリンピックについてある程度詳しく知ることができます。たとえば、古代オリンピックは紀元前8世紀ごろより、実に1,200年近く続けられていた(近代オリンピックは、まだ120年の歴史しかない)が、その間、古代オリンピック開催期間内は、国家間の争いの絶えなかったギリシアでは「休戦協定」が結ばれていたなどのよく知られた例や、また、ギリシアのポリス間で行われていた頃の優勝者には金銭的な授与はなかった(豊かな収穫を示すオリーブの冠のみであったとされる)という例が紹介され、近代オリンピックにおいても重視されている「フェアプレイやアマチュアリズム」はこうした史実に根ざしていることがわかります。

こうした本書のなかで特に興味深く読んだのは、通説では、古代ローマ帝政のもとでフェアプレーやアマチュアリズムが失われ、オリンピックは頽廃したとされるが、本書の著者は、ローマ帝国のもとでもその後600年も続いたこと、周辺諸国も巻き込み巨大化したことなどから、こうした通説に疑問をなげかけ、ギリシア時代にも増して人々の熱狂を得ていたと主張しているところです。こうした現状は、近代のオリンピックにも共通しているといえるのではないでしょうか?プロフェッショナルの選手へのオリンピック競技への参加は大きく開かれ、勝利者への直接的・間接的利益は増大、これに関連するように国を挙げてのドーピングについての問題が生じるなど負の側面が生じオリンピックへの批判が高まる一方で、オリンピックへの人々の傾注・熱狂はますます高まるばかりです。これはまるで古代ローマ帝国のもとでの古代オリンピックと同じ状況にあるのではないでしょうか?

古代オリンピックは、392年のテオドシウス帝による異郷祭祀(古代オリンピックはギリシャ神話のゼウス神を祀る祭典)の全面禁止、つまり宗教的対立によって中止に追い込まれ、大地震による神殿の破壊により残念ながら滅んでしまいました。我々の近代オリンピックをさらに大きく発展させるため、古代オリンピックの歴史を改めて知ることは、2020年の東京オリンピックで何をレガシーとして後世に伝えるのかを考えることに役立つかもしれません。



※追記
BKCの正門すぐに建築中のスポーツ健康コモンズが、完成間近となってきました。
真っ白の建屋の前面には、これまた真っ白の柱がならび、さながらアクロポリスに立つパルテノン神殿のようです。毎日前を通りながら、まさに首を長くして、中を覗き込んでいます。


【ken】


2016.08.22

Zipline in Biwako valley

残暑お見舞い申し上げます!

今年の夏は猛烈に暑い日が続いています。夏休みは如何お過ごしでしょうか?

受験生にとっては最後の追い込みの夏、アスリートにとっては実りの秋を楽しみに仕込みをかける夏、大学教員にとっては定期試験の採点、論文執筆、学会発表準備、後期の授業準備、実験・解析など、長期休暇を活用して熱心に活動しています。


もちろん、夏休みはしっかり休養し、家族との時間を過ごすことも大切です。こどもの成長に伴い、なかなか時間が合わなくなりましたが、今回は湖西のびわ湖バレイで、ジップラインを楽しんできました。このジップラインは、木や支柱をワイヤーのロープでつなぎ、そのワイヤーを滑車つきのハンドルを持って、勢いよく滑り降りていきます。びわ湖に面した山頂からの素晴らしい眺めもあり、“空中”からびわ湖を一望し、びわ湖を独り占めしているような、雄大な感じになります。


このジップラインツアーは、良く練られています。各班(約10名ほど)にガイドさんが1名つきます。もちろん、知らない同士ですが、最初に、隊長と副隊長を立候補で選びます。その上で、準備されたハーネス、命綱などを、参加者同士で装着させます。そして、全員でかけ声をかけて、出発、ランディングを励まします。隊長、副隊長は安全管理を任され、それ以外の参加者も着地エリアの整備などの役割が与えられます。お互いに協力する体制をとりながら、順次、難度の高いジップラインを過ごしていくと、不思議と参加者同士が連帯感を強め、「チーム」としてまとまっていきます。

やはり、チームづくりには、役割をもち、難度を超えて、そして協力する、という作業が不可欠であることを学びました。


秋までやっているようです。びわ湖の空中散策で、爽快な気分を味わいたい方にはお勧めです。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
BS11の『報道ライブINsideOUT』に出演してきました。大勢のお客さんの前ではなく、カメラを前にした司会者との掛け合いでしたが、「生放送」独特の緊張感がありました。うまく語れたかどうかは、今後の皆さんの反応で判断していきます。ご覧頂きました方、ありがとうございます。見逃された方には、下記のネットでみることができます。
https://www.youtube.com/watch?v=20iYnL89h3g



【忠】

2016.08.20

鍛えの夏! 学校教員編


夏の時期、学校教員は、多忙です。
どうしてかと言うと、研修を受けるからです。
研修を受けるばかりでなく、研修を組織し、講演者と日程調整を行い、場を設定し、
等々、結構時間がありません。

写真は、7月末に行ったK小学校の研修です。体育の授業をどのように創るのか、
よりよい授業を実践するためには、どのように考えて、どのように実践すれば良いのか、
について、研修を受けておられる所です。

写真 K小学校の研修 教室にて




まずは、教室で、体育の授業について、その考え方、基礎的な指導の方法について、学びます。

その後、体育館に移動し、実際に、単元計画をなぞってみます。
上手く行くかどうか、授業者がその運動について、深く理解することが必要です。
そして、実際に運動を行ってみます。写真は、実際に運動している所です。

写真 K小学校の研修 体育館でやってみる



そして、やりっ放しではいけません。提案された単元計画は、
本当に自分の学級の児童達に合致しているのか、
他の考え方ややり方はないか、等、年齢を超えて、相談します。

写真 K小学校の研修 これでよいのかな、と相談



その手応えを感じて、単元計画を修正し、2学期の実践に挑戦します。
上手く行くといいですね。上手く、というのは、子供達が、喜びを感じながら、
成長した、学んだ、というように考えてもらえるといいかな、と思います。

さて、写真に写っている大学生。彼女、松wellさんは、【 智 】のゼミの学生です。
卒業論文に関係して、また、小学校の教員を目指しているので、
この研修に一緒に参加することになりました。
次回参加する時は、一緒にやるといいなぁと思いました。
頑張って欲しいと思っています。

写真 K小学校の研修について参与している松wellさん



研修を受けることによって、夏休み以降の教育に広がりが生まれます。
その広がりが、子供達にとってより良く反映できるように、なればいいですね。

それでは、良い週末を!

【 智 】



2016.08.17

残暑お見舞い

8月も半ばにさしかかりました。
部活組は、合宿がひと息ついて、中休み(?)のところもあるようです。

これまで3期生までが卒業したところですが、お盆の休暇がとれてひょっこり顔を出してくれたり、集まったりしています。
ゼミが、こういうときに集まるひとつの単位になってくれているのは、この学部の良さかもしれません。

先日は、2期生の【7gumo】くんが戻ってきてくれました。
彼は、実業団で頑張っている長距離ランナーです。彼と話をしていると、実に見事なくらいコツコツと練習を重ねているようです。卒業生を見習わねば…と思いました。
卒後の彼の調子が気になっていたのですが、予想以上に元気。実業団の練習は量も質も、想像がつかないほどでしたが、その中でも「自分なりに練習ができるようになってきた!と感じている」とのこと。メンタル面も整ってきているようです。
これから花開いて、ハレ舞台(ニューイヤー駅伝で!)で駆け抜けるのを心待ちにしているところです。


【nao】先生の朝顔(表紙の写真)のように花開きますように・・・!

3期生の【kagi6ra】くんは、東京から実家に戻る途中で立ち寄ってくれました。
飲料メーカー(東京)で働く彼は、嵐のような勢いで社会人生活を語って、去っていきましたが、周囲の人たちにしっかり鍛えて頂いているようでした。卒業論文では、新規事業の実現・遂行に必要な条件は何か?に関する内容でまとめたのですが、彼のこれからの仕事もそれが参考になりそうでワクワクしている、と。彼の目の付けどころ、センスが光ります。



3期生関西組が集まったりして、お互いの仕事やその中で感じたこと、プライベートなこと等々、息をつく間もないほどに喋り捲ったという具合でした。満席だったお店も、気づけばこの集団だけ…という状態。



次の会は、1期生たちの集まりです。お盆とお正月、卒業後欠かさずに集まっています。皆、いっそう忙しくなっているところですが…。ここの集まりは、どんな勢いになりますやら。

卒業生が戻ってきてくれることは、とてもありがたいことです。何よりも、卒業生がどんどん輝いて、しっかりと成長している様子を眺められることは一番心和むものなのですね。感謝です。

ippo