[ education ] の記事一覧

2016.06.28

高大連携プログラム〜体力測定

スポーツ健康科学部は、滋賀県で唯一の体育科を有する高等学校である「滋賀県立草津東高等学校」様と高大連携プログラムを展開しています。具体的には、スポーツ健康科学部の教員や大学院生らによる、体力測定、体育科授業支援、栄養学やコーチ学の出張講義、サービスラーニング、さらにはスポーツ・健康に関わる科学的知見の発表指導等の多様なプログラムが年間を通じて実施されています。

この日は、これらのプログラムのうち、体力測定が行われました。
あいにく小雨が降るなか、草津東高等学校の体育科2年生40名と引率の先生方が来学され、インテグレーションコアスポーツパフォーマンス測定室において、重心動揺や足指牽引力測定など、通常の体力テストでは測定できない項目の測定が行われました。また、高校生のみなさんの熱気のおかげか、幸いにも雨があがったクインススタジアムでは、50m走の測定も併せて行われました。
生徒のみなさんは、これらの測定結果と昨年度の結果とを比較しながら、自分の成長を感じ取っていたようです。


 

また、この日の全体統括を担当したスポーツ健康科学部のO塚先生やA光先生からは、体力とスポーツパフォーマンスとの関連、測定結果をどうやって日々の競技へ役立てていくかについても有益なアドバイスを受けるなど、高大連携ならではといった光景が見られました。
是非、自分の専門とする競技・種目においてこれらの結果を活用していただきたいと思います。




次回は、大学から高校へと出張講義が予定されていたり、9月には1年生の測定も予定されているなど、今回の体力測定を皮切りに今年度1年間を通じてさまざまなプログラムが実施されます。
また、こうした様子は、本ブログでも報告していきたいと存じます。

最後にすべての測定を終えた高校生といっしょに記念撮影!
梅雨空を吹き飛ばす様な弾ける笑顔にいっぱいの元気をいただきました。


【ken】

2016.06.27

褒める

 以前にも紹介しましたが、スポーツ健康科学部では、1回生基礎演習で、0時限目の運動と学部長との朝食会を1回経験します。ab先生と私は、この間、毎週楽しく参加させてもらっています。その朝食会の冒頭で、今朝のひと言の挨拶をさせてもらっています。既に、朝食が用意されているので、1分程度の短い挨拶を、今朝のひと言に連動させて話しをさせてもらいます。


「褒める(ほめる)」が先週のひと言でした。

みなさん、褒めてますか、と冒頭で質問しました。
一十百千万で考える健康法というのがあります。それは、
一:1日1回自分を褒める
十:1日十回腹の底から笑う
百:1日百回深呼吸する
千:1日千文字書く
万:一日一万歩あるく

ですので、まず何でも良いので、朝起きたら自分を褒めてください。その上で、周りの人も是非、褒めてあげてください。


例えば、このクラスは、S浦先生のクラスなので、「S浦先生を褒めてみてください」というと
“かわいい” “きれい” “かしこい” “おもしろい” などなど一杯でてきました。

でも、いつもいつも同じ言葉ばかりだと褒められた方も褒められた感じがしなくなってきますね。しっかり褒めようとすると相手のことをしっかり理解して、観てあげることが必要になります。つまり相手に関心をもって、良いところは何かとしっかり観ることになります。そのように、周りの人に適切な関心を寄せて、良いところを褒める(フィードバックを与える)ことは、褒められた当人だけでなく、褒めた側も気分が良くなります。そのような素敵な気持ちで、朝食を食べるとより美味しくなりますので、しっかり食べましょう!
 
 と、話しをさせていただき、私も美味しく朝食を頂戴しました。


<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
この日の0時限目のエクササイズは、若手職員3名の参加がありました。かなり頑張っておられましたが、少しきつそうな表情もありました。それを横目に、「結構動けている」とほくそ笑んでいましたが、それがたたったのか、膝を痛めてしまいました。スポーツ整形外科医のYasu司先生に診てもらいましたが、大したことがなさそうで安心しています。身体は正直です。無理は禁物ですね。
【忠】

2016.06.26

ハワイでお世話になっているマサキ先生

だんだん暑くなってきました。
今はアメリカ本土が異常な熱波に見舞われていて
山火事や竜巻などがニュースになっています。
ハワイでも夏は暑くなるらしいですが
日本のように蒸し暑いというほどでもないようです。

さて今回のブログでは、ハワイ大学でお世話になっている
マサキ先生をご紹介いたします。
いつもありがとうございます。

マサキ先生はハワイ大学医学部の老年学科長で
普段からとても忙しくされています。
彼女はインドのボンベイ大学医学部を卒業され、
アメリカのミシガン大学でレジデントを経験し、
ハワイ大学でフェローのトレーニングを修了されました。
内科と老年科がご専門となります。
加齢研究はクワキニ病院を中心に20年以上続けられており
これまでJAMAなどの医学誌を中心に100編以上の論文を発表されています。
マサキ先生は、アメリカの医学分野において
教育と研究に貢献された証である「The Best Doctors in America」の称号を
これまでに3回も受賞されています。



話しは変わりますが、アメリカで医師免許を取得するためには、
一般の4年制大学学士号(理系)を取得してから
4年間のメディカルスクールに入る必要があります。
つまり、学部とメディカルスクールに8年間所属した後、
各州ごとの医師国家試験を受けることができます。
しかし、医師としての一般的な活動は、通常6年以上におよぶ
長期間のレジデント、フェローを経験した後にやっと得ることができます。
大変な道のりですね。



先週、クワキニ病院でフェローの修了式がありました。
フェローに合格された医師は全部で9名で、
日本人の先生が1名含まれていました。
このパーティは大学の研究室内で昼間に行われましたが
日本の寿司職人さんに来ていただける寿司バーが
毎年の恒例なんだそうです。アルコール類は一切なしですが...
久しぶりの日本の味にもありつけて幸せな1日でした!


Good day!

sana

2016.06.25

学校におけるスポーツ教育学的課題とその解決:その2 OJT


OJT.

On the Job Trainingの略語です。
仕事中に、仕事の遂行を通して仕事の力量を獲得すること、と言えば良いのでしょうか。

小学校、中学校、高等学校の現職の先生方を対象にした研修の講師を引き受けることがあります。

この写真は、その研修の1コマです。

写真



研修は、次のように進めています。

第1に、体育授業・スポーツ指導に関する基本的な内容を話します。

第2に、実際にどのように指導するかの計画を資料に基づいて話します。

第3に、先生方自身で、具体的に、どのように指導すればよいかを、自分たちのクラスの子供達を想定して
検討します。

写真は、その状況を写しています。



写真を見ると、指導に関する情報を獲得し、実際に先生方で、指導できるかどうか、何を指導すれば良いか、
どのように指導すれば良いかを、机を離れて、それぞれ理解しながら練習しておられます。

この研修を受けたのは、この小学校の1年生から6年生までの全てのクラスの先生方でした。
先生方は、この研修で受けた指導を元に、次の週から、自分のクラスの子供達に指導します。

そして、自分たちのこれまでの指導について振り返り、これからの指導の在り方を深く理解していきます。

人は、情報を受け取る、情報を元に実際にやってみる、自分自身を振り返る、そのようなOJTの中で、
本当に大切なこと・多様なことを、自分自身の力で理解していくのだと思います。

そんな経験を、スポーツ健康科学部・スポーツ健康科学研究科の在学中に、全ての学部生・院生に、
積んでもらえると、大変嬉しいと思っています。

それでは、良い週末を!


【 智 】

2016.06.23

スポーツ健康コモンズ見学

現在,スポーツ健康科学部がある立命館大学びわこ・くさつキャンパスでは新しい施設「スポーツ健康コモンズ」の建設が行われています.
このスポーツ健康コモンズは,プール,アリーナ,トレーニングルーム,アクティブスペースなどが入る新体育施設です.建物の周りにも遊具を設置するなど,周囲でも人が集い,運動ができるよう工夫する予定です.よくある体育館とは,かなり違った施設になりそうです.

スポーツ健康コモンズは後期から使える予定です.このブログで紹介した立命館大学のCOI拠点でもイベントを企画しています.
図面では何度もみている施設ですが,本日は,上記の企画などのイメージを膨らませるために「スポーツ健康コモンズ」の建設現場に入らせてもらいました.

外観は,↓こんな感じです.まず建物を完成させ,その後で周囲の開発を行います.




↓アリーナです.


バスケットボール2面とれる広さです.また,上部の窓には雨センサーが設置されており,普段は換気のために開いていますが,雨が降ると自動的に閉まります.また,COI拠点でも開発されている超音波スピーカーが設置される予定です.この超音波スピーカーは必要な範囲にだけ音が聞こえるように制御できます.広いアリーナでは,音楽などの音が必要なスポーツとそういった音がない方が良いスポーツが同時に使用することがあります.そういったときに超音波スピーカーがあれば,必要な人にだけ音楽を聞かせることができます.その他にもCOI拠点では,運動やコミュニティをキーワードに色々な取り組みをしていく予定です.



↓リラックススペース(?)です.


また内装工事中ですので,写真からはイメージしにくいと思いますが,最終的には人工芝を敷くなど,寝転がってリラックスできるようになります.また,外の木製のデッキにも出ることができます.飲食ができるようなお店も入れることも検討しているようです.



次にプールです.
プールは25mの屋内プール(下図左)と50mの屋外プール(下図右)があります.



もうほとんどできているので近々水を入れる予定とのことです.「プールに水を入れる」と文字にすればこれだけなのですが,当たり前ですが,お風呂にお湯や水を張るのとは規模が違います.水が十分に入るまでには数日から1週間ぐらいかかります.

その他にも色々な施設を見学させていただきました.
今回は,中心となるスポーツ施設を中心に紹介しましたが,今後,特徴的な部分が順次完成していきます.
それらの部分の完成が近づいたら,また見学に行ってみたいと思います.

今から完成が楽しみです.

naru


2016.06.22

スポ健の先輩たち-1回生と語る-

1回生が入学してきてくれてから、もうすぐ3か月が経ちます。何でも自分が好きなようにできる!と楽しみいっぱいだった入学当時のまま、まっしぐらに大学生活を謳歌している学生もいますし、「本当にこれでいいのかな…」と自分に問いかけを始めている学生もいます。
どちらの学生にしても、この梅雨の合間の日差しを受けて、だんだんと健康的に黒くなってきています。



そんな1回生全員が受講している授業の中に、学生が自分のキャリアを考え、それを支援するための科目があります。
最初は「お楽しみ先生」と題して、学部教員が登場。この学部での学びの広さ、深さ、面白さを知ってもらいました(【naru】先生のブログをどうぞ!)。その後、大教室に入っている246名が小グループを作り、ビジネスマナーを学んだあと、教員への突撃インタビュー「20歳…あのとき若かった企画」を実践(【忠】先生のブログをどうぞ!)。
これが終わる頃(それがちょうど今なのですが)、授業のコメントシートをみると、いろいろできそうだ…でも、自分はどうするのか?と書いてくる学生もちらほら出てきますし、話をしに来てくれる学生も出てきます。

こういうとき学生に一番効果があるのは、同じ学部で学んできた先輩。ということで、先週から「追いつき、追い越せ企画」として、学部2回生から院生まで3回にわたって登壇してもらっているところです。体育会系でがんばっている学生、公認会計士をとって自信をつけた学生、海外に出かけて衝撃を受けたという学生、インターンシップに出かけて挑戦しようとしている学生、教職の単位を取り続けて頑張った学生…いろいろなキャリアがあることを意識してもらえればと思っています。

先輩たちは、これまでをふり返り、「課題が多くて大変だったけど、やっておくべきだよ」「部活でこんな思いをして、今また挑戦している」「(気持ち的に)病んだ時もあったけど、人との出会いで絶好調になってきた」と、結構熱く語ってくれています。

 (質疑応答の時間の登壇先輩たち)

その思いが伝わってか、質問の時間になると1回生から、「勉強と部活の両立は?日ごろから心がけていたことは?」「やっておけばよかったと思うことは?今、何をしておくといいか?」「就職(内定)先と今のゼミでの学びとはどんな関係があると思っているのか?」などなど、日ごろの迷いを解消しようと次々に手が挙がります。

さて、先輩の答えは…!? 「不器用でも、挑戦し続ける」「1週間前にはレポート課題を終わらせる」「苦手な科目でも、自分の好きなことにあてはめて見直してみる・授業を受けてみる」「本を読む、日記をつける」「今年こそ、チームはもちろん、自分にとっても真の日本一を取りに行く」「もっと真剣に、出し惜しみをすることなく走り切る」「就職してからも人間関係/マネジメントの力は必要だと思って、今も学んでいる」とのこと。

授業後のコメントシートには、両面に書き込む学生が続出するほどでした。
先輩の力に感謝したいと思います。

その昔は、「三角」の組織の中に「四角」の自分が入るとき、少々無理をしてでも三角になろうとしていた時代もあったように思います。でも、今は、組織も個人も歩み寄りつつ、新しい形を創っていく必要があるのかもしれません。
この授業の中で学生を見ていると、新しい形をこの学部では創っているのではないかなと思っています。そしてこれからも、角度を変えるとますます違った味わいの出てくる学生を“共育”し続ける、そんな空間を創り続けないといけないんだろうなと、ふと思ったりしています。
「ここに自分ははまったな」という感覚、そこはとても居心地がよく、一番がんばれる場所にも思えてきそうです。学生にとって、この学部がそんな居場所の一つになったらいいなと思います。

今週の木曜日は、院生が1回生に語る授業回です!

ippo

2016.06.21

書を携えて・・・。その2梅雨編

季節は梅雨に入り、雨が続いております。

大学では前期の講義も残り3分の1を残すのみとなり、学生のみなさんからは定期試験についての話題がよく出るようになっています。
一方、我々教員は、その定期試験の問題作成を行っており、担当する講義を通じて学びとって欲しい内容を改めて精選するところでもあります。

さて、最近特に興味深く読んだ本のうち、今回ご紹介したい本は、
混ぜる教育 80カ国の学生が学ぶ立命館アジア太平洋大学APUの秘密」崎谷実穂、柳瀬博一著、日経BP社 です。

この「混ぜる教育」は、九州は別府に2000年に開学した「立命館アジア太平洋大学(APU)」を取材したルポルタージュです。
APUは、6000名の学生の半分が留学生で、またその出身国も実に80カ国からやってきていることや、教員も50%が外国人で、多くの授業が日本語と英語の2本立てて行われているなど、我が国のあらゆる大学のなかでも特に異彩を放ちつつ、グローバルに活躍する人財を輩出しています。
本書では、そうしたAPUの、日本人学生と外国人学生、多くの学問領域、教員と職員、大分別府と世界、企業と大学などのあらゆる構成要素を「混ぜる」ことによる教育とその効果が実例を交えて詳しく紹介されています。これは、これからの大学だけではなく、社会のあり方にも多くの示唆を与え得ることができる内容で、これからの社会をつくる学生のみなさんにも手にとって読んでみて欲しいと思います。

さて、我々スポーツ健康科学部は、APUと同じ学校法人である立命館大学のなかにありますが、立命館大学はその教学の特徴として、当然APUとも共通点があります。たとえば、教員と職員が共に協力しあいながら教育や大学の運営にあたる「教職共働」や、学生同士が互いに教えあうことで、それぞれの教育的効果を高めあう「ピアティーチング」などが古くから全学的に採用されており、こうした考えは【ken】も着任時に非常に驚いた点です。
今回本書を読んで、それぞれの立場やバックグラウンドを持ったもの同士が従属的な関係(sub-ordination)ではなく、並列的な関係(co-ordination)を構築することが重要だとする基本的な立場の重要性に改めて気づかされました。日々の教学のうち、【ken】が担当するものが、こうした考えに則って行うことができているか、常にフィードバックして臨みたいと思います。

あと、まだAPUには行ったことがないので、是非機会があれば、訪問したいと思います(併せて別府の温泉も、ですが・・・)。




追記:梅雨の花といえばアジサイですが、このアジサイは、先日近所を散歩中に見つけたもので、「ガクアジサイ」と呼ばれる種だそうで、これが日本の固有種なのだそうです。われわれがよく見る大きく丸い手毬のような「ホンアジサイ」とは異なり、小ぶりながらも、どことなく品を感じる佇まいでした。





【ken】

2016.06.20

Head Athletic Trainer来校

 ここ数週間の間に、アメリカのAthletic Training関係の来校がありました。1つめは、ニューメキシコ大学の学生と引率の先生が来校し、学内のセミナーハウス・エポック立命21を利用してもらい泊まってもらいました。本学部のGATプログラムの参加学生も泊まり込み、ホストしながら積極的に交流していました。


 もう一つは、本学卒業生で、現在、アメリカの大学でHead Athletic Trainerとして勤務している松野ATCの来校がありました。オハイオ州のWilmington Collegeを卒業してATCの資格を取得し、その後、さらにGA(graduate assistant)をしながら、修士号を取得しました。その後はアメリカの大学で教員として勤務していました。今年の1月から、ケンタッキー州のSpalding UniversityにHead Athletic Trainerとして勤務しています。おそらく、本学出身者で、アメリカの大学で、Head Athletic Trainerとなった第1号です。

 松野ATCは、本学のサービスマネジメントインスティチュート出身(スポーツ健康科学部ができる前に、スポーツ科学が学べたプログラム)で、バスケットボールのトレーナーとして活躍していました。在米は既に11年となっており、体格も「アメリカンサイズ」に近づいています。


 今回の松野ATCの来校を、GATプログラムの学生に直前でしたがアナウンスしたところ、私の研究室に入りきれないほどの学生が集まってくれました。松野ATCに熱心な質問を繰り出し、彼の発言を食い入るように聞いていました。学びたい、国際舞台に立ちたい、アスリートをサポートしたい、ATCの活躍できるフィールドを広げたい、などATCを目指す学生たちの熱心な姿をみることができました。このような高いモチベーションの学生をさらに大きく伸ばすために、このようなネットワークをつくる機会を設定することは、教員としてサポートできる一つと強く実感しました。


<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
先日、愛知県東郷町へ行ってきました。立命館大学と順天堂大学が共同して進めている文科省COI stream「運動の生活カルチャー化により活力ある未来をつくるアクティブ・フォー・オール拠点」の社会実装検証実験に、鈴木大地スポーツ庁長官の視察がありました。詳しくは下記をご覧ください。
http://www.activeforall.jp/topics/92/
【忠】

2016.06.18

スポ健な…人々(2)


スポ健な…人々(2)

今日は、前回好評を得ました「スポ健な…人々(1)」に引き続き「スポ健な…人々(2)」、スポーツ健康科学部事務室の紹介です。

まずは、写真を見てください。
とても温かな笑顔ですね~。我がスポ健事務室を牽引するUnder村さんです。
彼女は、事務長補佐として極めて繊細に仕事を進めておられます。その手腕は、教員からも、大きな信頼が寄せられている所です。
彼女は、スポ健に来られる前に、教職教育課で勤務されていました。私は、その頃、教職教育総合センター副センター長を仰せつかっておりましたので、その頃から、彼女の活躍を知っています。
スポ健には、教員を目指す人が多いので、彼女の的確な助言や,温かなアドバイスは、とても頼もしい限りです。

写真



さて、写真を見て、「あれっ」と思った方は、おられませんか?
よく見て頂くと、いつもと違った風景ではありませんか?

いつも賑やかな事務室に、彼女一人しか居ませんね。

実はこの日、事務室内にある会議室、通称、中会議室で、事務室主催のある催しがありました。

「新しく事務室のメンバーに加わられた「野々村さん」「川村さん」の歓迎会」です。
事務室のメンバーと本学部執行部メンバーで、歓迎会をやろう、ということになった次第です。旗振りは、事務室です。

その歓迎会ですが、下の写真の感じでスタートです。少し、堅いですね~。

写真



その後、少しの間の懇談。懇談と言っても、普通の会話ですよね。
そして、本日の2番目の主たるイベントのお食事会です。大変美味しく頂きました。
みんなで頂く食事は、やはり、楽しいですね~。
みなさん、美味しく平らげて、さて、本日のメインイベントです。新メンバーのお腹と心が落ち着いたところで、一言ずつ頂きました。

写真



お誕生日席で、ニコニコと、立って話しておられるのが野々村さんです。その横で大笑いされているのが川村さんです。

みなさん、和やかでしょ!
野々村さん、川村さんとも、お仕事がとっても楽しく進められていること、そして、スポ健の事務室の皆さんとスポ健の教員の温かな対応に感謝しておられること、を話してくださいました。
大変前向きな方達です。

私も、事務室の皆さんのように、前向きに進んでいきたいと思います。

それでは、良い週末を!

【 智 】

2016.06.16

【続】OB訪問

先週の木曜日には,スポーツ健康科学研究科の卒業生で,理学療法士(Physical Therapist, PT)として,そして研究者として,がんばっている増田さんを紹介しました.

知っている方,お世話になった方もたくさんいると思いますが,理学療法士というのは,リハビリテーションの専門職です.動作能力の回復,維持,悪化の予防を運動療法や物理療法など通じて行います.PTになるためには,養成校で勉強して,国家試験に合格する必要があります.



前回紹介した通り,スポーツ健康科学と理学療法には共通点があり,スポーツ健康科学部に入ってくる学生の中にも理学療法士に興味をもっている人が毎年います.

そこで増田さんに少しインタビューをしてみましたので紹介します.

Q.在学当時を振り返って?
A. 学生と社会人の両立は大変でした.しかし,大学院で学んだことをすぐに仕事にフィードバックでき,PTとしても,研究者としても成長できてよかったと思います.そして,今後も大学院で研究していた「子どもの腰痛」についてさらに発展させていきたいと考えています.

Q.理学療法士の魅力は?

A. 直接介入できるというところです.コーチは怪我や痛みに直接接しにくかったりしますが,理学療法士は直接介入できます.場合によっては,スポーツのフォームに原因がある場合,フォームを指導して痛みをなくすことができたりします.そういったところが面白さでもあります.

Q.PTになったきっかけは?なぜ子供を対象とした研究を行っているのか?

A. 最初は,多くのスポーツ健康科学部/研究科の学生と同じで,スポーツに携わっていたいと思い,この仕事を選びました.実際に仕事をしていく中で,トップアスリートが求めるリハビリと一般的な整形外科でのリハビリとは全く違うことを知りました.例えば,痛みの原因がフォームにある場合,フォームを直せばいいと普通は考えます.しかし,レベルが高くなればなるほど,少しフォームの変化が与える影響は大きく,むやみなフォームの修正はパフォーマンス低下につながります.一方で,成長期の子どもの場合は,まだフォームも固まっていないことが多く,ケガしにくいフォームに改善する余地がトップアスリートと比べて大きいです.子どもたちに,傷害が起こりにくいフォームを教えるなど,直接介入していく中で,子どもを対象にした取り組みに魅力を感じるようになり,PTとして子どもに携わっていきたいと思うようになりました.

Q.現在の研究テーマをどんなことにつなげたい?
A. 怪我する子どもはとても多いのですが,怪我をしてもほっておいたら治ると考えている事も多いです.でも実際は掘り下げてみるとおとなと変わらないような原因で痛みが起こっていたりします.その意識を改革し,みんなで気を付けてあげてみていければいいなと思っています.

Q.スポ健の魅力は?

A. スポーツ健康科学部では,幅広い分野の先生がいます.その先生達がそれぞれの観点から情報をいただけたり,協力してくれたりします.そんな幅の広さが一番の魅力だと思います.


インタビューの内容をみても,スポーツ健康科学と理学療法はオーバーラップしている部分があることがわかります.ただし,お互い得意なことがありますので,一緒に研究をするメリットは大きいです.

これからも増田さんと一緒に色々な研究ができればと思います.


naru