[ education ] の記事一覧

2016.03.16

春の味わい。

<RecOだより 154>

先日、京都でいただいた、春爛漫のお椀。
鮮やかな緑は、うすいえんどう、です。



関西ではこれからの季節の中心的青豆、うすいえんどう。
関東にいた時は、あまり名前を聞く事も、見かけることもありませんでした。

同じえんどう豆でも、グリンピースに比べ、食感も味もやわらかく感じます。
嫌いな人が少なくないグリンピース。
缶詰や冷凍のグリンピースの前に、うすいえんどうを食べていたら、嫌いにならなかったかも、と思ってしまいます。

未熟豆(青豆)類は、レグメス野菜とも呼ばれ、緑黄色野菜と豆、両方の栄養素を含みます。
成長期の豆の「まだ青い!」には、成熟豆にはない栄養価値がある訳です(人にも言えること、かもしれませんね)。
「枝豆は何の未熟豆?」というクイズを出すと真面目な顔で「そら豆!」と元気に答えてくれる学生(小学生だったらかわいいけど・・・)が時々いますが(!)、枝豆は大豆の未熟豆。大きくなってもそら豆にはなりません(笑)。

<今週の別腹>
昨日、送歓迎会となるあいコア会が開催されました。
お別れと新しい出会い。これも春の味わいですね。
Moto先生の先輩であり、国立スポーツ科学センターでは私の先輩でもあり(注;この場合、年齢は伴いません)、お世話になったH先生も、笑顔いっぱいのご栄転!



おめでとうございます。
どうぞ新天地でも、しっかり食べて、がんばって下さい!
ab

2016.03.15

科学的エビデンスの基づく運動

 昨日、福岡県の福岡大学の大学病院で医師や看護師など医療系の方々約120名に「糖尿病を改善するための科学的エビデンスに基づく運動療法」というタイトルで講演してきました!会場は福岡大学の医学部のホールで写真のように非常に新しい施設でした!

 糖尿病とはすご~く簡単に言えば、筋肉での糖の利用が上手く使うことができないことや膵臓から分泌されるインスリンというホルモン分泌が不足したり、働きが悪くなることで血液中に糖が大量にある状態が続くことで生じる病気です。それが、心疾患や脳血管疾患、腎臓疾患など様々な疾患を誘発するので、その予防は重要です。その予防・改善に運動療法は効果があります!が、どんな運動がいいのか?どのくらい運動すればいいのか?ということを現在の研究結果から効果のある運動について話しました。運動を始めるのはその効果について話して、納得した上でやる方の目的がハッキリしているため、運動に対するモチベーションが上がると思います。運動を始めたい!というみなさん、是非運動効果とは、どんな効果があるのか、少しでも学んで実践してみてはいかがでしょうか?!

 ところで、講演の前に少し時間があったので、福岡大学を見学しましたが、スポーツ科学部があるます。Motoがお世話になっている先生方にご挨拶し、キレイな施設を見せてもらいました!ありがとうございます!


Moto


2016.03.14

年度末

年度末のため、会議などがより一層多くなっている感じがします。授業はないのですが、その分、打ち合わせ、会議が多くなっています。


事務局の皆さんも同様で、入試業務などが一段落したと思えば、これから卒業式、修了式にむけての準備、そして4月1日に新入生を迎える準備にと、まさに年度末を感じる働きぶりです。

でも、卒業式、修了式でみせる学生、院生の喜びと達成感、そして来るべき次のステージへの夢と希望と同時に少しの不安。思いっきり羽ばたいて欲しい、と切に願います。また、4月1日に希望に燃えて入学してくる新入生。まさにフレッシュな風をおこしてくれます。彼ら彼女らの成長を後押しすることを喜び、そして鍛え上げる責任があります。このようなことを考えながら年度末の準備を過ごしています。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
まだまだ寒い日が続きます。くれぐれも風邪を引かないように注意ください。特に、卒業生・修了生は、大きな節目を万全の体調で臨んでください。
【忠】

2016.03.13

スポ健な人 (29) Mana さん

春の訪れも感じられる今日この頃ですが、
皆様いかがお過ごしですか。

今回、紹介したい「スポ健な人」は、Mana さん (2回生) です。
Mana さんは、今学期、ACP (Advanced Coaching Program) の
学生として、活躍してくれました。



今回、そんな Mana さんに話を聞かせてもらいました。

Q:「ACP (アドバンスド・コーチング・プログラム) について教えて下さい」
A:「教育実習の前段階として、担当教員と相談しながら、
  自分で作った指導案で大学の授業 (スポーツ方法実習)を指導するプログラムの事です。」

Q:「なぜ ACP に応募しようと思われたのですか?」
A:「将来は教師を目指しているのですが、教えるのがあまり得意ではなくて・・・
  いきなり教育実習の現場に立っても、うまく指導できないと考えて、
  現場での応用力を身につけたいと思って、ACP に応募しました。」

Q:「授業を振り返ってみて、どうでしたか?」
A:「iPad を用いた授業が非常に面白かったです。
  あらかじめ動画を撮影しておいて、その動画と
  学生自身が撮影した自分のフォームを比較して
  改善してもらうようにしたのですが、
  学生も積極的に参加してくれて、効果が出ました。」

Q: 「Mana さんは、二回生も終了し、学生生活も後半に突入しますが、
  立命館スポーツ健康科学部に入っての印象は?」
A:「国公立大学と違って、学生の数が多いので、色々な人がいて
  とても刺激的です。人がたくさんいることは、学びの
  幅にもつながるという思いを持っています。」

Q:「受験生や後輩へのメッセージをお願いします。」
A:「とりあえずやってみることが重要だと思います。
  失敗しても良いので、何事にも挑戦してみて下さい。」

Mana さんが一回生の時、英語の授業で担当しました。
いつも積極的に課題に取り組み、素晴らしい学生だと感じていました。
その姿勢を失わず、将来、素晴らしい教師になってもらえればと思います。

それでは、また。失礼致します。
良い休日を


2016.03.11

あれから5年

2011年3月11日の震災の日から5年が経ちました。

当時私は神戸大学に勤務していて、地震の瞬間は居室でオフィスワークをしていました。少し揺れたかな?と感じたような気もしましたが、特に意識することもなく仕事を続けていたところ、家でニュースを見た妻から電話があり、東日本で大きな地震があったとの事。親族が東京にいるため急いで電話して、一応皆の安全を確認しました。そしてその後すぐ、電話は通じなくなりました。

その後ニュースを通じて地震、津波、そして原子力発電所の事故と、非常に厳しい状況が伝わって来ます。当時は被害の規模も範囲も不明瞭で、毎日東京の親族の事を心配していました。神戸市内の賃貸マンションを確保したり物資を集めたりして万が一に供えていたのを思い出します。

震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈り致します。また現在も復興がなかなか進まない地域があり、避難中の方が大勢いらっしゃることに心が痛みます。

以前私が勤務していた神戸大学では、1995年の阪神淡路大震災の際に亡くなった生徒・教職員の方がいらっしゃいました。その方々の慰霊碑が六高台のキャンパスに建立されています。また写真のハーバーランドには、震災の跡の生々しい姿が残されています。冬の風物詩となっているルミナリエは震災の犠牲者の方への鎮魂の思いを込めて開催されています。

不自由なく暮らせている自らの状況を有難く思うと共に、少しでも世の中に良い貢献を出来る様に励もう、という思いを新たに致します。

2016.03.08

地域の身体活動を上げる活動

 スポ健の学部がある、滋賀県草津市の地域では市の支援を受けながら、健康なまちづくりの活動が行われています。その地域では、各エリアで「健康リーダー」というのを育成して、リーダーが率先して運動を地域の人たちに広めていく活動を行っています。先週末、Motoはその中の1つの地域の公民館に行って、健康リーダー候補になる方々に、「運動の必要性」、「ウォーキング」と「+10(プラス・テン)」についてお話しさせて頂きました。運動はからだにとって良い、健康にも良い、というのはみなさん理解していますが、どのように、何に良いのか?というのが他人に説明できるほど理解していない部分もあります。また、運動はどれくらいの期間、時間、量、頻度ですればいいのか?という部分もいろんな情報があり過ぎてわからない、という問題もあります。そこで、誰でもできるウォーキング方法と科学的なエビデンスに基づいて示されている運動のガイドライン等々を紹介しました。ただ、それでもやはりわかりづらいのは当然です。そこで、最後に厚生労働省で出されたアクティブガイド「+10(プラス・テン)」を紹介しました。今の身体活動(日常での活動である生活活動と運動による両方を合わせた総称)に加えて、+10分だけ身体を動かしましょう、という誰でも理解できる運動の入門方法を説明しました。昨年にすでに説明した方々は、早速、理解してもらえたようで、+10を実践しているようです!

 少しずつですが、地域の健康寿命のアップに貢献できるスポ健でありたいと思います!


Moto

 

2016.03.07

順天堂大学訪問

先日、順天堂大学の「さくらキャンパス」を訪問してきました。

みなさん、「酒々井」という駅名を読めますでしょうか?日本には色んな地名がありますが、今回の訪問で初めて目にした地名です。読み方は、「しすい」です。さくらキャンパスの最寄り駅が、京成酒々井駅です。いま、ワープロで “しすい”とタイプしたら“酒々井”とでました。凄いですね。

ウィキペディアによれば、この町名は親孝行息子の井戸から酒が湧いたという酒の井戸の伝説に由来する、そうです。いずれにしても珍しい地名で、むしろ記憶に残りやすいですね。

さて、今回の訪問は、「スポーツ健康科学部」と同じ名前の学部を有する順天堂大学と立命館大学が、昨年、大学間の学術交流協定を締結しました。そのきっかけは、COIアクティブ・フォー・オール拠点として、両大学が協力して研究を進めているところにあります。
http://www.activeforall.jp/



まずは、同じ学部名同士で連携を図りましょう、ということで今回、現地を訪問して、順天堂大学の先生方と懇談させてもらいました。その懇談の中で、今年の夏に本学スポーツ健康科学研究科で行う特殊講義(夏期集中)にて、海外より著名研究者 Stuart教授を招聘しますが、そのときに順天堂大学院生に聴講してもらい、院生同士の交流を行うこと。2017年度、単位互換科目の開設検討、2017年夏のプログラム、インターンシップ検討。また、学部では順天堂大学が計画している国際記録会に本学部精が参加もしくはインターンシッププログラムとして関わる。さらには、課外プログラムとして、順天堂大学で開催される陸上記録会開催に当たってのボランティア協力、記念対校レースの検討(種目限定)など。
 両大学の名前は、孟子に由来しているところも共通しており、縁を感じます。この縁を大事に、学生の成長のきっかけにしたいと願っています。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
 先週の火曜日は、年に2回行っている学部の教職員が一堂に会してのFD研修会を丸一日かけて行いました。教学、研究、進路、将来構想などについての意見交換を行い、情報共有、方向性の共有をはかりました。大事なことはこのような機会をもち、学部・研究科の未来を語り、実行プランを練ることである、と教職員の熱心な議論をみて再認識しました。
【忠】

2016.03.04

アメリカ&日本バイオメカニクス学会

今年8月にノースカロライナ州で開催される American Society of Biomechanics に申し込みました。当研究室では私と学生さん4名が申込み、そしていつもご助力下さっている fjmt 先生も申込をされていました。この学会、毎年アメリカ(またはカナダ)で開催されており、学会名も "American Society" と冠しているのですが、毎回世界中からの参加があります。我々の分野では北米にビッグネームの研究者が多いこと、学生やポスドク等何らかの形で北米の大学で時を過ごした人が世界中に多数いることがその要因でしょう。私自身も過去に何度か参加していて、当時留学中の fjmt 先生と始めてお目に掛かったのはこの学会の際でした。写真は2005年大会の時のものです。

今回も、私も含め全員が口頭発表で申し込んでいます。プログラムの編成上どうなるかは解りませんが、かなりの率で希望通りになるのではないでしょうか。学生さん達はあと5ヶ月、きっちり英語のプレゼンと質疑応答の練習をして欲しいと思います。練習したからすぐできるというものではありませんが、練習しなければ立ち往生する事は確実です。一日必ず一つはレベルアップする、というつもりで励んでください。

また、9月には日本バイオメカニクス学会を BKC で開催します。実行委員会は2014年の9月に立ち上げ、これまで多くの先生方から多大なご助力を頂きながら形を作って来ました。先生方、今後も何かとお手数をお掛けするかと存じますがよろしくお願い致します。是非ともこの大会を大成功させましょう。

特別講演ではバイオメカニクス分野の大家である Herzog 博士もお越しくださいます。また Herzog 博士がいらっしゃる日に合わせて、全て英語で実施する「国際セッション」も設けています。世界一流の研究者に確実に自分のプレゼンを聞いて頂ける良い機会です。学生の皆さんは是非トライしてみて下さい。


2016.02.28

スポ健な人 (28) Narumi さん

最近、三寒四温の天候ですが、皆様いかがお過ごしですか。

今回、紹介したい「スポ健な人」は、Narumi さん (4回生) です。
Narumi さんは、ボランティア活動に非常に力を入れた学生です。



Q:「もともとスポーツ健康科学部を志願したのはなぜですか?」
A:「体育教師に興味はあったのですが、家族から『幅を拡げておいた方が良い』と言われ、
     立命のスポーツ健康科学部を志願しました。」

Q:「なぜボランティア活動に興味を持ったのですか?」
A:「入学時は、バスケ部に入部するか、マネージャーをしようかと考えていたのですが、
  通学時間の関係で無理で、一回生の時は特に何も活動をしていなくて、
  何かないかと考えていた時に、友達の紹介で説明会に参加して、
  活動内容に興味を持ちました。」

Q:「どういった活動内容だったのですか?」
A:「私が所属したのは、NPO法人 国際ボランティア学生協会 (IVUSA) という団体です。
  インカレ団体で、国際協力・環境保全・災害救援・地域活性化を主な活動内容にしています。」
  http://www.ivusa.com/

Q:「ボランティア活動をやってみて、感じた事はありますか?」
A:「自分が世間知らずだったことを痛感しました。
  子どもの貧困も深刻になっていますし、自分が本当に恵まれていると感じました。」

Q:「日本でも、ボランティア活動も盛んになってきたと思うのですが、
  実際にやられてみて改善すべき点はありますか?」
A:「ニーズとボランティアのマッチングが出来ていない事が現場でよく起こります。
  例えば、災害救援でも、ある家に経験のある人が固まって、
  別の家には、未経験者ばかりが派遣されて、
  どうすれば良いのか分からないというような事が見られます。
  もう少し全体を見渡せる人が多くなると、
  もっとスムーズにボランティア活動が行えると思います。」

Q:「将来の目標をお願いします」
A:「教師になることを目標を、春からは滋賀県で中学校の講師として働く予定です。
  遠い将来の目標としては、個人個人に向き合える自然学校を作れたらと思います。」

Narumi さんと話してみて、色々教わることが出来ました。
幅広い関心を持つ学生こそが、立命館スポーツ健康科学部の強みだと
感じたインタビューでした。Narumi さんには、将来
ぜひ一人一人の個性に向き合う教師になってもらいたいと思います。

それでは、また。失礼致します。
良い休日を


2016.02.26

TIME

年明けから TIME 誌を購読しています。定期購読するのは2度目で、最初は大学院生の頃でした。留学を志していた修士課程の頃に、英語の勉強と国際情勢の情報収集のために1年間購読しました。

この度また購読を始めたのも矢張り国際情勢の情報収集のためです。新聞と違い週刊ですし、そもそも海外から送られてくるため即時性は高くありません。ですので日々の最新ニュースというよりは、精査・分析された情報が盛り込まれている雑誌です。ページ数は50ページ前後です。書店でも販売されており、その価格は各号 980円。定期購読するとこれが一号あたり 300円程度になります。このクオリティでこの価格、お買い得としか言い様がありません。

以前定期購読した際には知らない単語が多く、読むのに非常に時間が掛かりました。そのころは片道90分掛けて通学していたのですが、電車の中でほぼずっと読んでいたのを記憶しています。読解に求められる文法知識としてはは大学受験レベルで十分です。「誰が読んでも容易に正確に意味を取れる文章」というのが良い文章の必要条件だと思います。TIME 誌の文章はこの要件を満たしているので基本的に読み易いのです。ただボキャブラリーはそれなりに増やさないとスラスラ読むことは難しいでしょう。ボキャブラリー強化のためには以前紹介した Word Smart 等がお勧めです。

この頃良く掲載されている記事はアメリカ大統領選挙、ジカ熱、中東情勢、東アジア情勢、アカデミー賞、等です。それぞれ写真も美しく、深い記事ばかりです。皆さんも一度手にとって見てください。