[ education ] の記事一覧

2015.08.28

体育学会@国士舘

日本体育学会第66回大会に参加してきました。会場は国士舘大学世田谷キャンパスです。新宿駅から電車で10数分、駅から徒歩10分位という好立地に綺麗なキャンパスがあります。以前の日本バイオメカニクス学会大会の時以来、学会でお邪魔するのは二度目となりました。

日本体育学会は「体育」に関する分野を広く包括する学会です。体育哲学、体育史、体育社会学、体育心理学、運動生理学、バイオメカニクス、体育経営管理、発育発達、測定評価、体育方法、保健、体育科教育学、スポーツ人類学、アダプテッド・スポーツ科学、介護福祉・健康づくり、の14の専門領域のセッションと、学会本部企画・大会組織委員会企画・共催企画がプログラムを構成する大きな学会です。今回は3日間にわたって開催さました。スポ健の先生方や学生さんも多数参加されていました。とはいえ14の専門領域がほぼ同時進行するためアチコチ見て回るのは中々大変でした。幸いにも隣の部屋(運動生理学)で行われた moto 先生のシンポジウムは聴講することができました。

前述の通り体育学会は大きな規模で行われますので、これを機会に同窓会を開催される先生方が多い模様です。スポ健の4つのコースも全て専門領域の範疇に含まれると思いますので、現在院生の皆さんも将来そういった機会があるかも知れません。私はと言うと、今回体育学会のタイミングに合わせて企画された恩師のF先生の還暦祝いに参加させて頂きました。懐かしい面々に会うこともでき、非常に楽しいひとときを過ごさせて頂きました。

学会は勿論自らの研究を発表したり、情報収集をしたり、ディスカッションをしたりする場なのですが、ネットワーキングをする場としても非常に重要なので院生の皆さんは良く覚えておいてください。共同研究にしても全く知らない人と組むことはリスクを伴いますので、お互いの人柄の理解は矢張り大切です。研究員や教員のポストを探す際は尚更です。研究発表の場面のみならず、懇親会等の場でも気の利いた振舞いや発言が出来る様日頃から研鑽してください。

来年は日本バイオメカニクス学会大会を立命館大学で開催します。昨年9月から実行委員会を組織し、着々と準備を進めて来ています。良い大会と出来る様万全の用意をしようと思います。実行委員をお引き受けくださった皆様、何かとお手数をお掛けするかと存じますが、引き続きよろしくお願い致します!(学生さんのアルバイトも近々お願いさせて頂くと思います。よろしくご協力ください!)


2015.08.26

季節のたからもの。

<RecOだより125>

 残暑お見舞い申し上げます。
 台風の影響で少し収まった暑さですが、どうやら月末からはまた戻ってきそう、とのこと。

 今年の猛暑、食欲を落としてしまった人もいるかもしれません。
 アスリートの大切な夏対策の一つでもある「食欲増進」。
 その基本は「おいしそう、食べたい!」であり、その大きな力となってくれるのは、その土地の季節の食材、食文化です。
 
 関西に来て、夏の定番となったが、鱧(はも)。
 関東にいた時には、名前は知っていても、高級そう、というイメージばかりで、なかなか口にする機会がありませんでしたが、こちらでは夏場、湯引きしたものが、パックに詰められ、日常的にスーパーで売っているのを見て、感動しました(決して安価ではないですが・・・)。

 京都の祇園祭り、大阪の天神祭りには欠かせない、ということも、こちらに来てから知りました。
 関西では、歴史、風土に根付いた、夏には欠かせない味わい、です。

 豊な魚という字の通り、味わい豊かな鱧ですが、その「お顔」はなかなか鋭く、ちょっと驚きます。
 また、おいしくいただくためには、あの独特な「骨切り」が必要。
 古くから「三寸を二十四に包丁する」と言われ、専門の技術を要します。
 鋭い表情に屈せず(笑)、「骨切り」の技術があってこそ、いただける、あの味わい、ということです。

 たんぱく質が豊富で、うなぎに比べると低脂肪、脂溶性ビタミン類も含みます。
 湯引き(落とし)、白焼き、蒲焼き、天ぷら・・・どれもそれぞれに、捨て難いおいしさ。
 暑さのストレスから、そうめんにすいか、かき氷・・・と、食欲の減退と共に、たんぱく質源が不足しがちな夏には、とってもありがたい季節のたからものです。
 ab

2015.08.24

JISSインターンシップ

先週、JISS(国立スポーツ科学センター)へ行ってきました。【moto】 先生をはじめ、多くの先生方が訪れているところです。学部生、院生の行きたい職場の一つです。

今回は、インターシップで1週間、JISSで過ごす、ゼミ生の絵pearさんの激励とハイパフォーマンス・ジムの見学です。

絵pearさんは、初日から、選手サポートのための計測実験での手伝いでした。大型トレッドミルの上を、クロスカントリースキーのジュニア代表選手がローラースケートを履いて、自ら疲労困憊まで追い込んでいきます。運動強度と血中乳酸値、最大酸素摂取量(It’s me先生が紹介していたもの)を計測します。その記録補助を絵pearさんが行っていました。トップ選手の実験現場に立ち会えたことは、大きな経験になったことでしょう。選手にとっては大きな負担がかかる計測です。多くの人手もかかります。その分、精度の高いデータを取得して選手にフィードバックする必要があります。そのような、はかる側もはかられる側も“真剣勝負”の雰囲気は、なかなか言葉では伝えづらく、空気感も含めて皮膚感覚で体感するのが一番です。インターンシップならではの経験になったでしょう。

ハイパフォーマンス・ジムは、この設置を企画した石毛先生に紹介してもらいました。一見したところ多くの機械がならんだ、大きなトレーニング体育館です。でも個別の設備、機器をのぞくと、独自開発された装置がゴロゴロと配置されています。石毛先生が紹介してくれているのは、「投げ」動作のマシンです。投げのときに、一旦、腕を引いてそれから前へ振り出します。筋肉を一旦引き伸ばして縮めるstretch-shortening cycleによって動作を行うのですが、そのときにstretchの負荷を大きくしたり、いろんな刺激が与えられるように工夫されています。持ち手のところも交換できるので、野球、槍、ラケットなどに対応できます。

また、正面にモニタのあるウエイトトレーニングのプラットフォームには、映像、床反力などのデータがトレーニング中に計測され、モニタにリアルタイムでフィードバックされます。フォーム、運動強度などのチェックが即時に行えるようになっています。もちろん、これらのデータはサーバーに蓄えられて、あとでじっくり見直すこともできます。この施設のコンセプトは、トレーニング現場とスポーツ科学の融合と聞きました。選手がここでトレーニング、リハビリを行い、そのサポートを研究者が行うことで、選手、コーチ、研究者が自然と交流する、そのことでイノベーションがおこる。そして、ここである程度システムができた装置は、通常のトレーニング施設へ移行され、空いたところで新しいイノベーションの種を育てる、という説明を石毛先生から伺いました。まさに、イノベーションを起こすために、ニーズ、シーズ、そしてコラボがなくてはならないことを、このハイパフォーマンス・ジムの見学から学べました。2020東京大会では、このような日本の新しいスポーツ科学のサポート・貢献、イノベーションも世界に発信されて行くでしょう。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
そろそろ教員採用試験の2次試験(実技、面接など)があります。その実技試験対策に、【shine】先生が暑い体育館で、熱い指導。ご苦労さまです。全教職員の熱い期待を受けて、受験生は頑張って!
*先週土曜に、ちらっと出演した(「凄(すご)ワザ」)を見たよ、と教職員、教え子からも連絡をもらいました。さすが、NHKと思っております。後編にもチラッと出ます。8/29土曜日午後8:15-8:43、NHKです。良かったらご覧ください。
【忠】

2015.08.21

深夜特急2

前回のブログに引き続き、沢木耕太郎さんの「深夜特急2」を読みました。舞台はまずマカオからバンコクに移ります。旅行のテーマが「インドのデリーからロンドンまで路線バスで旅する」という事なので、依然として寄り道状態ですが少しスタート地点のデリーに近づいています。ここでもローカル電車を使い、地元のタクシーの運転手と懸命な値切り交渉を行い、土地の空気を存分に味わいながら旅を続けて行きます。行く先々で友人が出来、楽しい思いをしたり刺激を貰ったりしていて羨ましくも思いました。とはいっても筆者にはタイでの旅はあまりしっくりこなかったとの事で、タイをどんどん南下し、マレーシアを突っ切ってシンガポールに進んでいきます。

私はタイとマレーシアはいつか行ってみたいと思いつつまだ訪れた事がありません。特に近年はマレーシア(クアラルンプール)で学会等が開催される事も増えているので、いつか機会を見つけられればと思っています。

シンガポールは2010年に World Congress of Biomechanics が開催された際に訪れる事が出来ました。学会には勿論学術的な発表や情報収集をしたり、人的なネットワークを作るために参加するのですが、世界各地を見て回れるというのも大きな楽しみです。学会では1週間くらい一つの土地に滞在する事も少なくありません。行動半径は大きくは出来ないですがその地区については歩いて回ることが出来ます。シンガポールに行った際は学会のセッション終了後の夕方から夜に掛けて様々な名所に行きました。丁度真夏の時期に行ったのですが、猛暑の日本よりも涼しかったのも印象的でした。大学院生の方々は国際会議で発表することも楽しみの一つにして研究に励むと良いと思います。

深夜特急の話に戻ります。シンガポールでも様々な人に出会い、多くを考え、筆者は次にカルカッタを目指します。デリーとカルカッタ、勿論同じインドの中にありますが地理的には結構離れています。ここでも大きな寄り道になるわけです。私の場合は海外旅行というと目的地と日程が決まっている事がほぼ 100% ですので、ここまで来ると珍しいお話し、という感じですね。

この本に触発されたわけではありませんが、先日神戸に旅行に行って来ました。立命館に着任するまで6年半程神戸に住んでいたので、家族で久しぶりに行ってみました。神戸在住時はしなかったことをという事で、六甲山の上のホテルに宿泊してみました。素晴らしい眺めでした。お値段もリーズナブルでした!他にも神戸牛のお店とか洋食屋さんとか、色々とお勧めの所があるので神戸に行く機会のある方は是非お問い合わせください。


今月で旅行や学会も一段落、9月はBKCに落ち着いて実験を進めたいと思っています。何事にもメリハリが大切ですね。


2015.08.17

TAZ君

皆さんは夏休み、如何お過ごしですか? 受験生にとっては、最後の追い込みをかける毎日と思います。くれぐれも体調管理を大事にして頑張って下さい。スポーツもそうですが、夏にしっかりと仕込めると、その成果は必ず現れます。大学生は、まとまった長期休暇ですから、海外渡航、合宿、帰省、インターンシップなど思い思いの過ごし方でしょう。良い思い出、経験を積んで下さい。

今回紹介するのは、テキサスから来てくれた高校生のTAZ君です。アメリカ生まれ、アメリカ育ちの日本人です。アメリカの学年暦でいえば、8月下旬が新年度になるので、今度高校3年生になります。アメリカの高校も夏休みが2ヶ月ほどあります。TAZ君は、小学生、中学生の頃、アメリカの夏休みの前半は、日本の学期と重なるので、その期間、日本の学校に通っていました。毎年1ヶ月ほどになるでしょうか。そのため、日本語の読み、書き、話すは全く問題ありません。まさにバイリンガルです。


そんなTAZ君から、7月初め頃にメールをもらいました。親御さんの実家が滋賀にあるということで、そこを拠点にしながら、将来のキャリアを考えて、何かしらの経験をつみたい、できればインターンシップのような機会を与えて欲しい、という内容でした。その文章が、本当にしっかり書けていて、体裁、内容ともに高校生とは思えない内容でした。もちろん、喜んで受け入れると返事をして、日本到着早々に研究室に来てもらい、お話をしました。第一印象は、「しっかりと物事を考えていて、まっすぐとした良い眼を持っている好青年」です。研究室紹介、施設紹介を終えて、将来のキャリアについて話をしましたら、大学進学は医学部か生物学部を考えているとのこと。Hassy先生がポスドクをしていた難関大学も検討しているとのこと。であれば、しっかり勉強してもらおうと、ポスドクのSUGさんにお願いして、現在、研究を進めている実験に参加してもらい、主に筋電図解析をしてもらうことにしました。写真はそのときの様子です。アメリカに戻っても、解析を続けたいとのことで、引き続きやってもらい、論文発表までのプロセスも経験してもらおうと考えています。

インターネットの世の中は、「門を叩く」ことを容易にしてくれています。一昔前であれば、誰かに紹介してもらい、手紙でやりとりして、という段取りをいくつも経て、ようやく会えることになります。もちろん、その段階を踏む、というのも重要な経験です。一方で、いまや直接にコンタクトがとれ、即時にやりとりができる時代です。もちろん、メリットだけでなくで、使い方を間違えるとデメリットにもつながりますが、今回のケースのように、自分の成長、キャリア形成に「一歩踏み出す」ためには、強力なツールです。それにより慣れている若い世代の人たちが大いに活用して、自分の成長につなげて欲しいと願っています。ただし、TAZ君のように、礼儀正しく、かつ想いを伝えられるメールの文章が重要になることは言うまでもありません。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
1.この間、案内しています、ちらっと出演する(「凄(すご)ワザ」)が放映されます。
今週(8/22)と来週(8/29)の土曜日午後8:15-8:43、NHKです。良かったら見て下さい。
2.今月上旬に、初めてASB(アメリカバイオメカニクス学会)に参加してきました。4日間、朝8時から夕方まで濃密なスケジュールで、この分野の研究動向をしれた刺激一杯の学会でした。
3.ASB参加の折りに、飛行機から撮影した富士山です。清涼剤としてご覧下さい。
【忠】

2015.08.14

深夜特急

沢木耕太郎さんの「深夜特急1」を読みました。この本は「新潮文庫の100冊2015」に選ばれています。私の良く行く書店でも大々的にディスプレイがされており、中身をパラパラ見たところ面白そうだったので買ってみました。

沢木耕太郎さんの著書は以前にも「敗れざる者たち」等を読んでおり、スポーツライターという印象を持っていました。「敗れざる者たち」の中ではマラソン、野球、ボクシング等様々な分野の選手にスポットライトを当て、その光と影を描いています。現在 Number 等の雑誌で見られるスポーツエッセイのジャンルの傑作と言える一冊だと思います。是非一度手にとって見て下さい。

「深夜特急」はそれとは異なり、紀行文のジャンルの作品です。インドのデリーから出発し(デリーまでは飛行機で行く)、乗り合いバスだけを使ってロンドンまで行く、というテーマだそうです。地球の広さを身体で実感するために、飛行機も鉄道も高速バスも使わない、とのこと。自分にはこの様な旅をした経験はありませんので(今後も無いだろうと思います、、、)珍しさもありのめり込むように読み進めて行きました。

文庫本としては6冊のシリーズで、私は現在2冊目を読んでいる所です。1冊目は何とデリーに行く途中に立ち寄った香港とマカオで数週間ブラブラしてしまった、という話。2冊目では次に立ち寄ったバンコクで同じ様な日々が始まります。流石の観察眼と文章力で、香港の喧噪やマカオのカジノの張り詰めた空気感までもが伝わって来る様です。この作品、以前から知っては居たのですが6冊の大部ということで読むのを躊躇していました。ですが今回読み始めて良かった、面白い作品に出会えたと嬉しく思っています。皆さんもまずは出だしだけでも読んでみてください。

そして読み始めると自分も旅に出たくなるでしょう。学生の皆さん、時間の沢山あるうちに世界を歩いてみてください。


2015.08.12

おいしいオープンキャンパス。

<RecOだより123>
8月2日のオープンキャンパス、RecOでは「アスリートのおやつを作ろう!」を開催。
多くの高校生とその保護者の皆様にお集りいただきました(写真左上)。
受付は、スポ健生が担当(写真右上)。
参加された方からは「学生さんのハキハキした対応に、感動しました」との声も。
ありがとう。

さて、多くのエネルギーを必要とする、アスリートにとっては、おやつも大切な食事の一部。
おやつ=スイーツではなく、それぞれの目的に応じた、おやつが求められます。
とはいえ、やっぱりおやつはおいしく食べたい。ということで
今回ご紹介したのは、昨年出版した、海老研監修、RecOで作成・撮影の『女子部活食』(ベースボールマガジン社刊)のレシピから「お麩のティラミス」。
エスプレッソのような濃いコーヒーに粉にしたお麩を浸し、蜂蜜を加えた水切りしたヨーグルトと層にして、季節の果物をあしらった、低脂肪高タンパク、高カルシウムのさわやかなティラミス。
ヨーグルトを水切りした際に出た乳清(ホエイ)に、レモンとしょうがと炭酸を加え、ジンジャエールも作りました。レシピ(写真左下)でぜひ、お家でも作ってもらえるとうれしいです。

<今週の別腹>
オープンキャンパスでは、先日、このブログでも紹介した、大豆のフィナンシェ「SOY DELI」を大学内ユニオンで販売。
素敵は特設コーナーを作っていただいた、立命館生協の担当者さんと(写真下右)。
ネットでの販売も開始しました。
こちらもアスリートのおやつとして、たくさんの方にしっとりしたおいしさを味わっていただけたらと思います。
ab

2015.08.11

東京大学訪問!

 先週、Motoのゼミ生と大学院生で東京大学(駒場キャンパス)大学院総合文化研究科 広域科学専攻 生命環境科学系 身体運動科学研究室の寺田 新先生の研究室の皆さんと交流してきました!実は、私自身、駒場キャンパスは2回目で、1回目の時はまだ古い建物が多かった記憶がありますが、キャンパス見学したらテレビでも出てくるような建物・風景にはテンションが上がりました!


 交流会では、寺田研究室と八田研究室の学生の皆さんから今行っている研究内容の説明と自身のキャリアに関しての説明を分かり易く紹介してもらい、Motoのゼミ生も卒業研究に向けてイメージしてもらえたと思います!スポーツ選手の減量についての研究や脂質の種類によっていろんな生理的な作用が見られる可能性、スポーツや健康に関わる疑問を基礎的な研究によって解明している研究内容は非常に勉強になりました。Motoの院生・学部生も研究内容を紹介しましたが、多くのアドバイスをもらい、実のある交流会でした!


 また、今回の交流会では、以前スポ健に所属していた、吉岡先生や小笠原先生もかけつけてもらい、久しぶりにお話しすることもできました!ありがとうございます!!

Moto

2015.08.07

映画のススメ

楽しみながら英語のリスニング力を高めるやり方の一つとして、映画鑑賞をお勧めします。字幕無しで見られれば一番ですが、英語の字幕付きでも良いトレーニングになると思います。「リスニング」の練習をしようとする時に、何はともあれ量をインプットする必要があります。書店に行くとリスニング用のテキスト+CDのセット等が多数売られていますが、それらを1部または数部購入しても量的には十分では無いと思います。最初の導入の際は役立つでしょうが、ある段階以降は経済的かつ楽しく続けられるやり方で継続的にトレーニングするのが良いでしょう。

リスニングがそれほど得意でない方でも、映画を字幕無しで見てみると意外とストーリーが掴める事に気づくと思います。映画は2~3時間の間に起承転結の流れがあります。また実際には言語だけではなく、登場人物の表情、効果音、カメラワーク等、様々な手掛かりによって視聴者にメッセージを伝えてくれています。それらをキャッチして頭の中で咀嚼して、意味の流れを掴む事は非常に良いトレーニングになります。最初は英語の字幕を表示しても良いでしょう。リアルタイムに字幕を読んで内容理解の手助けにする事自体、実は結構英語力を要求されます。まずはこのレベルを目指して取り組んでみるのが良いかも知れません。

アメリカに住んでいた頃、近所の映画館では学割で4ドルくらいで映画を見ることが出来ました。元々映画が好きだったことも有り毎週のように観に行っていました。アメリカに行って一番最初に観た映画は「リーサル・ウェポン4」です。シンプルなストーリーのアクション映画ですので非常に解り易く楽しむことが出来ました。全般的にアクション映画は解りやすいですね。逆に当初比較的解りにくいなと思ったのはサスペンス物とか裁判物の映画でした。

DVD とかケーブルテレビとかで是非試して見てください。週に1本、1年間続けることが出来たらまずまずのレベルアップが出来ると思います。「そんな暇は無い」と思うかも知れませんが継続は力なりです。語学の力は一朝一夕には付きませんので、1年後のためと思ってトレーニングしてください。


2015.08.05

うれしい出会い。

<RecOだより>
先月末、沖縄県の学校給食を担当されている管理栄養士の皆様に向けてお話する機会をいただきました。
その前日、会場の確認に行った際、とっても懐かしいスポーツ新聞の記事を手に、声をかけてくださる方が。(写真左)。
新聞記事の日付は2004年。高校球児に必要となる量が入るお弁当箱を実寸大のイラストで掲載した新聞記事です。
「この記事を読んで、管理栄養士になろうと決めたんです。」
と、緊張した面持ちで話しかけて下さった方(右)は、現在、沖縄県の小学校の管理栄養士さんとしてご活躍とのこと。
「お会いできてうれしいです!」と言っていただきましたが、こちらこそ、です。
本当に、うれしい、ありがたい、出会い。
当時の新聞紙を手に、お声がけいただき、ありがとうございました。

<今週の別腹>
沖縄の食材が詰まったお弁当!
色々な野菜と一緒に、雑穀と海藻がたっぷり入っているのが特徴。
ごちそうさまでした。
ab