2018.07.26
[ research ] の記事一覧
2018.07.25
日本スポーツ産業学会 第27回大会
酷暑の日々が続いていますが、みなさん、お変わりありませんか。
また、大雨災害の被害に遭われたみなさんに心からお見舞い
申し上げます。
ボランティアとして奮闘されているみなさんに敬意を表します。
一日も早く日常の生活が戻ることをお祈りします。
さて、先週の土曜日、日曜日は、東京の明治大学で、
「日本スポーツ産業学会 第27回大会」が開催されました。
今回のテーマは「2020後の日本のスポーツシステム」。
日本スポーツ産業学会はアカデミアと実業界が結びついて
運営されていることが特徴の一つですが、学問の世界では、すでに、
東京オリンピック・パラリンピックの後の日本のスポーツ界のことが
議論されています。
セミナーのテーマは、「産業としてのeスポーツの課題」
シンポジウムのテーマは、
「プロサッカークラブの市民オーナーシップシステム:ドイツと
イングランドの非営利法人から考える」
もう一つのシンポジウムのテーマは、
「大学スポーツのオルタナティブを考える」
どうですか?
なんとなく内容の想像がつきますか?
なんだかワクワクするテーマだと思いませんか?
スポーツの社会科学的な研究はおもしろいです!!
一般研究発表では、私の指導する大学院生、胡青さんが発表しました。
テーマは、
「中国における野球のプロ化を展望した現状と発展の可能性」。
他大学の先生方からもご質問やアドバイスをいただき、参考にもなり、
励みにもなり・・・
きっといい修士論文が仕上がると信じています。
そんな、スポーツの社会科学からの勉強、研究を、あなたも
立命館大学スポーツ健康科学部・大学院スポーツ健康科学研究科で
私たちと一緒にしませんか?
ところで、1枚目の写真、
会場には発表者と、撮影者と、聴衆一人でしょうか、というご質問を
いただきましたが、ご安心ください!!
もう少し後ろに何人もの聴衆がいらっしゃいます。(笑)
2018.07.21
フィギュアスケートの観戦者行動を考える
先週、東伏見での研究の打ち合わせの後に、
プリンスアイスワールド2018の観戦に行きました。
今年で40周年を迎える歴史の長いアイスショーです。
スポーツ観戦者行動の研究は、スポーツマーケティング領域で
もっとも関心が高い分野の一つです。
ただ、その中心は、欧米のプロスポーツリーグ・チーム、
カレッジスポーツ、日本ではJリーグとなっており、
フィギュアスケートのような芸術的表現を伴う
「アーティスティックスポーツ」を対象にした観戦行動の研究は、
ネット型、ゴール型スポーツに比べると少ないです。
平昌オリンピックで、メディアが挙って
フィギュアスケートのファンを取り上げたことを皆さん覚えていらっしゃるでしょうか?
具体的な例として、以下のような記事です。
「羽生結弦の追っかけ費用は400万円以上、1日16時間見守る“スケオタマダム”」
(2018/2/19 07:00 週刊朝日 https://dot.asahi.com/wa/2018021800027.html)
今回観戦したプリンスアイスワールドのチケット価格は、
エキサイティングシート(オリジナルグッズ付き)
1列目¥22,000 /2・3列目¥20,000
SS席¥13,000 /S席 ¥10,000
A席 自由席¥7,000でした。
観客席に目を向けてみると、客層は日時の影響を受けるとはいえ、
ある一定の年齢層の女性が大半を占め、
値段の高い席は満席で、もっとも値段の安い自由席に空席が目立ちました。
日本では、フィギュアスケートはテレビでゴールデンタイムで放映され、
関心も高いように見えるのですが、実は一部の熱心なファンに支えらえ
ファンの属性(性別や年齢など)は偏っている可能性もあります。
個人的にはフィギアスケートのファン層は
宝塚歌劇団のファン層と似ているのでは?、とは思っていますが
あくまでも推測にすぎません。
なぜ、数百万円もかけて、これほど熱心に選手を見守りつづけるのでしょうか?
観戦者スポーツとしてのフィギュアスケートの発展を考える場合、
これらのファンの特性を把握する必要があるでしょう。
先に挙げた羽生選手の追っかけに関するメディアの記事は、
春学期に担当した2回生が受講する「調査方法論」で紹介し、
「多数ではないが、注目すべき個々人の理解」を目的とした
「定性的な調査(個人に対するインタビュー調査)が必要な事例」
として取り上げました。
フィギュアスケートの観戦者からデータを収集している研究は、
井上ら(2016)が質問紙(アンケート用紙)を用いて定量的
(数字による統計的な)分析をしている研究他、極めて数が限られています。
観戦者からデータが収集しにくいことが障壁になっているのかもしれません。
また、研究者自身に競技経験がない、
周りに愛好者も含め、競技者がいないことから、
フィギュアスケートが身近なものではないのかもしれません。
その背景には、減りゆくスケートリンク、
という問題も絡んでいるようにも思います。
ゆ
写真はダイドードリンコアイスアリーナ
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。
#ショーの撮影は禁止
#「ダイドードリンコ」は施設命名権
#AAさんのHちゃんはフィギュアスケート部
#練習には岡山まで
2018.07.20
祇園祭と言語学の話その一
みなさん、こんばんは、ちょっと遅くなりましたが嶋村です。暑い日が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
先週末から祇園祭が始まり、今週の火曜に山鉾巡行が行われました。残念ながら授業があったために山鉾巡行には行けませんでしたが、宵(々)山だった日曜にちょっと行って来ました。露店がたくさん出ていてうちの娘も楽しんでいたようです。最近は後祭があるらしく、来週も山鉾巡行があるようです。露店は出ないようですが。
さて、奥さんから僕のブログが京都の紹介みたいになっているという指摘があったので今日は僕の研究の話をしてみたいと思います。まあいろいろ細かい話をすると大変ですので、少しずつ専門外の人にもわかるようにお話したいなあと思っています。なので数週間に渡って話そうかなぁ(笑)いや、決してネタがないからってわけではないですよ。多分。。。まあスポ健のブログなのに誰がこの話を読んで喜ぶんだって話ですが。。。
とりあえず1回目の今日は、僕が研究している言語学の基礎的な話を少しします。この前一年生の授業で話した内容と若干被りますが、そこはご勘弁。
今皆さんが読んでいらっしゃる文は僕が初めて生み出した文です。このように日本語を操って文を生み出す力は我々が持っている文法知識に依ります。皆さんはどのように日本語の文法を獲得されたか覚えていますか?僕は覚えていません。おそらく「親から教わった」とか「大人が話しているのを真似して覚えた」という意見が世間一般で受け入れられているいわゆる「常識」なんだと思います。そして、そこで文法として受け入れられている決まりごとは、例えば、『「食べれる」じゃない「食べられる」だ!』とか、『この段落の1行目の「読んでいらっしゃる」を「読んでいらっしゃられる」にするとおかしいぞ!』とか、まあ枚挙に遑がないですが、こういう「なぜか」はあまり気にしないけれど「規範的にダメだからダメなんだ!」というものが多いのではないかと思います。ちなみにもしこの話を誰かにして、最初の例は「いや、ら抜き言葉は間違いだぞ!」とか「二重敬語なんてけしからん!」という輩がいれば、そういった連中は自分の議論が循環していることに気がついていない奴らです(笑)つまり:
「食べれる」は、間違いである。なぜならそれは「ら抜き言葉」だからだ。なぜ「ら抜き言葉」は間違いか。なぜなら「ら抜き言葉(その一事例である「食べれる」も含めて)」は間違いだからだ(あるいは、世間一般で間違いとされているからだ)。
という具合です。ちなみに世間にはこういう(くだらない)決まりごとがたくさんあります。こういうのを「慣例」や「しきたり」と呼ぶらしいです。。。ちなみに言語学ではこういう文法規則を「規範文法」と言います。まあ、くだらないですが社会的な意義において規範文法が全く意味がないとは言いませんので悪しからず。
さて我々言語学者は言語に対して規範文法的な見方はしません。我々は実際に言語がどのように使われているかに注目して研究しています。そしてそのような知識は実は潜在的な知識です。例えば、「ら抜き言葉」に目くじらを立てる人もそうでない人も、「太郎くんが何を買いましたか?」と「太郎くんが買ったのは、何をですか?」は両方とも日本語として OK だと感じると思いますが、「太郎くんが何を買った人に会いましたか?」は日本語として OK だが、「太郎くんが買った人に会ったのは、何をですか?」はかなりおかしく聞こえるのではないでしょうか?このような事実は日本語を母語として話す人にとって画一的に当てはまる文法性の判断ではないかと思います。この意味において今見た文法性の判断は実際に我々が日本語をどのように使うかを記述したものです。僕が研究する言語学ではこのような記述的事実がなぜあるのかを理解しようしています。規範に目を向けず実際どう使うかに焦点を当てた文法を記述文法と言います。そして記述文法は我々にとって知っているけれど(つまり文法的かどうか判断できるが)なぜそうなっているのか説明できないものです。このような知識を我々は言語獲得の際に親から学んだのでしょうか?ちょっと考えてみてください。
というわけで、また次回。
2018.07.19
今週で授業は終了です。
2018.07.16
8th World Congress of Biomechanics
2018.07.15
研究から得られる力
2018.07.11
オリックスバファローズのビジネスを学ぶ。
伊丹アスリートクラブ主催のスポーツビジネス視察ツアー2018で京セラドーム大阪に
行ってきました。
舞台裏を観て、オリックスバファローズのチケッティングとファンクラブグループを
統括する山本さんに、そのビジネスについて伺い、教えていただき、その後、
バファローズ vs ホークスのゲームを観戦するイベントです。
それまでは気にならなかったことが気になったり、気づかなかったことに気づいたり。
山本さんにサッと手を挙げてなかなかいい質問をしていました。
なんだかいろいろ嬉しくなってきました。
持っています。
そんなネットワークを積極的に活用して学びを深めるのもスポーツ健康科学部での
学び方の一つです。
2018.07.08
ヨーロッパスポーツ科学学会(ECSS)
2018.07.02