[ research ] の記事一覧

2018.02.08

技術シーズ発表会

こんにちは、shinoです。

寒い日が続いています。
皆さん、体調はいかがでしょうか?
今週の会議でもインフルエンザの話題になりましたが、
大丈夫でしょうか?

本日、立命館東京キャンパスにて、
立命館大学スポーツ健康科学研究センターにより開催された
『技術シーズ発表会』に参加してきました。

一言で言いますと、この会は研究センターに所属している研究者が、
一般企業の方々に、日頃の研究成果を発表します。
その中で研究方と企業さんとのニーズが合えば、
一緒に研究していきましょうといった産学連携を目的とした会です。

本研究センターは、スポーツ健康科学部の教員や研究員だけでなく、
スポーツや健康に関連した研究を行われている他学部の先生方も所属されています。
よって参加されている企業の方々も、
スポーツや健康に関連した多種多様なジャンルに及んでいます。

今回の発表会では、スポーツ健康科学部から数名と、
他学部の先生方の計8名が、自身の研究テーマについて発表しました。
一般企業の方々も多数参加していただいてました。

私も今回初めて発表会に参加しました。

まず、各人5分間のプレゼンテーションを行います。

5分間だったので、非常に短かったのですが、
研究内容も多岐にわたっていました。
自分の専門とは異なり、普段聞くことが少ないので、
かなり新鮮で、大変興味深く、聞き入っていました。もう少し聞きたかったなという印象です。

私はスポーツ傷害が専門なので、スポーツ傷害の病態に関する研究内容をかいつまんで話をしました。


プレゼンの後は、約1時間のポスターディスカッションを行いました。

ポスターディスカッションでは、参加された企業の方々が熱心にいろいろな質問を各先生方に行い、
皆さん活発にディスカッションしていました。





私の研究内容にも興味を持ってもらい、
皆さんと一緒に何ができるかを話し合うことができました。

医療関係の企業の方と話をする機会は多いのですが、
今まで関わったことが無いような一般企業の方と話をすることができ、
勉強になりました。

これをきっかけに何かすることができれば、
自分の研究がより一層、役に立つものになるのではないかと思います。

今後の研究に対して非常に参考になりました。

2018.02.07

FCとCF

サッカーのネタに挑戦、第2弾です。
今日は、「サッカーでみるスペイン(その②):FCとCFの話」です。

たとえば、FC Barcelona と Valencia CF 。FCとCF!?と、そこに躓くほどのサッカー知識なのですが、調べていておもしろく、私なりに考えさせられた時間が流れたので、今日はその話を共有させてください。

バルセロナは、創設者がスイス人、初代会長がイギリス人だったので、Football Club Barcelonaの名称でスタート。創設者は、スペイン語よりも先にカタルーニャ語を覚えたとか。その後、政治家が会長になるなどして、政治色を強めていくことになったようですね。

そして、スペインの暗黒時代と表現されているフランコ政権が始まり、その長い時間の中では、スペイン語以外の言語が禁止され、クラブ名もClub de Futbol Barcelonaと強制改称。(このあたりの言語禁止時代のことは、昨年のカタルーニャ問題の背景の “ひとつ” として、報道されていたかもしれません)。
このフランコ軍事政権が崩壊した後、バルセロナは、元のFootball Club Barcelona (FCB) に表記を戻したそうです。

(ある日のスペインの新聞「El País」より

地域コミュニティの中からクラブが生まれること(クラブの会長も会員socioから選挙で選ばれるそうですね…)、地元愛、政治との関係、言葉を奪われた弾圧の時代、そして今に至る歴史を背景にもつことを知り、人々にとっての生活や意味を想像したとき、なにかこのカタルーニャという地域性や文化・スポーツがみえてくるような気がします。

経済が発展し、今回の独立問題で人々が何を想い、今願っているのか…?
そんな地域や人々が謳い続ける "more than a Club"というスローガンとそこに込められた想い…。世界的な人気を誇るチームをみたとき、そこには拘りがあり、いろんな人に響き続けるようです。

【表紙の写真】スペインの新聞:2018.01.29

ippo

2018.02.01

今日から2月です

こんにちは、shinoです。

2月に入りました。今週も引き続き寒いですね。
今朝は自宅の周りに雪がうっすら積もっていました。
皆さん、風邪など引かれてないでしょうか?
今年度ももう少しなので、体調を崩さないように気を付けて下さい。


先日、大阪で開催された研究会に参加してきました。
スポーツ傷害フォーラムという会で、
医師だけでなく、トレーナーや理学療法士など、
アスリートのスポーツ傷害に携わる様々な職種の人が集まって、
いろいろなスポーツ傷害について話し合う研究会です。

この研究会は毎年参加しているのですが、私の専門ではない部位の話や、
いろいろな職種の方からの発表や講演があるので、
非常に興味深く、楽しみにしています。
いつもかなり勉強になっています。

その会場では、スポーツ傷害に関する様々な企業が、
いろいろな新しい製品を展示し、宣伝しています。

そういったブースを覗いて、新しい製品を見るのも、学会や研究会の一つの目的でもあります。
今回もわずかですが企業展示ブースがありました。

ブースの前を通ると、日本シグマックスという主にサポーターなどの予防具を取り扱っている企業の方に声をかけられて呼び止められました。
前回の超音波ワークショップでもお世話になったので、
御礼も含めて話をし、いろいろなサポーターに関する意見を交わしていると、
その中の1人がスポ健OBということが分かりました。

伊坂ゼミ2期生の吉田章吾さんで、日本シグマックスの医療企画開発部におられるようです。
彼は、現在、フィッテイングが良く、かさ張らない、かつ固定性に優れている足関節捻挫用の新しいサポーターを開発しているところだということでした。
そこで、開発中のサポーターに関して、スポーツドクターからの意見が欲しいと言われました。
サポーターの特長を説明してもらい、私からは実際使用する立場、アスリートから言われる意見などをいろいろ話して、ディスカッションしました。勉強になりました。

開発段階で、まだ完成はしていないということですが、
試す段階になれば、いつでも協力しますよと伝えました。

スポ健のOBがしっかり頑張っていることが分かって、大変嬉しい気持ちになりました。

医療業界にも立命館の卒業生が多数います。
最近、病院や学会で、立命館のOB、OGの方に声をかけてもらうことが増えました。

卒業生が頑張っていることが分かると、我々も大きな励みになります。
皆さんも立命館で一緒に学ばれたこのつながりをずっと大事にして、社会に出て活躍して欲しいと思います。

2018.01.31

幸福の使者

先々週のブログ(クリスマス・パレードの話)で、サッカーに少し触れました。気づけば、地元チームの試合が終わるまで携帯に速報が流れ続けていたり。そんなこんなを生活の中で触れていると、やっぱりここはサッカー大国だと思います。
さて今日は、「サッカーでみるスペイン(その1):バレンシアで幸福を呼ぶ動物とは?」です。

実は、試合を観るのは好きなのですが、サッカーチーム等のことはほとんど知りません(もし間違いに気づいた方がいたら知らせてください…)。

地元クラブチーム、Valencia CFのロゴマークの上には「コウモリ」が描かれています。日本ではそうお目にかからない動物です。さてはて、これが私の1つ目の謎。
◆なぜ、コウモリなのか?

バレンシアでは、コウモリは幸運の象徴として扱われていて、神聖な存在だそうです。
昔々、レコンキスタの戦い(複数のキリスト教国家で起きた、イスラム教途からの国土回復・再征服の運動)がバレンシアでも行われたらしく、その当時の王の肩にコウモリがとまり、戦いが勝利して終わったという言い伝えにちなんでいるらしいのです。例えば、バレンシアの市庁舎に行くときがあったら、(美しい)コウモリがどこにいるか見つけてみて下さい。

(この子たちの肩にも幸福のコウモリがとまりますように☆)

◆なぜ、ロゴマークの上にいるのか?

コウモリが、王冠と同じくらいの権威をもつから…という話も。
(市庁舎の上~のほうにコウモリがいます!)

いろんなところに、スポーツや地域の情報が詰まっていますね。

ippo

2018.01.26

逆に考えるんだ「緊張しちゃってもいいや」と考えるんだ

金曜日です。Hitomiです。後期の授業が終わったので、曜日感覚がおかしくなってきました(笑)

しかし、寒いですね。今季一番の強い寒気ということで、どこもかしこも気温の話題です。こうも寒いと気になるのは体調ですね。私の授業でも何人かインフルエンザで最終の確認テストを受けれなかった子がいましたので、くれぐれもお体にはお気を付けください。



さぁ、突然ですが、みなさん、マインドフルネスという言葉を耳にしたことはありますか?
マインドフルネスというのは、“今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、 評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観ること”だと言われています(日本マインドフルネス学会の定義より)。
仏教の座禅や瞑想をもとにした方法で、余分な思考を取り除いて、現実をあるがままに受け入れられるようになることだと思っていただければたぶん大丈夫です。

このマインドフルネスがスポーツ競技者のパフォーマンス低下に対して有効だという内容の面白い論文が心理学研究の最新号に掲載されていました。

雨宮 怜, 坂入 洋右(2017)「スポーツ競技者のパフォーマンス低下を抑制するマインドフルネスの役割」第88巻,p470―477

大学生のスポーツ競技者116名を対象とした調査で、ある時点(Time1)でのマインドフルネス傾向が、4~6カ月後(Time2)のパフォーマンス低下(尺度で測定)を抑制する効果が見られたとのことです。

たしかに「ネガティブなことを考えないように」とすればするほど、かえって考えてしまってどんどん悪い方向に向かっていく…というドツボにはまってしまった経験は、誰しも一度や二度あるんじゃないかと思います。マインドフルネスはこういった不安や緊張の状態にあえて注意を向け、今の状態がいい/悪いという評価をしないようにすることでその状態を受け入れパフォーマンスの低下を防ぐという面白い発想の方法です。

マインドフルネス自体は、当時最新の心理療法のひとつとして院生の時(10年近く前…)に専門の授業で習いましたし、少し前に一般でも流行った概念なので、「あぁ、やっぱりスポーツにも応用されるようになったんだなぁ」という感じです。企業などでも、近年、研修でマインドフルネスを取り入れているところが多いみたいですね。
ただ、流行ったがゆえに、概念のみが一人歩きしている印象もあったので、実証研究がこうしてきちんと積み重ねられてきたのはいいことだと思います。
ぜひトレーニング(介入)の効果を検討した続編が読んでみたいです。誰かうちのゼミでもやらないかなー。

「とはいえ、有効と言われても、私ってマインドフルネス傾向高いんだろうか低いんだろうか…?」という方は、以下の質問にYESかNOで答えてみてください。

1.私は、試合中、簡単に気がそれる(R)
2.私は、練習中に感じたことを、その場でチームメイトや指導者に表現するのは難しい(R)
3.私は、練習中に弱気な考えが浮かんだ時、自分が嫌になる(R)
4.私は、緊張している時でも、身体の感覚に気づきながらプレーする

大学生運動部員版マインドフルネス尺度(雨宮・遊佐・坂入,2015)の一部です。
あえて各因子から1項目ずつ取っているのでばらばらに見えますが、実際は21項目あり、5段階で評価するリッカート尺度ですのでご注意ください。

1~3(Rがついているもの)にYESと答えた人や、4にNOと答えた人はマインドフルネス傾向がもしかしたら低いかもしれません。マインドフルネストレーニングを取り入れてみてはいかがでしょうか?

以前、授業中に「来週試合があるので、緊張しない方法を教えてください!」という学生さんのコメントがあったのですが、その時これを教えてあげられたらよかったです。

ちなみに日本のマインドフルネス研究の第一人者である風呂上がりのスヌーピー杉浦義典先生(ホンマでっか!?にたまに出ている)は、私の大学時代の恩師の一人だったりします。苗字は一緒ですが血縁関係は一切ないです(当時の鉄板ネタ)。

Hitomi

P.S. HAD(Excelで動く統計ソフト)ユーザーに朗報です。
超・初心者向け(by著者)の本が本日発売です!
著:小宮 あすか,布井 雅人
講談社サイエンティフィク

心理統計を使いそうな来年度の卒論生は、ぜひお手元に一冊!

2018.01.25

超音波勉強会

こんにちは、shinoです。

今週は寒かったですね。
東日本では大雪だったので、こちらでも大雪になるかと覚悟していたのですが、
幸い大雪にはならず良かったです。

大学は今週、テスト期間となっています。
雪でうまく進行するかどうか心配していたのですが、本日までは順調に進んでいるようです。


さて、2週間ほど前になるのですが、1月中旬に勉強会に参加しました。

立命館のアスレチックトレーナーさん達が、行っているSPECという勉強会です。

本学のアスレチックトレーナーの方々を中心に、学生トレーナー、
近隣の他大学で活動しているトレーナーの方が集まり、年1~2回開催しています。

2年ほど前に私もこの勉強会でレクチャーをさせてもらったのですが、
今回は超音波のワークショップを企画させてもらいました。

最近、整形外科の分野では運動器に対する超音波の利用が注目されています。
超音波はレントゲンみたいに放射線を使うこともないですし、
MRIのような限られた施設でのみ使用することができないということもありません。
もちろん、高価な機器が必要なのですが、患者さんに対して侵襲もなく、
簡単に行うことができるので、整形外科の分野では必須のツールとなってきています。
医師だけでなく、理学療法士さんなどのコメディカルの方々にも当然のように使用するべき機器に超音波はなってきつつあります。

スポ健でも研究の評価として使用しているのですが、
私は、スポーツの現場で実際にフィールドワークをしているアスレチックトレーナーの方々にも、運動器の評価に是非とも超音波を使用してもらいたいと思っています。

ということで、
企業さんから機器をお借りし、超音波に慣れてもらおうとワークショップを企画しました。

今回の勉強会では、
まずPNF(Proprioceptive Neuromuscular Facilitation)施術に対する講義とワークショップを行ったのち、

超音波の基礎という題で私が講義を行い、少しデモンストレーションし、
参加者の皆さんが被験者と検者を交代しながら、超音波を触ってもらいました。




少ない時間だったので、一部分しかできませんでしたが、
みんなでワイワイ言いながら、楽しく行うことができました。

私も皆さんといろいろ話をしながら、一緒に勉強することができました。

アスレチックトレーナーの方々にも、超音波を使いこなせるようになってもらって、
実際のスポーツ現場に役立ててもらいたいと思います。

第2回もまた企画します。

2018.01.24

西の健康

1月も後半。今は試験期間中とあって、食事のときにも「明日の試験はどう?」「あぁ~、ストレス!」というやり取りが増えています。

今日のブログは、長いクリスマス休暇が明けた後の新聞にみるスペイン(西班牙)/バレンシアの健康の話。

大学に行くとき、金曜日の朝は「さぁ、あと1日だよ!行っておいで」と送り出され、午後になると、周囲は「もう週末の半分が過ぎていくよ」とそわそわし始めます。そして、月曜日になると「昨日の夜はちょっと憂鬱だった…(でも、月曜になってしまえば大丈夫だけどね)」と、冗談とも本気ともとれる会話は、バレンシアでも時々話されることです。

クリスマス・イベントを終えたときの新聞[2018.01.09]。
写真の上部(どうしても縦置きにならないので…左とも言いますね)に、クリスマスのときの食卓の写真。


この記事の見出しには、『バレンシアの人は、コレステロールが低いのに、クリスマスキャンディ(大~きなパンケーキ?! をみんなで食べましたが、それをキャンディと呼んでいたような…)や脂肪の多い食事はコレステロールを上昇させてしまったかもしれませんよ』と。楽しかった時間から、はっと目が覚めさせるような内容です。果物や野菜をしっかり摂って、できるだけ早く健康的な習慣を取り戻しましょうというアドバイス付き。


その次の次の日[2018.01.11]。
このクリスマスの時期を終えて、ストレスに関連したGoogle検索をした件数が、スペインでは52万になったという記事。この件数は、オーストラリアの2倍、香港の4倍、イギリスの6倍にあたるとのこと。


この傾向は、ここ数年間、毎年平均して約35%ずつ増加しているそうです。仕事のストレスとその対処法に関すること、仕事と家庭のバランスをとる方法に関することがその中心で、これらの問題に対応できるシステム構築の必要性をこの記事は伝えていました。

それとともに、”食” による(身体的な)健康の回復方法が新たな道だろうという内容も。そこには、スペインで急成長中の「デリバル―」という会社を例にして、スペインの人たちの傾向を紹介(ちなみに、この会社は、レストランの料理をあたたかいまま家庭や会社に配達しています)。その注文内容の傾向をみると、それぞれが健康食品だと思えるもの ー肉食主義、ヴィーガン(厳格な菜食)主義、タンパク質摂取やオーガニック食品ー に関心が高まっているようです。


その次の……日[2018.01.12]
さて、運動については?座りがちな生活をしているスペイン人が、18歳から65歳の57.5%(1,700万人超)を占めていると、この記事は伝えています。


歩こうと思ってはいても何もしないなぁという人は23%…。どっかでも似たような話があったような。

長期の休みが明けたときの健康回復は結構深刻な問題のようで、「食~運動~心理」の関連で健康の回復・維持・向上の啓発をしているようにみえます。が、実情は「頭でわかっちゃいるけど、体がついてこない…」といったところでしょうか。「楽しく食べて」「楽しく動き」「楽しく感じられる心」の三拍子を整えたいものです。

ippo



2018.01.11

雨の中の決勝戦

こんにちは、shinoです。

今週前半は比較的落ち着いていましたが、ここ数日よりまた寒くなりましたね。
週末まで寒い日が続くようです。気を付けて下さい。

1月も第2週に入り、今週より大学も授業が再開しました。
今週と来週で後期授業も終了し、テスト期間を経て、
すぐに終了するので少し慌ただしい感じがします。


さて、年末からの続きになりますが、
今週8日の月曜日も
私は高校ラグビー選手権大会の決勝戦にドクターとしてお手伝いに行きました。

決勝戦も準々決勝、準決勝と同じく、天候には恵まれず、あいにくの雨模様でした。



しかし、さすがに決勝戦、さらに今年は大阪勢の対戦とあって、
会場は雨にもかかわらず、たくさんの観客が来てくれていました。

試合はというと・・・・
皆さんご存知かもしれませんが、かなりいい勝負で、緊迫した内容でした。





最後には逆転で勝利するといった非常に見ごたえのある試合でした。

とても面白かったです。

決勝戦は怪我人もほとんど出ることなく、私たちメディカルが対応することはありませんでした。

今大会を通じても、幸い、大きい怪我人が出ることはなく、無事に終了しました。
我々メディカルにとっては、これが何よりいちばん嬉しいです。
しっかり運営することができました。

またこの大会では、日本ラグビー協会では、部員数が少なく、選手権に出場できなかった高校から選抜した選手たちで行うU18合同チーム東西対抗戦や、U18女子東西対抗戦などの試合も、大会期間中に毎年組まれており、全ての高校生が花園のグランドでプレーするチャンスが与えられています。

これらの試合にも我々はお手伝いをするのですが、
決勝戦の前にも行われており、この試合も、怪我人は出ず、無事に終わりました。

今年も良い試合がたくさんありました。
このような大会をきっかけに2019年に向けて少しでもラグビー人気が高くなれば、
ワールドカップも成功するのではないかと思います。

大会終了後には、ワールドカップに向けた改修工事のために医務室の掃除を全員で行ってから帰りました。

次回、花園に行くときには、医務室も新しくなって、
さらに良いサポートができる体制を整えることができると、楽しみにしています。

2018.01.10

メッセージ

今年がしっかりと動き始めています(バレンシアの盛り上がりは大晦日の夜中だったようです。街は2日から徐々に通常の仕事モードへ…)。

今お世話になっている【V】先生の繋がりで、西オーストラリア大学の【R】先生のセミナーに参加することができました。トップジャーナルに多くの論文を発表されている先生のお一人です。
同じところに所属しているメンバーから「お、今日は英語だ。きっとkazuho向けだよ」などと茶化され談笑していたのは束の間、みんなかなり聴き入ってしまいました。この日の話題は、「理論の構築」。理論とは?理論を構築するとは?から始まりました。

最後、R先生やV先生からは、この分野(マネジメント/組織心理学)が目指すべきところ、それを実現するためにマネジメント研究者に必要な力量・姿勢についてのメッセージが送られました。論文を書くとき、意識すべきポイントについても具体的な話がありましたが、要は、「読み”続けてもらえる”論文かどうか」だと。ふむむむむむ…と、自分をふり返らされます。

終了時間が予告されていなかったのですが(エンドレスででもやりそうな雰囲気すら感じました)、気づけば、陽もとっぷりと暮れて、2時間半みっちりのセミナーでした。

(光の流れがみえますか?雨が降りそうなときでも穏やかに、光のもとにありますように…!)

年末年始は、V先生も私もお互いに(交換条件のごとく)宿題を、そしてラボのメンバーたちとも共通の宿題をもって過ごしました。今週末にひと山、待ち構えています。緊張したり、安堵したり、楽しみに思ったり…と、心はひとりでかなり忙しく運動する日々が続きます。

7カ月の滞在期間を頂いていますが、私の中では第3幕目に突入したように思っています。どうなりますやら。ブログも、昨年までの内容を「えらく楽しそう」とご覧いただけたのであれば、書く目的が実現しつつあることになるのですが…。今年も、今年こそ、そういう雰囲気のページの一つ/水曜日にできればと思います。

【表紙の写真】充実したセミナー時間だったおかげで、写真を撮り忘れ、翌日まで疲れが…というおまけ付き。というわけで、別の風景をどうぞ。

ippo

2018.01.08

大人になる

 今日は「成人の日」です。各地で、新成人を祝う成人式が催されています。

 成人は、大人になる、ということで、大人の役割を果たす側にまわった新成人を祝ってくれます。

 平均寿命は、戦後、急速に伸びているのはごぞじの通り。
 はじめて男女ともに50歳を越えたのが、1947年、その4年後には、男女ともに60歳をこえるようになり、今では、男子80歳、女子85歳にも到達しています。この間、成人の年齢ラインは、20歳のまま。つまり、大人として生活するのが年々伸びてきています。
 これから人生100年時代となると、80年間大人として生活することになります。

 以前読んだ、「本物のおとな論」 外山滋比古 著  (2016) を思い返してみて、
 『大人になる』ということはどうゆうことか?振り返ってみました。

 同書のなかで、
 【大人の生活】 忙しくない人は、仕事のスタイルをつくりにくい。
     ブラブラしている人間には、生活のスタイルができない。
     忙しく、つらい仕事を夢中になってやりとげているうちに、おのずから、
     スタイルができる。 人はそれを人柄というかもしれない。
     大人といわれる人にはそれぞれのスタイルをもっている。
【大人の会話】 落ち着いて 考えて ゆっくり 低い声 で話す
【大人の育成】 団体生活 経験(失敗、不幸、苦難など)
【大人の愛情】 バカ正直ではダメ 他人を応援 相手を大切(衝突回避)

『野暮、幼稚ではない。この2つの意味を兼ねるのが“大人”である』
という表現もあり、一筋縄でいかないのが「大人の極め方」ですね。

『威張らず 自己中心的でない 自分の頭で考える 生活が大人をつくる』
 このような大人で満ちあふれるようになることを願っています。

 新成人のみなさん、おめでとうございます! 是非、素敵な「大人」を目指してください。
 これから成人される方、大人への準備を進めてください。
 既に大人になっている方、それぞれの「おとな論」を考える日にしてください。

 素敵な大人が素敵な世の中をつくる!

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
いよいよ修士論文の提出期間が近づいてきました。いつも言っているように締め切り日は、提出日ではない、と決めてかかって、余裕を持って丁寧に提出してください。
卒論発表会も来週です。卒論生は「晴れの舞台」をしっかり決めてください。
【忠】