2017.08.08
[ research ] の記事一覧
2017.08.02
オランダの夏(その2):街並み編
チューリップが咲き乱れて…という季節は過ぎてしまっていたのですが、前半は、天気予報よりもおだやかな青空でした。
【表紙の写真】は、オランダ・スキポール空港内のキオスクに咲くチューリップ。
アムステルダム中央駅は、ずっと工事中ですが、レンガ造りの建物はなかなか味があります(同じレンガ造りのせいか、東京駅のモデルになったという俗説!?もあるようですが…建築様式は異なるとのこと。姉妹駅ではあるそうです)。
街の中には、運河が円心状に巡っています。とてもよくできた街並みです。
主要な運河は、いずれもオランダが黄金時代を迎えていた17世紀ころに掘られたものだそうです。どんな時代で、当時の人たちは何を思って造ったのでしょうか。独特で、すてきな都市です。
オランダとくれば、チーズやミッフィー。チーズのお店は、街のなかでうまく集積しています。ほとんどのお店で試食をさせてくれますし、ときにはこんな民族衣装を身に着けて出迎えてくれるところも。
あっという間に日が暮れていきました、とさ。
ippo
2017.07.30
Frederiksberg Hospitalでの実験
先日はコペンハーゲン大学で実施されている臨床実験の見学に行ってきました。いつも行っているBispebjerg Hospitalではなく、コペンハーゲンにある別の大きな病院であるFrederiksberg Hospitalです。
こちらで共同研究をしている医師の先生は肝臓にカテーテル(チューブ)を入れるという特殊な試技が可能で、加齢に伴う栄養障害のメカニズムの解明について、他の研究機関では実施が困難な実験を日々行っています。
Grithは現在Dr. Holmの研究室にいる博士課程の院生ですが、3人の可愛い子供達の母でもあります。3人目の産休から復帰して早速臨床実験を主導しています。
実験の詳細はまだ公開できませんが、高齢者を対象とした運動と栄養介入を用いて、加齢に伴う筋肉量と筋機能の低下を予防する手段を検討しています。
写真は被験者に食べてもらう朝食(主にたんぱく質で、代謝を測定するために安定同位体というアミノ酸が混合されています)、Grithが作りました。被験者の高齢者は”まずい!”って怒鳴ってましたけど(笑)。
この朝食を摂取する前後で、どれくらいの新しい筋肉が生成されるかを評価します。写真でお見せできないのが残念ですが、被験者の高齢男性は体の至る所にカテーテルが挿入されています。でも被験者さんは全く平気な様子でずっと本を読んでました。。
後日、Grithは研究所全体の早朝セミナーで現在進行中のプロジェクトについて発表しました。異なる専門分野からの鋭い質問は僕も”う〜ん、、”と悩むほど。Grithは質疑応答も頑張ってこなしてました。
satoshi
2017.07.26
オランダの夏(その1):学会編
3月に打ち合わせに出かけたときよりは、さすがにいい季節になっていましたが、滞在期間中の1日、2日は薄手のダウンを羽織って過ごしました。
日本の夏からすると、うらやましい気候かもしれませんね。
↓これは、今年3月頃の様子。建物は国立博物館。
↓今回7月の様子。いつの季節も、高いところに上りたがるんですね。
この学会では(でも)、心理学に関する幅広いテーマが発表されました。スポーツの栄養に関するもの、運動の心理的効果に関するもの、脳科学、集団・チームのリーダーシップに関するもの、親子関係に関するもの、がん患者の心理に関するもの等々です。
今回、弾丸ツアーに近い日程になったので、学会初日に行われた自分の発表(や準備)だけでほぼほぼ終わってしまった印象ですが、それなりにディスカッションを楽しんで収穫もあったかなと思います。
次回は、もう少しオランダらしい風景を…!
【表紙の写真】学会のオープニングセレモニーの一幕。
ippo
2017.07.20
研究構想発表会
2017.07.16
Annual Congress of the European College of Sport Science
先週はドイツのエッセンで開催されていた第22回ヨーロッパスポーツ科学会議 (Annual Congress of the European College of Sport Science) に参加してきました。
エッセンはとても落ち着いた雰囲気の街で、繁華街を出るととても静かです。
学会会場に行く際に一枚写真を撮ってみました。
研究室からは、博士課程後期課程の鳥取伸彬さんが、
"EFFECT OF PLYOMETRIC TRAINING ON SPRINT
PERFORMANCE IN PREADOLESCENT BOYS"
というタイトルで口頭発表しました。
(口頭発表は写真撮影禁止のため、会場での個人撮影のみ。。)
また、同学会にて、博士課程前期課程の片本裕大さんが、
"EFFECT OF LONG-TERM RESISTANCE TRAINING AND PROTEIN SUPPLEMENTATION ON INTRAMYOCELLULAR
LIPID CONTENT IN HEALTHY YOUNG SUBJECTS"
というタイトルでポスター発表を行いました。
二人とも質疑応答では多少戸惑う瞬間もありましたが、堂々とした発表でした。
satoshi
2017.07.13
先週の勉強会
2017.07.03
エコシステム
2017.06.29
今日は蒸し暑いですね。
2017.06.25
研究成果の報告会(Summer Meeting)
現在滞在中のInstitute of Sports Medicine Copenhagenは研究グループを4つに分けてそれぞれが独立した形で研究を進めています。
Dr. Lars Holmのグループは安定同位体トレーサー法(アミノ酸や糖などの特定の栄養素や物質にラベルを付けてその代謝を評価する手法、以下トレーサー法)を用いて筋肉の代謝を評価することを一番の強みとして研究しています。日本ではその侵襲性からトレーサー法を使った臨床研究はあまり行われていません。
僕自身も今回の滞在でトレーサー法を用いた研究をDr. Holmと共同で実施したいと考えています。
さて、先週は年に数回行うグループの報告会がありました。修士課程以上の院生が各々の研究状況について発表を行いディスカッションします。それぞれの専門分野の観点から色々質問しながら、改善できる点は改善し、今後の方針を決定します。熱心に発表を聴き、気の活発なディスカッションが交わされました。その白熱した状況にいると、自然と僕自身も質疑応答やディスカッションに自然に加わっていました。
また、僕は自分の研究室のデータを使いながらタンパク質の代謝について少し講義をさせてもらいました。その講義に対しても色々質問を受けるのが楽しかったです。
セミナーは朝から夕方まで続くので、ランチは皆で一緒に食べます。
印象に残っているのは、Dr. Holmが今後の論文の執筆予定をリストアップし、目標を明確に提示し、研究室内で共有していることです。論文のタイトルから著者全員の名前、論文名まで記載されているので、担当者にとってはかなりのプレッシャーです(笑)
報告会のあとは皆でコペンハーゲンのレストランで夕食を食べ、遅くまでまたディスカッション。
ほぼ三ヶ月でやっとチームの中に入れたかな、という感じです。
気がつくと、ホームページで、僕の名前と写真がグループに追加されてました。これはもっと仕事しないとマズいな(汗)
http://ismc.dk/research-groups/protein-turnover/
satoshi