[ research ] の記事一覧

2017.06.22

やっと梅雨らしくなりました。

こんにちは、shinoです。

空梅雨が続いていましたが、昨日よりやっと雨が降りましたね。
梅雨本番という感じですね。
皆さんいかがお過ごしでしょうか?

さて、私は学会に参加するために北海道に来ています。
北海道には梅雨はありませんが、本日は雨がかなり降っています。

参加しているのは、第9回日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会(JOSKAS)という学会で、
スポーツ整形外科として行われる大きな学会のうちの一つです。
本日から日曜日までの開催です。

「スポーツ整形外科」と名前にあるように、スポーツ傷害に関するいろいろな発表や講演がたくさん予定されています。海外からも何人かの著明な先生を招待し、講演していただいたりもします。



これは、学会の看板です。
北海道で開催される学会ですが、奈良 新薬師寺の国宝であるバサラ像が描かれています。
なぜかというと、主催する大学が奈良県立医科大学整形外科だからなんです。

そして、
奈良のゆるキャラとして皆さんもご存じ、せんとくんも北海道の会場まで来てくれてます。



私は今回は演者としてではなく、主にスタッフとして仕事をしています。
演題の司会進行をしたりもしますが、それ以外にもいろいろな仕事をします。

通常、学会は主催する大学内、もしくは地元の土地で行われますが、
今回は北海道での開催なので、段取りもなかなか大変ですが、新鮮です。

かなり忙しいのですが、聴講もして、しっかり勉強して帰りたいと思います。

2017.06.21

週末のいろいろ

このところ、週末は、学生たちも春シーズンの試合にガッツリと力を注いでいます。
私もいろいろな週末を経験しているところです。そのいくつかを。。。

ある手続きを朝一番でやる必要があって、東京に出かけました。開門されると同時に、あっという間に10名以上の人たちが、その手続きをしてもらうために集まってきました。
幸い、私は2番目に手続きをしてもらうことができましたが、他のことを含めて何事も早めに行動すべきだなと痛感してみたり…。

(厳かな雰囲気のお役所…)

予定より早めに終わったので、かなり道に迷いつつ行き着いたのは、小石川後楽園でした。ちょうど菖蒲の花が満開で、それを鑑賞に来られている人も”満開”でした(私もその一人)。
その時代の人と同じものを観ることができているかと思うと、”文化”とそれを大切に守り続けることの凄さを感じてみたり…。



大学院の頃特にお世話になった研究会に、久しぶりに出席してきました。この研究会は、今回で445回目という歴史をもっていて、今回は、リーダーシップ研究に関する内容でした。
ちょうどゼミの学生も興味をもってくれて、アルバイトの時間を調整してもらって、一緒に出席することができました(店長さん、ありがとうございました)。

気づけば10年ほど、ご無沙汰だった研究会や先生方だったのですが、あっという間にあの頃に時計の針が戻ったように感じました。それは、毎年の年賀状の力だったり…。

そして、最後。大阪で通りかかった道端のお店で、ライブが行われていました。
とても楽しそうに歌い、人が集い、夕涼みをしている心地の良い空間でした。どんな表情をして仕事をするか、物事に向かうかだなぁと感じ入ってみたり…。

いい空間があるといろんなところに想いを馳せてしまうようです。

ippo
 

2017.06.19

イノベーション

先週の朝食実習は、基礎演習のBクラス(【Moto】先生担当)でした。

毎回、元気なクラス写真を撮らせてもらっています。
いつも、朝食実習のお世話をしていただいているab研の院生のお二人の写真です。いつもありがとうございます。


今回のテーブルは、女性2人、男性二人、そしてオリター1人の卓袱台におじゃまさせてもらいました。他愛もない会話でしたが、明るく、楽しく食事をさせていただき、元気もいただきました。


6週目に入り、「あいコア」(ICORE)精神の、キーワードの5つを説明し終えたので(聞いていない方クラスは、ブログを読み返して下さい)、

『今日のひと言』は、頭をひねりながら考えました。

そしてでてきたのが、
イノベーション
 です。

辞書をしらべると、革新 改革 刷新 工夫などの訳。また、教科書なのでは、産業、工業の分野での技術革新として知られています。

 イノベーションも色んなレベルで語られる言葉ですが、今回のひと言では、次のように説明しました。

単なる新しい技術導入を指すのではなく
こんなものが欲しかった
社会の課題(問題)を解決するもの
生活・社会を変えてしまうもの
      を含んで社会貢献すること

 まさに、世の中が変わるような製品、サービス、システムを指します。そのような『イノベーション』を起こせる人財に、皆さんはなれます、と激励しました。そのためにも、朝はしっかり食べましょう、ということで、美味しい朝食を頂きました。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
 父母教育懇談会で、秋田にいってきました。立命館大学には、47都道府県からの学生があつまっています。近畿圏以外は、毎年、大学関係者、都道県を訪問して、保護者のみなさんと懇談しながら、大学の様子、学生生活、キャリアのことなどをお話しします。秋田からの本学在校生は、47都道府県の中で最も少ない(現在26名)と聞きました。今回訪問してみて、地理的距離、ならびに移動時間を含めて、「遠くまで」決意を固めた在校生は、少数でも大きな魅力と影響力を持っています!とお話しさせてもらいました。今年は、7/9に静岡も行かせてもらいます。

今週の金曜日に、BKCにて、次のシンポジウムが開催されます。
「人口減少の2060年問題解決へ- 少子高齢化を新しい視点でデザインする -」
 第3期R-GIRO研究プログラム キックオフシンポジウムで、【naru】先生がリーダーをつとめる拠点の紹介もあります。是非どうぞ!
https://www.ritsumei.ac.jp/rgiro/db/event_symposium20170623.pdf 
【忠】

2017.06.18

Zoological Museum

コペンハーゲン大学にあるZoological Museum(動物学博物館?)は大学内にある自然史博物館の一つで、脊椎動物、無脊椎動物(昆虫やクモ形類を除く)、および昆虫学の3つの異なる分野の生物に関わる展示が公開されています(有料ですが。。)

博物館はキャンパス内にあり、現在大学間での共同研究を協議しているコペンハーゲン大のDepartment of Nutrition, Exercise and Sportsの研究棟が隣にあります。


 

Zoological Museumには大学の所有する博物館とは思えない規模の展示品が並んでいました。博物館といっても実は生物学の調査・研究に向けた研究施設として機能しており、所属する研究員はコペンハーゲン大学の大学院における研究・教育にも関わっているそうです。


 


個人的には恐竜の骨格の展示が迫力あり印象深かったですが(骨の発掘に関する映像も展示の横で流していました)、施設内に様々な工夫があります。例えばマンモスの模型が展示されているところでは、寒々しい洞窟の上から垂れてくる滴でできた氷柱が本物で、子どもたちが触れるようにできていたり(水と冷凍装置を使って作っているんでしょうか)、ちょっとした休憩スペースにも写真のようなガイコツ()のシュールな展示品がおいてあったりして、各所に様々な工夫が感じられました。

 


Zoological Museumにはコペンハーゲン大学の生物学に対する情熱や研究力の高さを感じるエッセンスが沢山あるように思いました。

 

satoshi



2017.06.13

体育授業研修会

先週、四国・九州から関東甲信越地方が梅雨入りをしました。これからジメジメとした雨が続くと思うと憂鬱になりますが植物にとっては恵みの雨。山々の緑が一段と濃くなる季節です。

先週水曜日雨が降り続く中、南草津駅から歩いてBKCキャンパスに向かいました。雨の日は、一般道の渋滞も激しいのですが、南草津駅ロータリーに駅まで家族を送ってくる自家用車が多く入ってくるため、バスがなかなか南草津バス停に着きません。歩く時間とバスを待って乗っている時間、どちらの時間が多く掛かるのか定かではありませんが、南草津駅から歩いて30分でBKC正門まで到達しました。老体にむち打ち、朝から結構頑張りました。

  立命館大学スポーツ健康科学部では、様々な形で地域貢献を行っています。私は「教育学コース」の教員ですし、元中学校の体育教師ですので、学校の体育授業研修に講師として招かれる事があります。先週火曜日に大阪府茨木市の中学校体育授業研修会に招かれ、体育の公開授業を参観し、その後研究協議で講評をさせて頂きました。多くの小中学校の先生方が見守るなか、中学3年生の「陸上競技」の授業でしたが、若くて元気な先生で、体育授業に懸命に取り組んでいる姿に好感が持てました。また、生徒達も先生の指導に対して信頼感を持っているのでしょう、元気いっぱい熱心に学習課題に取り組んでいました。

「学校の先生っていいなぁ」って思う一日でした。


金曜日には、北九州市教育委員会に行き、本年度の体育授業研修についての打ち合わせを行いました。【智】先生の研究室では、北九州市教育委員会と協働して同市の体力向上対策に深く関わっており、体育授業改善にも積極的に取り組んでいます。

その後、北九州市立のT小学校に行き、【智】先生、サマープリンセスこと【M尾】先生が体育授業に関する研修会を行いました。研修会では、【智】先生の講義、小学校の先生方の体育実技と中身の濃い内容でしたが、校長先生はじめ先生方が非常に熱心に研修に取り組み、あっという間の1時間30分でした。

これからも多くの教育委員会や学校と協働して、学校体育授業改善に取り組みます。

 【司】

2017.06.09

真に怖いのは弱さを攻撃に変えた者なのだ。

1回生の付き添いで、京都衣笠キャンパス隣の平和ミュージアムに行ってきました。
去年も2回ほど訪れたのでこれで3回目になりますが、改めて常設展の資料の多さや充実した企画展の内容に驚かされます。
被害者の視点だけでなく、加害者としての立場からも多くの説明がなされており、バランスのとれた展示だなぁと毎回同じように感心してしまいます。



残酷な現実を目の当たりにするとついつい人ごとのように思えてしまいがちですが、すべて同じ“人”が行った行為だと思うと、いついかなる時代にも起こり得ることのだと身につまされる思いです。

実は、こうした人が他者を攻撃するメカニズムについては多くの研究が行われていますが、他集団への攻撃行動は実験状況ではほとんど再現されていません(例えばMummendey & Otten, 1998)。
私も研究で様々な状況を設定して他集団への攻撃行動を測定していますが、「匿名性が守られている(誰が攻撃したかわからない)こと」「反撃される可能性がないこと」「コストがかからないこと」といった限定的な状況下で、やっと些細なレベルの攻撃行動(相手の課題を邪魔する、等)が出る、といった感じです。それくらい、「他者を攻撃してはいけない」という社会的な規範や倫理観は強いのです。

研究者の立場としては研究ができないので困りますが(苦笑)、これは社会的にはとても明るい話です。そもそも攻撃なんてしなくていいのが一番ですからね。
しかし、その一方で、現実の社会では、国家をはじめとした多くの集団間で問題が生じています。これはなぜなのでしょうか?

もちろん社会システムや政治的な立場も大きな影響を及ぼしているはずですが、それらを構築する“人の心”のレベルを考えた時、その動機は恐怖(fear)と搾取(greed)の2種類があるだろうと言われています。特に恐怖は厄介です。相手の攻撃を予測して先に攻撃をしてやろうということですが、その「相手の攻撃の予測」にもバイアスがかかってしまう(「攻撃してくるに違いない」と思い込んでしまう)からです。

さらに、これらの動機が先ほども言ったような社会的な規範や倫理観によって抑制されている間はよいのですが、正当化されることで行動に移されてしまいます。
個人的にもこの正当化の過程は興味があって博論の実験の一部になっているのですが、自己肯定感が他の集団によって脅威にさらされたとき、攻撃を正当化するようなイデオロギーに触れると攻撃行動が表出しやすくなることが示されました(杉浦・清水・坂田,2014)。
“攻撃を正当化するイデオロギー”というのは、例えば立場の高い集団なら「自分たちはこんなに相手の集団のためにしてあげているのに」、立場の低い集団なら「平等の実現のためにはいかなる手段も仕方ない」といった信念や価値観のことです。
短い文章を読ませただけでも行動に違いが出たくらいなので、新聞、テレビ、インターネットを介せば正当化の材料は山ほど出てくるでしょう。一つの実験の結果なのでまだまだ検討の余地がありますが、「正当化」は攻撃を抑制するうえで重要な過程だと思っています。

こうやって書くと絶望的な気持ちになりますが、もちろん集団間での良好な関係を保つためにはどうしたらいいのかという研究もたくさんされています。
また、「暴力の人類史(上下巻)」という2015年のスティーブン・ピンカーの本では、古代から現代にかけて暴力は減り続けているということが圧倒的な量のデータで示されています。

個人的には、自分の意見を持ち、その意見が本当に正しいのかどうかを考え続けることが必要なのかなと思います。自分の考えは本当に正しいのか、物事をバイアスをかけてみていないか…、こうした疑問はおそらく他者への興味や理解へとつながるでしょう。

1回生のみなさん、全クラス平和ミュージアムの見学が終わったこの機会に一度立ち止まって、自分にできることを考えてみてはいかがでしょうか?


あかん、つい自分の研究に関連することなので長々と話してしまいました。
重い話で終わるのはこのblogらしくないので、衣笠キャンパス近くのおすすめのお店情報で締めようと思います!(笑)

フルーツパーラー&カフェの「クリケット」さんです。
フルーツサンドが絶品です。平和ミュージアムから徒歩5,6分で行けますよ!



向かいにおいしいパン屋さん(ブランジェリー ブリアン)もあるので、ぜひ一度行ってみてください。

2017.06.08

CadaverTraining

こんにちは、shinoです。

今週水曜日から梅雨入りしましたね。
しばらくうっとおしい天気が続くかも知れませんが、元気を出していきましょう。



先週、私はシンガポールに行ってきました。

何をするために行ってきたかというと、CadaverTraining(キャダバートレーニング)に参加するためでした。

CadaverTraining(キャダバートレーニング)って何だ??、何のトレーニングだ??って、思われるかもしれませんね。

Cadaverとは、一言でいえば、御遺体のことです。
つまり、提供していただいた御遺体を解剖しながら勉強することを、CadaverTraining(キャダバートレーニング)と言います。

なぜ、シンガポールまで行って解剖の勉強をするのかというと、
ホルマリンでの固定(防腐処理)をされていないcadaverを、勉強のために解剖することは、日本ではかなり難しいからです。

日本の大学の医学部などで解剖の授業はもちろんありますが、
その時に使用するcadaverは、全てホルマリンでの固定(防腐処理)が行われた後のものです。
もちろん、ホルマリン固定後のcadaverでも十分勉強することはできますが、
やはり、実際の身体とは、質感(硬さや柔らかさなどの触感)が全く異なります。
つまり、どれだけたくさんホルマリン固定後のcadaverで勉強しても、
ホルマリン固定がされていないcadaverで勉強することとは、得られるものがまた違います。

日本ではホルマリン固定がされていないcadaverを使って、解剖しながら勉強できる場所(大学)は、
現在のところ限られており、そのような勉強会に参加すること自体なかなか難しいです。

したがって、ホルマリン固定がされていないcadaverを解剖しながら勉強しようと思ったら、
海外に行かないといけません。

ということで、臨床と解剖の勉強をするために、シンガポールへ行ってきました。


2日間でしたが、朝から夕方まで昼ご飯を食べる以外は休憩もなく、非常にタイトなスケジュールでしたが、その分、みっちり勉強することができました。

これまでの知識の確認だけでなく、新しいことを教えてもらうことができ、
内容の濃い、大変有意義なセミナーでした。

実際の状況が分かる写真などを載せた方が、皆さんにはよく伝わるとは思うのですが、
いろいろな制約もありますし、
なんせ、CadaverTrainingなので、その写真もあまり気分のいいものではない写真になる可能性があるかと思いますので載せることができません・・・すいません。


どの分野でも同じだと思いますけど、
これまで学んできた知識や技術は、常に更新され、新しい情報が入ってきます。

つまり、いつ、どういう立場になっても、日々情報を取り入れ、
自分に活かせるように、バージョンアップしていかないといけません。


我々も、学生の皆さんと同じです。
一緒に頑張って勉強していきましょう。

2017.06.05

Research(研究)

先週の朝食実習は、基礎演習のDクラス(【道】先生担当)でした。
【道】先生が、準備のところから、マメマメしく動かれていました。何せ、料理は非常にお得意の先生です。



朝食実習のときの、『今日のひと言』は、「あいコア」(ICORE)精神の、
4番目 Research (研究)です

あいコア精神については、次のキーワードです。
I   Integrity 高志
C Challenge 挑戦
O Original 創意
R Research 研究
E Effort 全力

 Research を英和辞書で引くと、
〔熱心な〕探求、追求
〔学問的な徹底した〕研究、調査
〔研究者の〕研究

 とでてきます。研究論文は、主に上の3つめにあげられた内容によるものとなります。一方で、何か物を購入するときに、Aの商品とBの商品を徹底的に比較することも、ある意味、研究(上記の1つめ)にあたります。
学部生が学部での学びの集大成として卒業論文に取り組むのは、まさに2つめの学問的に徹底した研究となります。

今日のひと言での説明は、次のように行いました。

Research (研究)

明らかにすべき課題を探求、追求するため
Why What を重ね
科学的事実と理解を得ること


課題に対して深く追求するためには、何度も何度ども、なぜ、なんで、を繰り返しながら、課題を掘り下げながら、明らかにできた客観的事実に基づく科学的説明ができることでしょう。1回生のみなさんが、4年後に、スポーツ健康科学の研究を通じて、新しい科学的事実を発見し、発表できることを楽しみにしています。
 
<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>


先週、打ち合わせがあり、東京大学・本郷キャンパスに行ってきました。都心とは思えないほど緑豊かなキャンパスでした。安田講堂で打ち合わせでしたが、少し早めについたので、キャンパス内の三四郎池(夏目漱石の小説から命名)を一回りしました。「心」の字の形をしていると言われておりますが、全体像までは把握できませんでした。ただ、緑に囲まれた池を巡りながら一息つけ、心落ち着けて打ち合わせにのぞめました。
 【忠】

2017.06.02

君の名は。

今年は特別にスポ健オリジナルの名刺を作っていただきました。
縦型珍しい!白×赤のコントラストがかわいいデザインです。

裏にはあいコア精神が!
ありがとうございます。学会でばらまきます。

そういえば…、今、PCでこのブログをご覧の方は左側のサイドバーの部分をご覧ください。
そう、そこです。白黒の部分です。
そこをちょっと下にスクロールして「教員」の欄の私の名前の部分をご覧ください…

※2017年6月1日現在


Hitomo (笑)


間違っている(笑)思わず笑って担当者さんに「これ、ブログのネタにしていいですか!?」と聞いたところ、謝罪とともに快く「OK」をいただきました。ネタを提供してくださった時点で謝罪なんてよかったのですが、「じゃあ…しばらくこのままにしておいてください」とちゃっかりわがままを言ってしまいました。

ちなみに私は人の名前が全く覚えられないタイプでよく間違えます。T田先生とU田先生が大混乱だった去年の今頃がなつかしい…。

以前、研究会後の懇親会中に田岡さん(仮)を「田村さん」と呼び続けたことがあるのですが、間違いに気づいて慌てて謝罪したところ、「名前なんてものは識別記号の一つで、『僕のことだな』って分かった時点でその機能は果たされているんですよ」と逆に慰められてしまったことがあります。
あれは感激したなぁ。私も田岡さん(仮)のような器の大きい人間になりたいです…。

名前と言えば、最近「顔を見たらその人の名前を当てることができる」という面白い論文を読みました。
知り合いではない人の顔写真を提示して、4~5個の選択肢の中から本当の名前を当てるという課題をすると、期待値を有意に上回る(要するに、適当に選んで当たる確率よりも高い)正答率が得られたそうです。

イメージとしてはこんな感じです。(女性の先生方、お名前をお借りしました。)



※即席で作ったので細部が再現されていません。実際は笑顔ではなく無表情で、ちゃんと背景も消してあります。ピースサインもなし。履歴書用の写真みたいな感じです。これを20~25問くらい繰り返します。

記事(英語):http://www.apa.org/news/press/releases/2017/02/look-like-name.aspx
論文:Zwebner, Y., Sellier, A., Rosenfeld, N., Goldenberg, J., & Mayo, R. (2017). We look like our names: The manifestation of name stereotypes in facial appearance. Journal of Personality and Social Psychology, 112(4), 527-554. doi:10.1037/pspa0000076

どうやら、これには「予言の自己成就」が関係しているみたいですね。
名前には、知らず知らずのうちにステレオタイプが形成されており、無意識に自分の名前のイメージに沿った表情や振る舞いをしてしまっているそうです。
※ステレオタイプ…固定観念。たとえば、「日本人は礼儀正しい」とか「関西人は面白い」とか、カテゴリーに付随するイメージのようなものです。

“Bob”は丸い顔というステレオタイプがあるそうです。へー、知らなかった…
日本だと“タケシ”は強そう、とかそんな感じですかね。

最初「ほんまかいな!」と思ってしまいましたが、言われてみるとたしかに名前のイメージってあるかもしれません…。最近はいわゆるキラキラネームというやつもありますから、若い人ほど難易度が高そうです。(「キラキラネームっぽい顔」というステレオタイプもありそうですが)

選手のキャッチコピーなんかでも同じようなことが起こりそうですね。意外とモチベーションやパフォーマンスに影響を及ぼしているのかも。

「ひとみ」は…う~ん、綺麗目の女性らしいイメージだなぁ…おっかしいなぁ……
名前に恥じない自分を目指して精進します。

Hitomo

P.S. 来週こそ…タイトル…!!

2017.05.30

高知へ・・・

 5月中旬の猛暑もひと段落という感じになりました。昨年、高知県から関西に引っ越して感じた事は、「春が長い」という事です。日中は高知より暑く感じる事もありますが、朝晩は涼しく、吹く風も心地よいので、ずいぶんと過ごしやすい日々が長く続きます。ただ、夏物の服をいつ出せば良いのか悩みます。(ちなみに高知ではゴールデンウイークに衣替えを完了していました)

 先週の木曜日・金曜日と故郷の高知県に行ってきました。岡山からJR瀬戸大橋線、土讃線を特急「南風(アンパンマン号)」に乗り、高知に向かいましたが、瀬戸内海の美しい海と島、吉野川の創る大歩危小歩危渓谷、高知平野の田園風景を楽しみながらの移動でした。四国山地を抜ける時は、川に沿って走ったり、トンネルを抜けたりと列車が結構な勢いで揺れます。土讃線を走る車両は「振り子列車」と言われ、カーブが多く続く線路を車体を傾けながら高速で走り抜けるため、車両の重心を振り子で移動させながらの走行をします。高知駅に着いた時は、すっかり乗り物酔いをしてしまいました。

目的は、高知県内の小中学校において体育授業改善に関する研究を行っており、その実施に関する打ち合わせと、既に授業に取り組んで頂いている学校の授業を視察する事でした。
I町とS町の学校教育の現状を調査するために、両町の教育長さんとお話をさせて頂きましたが、学校教育を向上させるために様々な取り組みをされており、教育成果をあげている様子を伺いました。
 その後、いくつかの学校を訪問させて頂き、体育授業を見せて頂きました。先生と生徒が学習課題に熱心に取り組んでいる様子を観て、元体育教師である私の「授業したい・・・」という思いが沸々と沸いてくるのを感じました。

 高知と言えば、太平洋と「カツオ」に代表される新鮮な魚ですよね。
 K中学校の校長先生と学校近くの漁港にある食堂に昼食を食べに行きました。新鮮なカツオ・カンパチ・イカの刺身を頂き、改めて高知の魚の美味しさを認識しました。