[ research ] の記事一覧

2017.03.01

滋賀県のプロジェクトにゼミ参加

いよいよ3月です。

その初日の今日は、滋賀県の少子化対策学生プロジェクト事業の報告会です。
前期に、【nao】先生のご紹介があって、3回生ゼミ全員で滋賀県のプロジェクトに取り組んできました。

企業等へのアポイントをとり、日程調整をし、訪問をさせて頂きインタビューや研修の見学。それをまとめて、滋賀県在住の方を中心にアンケート調査。
春休みにかかって、その分析… 部活や就職活動も本格化しそうな時期に、ちょっと喝を入れられつつ、ゼミ3回生が予定をやりくりして仕上げてきたものです。

(春休みも、ゼミ室のテーブルは資料でいっぱいになりつつ…)

ただ、この楽しみな日。私は、この前後、他の場所にいることが前々から決まっていたので、またゆっくりゼミっ子たちに話を聴きたいと思います。

このプロジェクトのおかげで、一人一人の性格や行動パターンも見えてきましたし、何よりも学生たちが少しずつですが社会や会社の「仕組み」、地域や企業で興味をひくおもしろい取り組みがあることに気づき始めてくれているようです。

滋賀県・子ども青少年局の方々には大変お世話になりましたが、学生たちにとってはとても実りあるものであり、それが滋賀県の将来を創る手掛かりになっていくと思います。ありがとうございました。

ippo

2017.02.28

児童の動きの巧みさを診る!

BKCから見える、琵琶湖を挟んだ向こうに聳える山は相変わらず雪をいただいておりますが、キャンパス内は少しづつ春の息吹も感じられるようになっております。私も日頃の運動不足を解消しようと、ウォーキング、ジョギング、サイクリングの軽めの運動で体調を整えようとしております。


さて、この時期は毎年、草津市内にある小学校の児童を対象として、運動能力テストを実施しています。そのテストで測定しようとしているものは、通常の文部科学省による新体力テストとは異なるもので、特に動きの巧みさ、身のこなし、調整力、さらには、動作コオーディネーション能力などと呼ばれているものに主眼をおいたテストで、これらの能力は運動課題をどのようにスムーズにこなすことができるかを担っている基礎的運動能力とされているものです。この能力が経年でどのように変化していくのかを調査することを目的として実施しております。


この研究は、3年前に対象となる児童が4年生時より、毎年継続して測定してきました。児童らは、このテストそのものがチャレンジしようとする気持ちを高める運動課題となっているためか、毎年に楽しみにしてくれているようで、「今年も頑張るぞっ!」との意気込みを直接表現してくれる児童も少なくありません。
今回で対象児童もついに6年生になり、来年度よりは中学生になるので、本調査も一区切りとなりますが、この間で身長がおどろくほど大きくなっているにも関わらず記録が変わらない児童がいる一方で、体格はあまり大きな変化がないが記録が大きく変化している児童がいたりと記録の分析をしていると、児童の発育・発達、スポーツ・運動学習の成果等の辿ってきた道筋が示されるようで、大変興味深いところです。

いまは、これらの分析結果を学校さらには個別の児童にフィードバックできるように、それぞれの個票を作成しています。
ぜひ、中学生期以降のスポーツ・運動の取り組みに活かしてもらえるものに仕上げたいと思います。



【ken】

2017.02.26

ヘルスポ+R沖縄合宿に行ってきました

ヘルスポ+Rは、立命館大学の+R学びのコミュニティー奨学金
を獲得した、運動で地域の健康増進を進める学生団体です。
今回は、昨年に引き続き沖縄県名護市にある名桜大学の学生と共同で
健康運動指導士研修会を行いました。
あいにくの天気で3日間とも雨かくもりで太陽は1日も見られませんでしたが
期間中は地域住民の方も含めて有意義な交流をさせていただきました。

今回の参加者は、学生が4名でしたがすべてスポ健3回生で
sanaゼミ、motoゼミ、satoshiゼミ、gotoゼミから
それぞれ1名ずつ参加していただきました。
非常に優秀な学生ばかりで、どの研修でも積極的に参加していました。



初日はsanaゼミの卒業生が健康運動指導士として勤務している
沖縄県健康づくり財団の施設を訪問し、
施設見学と運動負荷テストの体験をさせていただきました。
大城様ご案内ありがとうございました。
卒業生の神山さんは1年目ではありましたが
すでにスタッフと溶け込んでおり、患者さんの運動指導だけではなく
運動負荷テストもうまくこなしていました。

初日の夕方からは沖縄県在住の私の同級生の大学教員や教職関係者、
健康運動指導士を含めて懇親会を行いました。
神山さんも沖縄県での新しい人脈を広げ、学部生の皆さんも
自己アピールの良い機会となったようです。



2日目は午前中に名桜大学の学生と合同勉強会をさせていただきました。
山本先生ありがとうございました。名桜大学からは卒業研究の紹介や情報提供を
こちらからはヘルスポ+Rの活動報告などを行いました。
その後、ハートライフクリニック、南部病院生活習慣病センター
の2か所を訪問し、それぞれの施設の見学と体験をさせていただきました。
ハートクリニックの長嶺様、南部病院の小畑様、ご案内ありがとうございます。
沖縄県は、人口に対する相対的な健康運動指導士の数が非常に多いのですが
これは、全国で最も肥満者が多い県であることが理由の1つです。
数多くの病院で、当たり前のように健康運動指導士が配属されています。



3日目は昼過ぎに那覇空港を出発するため、国際通りを少し観光して帰りました。
ヘルスポ+Rは設立から4年を迎えており、活動範囲も学内から学外へ広がってきました。
今回の研修の成果を踏まえて、BKC周辺地域にますます貢献できるよう
さらに精力的に活動していただければと思います。
学生の皆さん、お疲れ様でした!

Good day!

sana

2017.02.25

高知訪問!

高知に行ってきました。

今年に入って3回、これから3月末まで2回、高知にお邪魔します。
また、4月以降、結構高知に行くことになっています。
Friend草先生の関係で、教育委員会や学校に行っています。

表玄関の高知駅前は、大変綺麗に整備されました。
その高知駅前に3人の像があります。

写真01 006 高知駅前の像


中央は、坂本龍馬、ですね。
では、問題です。残りの二人は誰でしょうか?

一人は、中岡慎太郎、ここまでは、分かる方も多いかと思います。
さて、もう一人、誰だと思いますか? 答えは、武市半平太です。
3人の関係を一度、調べてみてください。結構、面白いですよ。

で、今日の本題へ。

まあ、この写真を見てください。

写真02 久礼のお刺身



はい。お刺身です。本当に、美味しくて、美味しすぎて、感激しました~!
皆さん、チャンスがあったら、是非とも、訪問してください。

場所は、久礼大正町市場です。
高知から、車で、30分程度でしょうか。

写真03 久礼大正市場




鮮魚店でお魚を買い、その買った魚を食事店で捌いて、食べる、こんな感じです。


そして、下の写真を見てください。

写真04 看板


写真05 看板2



この看板を見て、なかなか、懐かしい感じがしました。
味がありますね~。

幾つかの学校を訪問している最中の束の間の素晴らしい昼食タイムでした。

仕事は、きちんとしていますので、ご心配の無いように…!?


それでは、良い週末を!

【 智 】

2017.02.23

R-GIRO研究拠点成果報告シンポジウム(2/24)

明日(2月24日)は、R-GIRO研究拠点成果報告シンポジウムが開催されます。

基調講演には、COI拠点でもお世話になっている順天堂大学 学長特別補佐 木南先生にお話しいただけます。テーマは「健康維持は死ぬまで自転車操業―タンパク質は壊されないと生きられない」です。スポーツ健康科学とも関連する興味深いテーマです。



また、スポーツ・健康研究拠点として、拠点リーダーの伊坂先生の発表があります。また、第2部では、私と私の研究室の坂上研究員の発表があります。

シンポジウムの最後には懇親会(無料)もあります。

どなたでもご参加いただけますので、是非、お越しください。


詳細は、以下の通りです。

立命館グローバル・イノベーション研究機構(R-GIRO)
研究拠点成果報告シンポジウム

「グローバル社会における特色ある研究拠点の創成を目指して」

日時:2017年2月24日(金) 13:00~17:15
       (懇親会 17:30~18:30)
場所:立命館大学 びわこ・くさつキャンパス フォレストハウス2階

naru

2017.02.20

クインススタジアム公認競技場に向けて改修中

まだまだ、朝夕は冷え込みますが、日中は春を感じるような陽気に包まれるようになりました。
確実に、春に向かって進んでいます。

BKCの正門をくぐってすぐに目に入ってくるクインススタジアムが、陸上競技の公認記録会ができるように現在改修中です。

工事の大きなものは、インフィールドの芝生部分の改修です。芝生を育て維持するには多くの手間と管理が必要となります。時期によって種を蒔き、目土をいれて、芝を刈るなどを年間計画の中で行う必要があります。ただ、長年たつと、そのために目土が積み上がり、トラックの走路部分との間で高さが異なるようになります。ただし、公認取得にあたっては、走路部分とインフィールド部分とが水平面上で同じ高さの状態で、競技場の大きさ、走路部分の長さの検定を受けます。


そのため写真のように、芝生をめくって、移動させる作業を行い、そのあとインフィールドの高さ調整をして、再度、芝生を戻す作業を行います。芝生が再度しっかりと接着するまで少し時間がかりますが、秋には記念すべき第1回記録会を開催する予定です。

もちろん、記録会はオープンで行いますから、ジュニアからシニア、マスターズまで広く参加してもらい、学園が掲げる地域連携にも貢献できるようなものに仕上げていきます。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
2月24日(金) 13:00~17:15
立命館グローバル・イノベーション研究機構(R-GIRO)
「グローバル社会における特色ある研究拠点の創成を目指して」
フォレストハウス2階
このシンポジウムの基調講演は、木南先生(順天堂大学)
「健康維持は死ぬまで自転車操業-タンパク質は壊されないと生きられない-」
オートファジーと健康に関する内容で、一般の方にも理解できるようなお話になると思います。この講演のタイトルをみるだけでも、一般の方へも興味喚起するものです。このようなタイトルがつけられる先生の講演を聴き逃すのはもったいないです。是非お越しください。
https://www.ritsumei.ac.jp/rgiro/db/event_symposium20170224.pdf
写真は先週撮った富士山です


【忠】

2017.02.19

愛知県の健康づくり講演会に行ってきました

バレンタインデーの京都タワーは
ピンク色の照明となっていました。
京都タワーのライトアップが昨年からLEDに変えられていて
最近はいろんな色のライトアップがされています。



先日は愛知県で2件の講演会がありました。
1つは、あいちの森健康科学センターで行われました。
タイトルは、「サルコペニア肥満の評価法と問題点」で
ハワイから帰国後に行った、肥満学会や
サルコペニアフレイル学会の内容を紹介しました。
サルコペニアは加齢によっておこる筋量や筋力の減少ですが
これに肥満が合併した状態がサルコペニア肥満です。
主に高齢者に多いですが、サルコペニアや肥満単独よりも
健康に対する悪影響が大きいといわれています。
今回は、健康運動指導士や保健師が対象で少し、内容も
専門的なものとなりました。
ハワイでの研究も紹介しました。

2つ目は、トヨタ関連部品健康保険組合で行いました。
この健保は、トヨタ自動車の関連会社が100社以上集まって
構成されています。
今回の参加者はすべて関連会社社長で、トヨタ自動車の
常務役員のかたも来られていました。
最初に健保の理事長や東京の健保連の役員の方のご挨拶から
いくつかの関連会社の健康づくりの取り組みが紹介されました。
どの事業所も社員の健康づくりに真剣に取り組まれています。
健康経営という言葉が話題となっていますが
これは社員の健康づくりが会社の利益に直結することが
最近理解されてきたためです。



こちらの講演のタイトルは、
「働く世代の運動の意義と効果について~生活習慣病予防と運動~」
でした。
参加者は一般の方々でしたので、健康と身体活動やサルコペニア肥満、
ロコモ予防について、わかりやすく解説しました。
このような、一般企業の社員に対しての健康増進セミナーは
健康運動指導士の仕事の1つです。
運動の大切さや健康増進の進め方を理解していただくために
気づきを促すための心に響く解説が必要となります。
是非、自分専用のプレゼン資料を作っていただき
社員の健康増進に生かせる健康運動指導士を輩出していきたいものです。



Good day!

sana

2017.02.18

第55回 滋賀県学校体育研究発表大会開催!

本学部がある滋賀県では、毎年、学校体育研究大会が開催されています。
今年で、55回目を迎えました。関係者の皆様、大変おめでとうございます。

写真01



写真02



【 智 】は、同大会に招かれ、お話をしてきました。

写真03



もちろん、最近、噂になっているアクティブ・ラーニングを試みました。
大学での授業と同じですね。
準備には、滋賀県教育委員会の先生方のお世話になりました。

写真04



その後、本年度の当初から、本学部のFriend草先生、KEN先生、そして、
Summer Princessさんとともに、共同で研究をしてきた能登川高校のWest川先生のご発表がありました。
大変立派な発表でした。発表後には、沢山の質問があり、関心の高さを知ることができました。

写真05



170名に及ぶ滋賀県内の小・中・高等学校及び特別支援学校教員、その他教育関係者の参加があり、
大変盛会に終了しました。

このような活発な会が、滋賀県の体育を下支えしていることを実感した大会でした。

子供達が、益々元気に学校生活を送れるようになるために、上質の情報を提供していきたいと思います。

それでは、良い週末を!

【 智 】

2017.02.14

子供の体力向上にむけて その2

修士論文の公聴会も無事終了し、スポーツ健康科学部・研究科が入るインテグレーションコアは、1年のうちでもっともひっそりとした時期を迎えております。

さて、これまでもこのブログでも何度か紹介させていただきましたが、立命館大学スポーツ健康科学部が位置する草津市の教育委員会と連携して取り組んで参りました「草津市小中学校体力向上プロジェクト」について、今年度の成果の一部が、新聞紙面にて紹介されました(20170208, 中日新聞)。

草津市が2016年4月に策定した「草津市スポーツ推進計画」においては、「みんながスポーツだいすきなまち くさつ」が基本理念とされ、それを実現するための施策の1つに、「子どもの体力向上とスポーツ活動の推進」が掲げられています。この施策の具体的な目標値に「平成32年度までに子どもの体力テストの結果が全国平均を上回ること」が示されています。その達成のために、特に力を入れて取り組んでいるプロジェクトが、この「子供の体力向上プロジェクト」となります。

記事にもあるように、草津市の児童の体力・運動能力は、全国平均、滋賀県平均よりも大きく下回っていました。そこで、昨年度より、草津市と立命館大学スポーツ健康科学部が共同でその向上を目指して運動プログラムを開発し、取り組んで参りました。具体的には、草津市の小学校の体育主任教諭の先生方と何度もミーティングを重ね、体力向上の効果が見込めるだけでなく、学校教育現場で無理なく(時間的にも、用具的前提を必要としなくとも、かつ安全に)実施できたり、体育に詳しくない先生でも指導できるプログラムを開発、検証、普及を行ってきました。

これらの結果、まだ取り組みの初年度(実際には、先行して取り組んだ昨年度を合わせると2年目)であるにもかかわらず、早速成果が出たこと、これはひとえに小・中学校の教育現場の日々の先生方の努力の賜物だと思います。ただ、項目によってはまだ改善の兆しがないものや、男女で傾向に差がある項目もあるようですので、さらに検討を続けていく必要があります。そこで、このよい流れを是非次年度にも引き継ぎ、体力の向上を図るとともに、その先にあるねらいであるスポーツ大好きなまちの実現に向けて、私も引き続き協力して参りたいと存じます。


20170208 中日新聞


※追記
甘く、時にはほろ苦い想いを載せたチョコレートが手から手へと渡る日です。私のところへは、娘たちからの賑やかなチョコレートが届いています。少しづつありがたくいただきたいと思います。



【ken】

2017.02.12

スポーツ健康科学研究センターシンポジウム

まだまだ寒い日が続いております。
今年は、正月までは暖かかったですが
それ以降は例年よりも雪が多いようです。

今回は、2月6日(月)に開催されました
スポーツ健康科学研究センターシンポジウムをご紹介いたします。
場所はBKCキャンパスのローム記念館で行われました。



来場者は、大学院生や教員合わせて50名程でした。
はじめに田畑センター長より開会の挨拶がありました。
その後、Hassy先生司会のもと
今回の国際シンポジウムの立役者である
小河先生、田口先生による本シンポジウムの趣旨説明が行われました。
今回のシンポジウムは、テキサス大学のRaven教授をお招きし
血圧調整のメカニズムを大きなテーマとして開催されました。
シンポジストはRaven教授、田口先生、斉藤先生、小河先生、森谷先生
でしたが、それぞれの先生方がRaven教授を中心につながっており
海外でご活躍された先生方ばかりでした。

斉藤先生は「1マイクロメータの宝探し」というタイトルで
Microneurographyを用いたヒト交感神経活動の定量法や
宇宙での交感神経活動の検証について発表されていました。
小河先生は次に発表されるRaven教授の「圧受容器による血圧調節」
の講演を日本語でわかりやすく解説していただき
Raven教授のお話もスムーズに聞くことができました。
教授の研究グループは、世界で唯一の技術を持っており
このことが宇宙での研究活動につながったということです。
Raven教授の教え子であるPawekzyk先生がこの技術をもって
実際に宇宙飛行士としてスペースシャトルで実験を行いました。



後半は、スポーツ健康科学研究科の大学院生による
ポスター発表と森谷先生の講演でした。
ポスター発表は全部で21件ですべて国際学会で発表されたものでした。
院生たちの日頃の活発な研究活動がうかがえました。


京都大学名誉教授の森谷先生は「最新運動医科学の展望」と題して
ユーモアありわかりやすくスポーツ健康科学分野の今後について
お話をされました。日頃から積極的にスポーツ活動に励まれており
相変わらずお若く、スリムな体型にもかかわらず
しっかりとしたふくらはぎの筋肉を披露されていました。

神経生理学の分野は非常に難しく、何度も試行錯誤しながら
長い年月をかけて研究を進めてこられた様子がうかがえました。
後継者の研究者も順調に育ってきているようで
今後もさらなる研究の発展に期待したいと思います。


Good day!

sana