[ research ] の記事一覧

2017.02.11

修士論文公聴会!


本日は、朝8時から博士課程前期課程の
修士論文公聴会が開催されました。

写真1 修士論文公聴会 案内



計23名の発表がありました。

プレゼンテーション12分、質疑応答7分と、
発表者にとっては、プレゼンテーション時間の長い
時間が設定されています。

後期課程では、発表5分、質疑12分でしたが、
比較すると面白いですね。

博士課程前期課程は、基本的には、2年間です。
入学年度と卒業年度しかない、結構濃密な時間を
過ごします。

昨夜からの雪で、開始時間が大丈夫かなと
心配していましたが、院生も教員も全員無事、
時間通りに集合し、開催されました。
「さすがです!」と伊坂研究科長も喜んでおられました。

写真2 昨夜からの雪(の上でポーズをお願いした期待の星の金castle君)




写真3 「さすがです!」との伊坂研究科長のお言葉




発表会前には、さすがに緊張の面持ちの院生さんでしたが、
私が前に出てカメラを手に取ると、「ブログや~」と
院生さん達。
アイコアの星を読んでくれていると思い、嬉しく思いました。
で、「緊張してるよ~。」と言うと、ポーズを取ってくれました。

院生さん、ご協力、ありがとうございました~。

写真4 はい、ポーズ! (1) にこやか~!




写真5 はい、ポーズ! (2)とても長い期間、スポ健にいるように感じる~!




写真6 教員も、はい、ポーズ! 教員もにこやか~! (写真が怖いN積先生です~。)



院生の皆さん、大変ご苦労様でした。
(会場設営など、スタッフの皆さん、本当にご苦労様でした!
いつもありがとうございます。)

それでは、良い週末を!

【 智 】

2017.02.08

未来を描く

先日、Future Mobility 研究会に出席させて頂いてきました。
昨年末にお声かけを頂いて、楽しみにしていました。

この日は、二つの講演、そしてそれぞれについてディスカッションがありました。出席者は、企業の方々(東京ほか、遠方からお越しでした)、本学の複数学部・研究科、職員、学生を含めたメンバーでした。

一つは、「航空宇宙モビリティーの未来」と題して、JAXA 他でのご経歴を持ち、昨年度から立命館大学で研究・教育に携わっておられる湊先生のご講演でした。2050年に向かって、どんな世界・宇宙を描くのか? そんなことを思い描いて、国家、研究機関、企業、学生たちが活動しているというお話を含めて紹介がありました。
とくに、航空宇宙を経営学の視点から捉えられたお話は、とても興味深く、教育や心理学/リーダーシップの分野の広がりをも見せて頂いたように思いました。

もう一つは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構の(NEDO)の技術戦略研究センターの砂口先生のご講演でした。
IoT(もののインターネット:インターネットにそれ以外の様々なものを接続すること)関連技術に関する将来像を含めて、国際基準の中での日本という国のあり方等々に話は及び、その後の懇親会にも及び…でした。



どちらのお話も、私にとっては今までにはない世界、研究の話でした。
知らず知らずのうちに、自分の仕事や研究を限定してしまっていたのではないか、もっともっと「こうなったら楽しい、こんな日本・世界になるはず、人間はこんな世界を望むようになるはず」ということを見通していくことが重要だと思いました。

皆さんは、どのくらい先まで、どの世界の未来を思い描いていますか?
2050年・・・ いったい何をしているのでしょう???

表紙の写真:出張先に向かう飛行機の中から… 空はおもしろいですね、大好きな風景です。

ippo

2017.02.07

バランス能力を育成する

立春を過ぎたとはいえ、今朝のBKCは、雪が降っていて、まだまだ寒い日が続いております。

これまで、本ブログでも紹介してきましたが、今年度より私は、宮崎県のタレント発掘・育成事業への協力を行なっております。先週末に、その今年度の担当の最終回となるトレーニングを行なってきました。今回のねらいは、「バランス能力の応用」を中心とした内容としました。そこで、全身の動的バランスが必要とされる「スラックライン」をトレーニングに導入しました。

スラックライン(Slackline)とは、5センチ幅程度のポリエステル製のベルトを2本の支柱間に張って、その上を歩行したり、ジャンプしたりするものです。数年前より我が国でも公園等でやっているのを見かけることも増えてきました。通常屋外の太めの木と木の間に設置されることが多いのですが、今回は体育館のなかでも実施できるように、バレーボールの支柱を利用して設置しました。設置においては、なるべく支柱の根元付近にラインを結ぶようにし、支柱が曲がらないように配慮した上で、その分ラインの高さを出すために、途中で60センチ程度の踏み台を2台設置しました。トレーニングに導入したいと思われるかたはぜひ参考にされてください。

さて、選手らは、見慣れないスラックラインに興味津々で、トレーニングが始まると、何度も何度も挑戦し、なんとか渡りきろうと一生懸命に。手を広げてみたり、横向きでまるでカニのような動きで渡ろうとしたり、勢いをつけて渡りきろうとしたり、さまざまな方略で自らのバランスをコントロールしようとしていました。
途中でコツとして、腕の使い方や、視点の位置、足の向きなどをアドバイスすると、それを意識しながら、自らの身体の状態を鋭敏に知覚し、バランスを保ちつつ歩行をしようとする姿勢が多く伺えました。

つぎに、ライン上での歩行の途中で、補助者よりボールがパスされ、それをキャッチして、再び補助者にパスで返すというタスクを加えることで、視線を固定して徐々にバランス状態を保持することができるようになってきていた選手のバランスを再び崩すということもやってみました。すると、ボールパスが入った途端にバランスを崩し、ラインから落ちる選手がいる一方で、ボールへと意識が向くことで、重心のバランスの操作をあまり意識せずに行うことになったほうが、安定したバランスを獲得できる選手もでてきました。これは、バランスそのものを知覚しようとするよりも、ボールを捕るという動作課題をダブルタスクで実施したほうが上手くバランスがとれるという、コオーディネーションがねらいとしている人間の運動の特性である冗長性の制御を考える上でとても面白い現象でした。

ただ綱渡りをしているだけなのですが、選手の体と意識のなかではさまざまな情報の再構築が生じている様子をみることができて、とても面白いトレーニングになりました。次年度も引き続いて担当させていただけるようなので、さらにさまざまなトレーニングを通じて、選手の基礎的運動スキルの向上を企図したいと思います。



※先日、ゼミ学生らが企画した研修旅行に帯同してきました。今回のテーマは、「スノースポーツを体験する!」ということで、福井県勝山市にある「スキージャム勝山」でスキーやスノーボードに取り組んできました。ゼミ生の多くが南国出身者で、半分以上がほぼ初めての体験でした。まずは、経験者らをリーダーにした各グループで、道具の名称や、ビンディングのセット、エッジの使い方のレクチャーが行われたあと、いよいよ実習ということで、平地での板を装着した状態での歩行・スケーティングから、緩斜面でのヒールエッジを用いたサイドスリップの練習から始めるなど、さすがスポ健の学生!午前中からリフトに乗れるほど習熟しました。午後には上級者コースに果敢にチャレンジするなど、夕方リフトが止まるまでしっかりと滑り込み「自らのバランス」と向き合う時間となりました。
トゥエッジのフロントサイドターンや、カービングターン等、各自課題が明確になったので、また次回にチャレンジしようということで、無事に下山となりました。




【ken】

2017.02.06

スポーツパフォーマンス研究

 2月1日に行いました、国立スポーツ科学センターとのシンポジウムで、トップアスリートをサポートしている、先生方から現場目線ならでは、のお話しを聞くことができました。サポートで大事なことは、①キーパーソンを見つけること、②経験を生かす、③プロフェッショナル、である。そして、サポートの醍醐味は、「ドラマに立ち会うことができる」。スポーツはまさに瞬間、動的な芸術とも言えます。その劇的な瞬間に立ち会えることができ、かつその背景までみることができるアスリートサポートは、素晴らしい仕事です。

 先日、幕張メッセで開かれた、スポーツパフォーマンス研究シンポジウムに参加してきました。こちらは、『トレーナー現場での実践知を発信するパフォーマンス研究』がテーマでした。


 前半は、リオ・オリンピック、400mリレーの銀メダリストの飯塚選手(ミズノ)、コーチの豊田先生(中央大学)、研究者の松尾先生(鹿屋体育大学)による、フォーラム形式の発表でした。飯塚選手のデータを研究者がとり、結果を選手、コーチへフィードバックを行い、選手が自らの感覚(主観)も交えてレース戦略、トレーニング方法に取り入れている様子を興味深く聴くことができました。まさにスポーツパフォーマンス研究のひとつのあり方を示してもらいました。

 後半は、スポーツパフォーマンス研究の具体的な進め方について、研究者、現場のトレーナーの声にもとづいて議論が進められました。その中で、この間、スポーツ科学研究も他の研究と同様に、エビデンス・ベースド・サイエンスが中心となって知見が積み上がってきている。その一方で、トップアスリート、あるいは個別事象を取り扱うことについては限定的な見方がされてきている。そこを踏み込んで、現場研究にまで引き上げていく必要がある。

 いわば、医学の中でも、近年、ナラティブ・ベースド・メディスンといわれるように、患者が自分の痛み、身体の変化などを語るのを十分に聞いて、対話を通して問題解決にむけた新しい物語を作り出していく医療の重要性が指摘されています。もちろんエビデンス・ベースド・メディスンと合わせて、相補的に使われるのが望ましいのは言うまでもありません。

 つまり、スポーツ科学研究のひとつとして、ナラティブ・ベースド・サイエンスがあっても良い、というスタンスがスポーツパフォーマンス研究の立場である、という説明を聞きました。確かに、トップアスリートのn=1のデータではなかなか通常の科学雑誌の対象にはならないが、そのようなデータも切り取り方によって、スポーツパフォーマンス研究として取り扱う、ということを学ばせてもらいました。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
本日です!
2月6日(月) 14:00-17:00/意見交換会17:30-
「Integrative Physiology of Sport and Health Science」 国際シンポジウム
ローム記念館
https://www.ritsumei.ac.jp/file.jsp?id=302273

今週末です
2月11日(土・祝)8:00~17:40
2016年度後期:スポーツ健康科学研究科 修士論文公聴会
インテグレーションコア1F アカデミックラウンジ
https://www.ritsumei.ac.jp/file.jsp?id=318409

2月24日(金) 13:00~17:15
立命館グローバル・イノベーション研究機構(R-GIRO)
「グローバル社会における特色ある研究拠点の創成を目指して」
フォレストハウス2階
研究拠点の成果報告ならびに、木南先生(順天堂大学)による
オートファジーと健康に関する基調講演
「健康維持は死ぬまで自転車操業-タンパク質は壊されないと生きられない-」もあります。
https://www.ritsumei.ac.jp/rgiro/db/event_symposium20170224.pdf

立春にとった牟礼山からの写真です。比良山系はまだ雪が積もっています。
 
【忠】

2017.02.05

博士課程D1・D2研究中間発表会

2月から来年度学部新入生の全学入試が始まりました。
いよいよ本格的に受験シーズン突入となります。

本日は大学院博士後期課程D1・D2研究中間発表会が行われました。
発表は1人5分で質疑応答が10分となります。
今回は、自然科学系・人文社会学系の博士後期課程の
在籍者22名が発表しました。
朝9:00より始まり、終了は16:00でした。



来場者は、大学院生や教員合わせて50名程度です。
はじめに忠学部長より開会の挨拶がありました。
雪だるまのように研究はコアとなる基盤が重要で
それをベースに新しい分野を積み上げてほしい
というメッセージをいただきました。
質疑応答は教員だけでなく、大学院生も積極的に発言します。
会場であるアカデミックラウンジもいっぱいになり
熱気あふれる発表会となりました。



各教員は全員の発表を聞き、研究状況に関して
すべての発表者に対してコメントを記入します。
院生の皆さんは今後の研究計画の参考とします。
担当教員だけでなく、理系文系を問わず
様々な先生からアドバイスが得られるため
大変貴重な機会となっています。

D1・D2は夏の中間報告も含めて1年に2回の発表機会があります。
D3は夏の中間報告会でほぼ学位申請が可能かどうかが決まりますので
D2の皆さんやD2で早期修了を予定しているD1の皆さんにとっては
今回の発表会は次年度に修了できるかどうか重要な発表会となります。
無事に皆さん学位を取得できるよう、
引き続き研究進めていただきたいと思います。

Good day!

sana

2017.02.04

D1・D2 研究中間報告会!


昨日は、朝9時から夕方4時まで、
博士課程後期課程1年生(いわゆるD1)及び2年生(いわゆるD2)の研究中間報告会が
開催されました。

写真1 D1・D2 研究中間報告会 案内



博士課程後期課程1年生が11名、同2年生が11名、
計22名の発表がありました。

プレゼンテーション5分、質疑応答9分と、発表者にとっては、
結構ハードな時間が設定されています。

これまで研究してきたことを、
それこそ「ギュ~」と濃縮してプレゼンを作ります。
そして、その後、9分間の質疑の時間設定です。

写真2 発表会場の様子




後期課程の院生さんは、遠方から発表のために駆けつけて来られる方もおられます。

久しぶりだね~、という感じで、休憩時間の話も弾みます。

写真3 休憩時間の様子




写真のように、会場には、発表者22名と教員が参加しています。
それ以外の方も参加して聞いています。

先生方は、発表内容一つ一つに対して、評価を行い、コメントを書き込みます。

【智】の研究室からも、群馬県から駆けつけたY井さんとSummer Princessさんの2人が発表しました。

沢山の先生方にご質問を頂き、とても嬉しく思いました。
ご質問を頂くというのは、大変有り難いことです。
大変ありがとうございました。

院生さんにとっては、夏に発表してから、この時期に発表、となりますが、
半年間はあっという間に過ぎ去っていく、本当に短い期間です。

院生の皆さん、次回は、2017年7月の予定です。
頑張って進めてくださいね。


それでは、良い週末を!

【 智 】

2017.01.30

2月のイベント

いよいよ大学受験のシーズン、本番となりました。
体調管理にはくれぐれも注意頂き、実力発揮して大学の門を叩いて下さい。

2月は大学入試、卒論、修論、博論の発表会・公聴会が各学部で開かれています。
さらに、本学部・研究科では次のようなシンポジウムも開催します。
聴講はどなたでもOKです。
興味があれば是非お越し頂き、最新、最先端の「スポーツ健康科学」の研究成果に触れて頂ければ幸いです。

2017年2月1日(水) 13:30〜16:30(開場:13:00)
国立スポーツ科学センターとの教育研究交流協定締結記念シンポジウム
「アスリートサポートのジャパンスタイルを考える」
立命館大学 びわこ・くさつキャンパス インテグレーションコア1F/アカデミックラウンジ
https://www.ritsumei.ac.jp/shs/assets/file/symposium_20161211.pdf

2017年2月6日(月) 14:00-17:00/意見交換会17:30-
「Integrative Physiology of Sport and Health Science」 国際シンポジウム
立命館大学びわこ・くさつキャンパス ローム記念館
https://www.ritsumei.ac.jp/file.jsp?id=302273
申込み:下記URLのフォームよりお申込みください。
http://bit.ly/20170206-01

2017年2月11日(土・祝)8:00~17:40
2016年度後期:スポーツ健康科学研究科 修士論文公聴会
立命館大学びわこ・くさつキャンパス インテグレーションコア1F アカデミックラウンジ
https://www.ritsumei.ac.jp/file.jsp?id=318409

是非、この機会を活用下さい。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
先週のブログで紹介いたしましたが、
M1のスポーツ健康科学キャリアプロジェクトの最終課題で作成した、
各班のビデオクリップがYouTubeにあがっております。

10年後の未来のキャリアに基づいて熱心に作成してくれました。是非、ご覧頂ければ幸いです。

4班「プロフェッショナル-田中の流儀-」
    URL: https://www.youtube.com/watch?v=PVbIOoo29fc
3班「プロジェクトR」
    URL: https://www.youtube.com/watch?v=r7EazAvqi8s
2班「七転び八起き」
    URL: https://www.youtube.com/watch?v=AbC_ene2jfg
1班 「恋ダンス」
     URL: https://www.youtube.com/watch?v=5z8nIF6Ovs0

【忠】

2017.01.28

子供達が喜ぶスポーツ指導・体育指導!


先日、高槻市の授業研究会に参加してきました。
写真は、その時の研究会の様子です。

写真1 授業研究会の様子




参観させて頂いたのは、T市立O小学校の5年生の授業でした。
ボール運動の授業で、子供達は、やる気十分!
授業開始のチャイムが鳴る前から体育館に全員集合。
準備運動の一貫として実施されている体育館内のランニングも、全力疾走です。
しかも、授業開始前には、既に終了しています。

さて、授業開始。
3年目の若い先生が、
「じゃあ、ランニング体育館一周!」と言うと、
「え~。」と子供達。
「早くやりたいから、ランニング、もう一回しようよ~。」
と子供達から言葉が出ます。そして、ランニング、もう一周です。

授業は、アルティメットを使ったボール運動領域ゴール型の内容です。
投げる練習、取る練習、チーム練習をして、いよいよ待ちに待ったゲームです。

写真2 アルティメットの試合の様子




試合では、あまり運動が得意でない女子が、パス→リターンパス→キャッチ→ゴール!!
参観者から、「お~!」と歓声が上がりました。

現在、中学校の女子の運動時間が極めて少ないことが問題視されています。
この状況は、小学校3年生くらいから始まっていると考えられます。

そこから見ると、この授業では、女子児童が大変積極的に運動に取り組んで、授業に熱心に参加していました。
写真3の様子を見てください。とても、熱心に取り組んでいる様子が手に取るように分かりますね。

写真3 試合の後の振り返り



そして、先生による授業のまとめ、です。

写真4 授業のまとめ





荒削りでしたが、とてもよい授業を見させて頂きました。
当日の授業に、体育指導の大変な可能性を感じました。

実は、昨年の11月に立命館大学スポーツ教育学研究室に勉強に来られて、
いろいろと討論し、今回の授業が実現されました。


スポーツ健康科学部の学生が、こんな体育授業・スポーツ指導を、
できるようになるといいなあと思って帰ってきました。

それでは、良い週末を!

【 智 】

2017.01.18

卒業論文 口頭試問 (火曜日版)

4回生の集大成、卒業論文の口頭試問(火曜日ゼミの分)が昨日開催されました。
ippoゼミは、ozawaゼミと合同で行いました。

私が教室に行った時には、4回生たちがいつもとかなり違う身なり(スーツ姿)で、緊張した面持ちで、てきぱきと準備をしていました。
雪が降り積もった寒い朝でしたが、教室はすでにあたたかく、学生たちがかなり早い時間から揃って、発表に備えていたんだろうと思いました。


 (”ゆとり世代”の自分たちに関わっての研究発表中)

最後に、「卒論をやってみてどうでしたか?」とたずねたところ、ippoゼミから「楽しかった!」と即答でした。
思いがけないプレゼントをもらってしまった気分でした。私は、卒論・研究活動は楽しいことなんだと思っている人間ですので。

楽しんで創り上げた力作の卒論。タイトルだけでもご紹介。

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   ・ 時系列的なモチベーションの変化とその促進要因の検討
   ・ 新参者に対するメンターの対応が親密関係の構築に及ぼす影響
   ・ 販売接客における雑談が消費者意識・行動に及ぼす影響
   ・ ”ゆとり世代”の思い込みが自身のモチベーションに及ぼす影響

   ・ スポーツチームにおけるハーフタイム中のムードがチームパフォーマンスに及ぼす栄養
   ・ 動機スタイルの違いが野球のスイングスピードに及ぼす影響
   ・ リーダー継承がフォロワーに及ぼす心理的影響
   ・ リーダーのフィードバックがチーム・パフォーマンスに及ぼす栄養-性差に着目して-

   ・ チーム内の関係性の時間的変動と競技成績との関連分析-ダブルダッチを対象として-
   ・ 複数リーダーのリーダーシップスタイルがフォロワーの帰属意識に及ぼす影響
   ・ 下位チーム選手のモチベーション向上に有効な条件の検討-ラグビーチームをケースにして-
   ・ 選手層別にみた効果的なフィードバックの解明
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 (口頭試問が終わって…良かったと思う発表をお互いに投票中・・・突然はじまってビックリ!)

ゼミ生には、ずっと、卒論の経験は社会に出てからも役に立つことだと伝えてきました。卒論で培ってきた物事の捉え方、作業の進め方、周囲への感謝や仲間との協力が大切だという気持ち、などなど。
自分たちが一生懸命にやってきたことには自信をもって、社会に出てからも突き進んでほしいなぁと願っています。

ippo

2017.01.16

年明け “初実験”

昨日、一昨日は、センター入試でした。受験生のみなさん、ご苦労さまでした。非常に寒い天候でした。これからも入試が続きます。くれぐれも体調には注意してください。

先週、土曜日は、今年に入って、研究室の初実験でした。写真のように、スポーツパフォーマンス測定室で、ウエイトリフティングの実験を行いました。



この実験を行うきっかけになったのは、京都府で長年多くの優秀選手を育ててこられた先生からの相談からでした。ウエイトリフティングは、スナッチ、ならびにクリーン&ジャークの2種目の合計重量によって順位が決まります。自分の体重よりも重い重量を、頭上まで持ち上げます。瞬発的に力を発揮する最もパワーが必要な競技です。

単純な競技のように見えて、持ち上げ方、リフティングスタイル、テクニックは様々あります。先生からの相談は、どのようなあげ方が、高校生を指導する場合に有効か、またどのようなタイプ(体型・体格、筋力など)にどのようなテクニックが当てはまるのか、ということを一緒に研究して欲しい、というものでした。

この相談に基づいて実験計画、実施をスポーツ健康科学部・特任助教 佐藤隆彦先生が、全面的にサポートしてもらい、実験することになりました。もちろん、研究室のM1ならびに4月から研究科のM1になるM0の二人も手伝ってくれました。

実験の詳細な結果は、学会、論文にまとめていくことになります。当たり前ですが、世の中に、スポーツ健康科学研究者として貢献する大きな一つは、論文として知恵を残していくことになります。

20年前に、初めて英文誌に掲載されたのは、次のウエイトリフティングの研究でした。まさに、成人になる期間を経て、もう一度ウエイトリフティング実験ができたことを嬉しく思うとともに、発展してきたスポーツ健康科学の知恵の蓄積に基づいて解析していきたいと感じています。

T. Isaka,  J.Okada,  K.Funato
Kinematic Analysis of the Barbell During the Snatch Movement of Elite Asian Weight Lifters
Journal of applied biomechanics 12(4) · November 1996
DOI: 10.1123/jab.12.4.508

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>


先週の金曜日の昼休みを利用して、BKCの新年懇親会が開催されました。吉田総長より、本学部4回生の梅原紗月さん(女子陸上競技部)と奥井悠子さん(ボート部)の2名が、2016年度の体育会活動にて収めた優秀な成績により表彰されました。二人の活動成果も素晴らしいものですが、二人が大勢の教職員の前で行った挨拶も素晴らしいものでした。学生アスリートのロールモデルとして、これからさらに発展してもらいたいと願っています。
【忠】