[ research ] の記事一覧

2016.08.06

大学院生の発表:博士課程後期課程 3年生


今日は、博士課程後期課程、いわゆるドクターの3年生以上の発表について、ご紹介します。

8月1日(月) 14:00~16:50にありました。

発表会前は、こんな感じです。

前列中央は、発表者が座りますので、緊張気味です。
2列目以降は、前日までに発表を終えた院生さん達ですので、和やかですね~。

写真 発表会前の様子



最初に、Specialist坂研究科長のメッセージで開始です。またまた、当日は、ご出張のため、メッセージを送って頂きました。

写真 Specialist坂研究科長のメッセージ



今回のドクター3年生以上の発表者は、9名でした。その中で、社会人院生は、なんと、8名。ほとんどの院生さんが、社会人です。
関西圏に勤務されている方もおられますが、関東圏、また、最も遠い人は、群馬県に勤務しているDeep田さんです。指導教員は、【 智 】です。スポーツ教育学研究室に所属しています。
小学校に勤務されながら、粘り強く頑張っておられます。

写真 Deep田さんの発表の様子



途中、1回の休憩がありました。その時は、皆さん、緊張から解放されます。
写真は、池doorさんです。なかなか、嬉しい笑顔ですね~。
写真撮影へのご協力、ありがとう!

写真 休憩の時の様子 池doorさんのご協力




それで、発表は続きます。

先週ご紹介しましたD1とD2の発表との違いは、いくつかあります。

①発表と質疑の時間が違います。
 D1とD2の発表時間は7分、質疑は4分、計11分です。
 それに対して、D3の発表時間は5分、そして、質疑は9分、計14分です。

②発表会の名称が違います。
 D1:研究構想発表会
 D2:研究中間報告会
 D3:研究成果報告会

何となく、お分かりでしょうか。
D3は、これまでの研究成果を、5分に凝縮して、発表してくださいね、
しっかりと、質疑を行う時間を設定します、
という感じですね。

発表者も緊張するハズです。

ようやく発表が終了し、
Shrimp先生の閉会のご挨拶で終了です。

ご挨拶では、
博士号を取得するには、何かを犠牲にしなければならないことがある、
D1の人数、D2の人数、D3以上の人数が、日本の人口構造のようにはならないように!
、というユーモア溢れる、耳の痛い話で終了しました。
Shrimp先生とSpecialist坂研究科長は、発表会の度にご挨拶がありました。
それぞれ、4回されました。毎回、違うお話で、お二人の先生方、本当にご苦労様でした~。

写真 Shrimp先生の閉会のご挨拶



【ken】先生のブログにありましたが、8月2日(火)のM2修士論文中間報告会を持って、
一連の発表会が終了しました。

院生さん、事務室の方、先生方、本当にご苦労様でした!

それでは、良い週末を!

【 智 】

2016.08.04

夏の勉強会

私の研究室の研究の特徴の一つとして,”ものづくり”があります.”もの”といっても色々なものがあり,スポーツ健康科学分野の装置であったり,システムであったり,ソフトウェアであったり,様々です.ものを開発するためには,色々な知識や技術が必要になってきます.


そんな理由もあり,今週の月曜日から木曜日まで4日間連続で朝から夕方まで研究室3回生の勉強会を行いました.最初の2日間が電気電子回路,後の2日間がプログラミングについて勉強しました.これまでの毎週勉強会を開いて勉強してきたものですので,その集大成ということで短期集中型で勉強会を行いました.どちらも学部の講義ではあまり行わない分野ですが,私の研究室の専門分野では,よく使います.ただし苦労した学生もいたようです.


電気電子回路の勉強会では,実際に筋電図計測用の回路を製作しました.筋電図というのは,筋肉に力を出させるときに発生する微小な電気信号です.この小さな電気信号を計測するためには,特別な装置は必要になります.筋がどれくらい力を出しているのかを知ることができるので,筋電図はスポーツ健康科学分野でよく使います.電気回路の素子は普段は見慣れないものばかりですが,何とか2日間で筋電図が計測できる回路を完成させることができました.


プログラミングでは,C言語を使って実際にソフトウェアの開発を行いました.開発したプログラムは,無秩序にならんだ数値が入っているデータファイルから数値データを読み込み,それを昇順,もしくは降順に並び替えるというプログラムです.



一見簡単に感じるかもしれませんが,無秩序にならんだ数値を並び替える作業は人間が手作業で行おうとするとかなり手間がかかります.また,曖昧な命令はパソコンは受け付けてくれませんので,論理的な思考も大切になってきます.人間相手だったら,「大きいもの順に並び替えて下さい.」といった命令で済むかもしれませんが,プログラミングでは,その手順を正確に記載する必要があります.例えば,「まず1番目のデータと2番目のデータを比較して,1番目のデータの方が大きければ,順番を入れ替えて,,,」といった具合に一つ一つの細かな手順をプログラミング言語で書いていく必要があります.さらに,それをできるだけ少ない簡単な命令(手順)だけで記述することを考えるとかなり工夫が必要になります.全員,一生懸命取り組んでくれました.最後には,お互い教えながら,全員が時間内に完成させることができました.



これで基礎力はバッチリ(?)です.これから,学生と色々な”もの”を作って,社会に出していきたいと思います.

naru

2016.08.03

子どもの力

出張で出かけるときに乗る飛行機…ときどき揺れることがあります。

最近出かけた飛行機で、今までになく大きく上下運動してくれました。
機内の乗客たちが「うわぁ…!」と声を上げるほどでした。
ジェットコースターが好きな私でも、ひじ掛けにしがみつくような揺れ。

そのとき、私の横に座っていた2歳くらいの女の子は、それまで静かだったのに、
機体が大きく揺れるほど「きゃっきゃ(*^^*)」と本当に楽しそうに声をあげて笑うのです。

その声に、私は救われた気がします。この子が楽しい状態なら、落ちることはないかな、と。




先日、近所の野球少年たちが試合に出かける前だったのでしょう。
ユニフォームをしっかり着こなして、友だち数人と集まっていました。

私は車でその傍をゆっくりとすり抜けようとしたとき、その少年たちは私の車の伴走をし始めました。
私が少しだけスピードを上げると、がむしゃらに走って張り合ってきました。

車の窓を開けて、「試合、がんばってね」というと、「はい!」と。
4年生くらいだったと思います。
面白いなぁと思いました。
一見するとこんな無謀に思えることを、私はいつからやらなくなったのだろうとも思う瞬間でした。

ありのままの自分を表現することで、いつの間にか大きな影響を及ぼしているのです。
子どもはどうしてそういう存在なのでしょう?

忘れていないつもりでしたが、そんな子どもたちの姿や声を見聞きしていると、
忘れてたかも…と思ったり、
今の自分がこれでいいのかなと感じさせられます。

みなさんは、最近、どんな人に影響を受け、どんな自分に気づきましたか?





2016.07.30

大学院生の発表! その2 :博士課程後期課程 1年生及び2年生


先週は、大学院生の発表ということで、大学院博士課程前期課程の発表について、いわゆるマスターの院生さんの発表について、ご紹介しました。

今週は、同じ大学院生の発表なのですが、大学院博士課程後期課程、いわゆるドクターの院生さんの発表について、ご紹介します。

こちらの発表は、アカデミックラウンジで開催されました。
日時は、7月28日(木) 12:00~17:00までです。

大学院の博士課程後期課程の院生さんは、およそ30人程度の参加がありました。教員は、20人程度、前期課程の院生は10人程度、およそ60人程度の発表会でした。


写真 発表直前の様子 後ろからと前から。なかなかの迫力です。







最初に、Specialist坂研究科長のメッセージで開始です。当日は、ご出張のため、メッセージを送って頂きました。



写真 音声でのメッセージです。




発表者は、D1は10人、D2は11人でした。7分発表、4分質疑応答の時間、1分で入れ替え、と結構忙しい発表です。

どの院生さんも、話したいことが沢山あるので、少し早口になったりします。また、伝えたい内容をスライドを効果的に使って、時間を短縮します。

これらのスライドを作成する過程で、伝えたい内容を的確にまとめる能力、も獲得していきます。
発表前に、緊張していると思いますが、ドクターの院生さんに、写真撮影のご協力を頂きました。


写真 左端は、かっこいい男前! 和やかな真ん中のお二人。 そして、右端には、これほどの笑顔は、なかなか見れません~。




院生さんには、社会人の方も沢山おられます。中には、スポーツ教育学関係の院生さんには、群馬県に勤務しながらの院生さんも、2人おられます。
(【 智 】の研究室からも、ドクターの院生さん2人が発表しました。)


写真 社会人の院生さんと、なかなか頑張っている若手の方々です~。




発表では、結構活発に意見交換があります。
結構鋭いやり取りです。質問をする教員も、真剣ですし、それに答える院生さんも、真剣です。


写真 鋭い質問とそれに応じる大学院生です。なかなか、さまになっています。





5時間の発表会でした。タフでなくては、大学院生も教員も勤まりません。
(あ~、疲れた、というのが本音ですがね。)

そして、Shrimp先生の閉会のご挨拶で終了です。


結構な緊張であったかと思います。D1、D2の院生の皆さん、大変ご苦労様でした。
また、先生方もお疲れ様でした。

なかなか、ハードな5時間でした!

それでは、良い週末を!

【 智 】

追伸。スポ健木曜ブロガー naru 先生、いつもブログ写真を譲って頂いて、ありがとうございます~。

2016.07.28

求是荘

今週は,COI拠点として立命館大学と協同してスマートウェアを開発している滋賀県の堅田にある東洋紡株式会社の総合研究所を訪問しました.

スマートウェアは本気で実用化を目指していますので,大学での基礎研究だけでなく企業の力は必須です.ここでは詳細は書きませんが,色々なお話を聞くことができ,大変勉強になりました.

これらの打ち合わせは研究所の「求是荘」という施設で行いました.建物が琵琶湖湖畔にあり,琵琶湖を見渡す景色は絶景でした.





この「求是荘」は歴史のある施設で,名前の由来は,「修学好古 実事求是」(事実に基づいて物事の真相,真理を求めたずねる)という漢書の一節から命名されたということです.研究をする上で一番大切なことです.



この施設は,様々な国際シンポジウムや国内外の若い研究者の交流の場として活用されてきたとのことです.こういったグローバルな視点はスポーツ健康科学部と通じるものを感じました.

訪問者が必ず記帳する気帳簿があり,私も記帳させていただきましたが,何十冊にもわたる記帳簿の最初のページをみると湯川秀樹先生のお名前が,,,




本当に貴重な場所で,貴重な体験をさせていただきました.

naru

2016.07.27

日本開催の国際心理学会へ

いま、ICP2016(International Congress of Psychology:国際心理学会議)が行われています。
場所は、横浜です。



研究発表はすでに終わりましたが、同じ分野の研究者の他にも、
ヨーロッパでスポーツチームのサポートをしているという方、
コンサルティング業を営んでおられる方、カウンセラーの方など、
国を問わず出会うことができました。

今回はまた、発表を通して研究を続けることの楽しみを見つけることができたように思います。


この学会は、心理学の国際学会として最大級です。
第1回が1889年、パリ万国博の年にパリで開催されたという歴史ある学会で、
今回で31回を数えます。

今回のシンポジウムには、今では随分と普及してきた「神経科学と心理学」、
日本で経験した巨大地震・津波などに関わって「災害と心理学」、老齢化社会、進化心理学、
法と心理、メディアアート関連など、多種多様なテーマが並んでいます。

心理学が日常生活とともにあり、その幅の広さを改めて感じる内容です。
私が参加したkaro-shiのシンポジウムは、立ち見が出るほどでした。


そのフリーディスカッションでは、日本における小学校からのキャリア教育(働く意味、働き方など)や
法整備の問題など多岐にわたり、とても活発な議論が展開しおもしろいセッションでした。

このような学会を日本で開催するのは、
まさにオリンピックの開催権を争うようなIOC理事会での様子だったようです。
準備期間も当日も相当な人数が協力して大会を支えてくれています。

どのイベントも、一つ行うだけでも相当に大変なことですが、
主要メンバーの方々が期待し、将来に託されておられる想いは大切に受け継ぐべきものだと思います。
大学でもいま、いろいろなイベントが行われています。
時空間を共有した者どうしで、さらに大きな繋がりになれば…、
そんなことをふっと思うような学会参加になっています。

ippo

2016.07.26

児童の体力を向上させるための取り組み

現在、キャンパス内は定期試験期間中です。
図書館やロビー等では、学生のみなさんがノートやテキストを広げて最後の追い込みをしています。
是非、前期の学びをしっかりと総括して欲しいと思います。


このブログで以前紹介した「草津市小・中学校体力向上プロジェクト」のうち、小学校のプロジェクトにおいて、1学期において進められたことを確認するリーダー会が、昨日草津市役所で開催されました。草津市教育委員会、草津市小学校体育連盟の先生がた、そして立命館大学スポーツ健康科学部からは【智】先生、【T草】先生、【Summer Princess】先生、そして【ken】が出席しました。


会では、児童の体力を向上させるための具体的な運動プログラムを開発・検証する「体力向上部」、日常の体育科の授業を改善していくための授業研究や研修を担当する「授業力向上部」の大きく2つの部から、この間の取り組みの概要と結果の説明がなされた上で、それぞれの内容についてディスカッションが行われました。

体力向上部では、草津市全域の小学校児童(7,819名)が、5分程度の短時間でできる運動を週3回行った運動プログラムの内容についての報告がなされ、その効果について話し合われました。全域14校すべての体力テストの結果がまだ出揃っていないため、詳細な結果の分析を待ってからではありますが、先生方の印象としては、短時間での運動プログラムの実施の結果、体力は向上したとの声も多く聞かれたとのことでした。

また、授業力向上部では、優れた授業実践についての研修を重ねた上で、全域の小学校の先生方(435名)にくまなく伝達するための方法について報告がなされました。学習指導要領や、小学生の各学年の発達段階に即した指導内容となっているか、授業実践をスムーズに展開できるかについて話し合われ、児童の体力だけではなく、運動に対する有能感といった取り組み姿勢についても向上を目指すことになりました。

これらのことを受けて2学期以降では、それぞれの部において、児童の体力向上へむけた研究手続きが更に進められることとなります。スポーツ健康科学部では、こうした市全体で取り組んでいる「体力向上そして、運動好きの児童を増やす」プロジェクトのサポートを引き続き行い、「草津市スポーツ推進計画」の達成に貢献したいと思います。



※追記
先日書店でふと手にとった『陸王』(集英社, 2016)を読了しました。著者の池井戸潤氏は「半沢直樹シリーズ」や『下町ロケット』など、多くのヒット作を生み出すヒットメーカーですが、著者が次に選んだ舞台は、スポーツシューズの世界だということで、非常に興味を惹かれ、一気に読みました。本作『陸王』は、「小さな足袋(たび)業者が、人間の歩行動作を追求した先にある理想的なランニングシューズを開発するが、その普及において大手スポーツシューズメーカーとの競合等さまざまな困難が待ち受け・・・。」という内容です。夏季休暇中の読書にどうでしょうか?




【ken】

2016.07.23

大学院生の発表!


前期の最終週がやってきました。この時期に、いくつかの催しがありますが、その一つに、大学院生の研究構想発表があります。博士課程前期課程の院生さんの発表です。

最初にShrimp先生の開会のご挨拶から始まります。その後、院生さんが自分の研究の構想を発表します。

写真




次に、フリーディスカッションです。関心のあるポスターの前に行きます。そこで、発表者とフリーにディスカッションをします。
この時に、領域の異なる先生や他の院生さんから、研究へのアドバイス、研究方法に関する助言、そして、鋭い質問、思いもよらなかった質問を発表者は受けます。
発表者にとっては、どきどき・わくわくの時間です。

写真



外から見ると、こんな感じです。

写真




教員同士でも、いろいろな話に花が咲きます。

写真



充実感溢れる発表者のMoat井君とと指導教員のHouse光先生です。指導教員と院生さんは、姿などが似てくるのでしょうか?年の離れた兄弟のように感じるのは、私だけですかね?

(写真の右端にいる、いつもきちんとした身なりのBack藤先生の姿にもご注目を!)

写真




そして、最後に、Specialist坂研究科長のお話で、無事終了しました。

写真



なかなか、充実した90分間でした!

それでは、良い週末を!

【 智 】

追伸。最後の写真の一番後ろから写真撮影しておられるのは、スポ健木曜ブロガー naru 先生です。実は、 naru 先生も、この様子をブログに掲載しようと考えておられました。が、私に譲ってくださいました~。
 naru 先生、ありがとうございました~。

2016.07.16

スポ健な…人々(4) 多彩な教員



2010年度にスポーツ健康科学部が開設した年から、教員の学びを深めるために、「ラン智タイムセミナー」が年間10回程度、多い年は20回程度、開催されています。

写真




先生方が、今、何に興味を持って、何に携わっているのかを、火曜日のお昼休みの12:20~12:55まで、インテグレーションコア1階のアカデミックラウンジで、話しています。
話すばかりでなく、「笑い」を2回取ること、という厳しい課題も課されています!

さて、この写真の方は誰でしょう?

写真




1回生で教職に関心のある人、あるいは、2回生以上であれば、教職課程を履修する人は必ずお世話になりますFriend草先生です。

学校現場について、極めてよくご存じのFriend草先生は、中学校教員(保健体育)、県教育委員会指導主事、県教育委員会管理主事、国立大学附属中学校副校長、中学校校長、全国中学校校長会副会長、文部科学省派遣、中学校体育研究会研究等、学校現場の教員としては、輝かしい業績をお持ちの先生です。

今年の4月に本学部に着任されました。
すでに、スポーツ健康科学部の自主ゼミで、教員を目指す人のために、特別の時間を取って、指導されています。学生からの評判は、極めて高いもので、学生諸君は、とても熱心な指導を受けています。

先週のブログで教員採用試験のことを書きましたが、彼らの中から、一人でも教職に就いて欲しい、と願っておられます。


下の写真は、Friend草先生が、全国中学校校長会副会長を務めていた時に、天皇陛下・皇后陛下の謁見ができたそうです。その時の写真です。
4枚の写真がありますが、これらの写真は、皇居、皇居宮殿調和殿、春秋の間、宮内庁の写真です。さて、どれがどれでしょうか。

写真




私たちの学部では、学生諸君に、他者から学ぶといいよ、と語っています。

ラン智タイムセミナーで、教員自身も、他の教員から学んでいます。

そんな「スポ健の残したい文化」を大切にしたいものです。

それでは、良い週末を!

【 智 】


2016.07.13

心理学の国際学会とスポーツ

先日、心理学の国際学会(ECPP)に出かけてきました。場所は、フランス・アンジェというところでした。

この学会では、フロー(Flow)に関するシンポジウムがありました。フローのことは、スポーツでは”ゾーンに入る”と言われることもあるようです。この概念の提唱者で著名な、チクセントミハイ先生も会場におられました(偶然、私は、そのすぐ斜め後ろに座っていました)。
フロー状態を測定したり、実験したりするときの最新情報が欲しく(また、職場にもそれに近い状態が生み出せるのか?を知りたくて)、情報収集をしてきました。それぞれの情報・ヒントは得られたと思っています。
同じような興味・関心の研究者からの情報は、焦りも生じますが、痒いところに手が届くような直接的な情報も得られて参考になります。その他のホットなトピックについても、なんとなく掴めました。

この学会では、コーヒーブレイクの時間になるとダンス(?)も始まり、受付時にはプログラムとワインが渡されるという陽気な学会でもありました。

今、ヨーロッパは不安定な情勢でもありますが、その一方で、フランスの7月は、14日のパリ祭に加えて、EURO2016(サッカー欧州選手権の開催地)…と、にぎやかで夏を楽しむ雰囲気もありました。
そして、学会の開催地アンジェというところは、ツール・ド・フランス第3ステージで突き進んだ先の場所でしたので(グランヴィル~アンジェ:223.5kmもあるそうです!)、ヨーロッパの日常やスポーツ熱を感じることもできました。

町のあちらこちらに、自転車のお店や絵本、オブジェ、カフェのランチョンマットにもツール・ド・フランスのイラストがあるなど、人気の高さぶりには驚きでした。【KEN】先生がとてもお詳しいようですので、また話をしてみたいと思います。

 市役所の中にも自転車が展示されていたり…町中が自転車!

 学会会場から歩いて行ける場所にアンジェ城。

案の定、宿に戻るときに迷子になり、思いがけず2度訪れることになり……。地元のおばあちゃんに道をたずねたとき、駅(station:仏語で gare だそうです)が伝わらず、まさかのジェスチャー。おばあちゃん曰く「…メトロ!」…惜しい!地上の駅・アンジェ駅に行きたかったんですけどね。 

それぞれの夏、体調に気を付けてご堪能ください。

ippo