[ research ] の記事一覧

2016.04.17

クアキニ・ハート・プログラム

今回はハワイ大学医学部老年学科の疫学研究拠点、
クアキニ・ハート・プログラムを紹介させていただきます。
このプログラムは1900-19年に生まれた8,006名の日系アメリカ人が母体となり
ライフスタイルや体力、健康状態を、約50年間追跡した
世界的にも見ても大規模で長期的な縦断研究プログラムです。
現在までに数多くの研究成果が発表されています。



そのうちの1つで2014年に発表された論文の著者、ウイルコックス先生
(ハワイ大学教授)は、日本人男性の背の低さと長寿には直接的な関係があった
と報告しています(PLOS ONE、2014)。身長が低いほど長生きするということですね。
しかし、身長の高い人は必ず短命となるわけではなく
好ましいライフスタイルでこれに関連する遺伝子を相殺できることも述べています。
ウイルコックス先生は今回私のハワイ大学でのプログラムを紹介してくださった先生です。

ハワイ州はアメリカでもっとも長寿の州だそうです。
クワキニ・ハート・プログラムの参加者のうち約1,200名が90-100才まで生き、
現在でも約250名が存命だそうです。
この中に日系人が数多くいることも理由の1つと考えられます。
スポ健でもこれくらいのコホートを作っていきたいですね。
あと40年はかかりますので、これからの大学院卒業生に期待したいです。

Good day!

sana

2016.04.16

やっかいで複雑なスポーツ人文社会科学領域!?

 写真は、スポーツ人文社会科学領域の教員と前期課程の院生である(全員ではありません)。立命館大学大学院スポーツ健康科学研究科には、スポーツ人文社会科学と身体運動科学の2領域がある(先週のおさらい)。

 実は、この「スポーツ」に関連する考え方や言葉は、「人文社会科学」を基盤として成立している。それは、スポーツは、人間がいることを前提にした文化だからです。スポーツ人文社会科学領域は、人間、すなわち、漢字の「人」を対象とする学問領域です。




 人間は、とても「複雑」です。例えば、好きな人から、「ディナー」に誘われたら、すっごく嬉しいですよね。私だったら、俗に言う「有頂天!」になりますね~。けれど、もし、その人が次の瞬間に、「うっそ~。」って言ったら、どうでしょうか。。。私だったら、「ガックリ」して、泣いてしまいます。


 写真の中の人達を見てください。

 上の写真は、「ブログですよ~。」と、一言話した直後にシャッターを切った写真です。下の写真は、私が自分たちの座っている所を、自撮りした所です。 皆さん、結構、にこやかでしょ? 

 でも、次の瞬間に、私が、「廊下に幽霊がいるっ!」と、叫んだら、恐怖におののく、かも知れません。つまり、スポーツ人文社会科学領域が扱う「人」は、一瞬で喜んだり、一瞬で悲しんだりする、とってもやっかいで複雑、なんですよね~。




 そんなやっかいで複雑な「人」が、スポーツや会社経営や起業したり、同輩・先輩・後輩や同僚・上司・部下になったり、スポーツ集団・企業集団を形成したり、教育や法律や行政を担ったりしているんですね。そのやっかいで複雑な「人」がやっていること、具体的には、スポーツ、教育、行政、会社、「人」そのもの、等々を研究対象としているのが、スポーツ人文社会科学領域です。

 やっかいで複雑な「人」がやっていることを対象としているので、課題を解決する方法も、当然、複雑で多様になりますよね。そして、答えも、たった一つ、に決まることは、なかなかありません。


 やっかいで複雑だから、一筋縄でいかないからこそ、面白い! この領域の特徴かも知れません。


 このような特徴を持つ本研究科のスポーツ人文社会科学領域は、極めて広範な学問領域を扱っています。

 スポーツという名を冠した学問領域に関しては、スポーツ教育学、スポーツ心理学、スポーツ情報処理・統計、スポーツコーチング、スポーツ栄養学、スポーツマネジメント、アダプテッド・スポーツ。

 基盤的な学問領域に関しては、経営学、産業・組織心理学、精神生理学、健康心理学、発育発達学。

 学校教育に関する学問領域に関しては、体育科教育学、栄養教育論、学校保健学。


 結構、多様でしょ?


 さて、やっかいで複雑な「人」について、極めたい「人」、どうぞ、スポーツ人文社会科学領域に、お出でください~。


 因みに、2016年度のこのブログ、火曜日「ken」、水曜日「ippo」、金曜日「nao」、土曜日「智」の4人が、スポーツ人文社会科学領域の教員です。


写真は、スポーツ人文社会科学領域の教員と大学院生(一部です)。


2016.04.10

ハワイ大学マノア校でRegistration

ハワイでの生活にもかなりなじんできました。
先日、ハワイ大学マノア校へサバティカルプログラムの
RegistrationとOrientationに行ってまいりました。
家から歩いていくと1時間かかりました。



担当してくれたのはジャネットさんで非常に親切にしていただきました。
大学に登録するべき書類は、
・オリジナルのDS-2019s
・パスポートのコピー
・I-94のコピー
・J-1登録用紙
・健康保健登録用紙
です。
オリジナルのDS-2019は大阪の領事館からもらった書類で
J-1ビザを証明する非常に大切な用紙となります。
あと、I-94は米国に入国した証明となります。

オリエンテーションでは、ハワイ大学の説明、利用方法など
あるいはハワイでの過ごし方、出張の方法など全部で1時間程度行いました。
これで晴れてハワイ大に登録されました。



こちらに来る時の飛行機は全日空だったのですが、
座席がちょうどCAさんの前で、たまたまこれから半年留学する話をしたところ
帰り際に、とても丁寧なお手紙とプレゼントをいただきました。
さすが全日空!とっても暖かい気分になりました。
これから頑張って行けそうです。
ありがとうございました。


Nice day!

sana



2016.04.09

スポーツ健康科学研究科 ガイダンス

立命館大学スポーツ健康科学部と立命館大学スポーツ健康科学研究科
似た言葉だが、実は異なる。

立命館大学スポーツ健康科学部は、いわゆる大学生。学部生と言われたりする。
1学年220人定員で、4学年まであるので、880人定員。

立命館大学スポーツ健康科学研究科(以下、研究科)は、いわゆる大学院生。院生と言われたりする。
研究科は、2つの組織から構成されている。
第一に、博士課程前期課程。修士課程と言われたり、マスターと言われたりする。
正式には、立命館大学スポーツ健康科学研究科博士課程前期課程、である。
修了すると、修士(スポーツ健康科学)と名乗ることができる。

第二に、博士課程後期課程。単に、博士課程と言われたり、ドクターと言われたりする。
正式には、立命館大学スポーツ健康科学研究科博士課程後期課程、である。
修了すると、博士(スポーツ科学)と名乗ることができる。

大学院を卒業すると、高度専門職業人として社会に羽ばたく者や研究者になる者もいる。
人生の中で、極めて貴重な時間であったことに、後で気づく。その時に、「あれ以上はできなかった」と思える位に、
精一杯の時間を過ごして欲しい。

写真は、ドクターの学生さん達のガイダンスとマスター(スポーツ人文社会科学領域)の学生さん達のガイダンス。


2016.04.03

ハワイ大学でのサバティカルプログラム

4回生の皆さん、卒業おめでとうございます!
また新1回生の皆さん、ご入学おめでとうございます!

4月1日より、敦先生とバトンタッチします。
敦先生、長い間お疲れ様でした!ありがとうございます。

ただ今、米国ハワイに滞在しております。
今回はハワイ大学医学部老年学科で
半年間お世話になることになりました。
しばらくは日本を離れますが、
スポーツ健康科学部・同研究科の皆さんの
グローバルなアクティビティに活用できるよう
ハワイ大学のスタッフと連携を図りたいと思います。

ハワイは常夏で過ごしやすいところです。
まずは半年間生活するための準備に取り掛かりたいと思います。
食生活が心配ですが、体重はマイナス5kgを目指して帰国したいと思っています。
そのためのスポーツ活動もまたお知らせいたします。



Nice day!

sana

2016.03.28

博士学位授与式

先週の各先生のブログは、卒業式のものが多かったですね。

教員として、教え子たちが学部、研究科での課程を修了し、その達成感と充実感を持って巣立ってくれるのは何より嬉しいです。これからの彼らの飛躍を心から願っています。

さて、今週のブログは、大学院博士課程学位授与式についてです。大学院開設から6年が経ちました。昨年は博士1期生から博士号取得者が2名出ました。今回は3名の博士学位取得者が誕生しました。左から土谷君、治郎丸君、佐々木君の3名です。博士号を取得するには、博士学位請求論文をまとめ上げなければなりません。スポーツ健康科学研究科では、そのための基礎論文を2編以上学術雑誌に掲載(もしくは掲載確定)されなければ、まとめることができません。投稿論文として基礎論文をまとめながら、研究として一定の領域を切り開いたものとして博士論文をまとめなければなりません。その過程全体を通じて、専門研究者として自立、独立できる力量をつけることになります。

写真の3名は、その自立研究者として認定され、これからまさに研究活動へ邁進していくことになります。いよいよこれからが研究者としてのスタートになります。同時に、自らの切り拓きたいフィールドを思い切り突き進んでいくことになるでしょう。大いに期待しています。

下の写真は、当研究室として初めての博士号を取得した治郎丸君です。総長と並んで写真を撮らせてもらいました。社会人院生として時間をやり繰りしながらまとめました。同時に、会社、家庭など多くのサポートをもらっていたことも本人が十分自覚しています。これから多くの方への感謝に応えるべくさらに研鑽してくれるでしょう。


<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
卒業式の日に、学部1期生がお祝いに駆けつけてくれました。彼が実験、データ整理を手伝ったO塚先生の研究が論文となり、その共著者にもなっています。論文の別刷を誇らしげに持っていました。今後のキャリアにも、生きてくるでしょう。
https://www.ritsumei.ac.jp/shs/news/article.html/?id=205
【忠】

2016.03.22

博士研究発表会で院生が受賞!

 先週、2015年度博士研究発表会がありました!これは、立命館大学大学院のキャリア推進の一環で、研究科博士課程後期課程の在学もしくは進学予定者が現在の研究内容を発表し、優秀な発表には「優秀賞」が授与される企画です。

 今年はスポ健、理工、生命の3つの研究科博士課程後期課程の在学もしくは進学予定者15名が発表しました。スポ健からは6名が発表しました。スポ健の6名は、コンプレッションウエアに関する研究、低酸素トレーニング関する研究、スポーツ選手の食欲に関する研究、加齢に伴う動脈硬化に対する運動効果に関する研究、認知機能改善のための運動・栄養に関する研究、脂肪蓄積による心血管疾患リスクに対する運動効果に関する研究と様々な研究を行っていて、研究の内容、成果、社会的意義をプロジェクターとポスターの両方で説明をしていました。


 専門的な研究を行っていると相手に伝え、理解してもらうのは難しくなります。しかし、最先端の研究を行うことは確かに重要ですが、それを社会還元するためには、「人に伝える」能力も大切です。知らないヒトでも理解できるように説明できることは社会に出ても必要です。それを博士課程の時から訓練しておくことは重要ですが、みんな、なかなか素晴らしい発表でした!

 また、この発表会は、審査員が発表や研究内容を採点し、優秀な発表には「優秀賞」が授与されるのですが、Motoの院生である長谷川君がなんと受賞!、おめでとうございます!


Moto

2016.03.21

スポーツメティスンフォーラム

2016年3月13日(日)9:00-16:00 グランキューブ大阪(大阪国際会議場)で行われた、第7回スポーツメティスンフォーラム 「ランニングの医科学-下肢障害予防とパフォーマンスアップのために-」 にて、発表してきました。


写真の右は、今回の担当世話人として大活躍された熊井先生(奈良県立医大・教授)です。本学部の非常勤講師としてもお越し頂いていました。今回は、通常の参加者の倍以上の500名を超える参加者があり、大盛況でした。プログラム構成、内容ともに素晴らしかったため、専門家以外の一般の方の来場も多くありました。

さて、当方が発表したセクションは、「パフォーマンスアップに役立つ知識」のところで、長距離選手に関わる研究室のデータを報告しました。今回は、長距離選手のパフォーマンス(5000mのベスト記録)ならびにランニングエコノミーとアキレス腱の長さ、あるいはアキレス腱と下腿の筋を含んだ弾性特性との関係について話をしました。

いずれも関係性が認められましたが、筋と腱の形態だけで、パフォーマンス、ランニングエコノミーは決定されません。有酸素性能力、ランニングフォームなど複合した要素の総合的なものがパフォーマンスとして現れます。ですので、パフォーマンス向上にむけては、それぞれが興味のある特性にだけ注目するのではなく、全体像を総合的に俯瞰しながら、それぞれの特性がどのような影響を持つのかを見ていく必要があります。剣道でよくいわれる「遠山の目付(えんざんのめつけ)」のように、近距離であるところを焦点にしつつも全体をみておく、ということです。

大局観をもって物事を見ておくことは大事ですね。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
いよいよ、明日はBKCでの卒業式、修了式です。卒業生、修了生の一つの課程を修了した喜びと感激を学部教職員一同でお祝いします。
【忠】

2016.03.19

何を書こうか悩みは大きい

さて、残すところ、後2回。
今回の写真は、先日滑り収めにスキーに行った時のもの。
あいにくの雨で、身体の芯まで冷え切りましたが、思う存分滑ってきました。
たぶん半日で20kmぐらいは滑ったはず。

で、雲が出ていて、雲の海の中に山が見える、という、
ちょっと良い雰囲気だったので撮った写真ですが、いまいちですね・・・


今日のテーマは、何にしよう・・・色んなことをしていて、
で、何も成果が最後まで達していないような気がして・・・
はてさて・・・という今日この頃です。

・・・まだ1年を振り返る、と言うネタは1週残っているしな・・・
・・・そうか、次年度の予告をすればいい!(笑)

と言う事で、次年度に決まっている仕事ネタ(笑

教員は、授業をする、と言う事、そして研究をする、と言う事はありますが、
それ以外にも、多くの仕事があります。
私は、それ以外の仕事が多いパターン。

すでに決まっている事。
(以下、順不同)

(1)大津市の保健所と、リスクコミュニケーションの講座をすること
昨年、保健所と共同提案して通ったのですが、
食品の安全について、リスクをどのように一般の方に知って頂くか、
という講座を2016年度には、募集をして、はじめていきます。
けっこう食の安全、ってデマも多くて、統計的な安全性以上に過敏であったり、
無関心であったりします。
例えば食中毒は、どんなものでもリスクはありますが、
温度管理も含めて一般家庭ではリスクについてそこまで考えられていないですが、
一方で、添加物や農薬等の事については過敏すぎたりします。
いつも気になるのは、農薬がいやだ、と言いながら、
見映えの良い野菜しか選ばない人、とか・・・
だって、農薬を使う量を抑えれば抑えるほど、虫がつきやすく、
見映えは悪いモノが増えるんだけど・・・
手間暇を考えて、値段が高くなると、もっと安くするのが農家の努力、
と農家に押し付けて、正当な対価を払う事を嫌がる人も多いですが。

それはさておき、食品の安全に関するリスクコミュニケーション事業をします。

(2)住みやすさについて研究をしていくこと
草津市と色々と関わっていますが、その研究所で、私が担当するのが住みやすさ。
2015年に市民へのアンケートを取って、利便性が草津市に住んでいる理由、
というところまでは、数字で把握しました。
ただ、利便性だけだと、もっと利便性が高いところに、居住地を変えていきます。
そこで、利便性よりも、草津市に住んで良かった、と思えるようなポイントはどこか、
を探っていきます。

(3)プロ野球の独立リーグに加盟申請をしている滋賀のチームをサポートすること
なんとなく、巻き込まれたのですが、滋賀のチームのサポートをします。
すでに始まっていて、NHKなどで報道もされたのですが、
やっぱりプロチームが大学のある滋賀にあって、
大学と関わりながら強くなっていく、と言う事ができたら面白いでしょ、
というようなところから、サポートして行きます。
楽しそうでしょ!
加わりたい人がいたら、ぜひ!

(4)淡水真珠の市場調査をすること
前にも書いたと思いますが、びわ湖で養殖されていた淡水真珠を、
もう一度復活させよう、という動きがあります。
その関係で、市場調査をしていきます。
今年度は、深堀か、事業者での取り扱いか、どちらかですね。

(5)地域に住んでいる方と組んで地域の元気を生み出していくこと
これは、まだ方向性も含めて、別途考えている人がいますが、
やっぱり、BKCの近辺を、学生が住んで良かった街にしていく、
と言う事が必要だと思っています。
そして、当然学生だけでなく、住んでいる方も、
そして勤務している人も含めて、ここに来て良かった、という実感を持てるようなこと、
が必要になります。
そこで、地域の元気を生み出していくこと、に色んな面から関わります。
第一段が、街づくり団体である青年会議所のワークショップのコーディネーターかな・・・

(6)地域の農と関わりブランドを作っていくこと
ブランドがあるかどうか、で農作物の価値は変わります。
魅力的な食べ物の生産のためには、安定した収入が必要で、
その収入を支えるのは、買ってもらえる価格です。
その価格づくりのためのブランドづくり。
これは一年では終わりませんので、気楽にやっていきます。

(7)近江牛を使った学食メニューを出すこと
これは、話が詰まりつつありますが、BKCの生協の学食で、
近江牛を使ったメニューを出します。
さて、何になるかは、今後の話し合い次第ですが、
学食で近江牛、しかも学食価格で、ってなんかわくわくしません?

(8)より良い立命生協を作っていくこと
前の近江牛とも関わりますが、立命生協の副理事長として、
(今度の総代会でクビになったら、関われませんが・・・)
よりよい生協を作っていく事をします。
なんとなく、わくわくする、何か新しいものがある、
そんな生協を目指したいなぁ、と思っています。

(9)留学生向けのお寿司の教室をすること
これは、ほとんど人任せですが、留学生のために、
お寿司屋さんに来てもらって、巻きずしを作ってみるとか、
そんな事をしていきます。
とりあえず、もうちょっと詰めなきゃ・・・

他にもまだまだあるような気がしますが、とりあえず大きなこと、
決まりつつあること、はこんなものかな・・・

なんか、急に気が重くなってきましたが、とりあえず、楽しい事をやる!を目標に、
楽しく過ごそうっと。
そういえば、ここに書かなかった副のつく役職の仕事・・・やらなきゃ・・・


ではでは
(なんとなく気が重くなりつつ・・・)

みち
次回は総決算として、1年間の飲み会回数と、そこで使った金額がいくらなのか、ざっくり計算してみようっと。絶対に計算しない方が自分の心と財布を考える時に良いのですが。しかし、飲みで領収書をもらうけど、使い道がない・・・

2016.03.12

カウントダウンあと3回

さて、あと3回。

今日の写真は、ホンモロコの炭火焼き。
先日、ホンモロコを食べる会に行ってきて、写真を撮ってきました。
ホンモロコは琵琶湖の固有種で、かつてより数が少なくなっていますが、
養殖もされています。

ちなみに美味しい!!


そうそう、昨日は東日本大震災から5年目となりました。
色んな人が色んな想いがあるかと思います。
そして、阪神淡路大震災からは、21年あまりが過ぎました。
40年ちょっと生きてきた中で、他にも新潟県中越沖地震など、
様々な大地震がありました。

記憶に残っているもの、残っていないもの、
そして世代によって異なる記憶・・・生きていく中で、色々な違いが出ていきます。

ふと思えば、今学生となっている年代の若者は、
阪神淡路大震災は知らず、東日本大震災も中学生ごろの記憶です。
語り継ぐべきこと、語り継ぐことができなくて消えていくこと、
色んなことが生じているなぁ、と。

そして、震災の記憶を最も長く残すシンボルは、フクシマの原発です。
震災直後から様々な手を尽くして安定させてきていますが、
廃炉まで、そして完全に解体されていくまで、まだまだ時間がかかります。
その間、震災の記憶は、消える事はないでしょうね。


そういえば、原子力発電所が良いかどうかは色んな話があります。
ただ、将来どうするのかを抜きに、原発はやめるべきだ、
という議論は、NIMBYに近い意識でしょうね。
NIMBYは、Not In My Back Yardの略で、
必要かもしれないが、近いところはヤダという事です。

原発自体は、都市部の電気を支えるために運用されてきました。
東電にしても関電にしても、電気の利用の多いのは都市部で、
その都市の利便性を支えてきたのが多様な発電施設です。

これからの社会の中で、スマートグリッドと言われるような方法が、
たぶん中心になっていきます。
インターネットは、分散されて処理されて、ネットワークのスピードを上げています。
これと同じように、電気も小規模発電を組み合わせて地域の電力を支える、
という方法が中心になっていくかと思います。

そうなったときに、消費と生産のバランスが取れないのが都市部です。
今後を考えていくときには、こんな都市の在り方を考えていく、という必要があるでしょうね。


という事で、そろそろ真面目に考えながら書いていたら疲れてきましたので、このへんで・・・
ではでは。
今後の社会の中で、何が必要になるかはわかりませんが、日本では、都市を維持する負担を、地域が負担し続ける事ができるのかなぁ、という疑問を持ちつつ、今週は3日続けて飲み会・・・多いなぁ・・・