2016.04.17
[ research ] の記事一覧
2016.04.16
やっかいで複雑なスポーツ人文社会科学領域!?
写真は、スポーツ人文社会科学領域の教員と前期課程の院生である(全員ではありません)。立命館大学大学院スポーツ健康科学研究科には、スポーツ人文社会科学と身体運動科学の2領域がある(先週のおさらい)。
実は、この「スポーツ」に関連する考え方や言葉は、「人文社会科学」を基盤として成立している。それは、スポーツは、人間がいることを前提にした文化だからです。スポーツ人文社会科学領域は、人間、すなわち、漢字の「人」を対象とする学問領域です。
人間は、とても「複雑」です。例えば、好きな人から、「ディナー」に誘われたら、すっごく嬉しいですよね。私だったら、俗に言う「有頂天!」になりますね~。けれど、もし、その人が次の瞬間に、「うっそ~。」って言ったら、どうでしょうか。。。私だったら、「ガックリ」して、泣いてしまいます。
写真の中の人達を見てください。
上の写真は、「ブログですよ~。」と、一言話した直後にシャッターを切った写真です。下の写真は、私が自分たちの座っている所を、自撮りした所です。 皆さん、結構、にこやかでしょ?
でも、次の瞬間に、私が、「廊下に幽霊がいるっ!」と、叫んだら、恐怖におののく、かも知れません。つまり、スポーツ人文社会科学領域が扱う「人」は、一瞬で喜んだり、一瞬で悲しんだりする、とってもやっかいで複雑、なんですよね~。
そんなやっかいで複雑な「人」が、スポーツや会社経営や起業したり、同輩・先輩・後輩や同僚・上司・部下になったり、スポーツ集団・企業集団を形成したり、教育や法律や行政を担ったりしているんですね。そのやっかいで複雑な「人」がやっていること、具体的には、スポーツ、教育、行政、会社、「人」そのもの、等々を研究対象としているのが、スポーツ人文社会科学領域です。
やっかいで複雑な「人」がやっていることを対象としているので、課題を解決する方法も、当然、複雑で多様になりますよね。そして、答えも、たった一つ、に決まることは、なかなかありません。
やっかいで複雑だから、一筋縄でいかないからこそ、面白い! この領域の特徴かも知れません。
このような特徴を持つ本研究科のスポーツ人文社会科学領域は、極めて広範な学問領域を扱っています。
スポーツという名を冠した学問領域に関しては、スポーツ教育学、スポーツ心理学、スポーツ情報処理・統計、スポーツコーチング、スポーツ栄養学、スポーツマネジメント、アダプテッド・スポーツ。
基盤的な学問領域に関しては、経営学、産業・組織心理学、精神生理学、健康心理学、発育発達学。
学校教育に関する学問領域に関しては、体育科教育学、栄養教育論、学校保健学。
結構、多様でしょ?
さて、やっかいで複雑な「人」について、極めたい「人」、どうぞ、スポーツ人文社会科学領域に、お出でください~。
因みに、2016年度のこのブログ、火曜日「ken」、水曜日「ippo」、金曜日「nao」、土曜日「智」の4人が、スポーツ人文社会科学領域の教員です。
写真は、スポーツ人文社会科学領域の教員と大学院生(一部です)。
2016.04.10
ハワイ大学マノア校でRegistration
2016.04.09
スポーツ健康科学研究科 ガイダンス
2016.04.03
ハワイ大学でのサバティカルプログラム
2016.03.28
博士学位授与式
教員として、教え子たちが学部、研究科での課程を修了し、その達成感と充実感を持って巣立ってくれるのは何より嬉しいです。これからの彼らの飛躍を心から願っています。
さて、今週のブログは、大学院博士課程学位授与式についてです。大学院開設から6年が経ちました。昨年は博士1期生から博士号取得者が2名出ました。今回は3名の博士学位取得者が誕生しました。左から土谷君、治郎丸君、佐々木君の3名です。博士号を取得するには、博士学位請求論文をまとめ上げなければなりません。スポーツ健康科学研究科では、そのための基礎論文を2編以上学術雑誌に掲載(もしくは掲載確定)されなければ、まとめることができません。投稿論文として基礎論文をまとめながら、研究として一定の領域を切り開いたものとして博士論文をまとめなければなりません。その過程全体を通じて、専門研究者として自立、独立できる力量をつけることになります。
写真の3名は、その自立研究者として認定され、これからまさに研究活動へ邁進していくことになります。いよいよこれからが研究者としてのスタートになります。同時に、自らの切り拓きたいフィールドを思い切り突き進んでいくことになるでしょう。大いに期待しています。
下の写真は、当研究室として初めての博士号を取得した治郎丸君です。総長と並んで写真を撮らせてもらいました。社会人院生として時間をやり繰りしながらまとめました。同時に、会社、家庭など多くのサポートをもらっていたことも本人が十分自覚しています。これから多くの方への感謝に応えるべくさらに研鑽してくれるでしょう。
<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
卒業式の日に、学部1期生がお祝いに駆けつけてくれました。彼が実験、データ整理を手伝ったO塚先生の研究が論文となり、その共著者にもなっています。論文の別刷を誇らしげに持っていました。今後のキャリアにも、生きてくるでしょう。
https://www.ritsumei.ac.jp/shs/news/article.html/?id=205
【忠】
2016.03.22
博士研究発表会で院生が受賞!
先週、2015年度博士研究発表会がありました!これは、立命館大学大学院のキャリア推進の一環で、研究科博士課程後期課程の在学もしくは進学予定者が現在の研究内容を発表し、優秀な発表には「優秀賞」が授与される企画です。
今年はスポ健、理工、生命の3つの研究科博士課程後期課程の在学もしくは進学予定者15名が発表しました。スポ健からは6名が発表しました。スポ健の6名は、コンプレッションウエアに関する研究、低酸素トレーニング関する研究、スポーツ選手の食欲に関する研究、加齢に伴う動脈硬化に対する運動効果に関する研究、認知機能改善のための運動・栄養に関する研究、脂肪蓄積による心血管疾患リスクに対する運動効果に関する研究と様々な研究を行っていて、研究の内容、成果、社会的意義をプロジェクターとポスターの両方で説明をしていました。
専門的な研究を行っていると相手に伝え、理解してもらうのは難しくなります。しかし、最先端の研究を行うことは確かに重要ですが、それを社会還元するためには、「人に伝える」能力も大切です。知らないヒトでも理解できるように説明できることは社会に出ても必要です。それを博士課程の時から訓練しておくことは重要ですが、みんな、なかなか素晴らしい発表でした!
また、この発表会は、審査員が発表や研究内容を採点し、優秀な発表には「優秀賞」が授与されるのですが、Motoの院生である長谷川君がなんと受賞!、おめでとうございます!
Moto
2016.03.21
スポーツメティスンフォーラム
写真の右は、今回の担当世話人として大活躍された熊井先生(奈良県立医大・教授)です。本学部の非常勤講師としてもお越し頂いていました。今回は、通常の参加者の倍以上の500名を超える参加者があり、大盛況でした。プログラム構成、内容ともに素晴らしかったため、専門家以外の一般の方の来場も多くありました。
さて、当方が発表したセクションは、「パフォーマンスアップに役立つ知識」のところで、長距離選手に関わる研究室のデータを報告しました。今回は、長距離選手のパフォーマンス(5000mのベスト記録)ならびにランニングエコノミーとアキレス腱の長さ、あるいはアキレス腱と下腿の筋を含んだ弾性特性との関係について話をしました。
いずれも関係性が認められましたが、筋と腱の形態だけで、パフォーマンス、ランニングエコノミーは決定されません。有酸素性能力、ランニングフォームなど複合した要素の総合的なものがパフォーマンスとして現れます。ですので、パフォーマンス向上にむけては、それぞれが興味のある特性にだけ注目するのではなく、全体像を総合的に俯瞰しながら、それぞれの特性がどのような影響を持つのかを見ていく必要があります。剣道でよくいわれる「遠山の目付(えんざんのめつけ)」のように、近距離であるところを焦点にしつつも全体をみておく、ということです。
大局観をもって物事を見ておくことは大事ですね。
<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
いよいよ、明日はBKCでの卒業式、修了式です。卒業生、修了生の一つの課程を修了した喜びと感激を学部教職員一同でお祝いします。
【忠】
2016.03.19
何を書こうか悩みは大きい
2016.03.12