Hamaです。
今週は、先週からのエネルギー代謝の続きとして
エネルギーを大量に無駄使い(!?)するスポーツの話をしましょう。
そうです、「トライアスロン」です!!
トライアスロンは1978年にハワイオアフ島で参加選手14名で行なわれた水泳(3.9 ㎞)、自転車(180 ㎞)、マラソン(42.195 ㎞)の3種目の複合持久競技(アイアンマンレース)から始まったと言われています。
ただし、それ以前にアメリカ・サンディエゴで行われていたとも言われていますが。。
日本では1981年の鳥取の皆生での初のレースを契機に現在各地で多数のレースが行なわれており、西暦2000年にはトライアスロンはオリンピック競技に加えられるまでに一般化してきています。
オリンピックで採用される距離は、水泳1.5km、自転車40km、ランニング10kmです。
一般に、骨格筋の収縮に必要な直接的エネルギー源であるATP(ア デノシン三リン酸)は有酸素系と無酸素系により産生されますが、トライアスロン等の持久運動時には有酸素系が主要な役割を担うこととなります。
有酸素系が優先的 に働けば、効率的に筋でのエネルギー産生が行われ、乳酸等の疲労物質の蓄積が生じないために運動は長く持続できます。
また、運動中のエネルギー源としては糖 質と脂質が主体です。脂質がよく使われると、糖質が節約できいます。運動中に糖質が足りなくなると低血糖を起こしますし、危険です。
また、糖質が足りなくなると、ケトン体という燃えかすができて、それまた危険です。
競技中に糖質を節約しておけば、上り坂、追い越しや、ラストスパート時に無酸素的(解糖的)エネルギー産生ができて、有利となります。
次週は、トライアスロン選手のエネルギーの使い方をさらに科学的に分析します。
【今週の1 shot!!】
紫陽花が綺麗に咲く時期になりましたね!