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2018.04.27

マイペース

みなさん、こんにちは。嶋村です。


先週のブログからもわかっていただけると思いますが、僕の性格は好き勝手やるマイペースな感じです。

 自分ではそう思っていなかったのですが、周りからそう言われ続けていると自分はそうなんだという意識が確立されてしまいました。

 典型的な文学部出身の人間という感じなんですかね?


スポ健の先生の協調性のあるキッチリしている感じを見ると反省させられることばかりですが、まあこの性格を変える予定は今のところありません。。。


ただこのマイペースの性格があったからこそ言語学の研究者になったのかなとも思います。


さてそんなマイペースな僕でも、スポーツに無縁というわけではありません。実は20代の頃からずっと走っています。

 今のホームコース的な場所は二条城の外周や鴨川や京都御所などです。

 たまに嵐山や哲学の道にも行きますが、観光客だらけで走りにくいですね。


これは二条城の外周です。




別にレースをやるために走っているわけではないのですが、京都マラソンを走ったこともあります。

 毎月200キロくらいを目指して走っています。今月もだいたい200キロ走りました。



走っているときは色々考え事していることが多いです。

 全力でも10キロを44分くらいなのでスポ健で部活に入って真剣にやっている人からすれば遅いと思いますが、まあ僕みたいなおっさんにすればまずまず頑張っているのではないかと思います。


走ることのは良さは、一人でできるスポーツであるってことですかね。


なんかこんなことを書いていると僕はマイペースで一人好きの気取ったヤツって思われるかもしれないですけど、友達とあったりするのも好きです。でも一人で考える時間を定期的に持つっていうのは素敵なことだと思います。


僕は大学生の時に一人で行動することが多かったのですが、そういった経験は今振り返っても良かったと思います。


でも最近はSNSなんかでどこでも友達と繋がれる時代ですから、そういうのに疲れたら一人で走ってあれこれ内省してみるのも良いかもしれません。まあ Facebook や Instagram に走行記録をアップして「いいね」してもらってたらアレですが。。。(笑)


ではでは。また来週。

2018.04.20

はじめまして

どうも、はじめまして。金曜日の担当になってしまった嶋村です。。。


何度か hitomi 先生の記事で登場したことはありますが、このようにブログで何かを発信するというのは一番苦手なジャンルでして、まあスポ健一愛想の悪い僕をブログ担当に選ぶとは、なかなか思い切ったなぁというところであります。


まあしかしなってしまったものは仕方ないので1年間頑張ります。よろしくお願いします。


大学では英語 P を担当しています。この授業は英語そのものを学ぶのではなく、自分で何かテーマを決めて研究し、それを英語で発表したり論文を書いたりする授業です。

英語は所詮ツールの一つですので、英語だけできても仕方ないですから、このように自分で問題設定をし解決策を探るという P の授業は、大学生の皆さんにとても良いのではないかと思います。


写真はこの前の授業で行なったミニプレゼンの様子です。



さて、先週まで金曜担当だった hitomi 先生が僕のことをいろいろ書いてくれたので、それに reply する形で僕の自己紹介とさせていただきます。


・言語学のプロ

まあそうでもないけど、良い研究ができるように頑張っています。


・英語がお上手

ありがとうございます、けどもっと練習しないといけないなぁと日々感じています。


・料理もお上手

はは、そう言ってもらえると作り甲斐もあるので、また食べに来てね 。けどたまに失敗しますよ。


・WindowsよりMac派(Windowsを小馬鹿にしてくる)※私はWindows派

これはその通りであります! Office もあまり好きではありません(これは仕事上しゃ~なしで使ってますけど。。。)


・コメダよりスタバ派(コメダを小馬鹿にしてくる)※私はコメダ派

まあスタバも利用しますが、僕が住んでいる京都には良いカフェがたくさんあるので、気に入っているカフェに行って論文を書いたり読んだりしてます。コメダは行ったことがありません。。。

ちなみにスタバで Windows のパソコンを開いている人に遭遇したら、「おっ?」って思ってしまうのは正直なところです。(笑)


・京都府民であることが誇り(あんた奈良出身やん)

厳密に言うと京都「市」民であります、そして中京区。(笑)

出身も奈良「市」です。どっちも大好きです。

実家は平城宮跡や、奈良公園、東大寺、春日大社などにアクセスの良いところにあります。だから昔から古都が好きなんだと思います。ただ最近は奈良も京都も観光客が多すぎて、ちょっと。。。って感じですね。


・レアキャラ(もっと大学に来い)

善処します。。。

けど暖かくなってきたし鴨川のベンチとかで論文書いたり作業したりしたいですね。(笑)


・クールガイ

ははは、そうですか?


・…に見えるが、意外とフレンドリー

個人的に話すと、私良い人なんですよ。(笑)


・口悪い

正直なだけです、たぶん。。。けど遠回しにイヤミも言いますよ。その時は無駄に京都弁になります(笑)


・…けど、仲間内には優しい(テンプレ!)

だから、私は実は良い人なんです。(笑)


・あだ名はしまむー(まさかのかわいい系)

うちの弟も同じ渾名です。。。たぶん世の中の「しまむら」さんはその渾名になるんだと思います。


・弟はバンドマン

京都でよくライブしてます。最近 Apple Music デビューしました。(笑)


・2016-2017講師コンビ相棒

hitomi 先生も実はなかなかの毒舌でしたからね。(笑)


・私に感謝しろ

してますよ。伝わらなかったですかね~


・私は感謝してます

ありがとうございます。


・同室でよかった

そうですね。楽しかったです。


・2年間楽しかったです

ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします!


最後に、何年か前に奥さんが書いた解説付きの僕の似顔絵を載せておきます(ちょっと見にくいけど)。


若干悪意のある解説ですが、まあだいたいこんな感じの人柄ですね。では来週からよろしくお願いします。

2018.04.13

奇妙な冒険は終わらない



二人の囚人が鉄格子から外を眺めた。 
一人は泥を見た。
一人は星を見た。

『不滅の詩』(フレデリック・ラングブリッジ)
および『ジョジョの奇妙な冒険』(荒木飛呂彦)第1巻より


ついに2017年度担当の最後の週となりました。
何に驚いたって、最後の最後まで「Hitomo」だったことです(笑)
よく考えたら、一番声を掛けられたのは「君の名は。」回の後だった気がします。あえて貫き通した担当事務さんのセンスに脱帽です。

さぁ、来週からはいよいよ次の担当者に交替です!
次の金曜日担当は…
・言語学のプロ
・英語がお上手
・料理もお上手
・WindowsよりMac派(Windowsを小馬鹿にしてくる)※私はWindows派
・コメダよりスタバ派(コメダを小馬鹿にしてくる)※私はコメダ派
・京都府民であることが誇り(あんた奈良出身やん)
・レアキャラ(もっと大学に来い)
・クールガイ
・…に見えるが、意外とフレンドリー
・口悪い
・…けど、仲間内には優しい(テンプレ!)
・あだ名はしまむー(まさかのかわいい系)
・弟はバンドマン
・2016-2017講師コンビ相棒
・私に感謝しろ
・私は感謝してます
・同室でよかった
・2年間楽しかったです
・「お互い80を超えても論文書くような研究者を目指しましょう」←頑張ります!
・ブログにもたくさん出てくれてありがとうございました
・ネタなくなったら呼んでください
・これからもよろしくお願いします!

…ということで、もう誰かお分かりですよね? 1年頑張れー!

(昨年度の写真)



さて、それでは最後に…
拙い内容で大変恐縮でしたが、1年間お付き合いいただきどうもありがとうございました。
私が担当になった事でスポ健の品位を貶めていないかと常に心配でしたが、あたたかく受け入れていただき、関西のノリの良さとスポ健の懐の広さを痛感しました。
ブログのおかげで仲良くなれた人や盛り上がった画面もありました。毎週書くのは大変でしたが、楽しかったです。
少し寂しいですが、新しい場所で、また自分の役目を見つけて頑張ります。

終わりはコレと決めていました。


「もちろんあたしは星を見るわ…
『あいコアの星』の光を見ていたい。」


それでは、一読者に戻って毎週楽しみにしています。
またどこかでお会いしましょう!


立命館大学スポーツ健康科学部のますますのご発展を祈念しております。


Hitomo


2018.04.06

そして時は動き出す

どうも!「講師」から「授業担当講師」に肩書きが変わったHitomiです。
新入生の皆さん、入学おめでとうございます。
先週今生の別れのような記事を書きましたが、なんとブログはまだあと2回残っています!苦笑
そろそろしつこいでしょうが、いっそ飽きてもらったほうがこちらもすっきり終われるので、どうぞ最後までお付き合いください。



少し時間が経ってしまいましたが、新入生オリエンテーションの様子もyoutubeで拝見しました。
皆さん相変わらずで、笑っちゃいました。今年度のスポ健も頼もしい限りですね。
「教員紹介」初見時の個人的見どころです。
・スーツの偉い先生方+なわとびのギャップ(ngn先生のただ物ではない感がすごい…)
・去年よりパワーアップした恋ダンス。あれ、ダンサーズ増えた!?
・nao先生の声量にただただびっくり。年齢おいくつでしたっけ!?
・Joe先生の熱さと後ろ3人の温度差を楽しむ10秒間。Jin先生、せめて顔上げて!(笑)
・安定のスポ健特戦隊。新メンバーホワイト、いきなりセンター(新任助教への洗礼?)
・去年の教育の真似したな!(笑)「ん」かと思ってわくわくしてたら最後美味しいところをかっさらってった敦先生
カット部分も加えたディレクターズカット版を熱望します。


こちらもなんとか新しい環境に慣れてきました。
芸能人プロデュースの入学式にも参加しました。もはや式というよりコンサートでびっくりです。



学生のアイデンティティを高める仕掛けが盛りだくさんで、各校趣向を凝らして独自性を打ち出しているんだなぁと実感しました。

私は別の学科になるのですが、現在の所属学部にもスポーツ・マネジメントコースがあります。
混乱してたまに行く場所を間違えそうになりますが、歓迎会では「スポ健の○○先生は僕の後輩だよ!」「○○先生と以前仕事してたんだ!」とたくさんの先生から声をかけていただきました。
嬉しく思うと同時に、スポ健の先生方の知名度の高さ、そしてスポ健のすごさを改めて思い知りました。
このご縁を大切にして、学内でも研究交流していきたいです。

立命館大学では、今日からいよいよ授業開始ですね。
親入生の皆さん、スポ健では他の大学では受けられない面白い授業がたくさんありますので、ぜひこの機会を有効に使って様々な知識を学んでください。
在校生の皆さんも、心機一転、ここからさらなる飛躍を期待しています。
実は私も今から初授業です。新しい顔ぶれにドキドキしていますが、一緒に頑張りましょう。

スポ健には毎週木曜午前に顔を出します。たぶん古巣の辺りをしれっと歩いていると思うので、授業の話、研究の話、雑談…用事があってもなくても、見かけたら気軽にお声かけください。喜びます。

皆様、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

Hitomi

2018.03.30

スタンド・バイ・ミー



Hitomiです。
家も研究室も、引越し準備が整いました。
当初は3月中旬に研究室を空ける予定だったので研究室用のダンボールどうしよう…と悩んでいたのですが、延期もあってなんとか無事に先週配送できました。
「置く場所なかったら、うちの研究室に置いてもいいよ!」と言ってくださった、敦先生、nao先生、本当にどうもありがとうございました!『いざとなったら置く場所がある…』というだけでかなり心が楽になりました。

引越し準備中にぽろっと出てきた着任直後のプロフェッショナル宣言…、みなさん2016年度のもの、覚えていますか?(ちなみに私の証人欄にはウッチー先生のサインが…!ウッチー先生、覚えてます?笑)

着任時、私の密かなテーマは“立”でした。正確に言うと“独り立ち”です。
特任助教の経験があるとはいえ、やはり母校では元指導教官や旧知の先生方に頼りっぱなしで、院生の延長のような気持ちがどうしても抜けませんでした。
それじゃダメだと思ってくださったのか、元指導教官の勧め(尻叩き?)もあって就職活動に本腰を入れたのが約2年半前。

拾ってくださったのが“立”命館。ということで、テーマは“立”です。
英語で言うと“stand”…はっ! (これはほんとに偶然)

そんなわけで、頑張ろうと意気込んだ最初の半年は立って転んで、立って転んで…の連続でした。今考えたら、いきなり立ち上がれるわけないのに無理しすぎです。すっかり心が折れてしまって「大学に行きたくないな…」と思う日もありました。

そんな心境に変化が現れたのは、後期の終わり~1年が過ぎた頃でした。他の先生方と打ち解けて、人間関係がうまくいっていると自覚しはじめた頃です。
「困ったら、この人たちに話を聞いてもらえばいいんだ」
そう思えるようになった頃、あれだけいっぱいいっぱいの状態でやっていた授業も不思議と楽しんでできるようになっていました。「つまらなそうにしているんじゃないか」と恐れて目を逸らしていた学生の表情も、面と向かって見られるようになりました。ちゃんと真っすぐ、真剣に聞いてくれていました。

今、振り返って、改めて「人というのは、支えがあって初めて一人で立ち上がれるんだな」ということを実感します。子どもが初めて補助輪なしで自転車に乗ろうとする時のように、「倒れても大丈夫。助けてくれる人がそばにいる」と思うことがいかに勇気と行動につながるか思い出しました。

ここに来た当初は、「独り立ち」という言葉に対して荒野で仁王立ちするようなイメージを持っていましたが、実際は全然違っていたようです。おそらく本当の「独り立ち」というのは、倒れても大丈夫と思える居場所を自力で見つけること、そして、そこに受け入れてもらうことなんじゃないかなと思います。

それが分かっただけでも、この2年間の経験は私の大きな財産になりました。
“プロフェッショナル”にはまだほど遠いですが、今度は支える側の人間になることを目指して、大きな一歩が踏み出せたはずです。

短い間でしたが、本当にありがとうございました。
自分の専門の枠だけにこだわっていたら、たぶん見つけられなかった職場です。偶然の重なりで…いや、実は何かの運命に引き寄せられたのかも?…とも思いますが、いずれにせよ、スポ健に来ることが出来て本当に良かったです。


…という話を送別会の折に挨拶でしようかなと思っていたのですが、「1,2分で」と言われて確実にオーバーするので止めました。良い判断だったと思います(笑)
文字にしてみたら思ったより恥ずかしかったので今すぐ消したいところですが、せっかくなので宣言通りブログに書き残して出ていきたいと思います。

これで今年度最後の金曜日の記事ですね。
来年度も良き年度となりますよう、祈っています。

Hitomi

No I won't be afraid, no I won't be afraid
Just as long as you stand,
stand by me.

2018.03.23

おめでとう&いつもありがとう

Hitomiです。
昨日のshino先生の記事にもありましたが、3月22日、本年度の卒業式・修了式が開催されました。
卒業生の皆さん、おめでとうございます!



昨日はキャンパス内のどこに行っても、晴れやかな表情で写真を撮る学生たちであふれていました。



「ここからがスタート」と何回も言われると思いますが、今だけは自ら選んだ学問に真摯に向き合った数年間の自分自身を褒めてあげてください。ここまで立派に育ててくださった保護者の方々への感謝も、この機に伝えてみてはいかがでしょうか。

気分よく歩いていたら、会場でD野さん&廊下でO塚先生を発見しました。
D野さんは今年度から学振へ出向に(詳細)、O塚先生は後期からサバティカルで海外に行かれていたのでお会いするのは久々です。完全に異動する前にお話しできてよかったです。
両者ともに、二言目には「ブログ見てます!」でした。私の動向だけは一方的に伝わっていたようで恐縮です(笑)D野さん、アメリカでも頑張ってください!そしてO塚先生、お帰りなさい!

今日はさらにもう一つ。
以前からずっと「やりたい!」と言っていた、事務室の皆様とのランチ会がようやく実現しました。「感謝を伝えるために…」なんて言ってお誘いしたくせに、ずっと私の雑談ばかりですみません。でもすごく楽しかったです!

「最後に写真を…」「誰が撮るー?」というところで、たまたま事務室に来ていたJoe先生が登場!前回のあいコア会の時もそうでしたが、私のカメラあるところにJoe先生あり…(笑)
#気を使って囲んでもらったのに、周りが華やかすぎて見事に埋もれている!/(^o^)\
#でもいい写真



#自分用に美肌加工したら背景真っ白になってしまったことをお許しください
#でもいい写真

事務室の皆さん、いつもご迷惑かけてばかりでしたが、本当にありがとうございました。
優秀な方々に囲まれて、大変勉強になりました。
今後ともよろしくお願いします。

Hitomi

2018.03.16

仁義なきスポ健ファミリー

Hitomiです。
今年度最後のあいコア会に参加させていただきました。
今夜は教職員の歓送迎会も兼ねています。
のんきに楽しんでいたら全員分の写真を撮り忘れましたので、ほんの一部だけですが楽しそうな様子をご紹介します。


Joe先生→みち先生への贈る言葉。JJコンビももちろんですが、私はこのコンビも大好きです。


Sana先生→Kuri原先生へ。所属は変わってもスポ健にはいてくださるそうなので安心です。『今週のKuri原家』、連載してほしい(笑)


↑ Joe先生!あなたの出番はもう終わってます!(笑)  
Nao先生→司先生へ。品が良くて謙虚で知性があって、でも実はおちゃめで、「できた大人」というのはこういった方なんだなぁといつも思っています。
高知いいとこですよね!皆さん、絶対行かないと損ですよ!

この他にも、退官されるMasao先生や、異動・契約終了される事務の方々、来年度から新しく来られる研究員の方など、たくさんの挨拶が続き、和やかで盛況な会となりました。


かくいう私も、実は3月31日付で退職が決まっているのでご挨拶の機会をいただきました。
帰る時に「そういえば挨拶で次の移動先言ってなかったね」と言われて「あっ」ってなりましたので、どうかマグロで察してください。

ちなみにプレゼンターのpurple本先生は、私の指名です(交友関係が不明という理由で私だけ指名制度でした。ちゃんと友達います!笑)。
なんてったって毎週欠かさずジョジョネタに感想くれますから…ブログが繋いだ奇妙な友情です。

記念品はイギー!さすが(笑)

実は最初の頃、ご経歴と佇まいから勝手に「お金持ちのエリートかな?」と思ってたのですが、じっくりアメリカ話を聞いてみたらぶっとんだ行動力とすさまじい環境適応力のあるエピソードが次々と出てきて、すっかりイメージが変わりました。話の上手さも相まって大笑いしつつも、そういう思い切った面は自分には無いところなのでとても尊敬しています。
もったいないほどのあたたかいお言葉をありがとうございました。なかなか直接言えないのでこの場を借りて御礼申し上げます。



送別会も終わって、スポ健での生活とももうすぐさよならです。
このブログもあと数回か…ちゃんと思いの丈を書いとかないとな…と思っていたのですが、先ほど連絡が来て交替は4月中旬になることが判明しました。なんとまだ1カ月もあった。「スポ健ファミリーは足抜けできません」の意味がよ~く分かりました。

私の次の金曜日担当は…えっ、あの人!?うそ、すごい楽しみ。

というわけでまたじっくり、異動までの心境を書かせていただきます。

最後に、あいコア会の準備をしてくださったwest谷さん、Moto先生、良い思い出をどうもありがとうございました。

Hitomi

2018.03.09

カイ二乗検定について卒論生にたまに聞かれたので忘備録

お疲れ様です。Hitomiです。
今日はあんまり書くことがないのと、最近ただの日記ばっかりだったので、今年度学生によく聞かれた質問とその答えをまとめて書いておきたいと思います。
先生方や一般の方々にはあまり面白くない記事かもしれませんが、もしかしたら間違っていたりするかもしれませんので、気づいた点があればぜひご指摘ください。
あまりにつまらない、読む気も起こらないと思う方用にジョ〇ョネタを数個入れておきましたので何個あるか自由にお探しください。最後が近づいてきたので大放出です。

質問はこちら。
Q:「カイ二乗検定で有意になった時って、どことどこに差があるんですか?」
→なるほど、t検定を習った後で、カイ二乗検定を習うと混乱するのもしれませんね。カイ二乗検定は期待値と実測値の差の検定です。例をみてみましょう。

  介入有り 介入無し 計
良   ●    ●   60
悪   ●    ●   40
計    50    50

上の表で、仮に介入の有り・無しで体調の良し悪しに差がなかったら、●の値はどうなると思いますか?●に入る値を入れてみてください。

  介入有り 介入無し 計
良   30    30  60
悪   20    20  40
計   50    50

もちろんこうなりますよね。誰だってそーする、おれもそーする。
計が50:50なので、介入有りでも介入無しでも同数になるはずです。
こんな風に「もし差が無かったら、こうなるだろう」という値が期待値です。
実際にデータを取って集計したところ、以下のような結果だったとします。

  介入有り 介入無し  計
良   40    20  60
悪   10    30  40
計   50    50

カイ二乗値は、次の方法で算出します。
・期待値と実測値のズレを2乗したものを期待値の値で割る
・上の値をすべてのセルで算出する
・この値を足す
な…何を言っているのかわからねー…と思うが、私でも分かるのでゆっくり理解してください。

つまり、有意だったとしたら、「期待値との間にズレがある。ということはどこかのセルで度数に偏りがある」という解釈になります。カイ二乗値が有意だったとしても、特定のセルの間の差を示しているわけではありませんので気を付けてくださいね。

ちなみにさっきのデータでSPSSでカイ二乗検定をしてみるとこんな結果が出力されました。

カイ二乗値=16.67,p<.001で有意ですね。
今回は度数が十分なので問題ないですが、度数の小さいデータの場合、イェーツの連続性補正をするべきと言われていますので、その場合は1行下の「連続修正」の部分を見てください。

ちなみに、どのセルで期待値と実測値の間に偏りがあったのかを検討するのは「残差分析」が適しています。SPSSの場合、クロス集計表のボックスのところで「セル」のボタンを押して「調整済み標準化」にチェックを入れれば、ちゃんと残差分析の結果も出してくれるので確認してみてください。


…と、まぁ、説明してきましたが、学生がこんなきれいなデータを持って相談に来ることはほぼありません。持って来るのは以下のようなデータです。やれやれだぜ。(適当に作ったサンプルデータです)

    介入有り 介入無し 
体調良   10    2  
体調中    6     0   
体調悪    4     6  

データ少ない…、しかもゼロがある…。
「先生、これカイ二乗検定でいいんでしょうか…?」
双方不安を感じつつ、とりあえずSPSSで分析すると以下のような結果になります。 


「やった、結果出たッ!分析完!」と言いたいところですが、この場合、下に出ている『4 セル (66.7%) は期待度数が 5 未満です。』は重要な警告です。
このように期待値が5未満のセルが全体の20%を上回る場合、カイ二乗検定は間違った結果を出してしまう可能性が非常に高いです。そんな時はカイ二乗検定ではなくFisherの正確性確率検定をすることが推奨されています。(Cochranのルール)

2×2の表だったらSPSSの「Fisherの直接法」の部分を見れば大丈夫なんですが、例に出した2×3の表のように、セルが多い場合、SPSSではFisherの正確性確率検定はしてくれません。(正確に言うとアドインを追加しないとできないらしいです)

ダメだ、詰んだ…現実は非情である…と、絶望感に浸りたくなりますが、今回はRでできるという情報を見つけました。というわけでRでやってみたいと思います。

Rというのは無料の統計用フリーソフトです。
使い方は長くなってしまうので書きませんが、色んな本が出ていますし、各地で研修会がさかんに行われていますので、ぜひ探して参加してみてください。文系出身、プログラミング経験皆無の私でも1年くらいでなんとなく使えるようになったので大丈夫です。たぶん。Fight!

ということで詳細は省きますが、今、クロス集計表に「dat」という名前を付けた状態だと思ってください。
> dat
   b
a    1  2
  1 10  2
  2  6  0
  3  4  6

以下のように入力して実行すれば、これだけでOKです。
> fisher.test(dat)

ただ、Fisherの正確性確率検定は計算が大変なので時々エラーが出るそうです。エラーが出た場合は以下のようにメモリの容量が大きくなるように指定してもう一度リトライしてみてください。
> fisher.test(dat, alternative = "two.sided", workspace=10000000)
ちなみにalternative = "two.sided"というのは、両側検定をしてね、という意味です。

走らせてみました。出ました!さすがR!SPSSに出来ないことをやってのけるッ!

==============
> fisher.test(dat)
Fisher's Exact Test for Count Data

data:  dat
p-value = 0.02295
alternative hypothesis: two.sided
=======

p値は、p = 0.02295ですね。5%水準で有意です。

ちなみにchisq.test(dat)でカイ二乗検定も出来るらしいのでRでもやってみました。

=======
> chisq.test(dat)

Pearson's Chi-squared test

data:  dat
X-squared = 8.0733, df = 2, p-value = 0.01766

Warning message:
In chisq.test(dat) :  カイ自乗近似は不正確かもしれません
=======

ちゃんとSPSSと一緒の結果になっていますが、警告が出ています。やっぱり今回のデータはカイ二乗検定には向いていませんね。

一見、ほとんど変わらないようにも見えますが、間違った検定をしてしまうと研究の信頼性も下がってしまいますので注意してください。「結果」だけを求めていると、人は近道をしたがるものだ・・・・・・近道をした時、真実を見失うかもしれない。やる気もしだいに失せていく。大切なのは『真実に向かおうとする意志』だと思っている。

ということで、以上カイ二乗検定をする時の注意点でした。ドゥーユーアンダスタン?

まぁ、私もまだまだ勉強中です…。
もうちょっとRを使いこなせるようになりたいなぁ。
ちなみにネタは8個でした!それではまた来週!

Hitomi

2018.03.02

日本語ムズカシイネー

Hitomiです。
英国には「3月はライオンのようにやってきて子羊のように去っていく(March comes in like a lion, and goes out like a lamb.)」ということわざがあるそうです。(ちなみに漫画「3月のライオン」の由来なんだとか)
『いやいや、年度末だし、どちらかというと3月末のほうが慌ただしいのでは…』と思ったのですが、よくよく調べるみると、これは3月の天気を動物に例えた言葉でした。
ライオンのように荒れた天候の日が続いた後、子羊のような穏やかな天気に変わっていくことを表しているそうです。
そういう意味では、先日まさに「ライオン」のような天気でしたね。風がびゅうびゅう吹いて、まさに春の嵐といった様子でした。暖かくなってきたとはいえ、まだ油断ならない時期ですので、皆さんも体にはお気を付けください。

そんな春の嵐の直前、週の頭に高知県に行ってきました。夏にも行きましたが、今回は読書会ではなく研究の打ち合わせです。いつもなら土讃線「南風」に乗って若干電車に酔いつつ瀬戸内海の眺めを堪能するのですが、今回は日帰りなので飛行機で一直線です。
高知竜馬空港を利用したのは初めてでした。さっそく坂本竜馬発見。


市内までバスで30分とアクセス抜群です。今度はアンパンマンを発見。高知県、キャラ?が豊富です。


「今日は日帰りです」と言ったら、先輩方がお昼ご飯にひろめ市場に連れて行ってくれました。

何度食べても、高知のカツオは美味しいです。ただしアルコールはもちろんお預けです(涙)

相変わらず食事のことばっかりで恐縮ですが、その後ちゃんと打ち合わせもして、トンボ帰りでカツオ…もとい、高知を後にしました。

というのも、翌日はFD研修会だったからです。火曜の司先生の記事でも触れられていましたね。
色々なお話や議論があって大変興味深かったのですが、個人的に特に「へぇ!」と思ったのが【敦】先生が紹介していた「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」(新井紀子著)という本でした。

この本の著者は「東ロボくん」プロジェクトを牽引する著名な数学者の先生です。
本では、プロジェクトから明らかになったAIの限界について述べられており、すべての仕事をAIに奪われてしまうかもしれないという危機よりも、AIに出来ない仕事をAIの代わりに出来る人間が果たしてどれだけいるのか、ということが問題であると指摘されています。この「AIに出来ない仕事」こそ、本来人間が得意とする「意味を読み取る」ことなのですが、若年者のデータから子どもの読解力が低下していることが明らかになっており、教育の在り方を今一度見直す必要がある…といった警鐘を鳴らす内容になっています。

早速Kindleでダウンロードして、読んでみました。
ものすごく分かりやすい文章です。一気に読んでしまったため、今、寝不足です。
以前から気になりつつも難しそうな話だなぁ…と避けていたAIや機械学習、ディープラーニングの話なども一緒に理解することが出来たので本当に読んでよかったです(…というか、今書きながら『私の数学の苦手意識も読解力のせいでは…?』と不安になってきました)。

本の中で驚いたのは、この読解力を身に着ける方法が実はまだ分かっていないらしいということです。「最近の子は本を読まないからね~」なんて言ってしまったりしますが、読書量とは相関がなかったという結果に驚きでした。ただし、読書と全く関係がないわけではなく、1冊を熟読することのほうが重要かもしれない、というような可能性が述べられています。

たしかに、最近は「分かりやすい」至上主義だなと思います。授業でも「分かりにくい」=「教え方が悪い」と内容の難易度関係なく評価されてしまっているような気がすることがたまにあります。もちろん、分かりやすいものが悪いなんてことは絶対にありませんが、定期的に複雑だけど論理的な文章にもチャレンジして頭を使っていかないと、あっという間にAIに代替される人間になってしまうのかもなぁ…と危機感を持ちました。

自分のゼミ生を持ったばかりの新米大学教員としては、やはり自分が育てた学生が社会で活躍してくれることが第1の目標です。
分析の方法や卒論の書き方といったテクニカルなことだけじゃなく、もっと真に教えるべきこと、伝えたいことを明確にしていかないといけないと改めて感じた1日でした。

Hitomi

2018.02.23

男女の友情、ありかなしか?

以前、リーダーシップ論の質問コメントにこんなものがありました。

「先生は、男女の友情は成立すると思いますか?」

…リーダーシップ関係ねぇ!と思わず突っ込みましたが、大学生らしい率直な質問でこれはこれで心理学への興味のきっかけとしてはアリなのかなと微笑ましく思いました。なのでまさかのブログでお答えします。

(以下、参考文献は越智啓太先生の「恋愛の科学」 (2015年実務教育出版)です。)

友情と愛情の違いは社会心理学で研究されています。
「友達としての好意」と「愛情としての好意」を測定する尺度(love-liking尺度)がありますので、この2つを測定して相関係数を出せば、どのくらい友情と愛情を混同しやすいかを数値で表せるというわけです。

1970年にはすでにこのような研究が海外で行われており、男性はr(相関係数)=.60、女性はr=.39という結果が出ています(Rubin, 1970)。
一方、日本の研究結果(越智, 2015)によると、男性r=.622、女性r=.617だったそうです。つまり男女ともにr=.62ですね。
男女差がなくなっているのは不思議ですが、相関係数が.60を超えると言うのは結構高い値なので、やはり友情と愛情は性別にかかわらずそこそこ混同されやすいものなのかもしれません。

なんだか週刊誌的な話題のようにも見えますが、職場の問題の上位には必ず人間関係が入るので実はけっこう重要な話です。
たしかに、圧倒的に同性の少ない職場で働く身として、男性(とくに既婚の方)との関係は気を使わないといけないのかなぁと思います。
あんまり親しくなりすぎると変な噂が流れたり、奥様やパートナーの方に要らぬ心配をかけたりしそうだし、かといって同僚としては仲良くなりたい気持ちもあるし…
井戸端会議でゲスだなんだと茶化して笑いながらも、職場での男女の付き合い方ってもっと深刻に取り組むべき問題なのだろうなぁ…

……と、そんな真面目に考える私の葛藤を一蹴するような同僚・S村先生の一言。

「ところでHitomi先生、我が家で焼肉パーティしませんか?僕、料理作りますんで、その間うちのDVDで嵐のコンサート観ててもらっても大丈夫ですよ!奥さんも娘も大歓迎です!」

すごい。ゲスからは程遠い、クリーン&オープンな友情を感じる……!!
確実に無相関。Likingの天井効果。

学生よ、さっきの問いに答えよう。どうやら私の場合は成立するようです。

『既婚の同僚男性のお宅にお邪魔して、ご家族と一緒に手料理を食べてジャニーズのDVD観て帰ってくる独身女性ってどうなんだろう…?』と首をかしげつつ、お言葉に甘えて行ってきました、S村家。



相変わらずお子さんは可愛いし、奥様は美人で面白いし、料理はおいしいし、なんかもう色々とどうでもよくなってかなりエンジョイさせていただきました。ちなみにポテトサラダはS村先生の手作りです。ふわっふわでとろけるような食感でした。



お昼から琥珀色の液体、失礼しまーす。

「男女を超えた友情」という言葉には正直うさん臭さを感じてしまいますが、性別や立場を認識したうえで互いに尊重し合えば、どんな相手とだって友情は成立するんだろうなぁ…なんて思いつつ夕日の揺れる琵琶湖線を後にした某日でした。

S村先生だけじゃなく、スポ健の先生方は本当に仲良くしてくださって助かります。良い職場に恵まれたことに心から感謝です。

Hitomi