[ Sat ] の記事一覧

2018.04.14

賑わいが戻って

 入学式を終え、新入生を迎えた学内は1回生から4回生まで揃い、各キャンパスでは新年度の授業が始まり、いつもの活気にあふれた学園風景に戻りました。この時期は特に早朝の通学の電車やバスも混み、また学内ではお昼の生協食堂は建物の外にまで長い列ができたりしますが、2,3週間もすると知恵?が働き自然としかるべき形に落ち着いてくるのを新年度の学園風物詩として感じています。

 この1年間つたないブログをお読みいただき有り難うございました。今回をもちまして交代となります。また、私事ながら長い教員生活も最後の年となりました。これまで大学で教育・研究に携わることができましたことは同僚の皆様、学生、多くの卒業生の支えがあってのことと感謝申し上げます。体育学、スポーツ科学の専門分野に身を置いた者として、また実践者として確信していますことは、運動が人間存在の根幹で有りすべてであるということです。Mens sana in corpora sano運動無くして心身の健康はあり得ないと、偏狭な考えと思われるかもしれませんが、時には挑みながら続けていこうと考えています。(老ブロガー・ハル)



いつものようにゼミ生から新入生への激励のメッセージを記します。

・これまでと違い自由時間があるのでやりたいことに集中してください。

・スポ健で楽しい想い出を作って欲しい。そのためにも行動すること。やり直しも可能です。

・4年間は長いようで、短い。1日1日を大切に。もちろん講義にもしっかり出ること。

・いろいろなところでロールモデルになってください。


そして教職志望者の方へ卒業生から。

 この春に博士課程前期課程を修了し、修士号と共に中学校・高等学校教諭の専修免許(保健体育)を取得しました。この4月からは母校で一教員として教壇に立っています。在学中も定時制の高校や専門学校で授業をしてきましたが、母校で教鞭をとることができる喜びは大きく、非常に充実しています。この充実感を得られるのは教員になることができたからだと思います。教員免許の取得は、沢山の授業を受けることが必須ですが、乗り越えた先には楽しさが待っています。是非頑張ってください。


2018.04.07

ようこそ立命館大学へ

 新入生の皆さんご入学おめでとうございます。心からお祝い申し上げます。希望の大学・学部で、新たな環境のもとで、今後の人生を決定することになるかもしれない学問、友人、師など多くの人との出会いが待ち受けていると思いますし、きっと豊かな学生生活を築くことができると思います。

 これまで慣れ親しんできた環境とは異なり、自炊をはじめ生活が一変し、また大学でもこれまでとは比較にならないほどの自由が与えられ、戸惑うことが多いかと思います。自由という言葉には、大人になったというある種の開放感といった魅力を感じます。高校時代までの様々な制約・規則のもとでは自由に行動したいといった、自由を求める気持ちが時には反抗的な態度として衝突の原因になったりしたかもしれませんが、自由を実現するには結果の自己責任が伴いますし、その覚悟と共に、知識や能力、判断力、実行力などが必要となります。また、自己の自由だけでなく、当然他者の自由も尊重しなければいけません。そのためにも社会の一員(大学構成員)として自覚と規律が求められます。

 これからの4年間、健康に留意し、試行錯誤があるかもしれませんが、目標を持って自己管理能力を身につけ、勉強にクラブ活動にと思う存分自由を謳歌し、有意義な学生生活を送ってくれることを期待しています。(老ブロガー・ハル)


<ではいつものようにゼミ生(院生)からの歓迎メッセージです>

 新入生の皆さん!スポーツ健康科学部ご入学おめでとうございます。私もこの度大学院に入学しました。学部入学当初から考えていたスポーツ心理学を学びたいと思い、3回生からこのゼミを選択しました。卒業論文では、スポーツ選手の幼少期の記憶といった原体験と競技活動レベルとの関連性をテーマに研究を進めました。大学院でも原体験について更に掘り下げた研究を行うこと、また部活ではラクロスをやっていたので、以前から興味のあったメンタルトレーニングなど様々な視点で研究していきたいと考えています。一緒に頑張っていきましょう。



2018.03.31

つかの間の静けさの中で

 旅立ちを祝うかのような晴れやかな卒業式を終え、キャンパスは一時の静けさに包まれているかのようです。春休みに入ったせいか時折見かける高校生風の親子連れに、次年度の受験生かなと思いやったりしています。

 季節的にも卒業と新しい出会いを象徴する桜、卒業式には間に合いませんでしたが、ここ数日の初夏を思わせるような暖かさに、一気に開花した相が有り、入学式までは咲き誇って欲しいと願っています。BKCで最も見事な桜並木であるクインススタジアムの周回道路から、桜花越しに新シーズンの活躍を期して練習に励んでいる陸上競技部員の様子は、一見華やかな風景画を見ているようで、足を止めて写真を撮りました。



“努力なくして成功なし“と言われますが、来る日も来る日も、一見同じように思える練習(仕事)を毎日倦むことなく続けて行く努力の大切さを教えてくれるスポーツ!またスポーツは感動の機会も与えてくれます。華々しい勝利や栄光は、選手だけでなく観る者にも感動と一体感を与えてくれますが、それらだけが感動を与えてくれるものではなく、勝っても、負けても来る日も来る日も同じように真剣に取り組んでいく姿、人知れず努力を積み重ねている姿にも感動をおぼえます。歳のせいか?何気なく取り組んできた身近なスポーツから学んだ多くの事柄の影響力の大きさをふと思いやったりしています。

 もうすぐ、喜びと誇りと希望にあふれた新入生を迎えることになります。有意義な学園生活を期待したいと思います。(老ブロガー・ハル)

2018.03.24

卒業おめでとう

 弥生三月は、琵琶湖を渡ってくるこれまでの厳しい寒風から穏やかな陽光に包まれ、学生の多くが4年間の学窓から新しい社会に、これまでとは大きく異なる環境に旅立っていく別れの季節でもあります。送り出す教職員や後輩にとっては、これまでゼミや課外活動で共に慣れ親しんできた教え子、先輩達と別れる寂しさをかみしめる時でもあります。

卒業おめでとう。卒業生にとっても、4年間勉強にあるいはクラブ活動でお互い切磋琢磨した友人達とも分かれがたい思いがあることと思います。時に群れあい(睦みあい)、競い合い、助けあった仲間達、今後二度と会う機会がないかもしれないけど、BKCで過ごした日々はきっと鮮やかに蘇ることがあると思います。

 方丈記や平家物語で語られているように変化していくこと、遷ろうこと、出会いと別れは普遍の真理であり、“人の世に不変なものは変化のみ“といったことを聞いたことがあります。とどまることなく、尻込みせず、移り変わる新たな環境に積極的に”一歩を踏み出す勇気“をもってもらいたいと思います。皆さんは、これからの人生において”立命館大学スポーツ健康科学部卒業“を一生背負って行くことになります。どのような職場・環境においてもIntegrity(高志)、Challenge(挑戦)、Original(独創)、Research(研究)、Effort(全力)をしっかりと胸に刻み、辛抱強く自らの可能性を広げていってください。活躍を祈っています。(老ブロガー・ハル)


2018.03.17

明日のアスリートを目指して

 初夏を思わせる暖かな日が続いています。キャンパスでは、在学生の先輩が4月に入って来る新入生や父兄をキャンパスツアーに誘い、彼らの説明に頷きながら、新しい生活の始まりに胸をときめかせているのか、上気した顔でいろいろ質問したりしている初々しい新入生の一団に会ったりしていました。目が会ったりした時には入学おめでとうと声をかけ、学部は何処かなと尋ねたりしていました。

 さて、本題の方ですが、先日縁?有ってリトル・パンサーズ(小学1年生から中学生まで100人あまりのタッグフットボールチーム)のメンタルトレーニングの機会を頂きました(チームの由来等については129日の忠氏のブログをご覧ください)。



中学生以上については経験があったのですが、小学1年生からのグループには、わかるかな?と不安でした。しかし、杞憂に過ぎなかったとも思えるほど、1時間もの間熱心に聞いてもらえましたし、子供たちはしっかりメモをとっていました(大学生とは違う!)。

タッグフットボールは面白い?どこが楽しいのかな?あなたの夢は?どんな選手になりたいのかな?からはじまり、上級生には“聞いて考え、実行する“ことの大切さを説明し、ワークとして「今日の練習で1番よかったこと、うまくできたこと、ほめられたことを思い出してください」それはどんな時でしたか?どうしてうまくいったと思いますか?その時の気持ちはどんなでしたか?1週間前はどうでしたか(毎週土曜日が練習日)。ほめられましたか?次もうまくやれる自信はありますか?そのためには何に気をつけたら良いと思いますか?等々、まずメントレの導入として、自己分析と振り返りをやってみました。何よりもタッグフットボールが大好き!楽しい!と思ってもらえることが子供たちのスポーツの出発点ですが、ボランティアの指導者の方々の指導理念として、あえて勝敗(結果)にこだわることでなく、日々の練習(過程)の充実の中で、それぞれのペースで成長し、アスリートにつながるんだといったことが共有されているように思えました。このクラブ出身者で大学でも活躍している選手がいるとのこと。一人でも多くの出身者が本学につながってくれることを願っています。(老ブロガー・ハル)

2018.03.10

だれもが、いつでも、どこでもスポーツを

 標題は奈良県のスポーツ振興の為のキャッチフレーズの一つですが、活き活きと安心して健やかに暮らせる健康長寿奈良県をめざし、スポーツによって生活をより充実したものとすることをねらったものです。その施策の一つに、“子どもを健やかに育むスポーツの推進“があげられています。

先日、その展開事業の一つとして、暖かな初春の陽を浴びて県内39の市町村対抗子ども駅伝大会(参加資格;県内在住5~6年生男女児童)が橿原運動公園で開催されました(写真)。大会の運営には、橿原高校をはじめとする地元の多数の高校生がボランティアとして参加してくれ、大いに盛り上げてくれました。選手達が男女チーム一丸となって襷をつないでいく姿は真剣そのもので感動を覚えるものでしたし、その日の活躍は小学時代の想い出となる大会になったのではないかと思います。



  学校の垣根を越えた各市町村の代表ではありますが、北部の都市部では個々にチーム編成が可能なものの、南部の過疎地域では複数の村でチーム編成を行うなどの苦労もあったようですが、チーム成績にそのようなハンディーが必ずしも影響してないように思えました。多くの子供たちは学校ではなく、日頃、総合型地域スポーツクラブに参加しており、そのクラブの数や充実度がそのまま各市町村の成績に表れたような感じでした。異年齢の子ども達に広い運動経験の機会を提供し、選手の育成を目指していく総合型地域スポーツクラブの存在が益々重要になってくると思います(地域の部活とも言われています)。特に施設面よりも指導者の存在が重要であり、それを支える財政的な基盤創りをいかに進めるかが重要な課題となると思われますが、何よりもどのような哲学をもって指導に携わるか(理念)が最も大切と思われます。賛否両論があるかと思いますが、早期に能力発掘=タレント発掘?の一環として、子どものスポーツ英才教育として位置づけるのか、遊びの延長としてスポーツの楽しさや他者との交わりの中で育まれる社会文化的価値の享受として位置づけるのかによりその性格は異なってくると思います。保護者や子ども達の多様なニーズに応えられるだけの資質のある指導者の存在が重要となると思いますが、その育成は、筆者の地元奈良県でのスポーツ振興審議会でも重要な検討課題の一つになっています。(老ブロガー・ハル)

2018.03.03

弥生三月

 ここ数日穏やかな早春の陽光に誘われ、昼食後キャンパス内を散策しながら、枯れた芝生の間から名も知らない緑の野草の芽吹きに春の気配を感じています。3月に入る頃には高校生の卒業式がほぼ終わるせいか、いつもの通勤電車で会う高校生の数も少なくなり、代わりに真新しい黒い鞄を持ったリクルートスーツ姿の大学生が、会社説明会に出席のためか、スマホの操作をしている光景を見かけるようになりました。

 先日閉会したピョンチャン・冬季オリンピックで魅せた選手の活躍の余韻がまだ続いていますが、我々の世代では冬季オリンピックというと47年前に開催された札幌オリンピックでの、“日の丸飛行隊”と呼ばれた笠谷、金野、青地の3選手が70メートル級ジャンプで金、銀、銅のメダルを独占し、3本の日の丸が掲揚された場面が今なお鮮明に思い出されます。また、この大会は、アマチュアリズムの権化ともいわれた当時のIOC会長(アベリー・ブランデージ)と、FIS(国際スキー連盟)をはじめとする競技力向上のために商業化を推進するグループとの対立が明らかになった点でも、体育史的には今日の商業化への分岐点になった大会とも言えるのではないか思います。多くの世界大会への出場、競技力の向上には多額の費用を必要とすることは明白であり、スポーツの発展は一人スポーツ界の発展・興隆だけでなく、社会経済的な発展、社会環境の豊かさにもつながることは、スポーツ関連産業数兆円と言われていることからも明らかです。原理主義的な狭いアマチュアリズムでは、スポーツはごく一部の特権的な階層(ステート・アマも含め)のみで行われ、今日のような発展は望めなかったのではないかと思います。

 まだ、少なくなったとはいえ遠くの山々は雪を頂いており、時折冷たい風が通り抜ける中、学内では、多くのクラブが来シーズンの活躍に向けて本格的な練習が始まっています(写真)。毎年繰り返される光景とはいえ、人は入れ替わり、また、昨日と違う自分の取り組みを実感しつつ日々の練習に励む姿には、一つの区切りと新たな挑戦に向けた元気がもらえます。(老ブロガー・ハル)


2018.02.24

選手であること

 19日突然lineでスタンプに添えて「先生感動しました。国同士もあのようであって欲しい」と韓国にいる教え子(M,Dを取得した留学生)からメッセージが届きました。スピードスケート500m終了後の小平選手が、三連覇の期待に応えられず涙を流す季選手を抱きかかえ、お互いの健闘を讃え合ったあの感動的な場面についての感想でした。昨年、スペインでの国際スポーツ心理学会で数年ぶりに会い、その時lineの設定をし、それ以後の初めてのメールでしたから一層うれしさが募りました。

よくスポーツでは“勝ったときは皆がおめでとうと言ってくれるからほっておいてもよい。負けたときが大事なんだ。負けたときに本当の友達がわかる”と、人としての本当の接し方について説かれます。小平選手が季選手にとった行動はまさにこの一言につきるのではないかと思っています。季選手に、「たくさんのプレッシャーの中でよくやったね、と伝えました。リスペクトしているよと伝えました」と。小平選手のその場に相応しい心のこもった言葉かけは、目標達成を目指し、強い自己規制と孤独感、不安、恐怖、時には劣等感などのプレッシャーと絶えず闘いそれを克服する為に人知れぬ努力成し遂げた人にのみ、お互いの心に深く通い合うのかもしれません。また、その姿に我々は感動します。

 スポーツは、本人の努力と才能によって確かに上に行くことができる世界であるかもしれませんが、物心両面でも多くの人達の支えがあって達成できるものであります。選手が述べる感謝の言葉にはその事が語られ、改めて学生生活、社会生活を営みながら選手を続ける上で、一人では越えることができないことが周囲の人達の理解と支えによって克服できることを教えてくれています。先日、部長をしているヨット部の4回生の追いコンがありました(写真)。板子一枚下は○○と言われますが、時には厳しい自然環境の中、風を読み、潮の流れを判断し、力を合わせて努力することの4年間。お疲れ様!よくやり通しました!費用のかかる種目かと思いますが、彼等は口々に、学生選手を続けることができたことに大学とOB会に感謝の言葉を述べていました。(老ブロガー・ハル)


2018.02.17

2017年度体育会歓送会

   2017年度立命館大学体育会歓送会が、体育会本部と立命館スポーツフェローの共催でグランヴィア京都で開催されました。59の体育会公認クラブをはじめ、同好会、登録団体等々の参加者は、改めて入学以来4年間、勉学との両立に苦労しつつ共に汗し、励まし、学びあい、時には衝突し、悔しい思いもしながらも共に喜び合った日々などが思い起こされたのではないかと思います。また、現役部員の活動を支え、活躍を我が事のように喜び、讃え合い、感動を共有できる幸せを学園の発展に繋げていくスポーツフェロー・校友や学園関係者の思いの強さにはいつも感激しています。本学で学び、輝かしい戦績とそこで培われた、協力・勤勉・克己・公共心・奉仕等の精神は、大きな財産となることを祈っています。

さて、この会に出席されたゼミ学生の心境・感慨は如何でしたでしょうか。いつものように以下にご紹介したいと思います。(老ブロガー・ハル)


 

立命館大学体育会歓送会を終えて

 伝統ある立命館大学体育会に所属し、4年間大好きなソフトテニスを思い切りプレーすることができたのは,監督をはじめとする指導者や多くの立命館大学関係者の方々のおかげだと思っています。また、4年間を通して関西リーグ戦や全日本インカレにはOB・OGの方々が応援に駆けつけてくださり、これまで経験したことのない縦の繋がりというものを実感することができました。大会当日には,立命館大学というだけで先輩方にお声をかけていただく機会もあり、とても心強く感じたこともありまし。.

 私たちは今年度をもって現役を退きますが,これまで支えてくださった先輩方とともに、今後活躍する多くの後輩たちの活躍を期待し、陰ながら応援していきたいと強く思います。この4年間で培ったことを活かし、一社会人として立派に成長できるよう日々努力して参ります。4年間ありがとうございました。立命館大学万歳!!(T.O.

 

-そして送り出す後輩は

歓送会を終えて

先日、2017年度立命館大学体育会歓送会に参加させていただきました。私は昨年も参加させていただいたのですが、3回生として参加する歓送会は、昨年よりも特別なものを感じました。2回生の頃よりも、普段の生活や行事を通して、私の顔を覚えていただいた先生や体育会の友人が増えたため、歓送会を通して沢山の方々とお話をする事が出来ました。また、部活のOBOGの方々へ来年度に向けての挨拶に伺ったり、4回生と懐かしいお話を交わす事で、これからますます濃くなっていく自分たちの時代への励みになりました。諸先輩の皆様の今後のご活躍お祈りいたします。

体育会本部が用意して下さったビデオやパンフレットは昨年よりも更に面白く、大変楽しい会となりました。来年の歓送会も楽しみです!(N.I.

2018.02.10

春は名のみの・・・

 立春を過ぎたのに、寒風吹きすさぶ日が続いています。春は名のみの風の寒さや・・まさに "・・・・時にあらず♪” といった感じです。写真は、クインス越しに雪を戴いた比良の山々に、今日も雪雲がかかった様子です。


北陸地方は三十数年ぶりの豪雪。さらに今日も降雪が続き日常生活に支障を来しているニュースが流れていますが、折しも受験シーズンが続いています。受験生の皆さんの健康と健闘を祈っています。

 大学は春休み期間中ですが、学生にとってはこの1年間を振り返り、年度当初の目標や課題を基に、主体的に何を学んできたのか、自分の歩いてきた道程を振り返り、新たな学年に進む心構えを固める時期かと思います。学生時代の最後の試験が終わり、卒業を目前にした4回生。振り返ってみてあなたの大学生活4年間の学びは如何だったでしょうか。きっと満足のいくものであったかと思います。

学生時代(もう半世紀前になりますが)、スペンサーの「知育・徳育・体育論」(明治図書刊)をもとに体育原理の講義の中で、「学びは事実の獲得であり、知識としての価値とふるまいである。」と言われたことを不正確ながら記憶に残っています。今流で言えば、学ぶとは何かを吸収することではなく、それらを基に行動しさらに新しい学び(課題の発見)を創り出すことといえるかもしれません。全員に等しく付与された4年間を、専門性に触れ積極的に行動した人にはあまりにも短く感じられたかもしません。一方で学びの厳しさから挫けて、苦痛な毎日を過ごした人にとってはなんと長く感じられたことか(大学院時代のワタシ?)。しかし、今になって振り返ってみると皆貴重な経験になっていると思っています。

専門的学識と学ぶ姿勢、さらに培われたであろうレジリエンスとハーディネスを持ち、有為な人材となるべく学窓を巣立っていく皆さんの活躍を願っています(まだ、早いのですが)。(老ブロガー・ハル)