[ Wed ] の記事一覧

2018.04.18

オリスポ2018!!

みなさん、こんにちは。
一年間、水曜日を担当することになったApolloです。
よろしくお願いします。


キャンパス生活をはじめ、気づいたいろいろな話題を
みなさんにお届けします。


どうぞよろしくお願いします。


さて、今日はスポーツ健康科学部1回生基礎演習で
オリターやAAのみんなと協力して企画したスポーツ大会
でした。

基礎演習は、大学での学び方を習得する場であるとともに、
充実した大学生活を送る仲間づくりの場でもあります。

みんなの笑顔が輝きました!!
1回生のみなさんが、スポーツ健康科学部で多くの仲間とともに
悔いなく、実りある学生生活を送られることを願います。


Apollo



2018.04.11

塩のように

今日まで2年連続で担当させて頂きましたが、水曜日のブログ担当が交代します!水曜日のブログを共有してくださった方々、本当にありがとうございました。

この1年間、とくに後半は、日本人とほぼ会うことのないマチに拠点を移して、他の大学、他の地域で活動するこ機会を頂きました。その期間、忙しい中でも日本からメール等を送ってもらえたことはとても嬉しいことでした。「戻って来るのを楽しみに…!」「戻ってきたら…!」という言葉が、こんなにほっこりするメッセージなんだと気づかせてもらいました。

毎日撮り続けて2万枚を超えた写真の中から、お気に入りの2枚を最後に。どちらももっとゆっくり過ごせばよかったと後悔。
上:セゴビアの水道橋。悪魔がつくった橋と言われるほど巨大な(全長800m超)、ローマ時代に建設された橋。人間の忍耐と智慧の偉大さにただただ驚かされました。
下:マヨルカのパルマ大聖堂。朝、昼、夜でいろいろな表情を魅せてくれます。この建物のように、静かで、安定感があり、いろんな魅力を備えたいものだと憧れてしまいました。


スペインに伝わる「塩のように好き」という昔話を知ってからは、いろいろとふり返って気づく時間と出会いに恵まれました。気づくのも、そこで痛い想いをするのも、人間関係の中でのこと。とびきり嬉しい想いをするのも、これまた人間関係の中でのことです。そのことを今後の学部教育・研究の活動に還元していけるように努めると同時に、自身のこれからのことももっと意識したいと思います[スペインの食事に、塩とオリーブオイルは必需品!その塩に纏わる昔話、ぜひ一度検索して読んでみてください]。

来週からは、もっと学び多く、楽しさもパワーアップした水曜日になります!Joe先生による水曜日のあいコアの星☆ 引き続きお楽しみください。


帰国してすぐ、卒業生たちと会うことができました。みんな、迷ったりやりがいを感じたりしながら、でも確実にいろんな人にとっての ”塩” として活躍している様子は、まさに、輝くあいコアの星☆そのものです。

ippo

2018.04.04

初々しい桜

いよいよ新年度がスタートです。
1年ぶりに、1回生の小クラス(基礎演習)を担当することになりました。どんなクラスに成長していくか、楽しみです。

小集団クラスに入ってくれる、オリターやAAと呼ばれる先輩(学生生活や勉学の支援メンバー)たちの力添えが、かなりのものです。
(初日のIクラス、26名全員が揃いました!オリター・AAの余念のない準備のもと、
いい感じでオリエンテーションが進んでいきました)

(ここから関係づくりがスタート。初々しくドキドキの感じです)

翌日は、みやこめっせで入学式。

1回生には、オリターやAAから宿題が出されていました。それは、入学式に、みんなで連絡を取り合って記念写真を撮ること。私が担当しているIクラスも、しっかりと撮影できたようです。

いろんな特徴を、その人の好さとして認めあえるようなIクラスになってくれることを、今年もまた願いたいと思います。
The Important thing is not to stop questioning,
  Curiosity has its own reason for existing ”
    ── Albert Einstein ──

ippo

2018.03.28

日西のはる

3月も末になりました。荷物とともに無事に日本に辿りついて、一瞬ほっとしましたが、周りの空気に流されて動きつつあります。帰国した日は数時間の睡眠で大学に出かけ、その日の夜は10時間以上も寝てしまって慌てて大学や日常生活の手続きを進めるなど、生活リズムが掴めずにいます。なんとなく(今まで以上に)もたもたしています。

[スペイン]も、春(初夏)らしく気温も安定してきた頃です。出発前の最後2日間は、大学やマチの知り合いの人たちに挨拶をしてきましたが、本当に、いろいろな方にお世話になったなぁと思います。「また戻って来る?いつ?」という声かけはとても嬉しく、バレンシアで過ごせたことにとても感謝しました。


(上:大学近くの街路樹/下:レジデンス近くで。もうすぐイースター)


(いつも一緒だった携帯とカメラ:どちらも擦り切れましたが、機嫌よく過ごしてくれました:感謝!)

でもやはり[日本]人だと思ったのも、この出発のときでした。名残惜しい気持ちもいっぱいでしたが、日本に戻って来ることもまた楽しみでした。そんな日本も、厳しかった(と聞いている)今年の冬の寒さを越えて、すでに春らしい風景です。スペインとは違う太陽の日差しで、この感じもいいもんだなぁと思いながら、引き続きマチのなかを歩いて移動しています。


(椿と桜は同じときに咲くんでしたっけ!?/下:大学・クイーンスを背景に桜)

この気持ちが続くような過ごし方をしたいという望みとともに、新学期、新しい学生たち、新しい気持ちでまた大学にやって来る在学生たちを迎えたいと思います。みなさんは、新しい季節、何を思って過ごされますか?よき時間でありますように…☆

【表紙の写真】バレンシア3月のビーチ。火祭り期間中、化学の先生ご夫婦が連れて行ってくださいました。

ippo


2018.03.21

春呼ぶ火

Las Fallas(火祭り)が春を越えて初夏を招いてくれそう!と思った日もありましたが、最終日19日は冬のような寒さに戻ったバレンシアです。

(左側に黄色のクレーン車がいるの、見えますか?数日かけての大がかりな設置です)

さて、この祭り、かなり昔から続く行事です(なぜ伝統行事で、しかも火を使うのか…少し補足を)。それは、キリストの父親サン・ホセ(日本では、聖ヨセフの呼び名の方が馴染みがあるでしょうか)が大工だったことに由来しているそうです。大工職人たちは、サン・ホセを守護聖人として崇め、古い材木/張りぼての人形を集めて燃やしたのが、この祭りの原型だとか。

(今年の火祭り人形たち。右下:なぜか気になる存在。上の真ん中:1位に選ばれました!私もこれに投票しました)。

連日続くマスクレタ(爆竹ショー)はどんどん勢いを増し、夜中のマスクレタは、形容できないほどの凄さ・凄まじさでした。朝方まで賑やかで?うるさくて?二重窓のレジデンスの部屋でさえも眠れるか不安になる日が数週間続きました。

各団体が制作したそれぞれの火祭り人形たち(その数、500とも700とも言います)は、最終日に一晩で灰になり…。その様子は、いわゆる大火事です。これを毎年繰り返しているというのですから、驚きます。本当にここは、地理的な規模は小さいながらも、非常にダイナミックな地域です。

そんなバレンシアのマチを感じながら、(でもまだ、帰国2日前の勉強会・セミナーを残していますが)あと数日で帰国の途につきます。ですので、スペインからの便りは今回で最後です。

ここまでバレンシアの内容をお読みいただいた方々、本当にありがとうございました。研究メンバーや地元の人に恵まれ、バレンシアのことをとても好きになれたことは大きな財産です。今回のサバティカル期間に関わって、学部の教職員のみなさんはもちろん、ゼミの学生他、いろんな方々の協力がありとても感謝しています。こちらでは、日常生活・研究活動のどれをとってみても、どうひっくり返ってみても右往左往して迷子になったことしか思い出せないのですが、この日をこの地で無事に迎えられそうなことに、まずはほっとしつつあります。

次回のブログは、日本からです!
明日は、卒業・修了式ですね。おめでとうございます。お祝いの気持ちだけでも届きますように…。

【表紙の写真】街の中に登場した巨大オブジェ(のほんの一部)。

ippo

2018.03.14

マスクレタ

周りの人たちに「いつまでバレンシアにいられるの?」と何度もたずねられ、そして最近は「準備はできてる?」と聞かれます。その理由は、3月に、マチをあげての伝統行事、火祭り(Las Fallas)があるからです。春を告げる祭りです。そんな会話をしているなか、大学の行き帰りに小さな春をみつけましたっ!
(右上:桜の花を見つけて、とびきり嬉しくなりました!)

このLas Fallasは、バレンシアの人たちが1年がかりで準備する大・大・大イベントなのです。その凄さは、2月最終週のある朝、開会宣言の爆竹音で目が覚めたあたりから、じわじわと体感できています。

(真ん中:マスクレタが終わった直後。えらいことです…)。

連日、マチをつんざく爆竹ショー(マスクレタ)の音と歓声で地響きがするほどの勢い。2キロちょっと離れた大学オフィスでもその迫力を楽しめるほどです。小さな子どもたちも、お父さんに火をつけてもらってあちらこちらで爆竹を鳴らして回ります。週末は、真夜中の爆竹ショーで朝方までみんな元気です(が、昼近くまで静まり返ります)。

バレンシアのマチ全体がこの祭り一色に染まりますので、いつも以上に忙しく人が行き交い、いろいろな装飾がなされていきます。このマチで生活してみて、このイベントがマチにもたらしているもの、その意味するところはとても深いと感じます。「根を張った伝統」のすごみです。
気になって仕方がない舞台裏。爆竹は柵の中に…一つ一つ手作業 (左上と下)/巨大オブジェは早めに街中に登場 (右上)。
飾り付けも大変!(下中)/あちこちで見かけるビールを運ぶ量は半端ではありません(下右)。

そんなイベントが、いよいよ明日15日から本番を迎えます。

さて、スペイン滞在も、残り10日ほどになりました。最初「半年は短い」と受け入れ教授に言われましたが、そうかもしれません。地域を知るにはよい期間でしたが、研究を練り上げるには日にちが足りず、最後、どこまで何ができるのやら…マスクレタの勢いをもらって過ごせたらと思います。

ippo

2018.03.07

Ba-Na-Na

3月になり、バレンシアは爆竹シーズンに入りました(この話は次回あたりに…)。
弥生の月までバレンシアで過ごしたのかぁ…と、しみじみ思うことが増えてきました。この土地で暮らす中で、私を悩ませてくれたスペイン語の単語や発音は数知れず…。その一つは、一見シンプルな単語「バナナ」です。

現地に来たばかりの頃、バナナの単語を覚えるのにも苦労し、カフェテリアのおばちゃんが、発音はこうよ!と教えてくれて、素早く忘れると、傍で食べている院生たちが繰り返してくれたのを思い出します。市場に行くと、姿は同じバナナですが、札に書いてある文字が違って混乱していました。教えてもらった単語 ”バナナ” は、いったいどこの言葉か?公用語が複数ある国だからか?どれを使うのが一番通じやすいのか、と。

どうやら、市場の場合は、複数の公用語を使い分けているというよりは、普通にそのまま食べるバナナ用、料理用の区別がしてあるようです。それぞれの中にはまたいくつか種類があり、お客は用途・好みによって買い分けている、というわけです。
(表示にいろいろな表現が…右下にりんごFUJIも見えますか?)

地域によってPlatanoの登場率が違っている他に、Platanの方がBananaよりも、なぜか、キロあたりの値段は(どこのお店に行っても)高いのです。Platanoの方が美味しいからという人もいますが、実際のところはどうなんでしょうか(食べ比べはまだできていません)。

トマトも同じように、サラダ用、バケットに合わせる擦りトマト用と分けてあります。赤黒い色のトマト、いびつな形なのにとても味のよい品種のトマトなど。元気に、陽気にしてくれるものが、市場にたくさん並んでいます。
(下の真ん中:突如、街中に現れることがある巨大オブジェ…移動することもあって不思議な存在)

品種とその表記ともに、その並べ方にも拘りがみえます。芸術的にディスプレイしたお店もありますし、実に丹念に、並び上げたお店もあります。日本には日本流の、さりげなく美しく見(魅)せる工夫がなされているように、スペインにも、元気に明るい生活空間になるように見(魅)せる工夫が、生活の中に根付いて存在します[クリスマス時期になると、朝早くに、あちらこちらにポインセチアを一株ずつ植え込んで回っているのには驚きました]。ひと手間の一つ一つが、“陽気な国・地域” に見(魅)せるのに貢献しています。それが文化なのでしょうね。

ここに来て、「言葉を理解すること」が、「その土地や人の考えを理解」し、「お互いの情報交換を円滑にする」と実感します。それぞれを促すのは、「コミュニケーションをどれだけとるか」ということも。
実は、このことが最近の論文で報告されていて、とても納得しました。興味のある方はどうぞ!

【参考文献】Peltokorpi, V., & Yamao, S. (2017). Corporate language proficiency in reverse knowledge transfer: A moderated mediation model of shared vision and communication frequency. Journal of World Business, 52(3), 404-416.

もしそうだとすると、言葉を理解し使いこなすまで(慣れない間)、いかにコミュニケーション量を増やすのか?は、次なる課題になりそうな…。

ippo

2018.02.28

遊び心探訪

近くて遠い存在だったバルセロナに、ようやく行ってきました。実はまだ行っておらず、そこで、ゼミの学生たちと再会するために。

街の様子は、マドリードとも、バレンシアともまったく違い、いわゆる“都会”という雰囲気。もちろん、ガウディをはじめとしてさまざまな建築物が点在していますので、「芸術」的な雰囲気もありましたが。

スペインに来て半年も経ってから、初めて見たサグラダ・ファミリアにはやはり感動してしまいました。あの精巧さと聖堂内に差し込む光の色彩は、時間によってその印影が変わっていきます。スペインに来て、光の流れを感じるようになれたことはありがたい経験です。なんせ初めて見たので分かりませんが、ずいぶんと出来上がってきた感じなのでしょうか?

自然のものをモザイクで表現したり、建物全体で立体的に動きをつけて表現したり…(写真右上「カサ・バトリョ」)。観ていて、遊び心が散りばめられているようでおもしろく、それでいて心地よいデザインだと思いました。

街の中心あたりの様子は、「経済」力を反映しているかのように、企業やブランド店、ホテルなどが高級感を醸し出しながら立ち並んでいました。数カ月前にスペイン第1号店をバルセロナに出したというユニクロも。地元ではかなりのパワーをもって、生活や地域色に根差した展開をしている印象の他ブランドもあるので、今後どのように浸透していくのかフォローしてみたいと思いつつ、通り過ぎました。

バルセロナへの到着時間が遅くなったこともあって、小腹を満たそうと市場に出かけてみたときのこと。規模はバレンシアの中央市場よりも小さく、遅い時間にも関わらずかなりの賑わい、市場なのにきらびやかで、商魂逞しいという印象でした。私はその勢いに押されすぎて、他の場所でお腹を満たすことに…。街の色・特徴があるものです。

<サグラダ・ファミリアからみた街の風景>

カタルーニャ/スペインの「政治」的な動きは、今もなお、連日ニュースになっています。サグラダ・ファミリア近くの地元カフェでも、この内容がテレビで流れ始めると音量を上げ、お店のおじさんもお客さんもみんなそれに見はまり、何やらわいわい話しては静まり…でした。その風景をみると、「あぁ、ここがカタルーニャか」と。他のときには、そんなことは感じることなく時間は過ぎましたが。

「言葉」については、英語が通じるところが多く、日本人も多く、日本語のパンフレットや音声ガイド(私のは作動しませんでしたが…)が整っていました。同じものでもバレンシアとは異なる綴り・発音があり、やっと覚えたわずかな言葉だったのに…と思いつつ…スペインで使われる言語の面白さと言えばいいのでしょうか。言葉の壁は何度となくあり、残念なことに、すべての言語が混沌として崩壊中です。

<お店の番地とその商品が表現されているタイルが壁にある路地も>

スペインの都市・街はそれぞれをはっきりと区別ができ、印象付けられる特徴をもっています。きっとどこもそうなのでしょうけれど、みなさんはどこを、どの国を、好まれるのでしょうね。その中に息づいている人間の活動「芸術」「経済」「政治」「言葉」やその空気感のおもしろさにもぜひご注目を。

【表紙の写真】何とも美麗なガス灯。

ippo

2018.02.21

二つの苗字

バレンシアから届けるブログも、残すところあと4回ほどでしょうか。
最近のバレンシアの気候のせいか、留学・勉強疲れのせいか、生活リズムの違いのせいか…寮の中では体調を崩している学生たちもちらほら。皆さんも、体調にはくれぐれも気をつけてお過ごしください。

さて今日は、大学で必要な申請をするため、ある書類を作成をしていたときの話です。受け入れ先のV先生が、お忙しいのにわざわざ時間を割いて、その申請書作成を手伝ってくださいました(またしても、すべてスペイン語だからです……)。

「last nameはお父さんの名前か?」とたずねられたことがきっかけで、しばらく名前の付け方の話をしてもらいました。

スペインのフルネームは面白く、両親の第一苗字をそれぞれくっつけて、子どもの苗字になる(戸籍登録、かつ日常的に使用するのは、世界の中でも珍しい)そうです。つまり、「名前. 苗字1-苗字2」と、苗字が2つあるのです。その順番については、父親が先でも、母親が先でもよいとか。

ちなみに、女性で一番多い名前はMaria Carmen(マリア・カルメン)、男性はAntonio(アントニオ)。最近生まれた女の子に多い名前はLucia(ルシア)、男の子はHugo(ウーゴ)だそうです[スペイン国立統計局 (Instituto Nacional de Estadistica:INE; Ano 2016 Publicado:24/05/2017)]。

お願いすると、名前を彫ってくれます。見本はMariaさん。
[写真のような、世界的に有名な高級ポーセリン人形のリヤドロはバレンシア企業。いろんな陶芸家さんと話すと、必ず「日本の陶器はすばらしい!」と大絶賛です。]

レジデンスでお世話になっているスタッフさん(の内、私が名前を知っている方々)の中だけでも、マリアさんが3人。すごい率です(どうやって区別しているのでしょうか)。ただ、私にとっては馴染みのない音をもつ名前がその他大勢なので、なかなか覚えられません…。”スペイン語圏” からともなると、一瞬にして忘れるほど難しいです。逆に、私の名前は、日本独特の音が連なっているようで難しそうです。

長期休暇のときは、それぞれの日にいろんな親戚とランチやディナーをし続けたという先生やラボのメンバーも。そんな血縁関係の強い国・地域です。赤ちゃんが生まれたらどんな名前にしようか、聖人の名前がいいか、両親・祖父母の名前がいいか、苗字はどちらを先にしようかと、家族・親戚での話題は尽きなさそうです。(子育てに関わっては、こうした家族に関する問題、生き方の問題等々、解決すべきことはいろいろあるようです。日本と似ているところも多くあり、同部屋のM先生と長時間話し込んでしまうことも…。)

ippoゼミの卒業生からおめでたい話も舞い込むと、駆け付けたい気持ちいっぱいですが、情熱の国スペインからのお祝いです。いろんな出来事に、一つずつしっかりと向き合えますように。

ippo

2018.02.14

ハイジの国

スイスは非常に小さい国ですが、世界で最も革新的な国として存在しています。ハイジの少女のイメージも強く、国そのものにも興味がありましたし、ネットワークを活用して「今しかない!」というタイミングでしたので(極寒を覚悟で、コンパクトなスケジュールで、もう既に少し前の事ですが)出かけることにしました。

飛行機からみる風景は大好きで、スイスに到着するまでの間、ずっとカメラのシャッターを押していました。肝心の気温や天気は… 予報が外れてくれてとても助かりました。日中は、異常気象のスペインと体感温度は同じくらいに感じたほどです。とても珍しいことだったようです。
<行きはばっちり見えました。帰りの座席は最後列でヨコは壁でしたが>

現地では、日本に本社を置く企業(スイスにある事業所)を見せてもらい、そこに赴任している担当者の方に話をうかがうことができました。海外の現場に入るのは初めてことで、かなりどきどきもしながら、現場の方々もおられるその空気感を実際に味わえたことは大変貴重でした。

興味深い話ばかりある中で、教育システムのことが話題になりました。(日本で言う)高校生くらいの年齢から「職業訓練教育」のコースに進む人もかなり多いらしく、その受け皿は企業だそうです。1週間の多くの日は実践的な訓練を受けて、理論的なことは職業訓練校で学ぶというシステムを持っているとのこと。高度な技術力を身につけるため、給料もかなり高いようです。
お互いの拘りや考えがあるのか、ときどき職場では、同僚どうしがやりとりをしていて、「もうわかったよ!俺は何でもできるスーパーマンだ!」と叫んでいる人もいるとか(傍で見ている分には、その表現などを含めておもしろい光景のように思いながら話を聞きました)。

<街の中は時計がいっぱい。腕時計は要らなさそうだけど、お店がいっぱい。不思議な光景>

飛行機からみたあの山並みに囲まれ、国土の小さなスイスがビジネスを展開しようとすると、隣国と関わることは必須だろうなと思います。それだけの理由ではないでしょうけれど、平和に、調整をつけながら過ごさなければならなかったのかもしれません。日常生活では、ドイツ語を中心に、フランス語、イタリア語、英語が飛び交い、みんなそれらを使いこなしていました。

スペインでお世話になっている先生の一人と話したときに、「言葉が分かれば、その背景にある文化が伝わり、人を含めて理解できるようになる」と。この街並みと人の生活をみていて、それを想い出しました。精密機器を見(魅)せたデザインの時計も、スイスの人たちがそうやって掴んだものの中から生み出されたもののように思い、この地域を眺めてきました。

ippo