[ Sat ] の記事一覧

2017.11.25

朝のコーヒーから

 朝起きるといつも、習慣のようにまずコーヒーを入れ、今日の予定やメールを確認し、一時の安らぎ感に浸ることもあれば、飲み干すまもなく家を出、朝の早い電車に乗り、近郊型電車の場合はボックス席でコーヒーを飲むことを楽しみにしています。朝のコーヒーはその日一日の気分を決める力を持っているとある作家が書いているのを時々思い出します。さほど、コーヒーは好きでもなく出されたら飲む程度であった若い頃、留学先のラボのダイニングで、最初に来た人がバーグラーアラームのスイッチを切り(ラボは、民家のような出窓のある3階建ての所謂ビクトリアンハウスを改修した物の為、これを切らないとキャンパスポリスが跳んできます)、そしてコーヒーの準備をしておく。飲むごとに10セントをコーヒーメーカーの横の空き缶に入れる、といったことが慣例になっていました。日本では喫茶店のような小さめのコーヒーカップであったのが、とても飲み干せないような量の入るマグカップに注がれたときの驚きも、コーヒーを飲むとよくその頃が思い出され、懐かしさ(あれから四十余年、一種のフラッシュバック?)とともに再び当時に戻れない寂しさも感じたりします。

 この前の日曜日は、アメリカンフットボール(宿敵関学戦)やラグビー、そしてアイスホッケー最終戦(関大戦)等々、ビッグイベントといっても良い大会が目白押しでした。それぞれ健闘の結果はニュース等でご存じと思います。小生はOB会からの要請もあったので、関大のアイスアリーナに行って来ました。アリーナの中と変わらないくらい寒い中で、OB会の方々が受付や旗などの応援グッズを配っておられました。おそらく、学生時代ひたすら勉学とクラブに打ち込んだ思い出しても懐かしい日々、その情熱が今もこのような形で後輩を支援されていることに関係者として改めて感謝いたしました。(老ブロガー・ハル)

なお、以下はゼミ生である主将のお礼の挨拶です。つくづく成長の跡がうかがえます。

“本日は、リーグ戦最終戦に多くのOBの皆様にお越しいただき、誠に感謝申し上げます。以前、開いてくださった激励会の席で、関西大学に勝利することを宣言したにも関わらず、優勝できずに、OBの皆様の応援、支援に報いることができなかったことを、大変申し訳なく思います。しかし、お陰様で、個人的にはリーグ敢闘賞をいただくことができました。これは、毎試合のようにお越しいただいていたOBの皆様の応援が力となり闘うことができた結果だと思っております。

最後に残るインカレでは、もう一つのチーム目標である、「ベスト8奪還」を達成できるよう、残りの日々を全力で取り組んでいく所存でございます。どうか今後とも、応援の程よろしくお願い申し上げます。“


2017.11.18

卒業生の活躍!人材から人財へ

  「相撲元日本女王 稲葉巡査 地域守る 9月から伏木幹部交番勤務」 このような見出しの新聞記事(中日新聞)が相撲部の副部長経由から事務室の下村さん経由で送られてきました。「被害者や地域の人に寄り添う警察官になりたい」と意気込んで地元の警察官になった稲葉さん(本年三月卒)の学生時代の活躍(女子部主将として国際女子相撲選抜堺大会で国際大会初の団体優勝に貢献)と日頃の勤務ぶりとともに地元の期待を込めた紹介記事でした。


 教え子の活躍は、教師冥利に尽きるとかねがね思っておりましたが、卒業生の動向をしっかり把握され、知らせてくださった下村さんの存在から、改めて本学は教職員あげて学生、卒業生を大切にし、成長と幸せを願っていることを実感しました。
「自分を育ててくれたと富山で地域に貢献できる仕事」をするためには、信頼される人ということが大前提になると思われますが、そのためには自他共に認められる日々の活動や姿勢が必要となりますし、やり抜く実力も必要となります。また、実力を身につけるには努力することを惜しまず、貪欲に学び続けることも求められます。当然、目標や夢は、エネルギーともなります。在学時代、主将としてチームを引っ張ってきた実行力と行動力を基にして、職業柄、厳しい毎日と思われますが、是非人材・人在から(富山県の)人財になって欲しいと願っています。(老ブロガー・ハル)

2017.11.11

スポーツ2題

 先週末、福井県の若狭和田での第82回全日本学生ヨット選手権大会(インカレ)の応援に行ってきました。4年ぶりの出場とのことで、学生はもちろんOBの期待を背負っての出場でした。470級、スナイプ級で争われ、同志社、早稲田、慶応、関学、九大、日大などのいわゆる伝統強豪校に続き、総合で9位でした。昨年までの4年間の悔しい思いを胸に、日々努力してきたその実績は大きく、これからも一歩ずつ確実に登りつめて、優勝に、そしてオリンピック出場の先輩のようになって欲しいと願っています。

 それにしても4日の暴風雨の為(この時期日本海側特有の気候と思いますが)にレースは安全のため途中で中止となりましたが、岸壁のテトラポットを乗り越えるような波で、マリーナは殺気立っているような感じでした。小生に取りましても初めての視察で、あらためて自然の脅威の中で日々練習をしている部員達の安全のこと思わずにはいられませんでした。マリンスポーツを行う者は、海や天候といった自然には畏敬の念を抱かずには行えないのかもしれません。


 

 第49回全日本大学駅伝(熱田神宮~伊勢神宮)が日曜日に行われ、正月の箱根駅伝でお馴染みの関東の強豪校に続き関西勢のトップをきり第16位と健闘してくれました。ローマは一日にして成らず(700年要したとか)のことわざがあるように、ここまで復活するのに選手の頑張りに裏打ちされた相応の歳月が必要なことを感じました。関東学生陸上競技連盟が第100回の記念大会となる20241月の箱根駅伝で全国化を検討しているとのニュースがありましたが、是非立命館としても出場してもらいたいと願っています。

 

ここのところ恒例?となりましたゼミ生(4回生)の卒論の近況と夢?をご紹介します。

高橋佑悟です。

今は卒業論文の完成に向けて日々頑張っています。僕はリーダーシップについて研究を行っていまが、研究を進めていく中で先生や周りの方に助けてもらう事が多く、感謝の気持ちで研究を進めています。後1ヶ月間でより良い論文に仕上がるように、同じゼミのみんなと切磋琢磨し合いながら頑張っています。

部活は陸上競技部に所属していますが、来年からも競技を続けるため、これからシーズン開始までの冬季トレーニングが始まります。冬季トレーニングではポテンシャルを開花させる事が自分の中でのテーマです。その為、スポーツ健康科学部の授業で得た知識とこれまで培ってきた経験を元に自分に合ったトレーニングメニュー(もちろんメンタル・トレーニングも含め)を日々こなしていく予定です。

11日の練習を大切に、来年の大きな目標に向けて自分なりに楽しくやっていきます。

 


2017.11.04

卒論も佳境に入り

 台風が東北地方を北上している中、仙台では第35回全日本大学女子駅伝対校選手権大会(通称杜の都駅伝)が開催され、見事3位に入賞しました。昨年までは当地での応援でしたが、今年はテレビ中継を逐いながら声援を送っていました。自然環境といった条件はどのチームにも同じでしょうが、氷雨(暴風雨?)の中、襷をつなげてくれた選手の皆さんやサポーターの皆さんに「よくやってくれたと」感謝しつつ、精神力の強さに感動しておりました。

 競技場面では、特にピンチや危機的な場面ではその人の性格が表れますが、種目によっても若干の違いがあるように見受けられます。総じて個人種目の選手は、チームスポーツの選手よりも行動の原動力となる自己効力感が高い傾向が見受けられますし、小さな成功経験の積み重ねと周りから認められているといった承認がその元になっているといわれております。

 大学生活の集大成とも言うべき卒論、取り組んでいる中で毎年「先生、勉強ってこんなにおもしろいとは知りませんでした」と感想を述べる学生がおります。おそらく、主体的に取り組んだ最後の大仕事(研究)としての偽らざる心境の吐露かと思います。本当に貴重な体験であり、1日1日の大切さを実感しているのではないかと思います。提出締めきりまで後一ヶ月あまり、頑張れ!以下は、ゼミ生の芝君の状況です。(老ブロガー・ハル)


 

 私は「サッカーのペナルティーキックにおける心理的要因とパフォーマンスの関係について」というテーマで卒業論文を進めています。

体育会男子サッカー部に所属しており、日々授業終了後、練習のためにBKCから原谷に通っています。シーズンが長く、試合、遠征などもあった為、卒業論文に取り掛かったのは夏休みの中旬からでした。練習後や練習がオフの日に先生のもとへ行きテーマ決めや実験の方法などを学び、実験を夏休み中に終えることができました。現在はデータ分析や論文などを読み、期限ぎりぎりに終わらせるのではなく余裕をもって提出できるようにと頑張って取り組んでいます。

 このように部活と卒業論文をうまく両立してできているのもクラブの理解はもちろんですが、先生方やゼミの院生の方の支えがあってできていることなので本当に感謝しています。16年間続けてきたサッカーも残り僅か。サッカーも卒業論文も妥協することなく、どちらも良い結果を求めて頑張っています。

2017.10.28

才のともしきや・・でも今からでも遅くない!

 先週末、古稀(還暦でなく)の中学同窓会に出席のため、新潟に行って来ました。台風のため、帰りは伊丹便の欠航で上越新幹線、東海道新幹線と乗り継ぎで何とか京都まで戻ることができましたが、奈良線の不通の為近鉄線(間引き運転で普通電車で行けるところまで)と、トラブルの連続でした。

同窓会では、時の流れの無情さを嘆く者、“私には夢がある“とばかりにチャレンジ精神旺盛に語る者、終活について語る者と、つくづく歳のとり方は人様々であると感じました。ある程度の年齢になり、今までを振り返り今後如何に充実した日々を送るかといった人生の生き方について語り合っていた中で、ふと、高校生の時、国語でなく日本史の先生が本居宣長の人生について熱く語っておられたのを思い出し、帰宅後、しばらく本を探してみました。



“才のともしきや、学ぶことの晩きや、暇のなきやによりて、思いくずおれて、止むことなかれ、とてもかくても、つとめだにすれば、出来るものと心得べし”(解釈)「才能が優れていないとか、年をとってから学び始めたとか、忙しくて時間がとれないとか言って、落胆し、勉学することを止めてはいけない、とにもかくにも、励め努めれば、勉学は大成できるものと心得るべきである」を教育名言辞典(寺崎昌男編)の中に見つけました。今からでもやれることがある。今からでも遅くない!時間を理由に、可能性や行動を狭めることはない。と改めて思い直してみました。同窓会での成果かな?(老ブロガー・ハル)

2017.10.21

授業風景二題

その日の仕事を終え帰宅の道、住んだ夜空に月が皓々と輝いている様子が懐かしく感じるほど、雨や肌寒い日が続いています。昨年は残暑が続き急に晩秋、初冬に入ったような感があります。日が暮れるとともに吹いてくる秋の涼やかな風を楽しむことなく、今年もこのまま・・・・?かと気になるところです。

月曜日の授業で、自我同一性の確立、自立、モラトリアム人間、青い鳥症候群(自分探し)など青年期特有の彷徨について話をしていたとき、ふと武者小路実篤氏の「この道より我を活かす道なしこの道を歩く」を思いだしました。教員生活40年を支えてくれた言葉でもあります。よく人は向き不向きを話題にしますが、自分のことでも意外とわからないもの、続けてみて、歩み続けてそれが天職?となるのではと思っています。

高校の教員になることを夢みて歩んだ道でしたが途中で挫折、大学に残りやがて附属の校長兼務(前任校)となった時、形は異なるが高校教員の夢の一端を実現することができ、念いはかなうものと実感しました。中・高生の今の学びが将来どのようにつながるのかを理解してもらうため、1週間、午前中、大学の各講座から先生に来てもらい、専門の分野を中・高生にもわかるように講義をしてもらうアカデミック・ガイダンスを実施しました。爾来20年程経ちますが、まだ続いているようです。

 昨日(水曜日)立命館慶祥中学2年生の模擬授業を担当する機会を得ました。受講姿勢の良さ、質問に対する発言の多さは大学生も見習ってほしい程であり、また、生徒達のノリの良さについつい引き込まれてしまいました。テーマは「トップアスリートになるために~スポーツ心理学への誘い」でした。近い将来、高大連携の選手育成プログラムに載るような選手が出てくれればと期待している次第です(老ブロガー・ハル)。

以下はTAとして活躍してくれた福永君の感想です。

『TAをさせていただいた福永智大です。スポーツや運動におけるルーティンやあがりについての講義で、馴染みの深い内容ということもあり、生徒たちは興味津々に講義を聞いていました。私自身も、スポーツ心理学の基礎を見直す良い機会となりました。

授業前には「お願いします」、授業後には「ありがとうございました」、さらにドアを出るときには「失礼します」と気持ちの良い挨拶をしてくれた姿に感心しました。勉学だけでなく、「人間力」もしっかりと身に付けており、同じ系列の立命館大学生として誇りを感じました。

今回の講義を通し、スポーツ心理学の面白さや、奥深さを感じてくれたと確信しています。このような素晴らしい生徒さん達が、近い将来立命館大学スポーツ健康科学部に入学してくれる日が待ち遠しいです』


2017.10.14

今につながる想い出

 日中は少し暑さが残るものの、秋晴れの日が続き、家の近くの田んぼでは稲刈りを終え、籾殻を燃やす煙が、アカネ色に染まった夕焼けの空を靄が立ちこめたように覆い、秋の深まりを感じさせます。一面田園風景の越後平野のまっただ中に育った幼い頃、あぜ道を裸足で走り回った想い出につながり、懐かしさ共に、一種の安らぎを覚えるエピソード記憶として残っています。このように、故郷での子どもの頃の日に経験した忘れがたい風景が深く心に刻みこまれ、半世紀以上も前の出来事と共にありありと蘇ってきたりしますが、原風景、原体験とも言われ、その人の深層意識として、心の在り方、考え方にも影響を与えたりしているのではないかと考えられています


 

 臨床スポーツ心理学では、“アスリートの自伝的記憶、幼少期における原風景・原体験をどのように受け止めているか、それらの特徴や現時点での競技行動とのつながりについて、どのように意味づけているか”についてみた研究手法があります(ナラティブ・アナリシス)。

最近の小生のカウンセリング事例のなかでも、現在直面している競技行動の問題点の背景に認められる必然性を原体験とのつながりから課題の整理を行なった学生(クライエント)がおります。

 学生時代の体育史の講義で、イギリスの近代スポーツ興隆を支えたパブリックスクールでのフットボール、クリケット等スポーツの導入の意図(集団への自己犠牲の精神やnoblesse obligeなどの倫理観)と成果について教わったことを思い出します。特に、ナポレオンを破ったArthur Wellesley, 1st Duke of Wellington 17691852)が言った「ワーテルローの戦いはここで(イートン校の運動場)勝ち取られた」(異論があり疑義が唱えられていますが・・・・)名言は、スポーツの原体験と言えるのではないかと思います。

競技スポーツとの関わり方や継続を規定していると思われるこのような“アスリートの原体験”について卒論に取り組んでいるゼミ生がおり、結果が楽しみでもあります。(老ブロガー・ハル)


2017.10.07

心の中はすでに晩秋か?

 今日(104日)は中秋の名月。この日、住んでいる奈良では、猿沢池の西側にある采女神社の例祭が催されます。この神社は、奈良時代、帝に仕えた采女(うぬめ、後宮で帝の給仕をする女官の職名)が、帝の寵愛が衰えたのを嘆いて猿沢池の池畔の柳に衣を掛け、入水したその霊を慰めるために建てられた。しかし、采女は我が身を投じた池を見るにしのびないと一夜のうちに社を後ろ向きにした(大和物語)とされているせいもありますが、神社そのものはうっかりすると見過ごしてしまう程の小さな社ですが、今ではすっかり観光化された采女祭りは、市中の花扇奉納行列後、夜には雅楽の演奏の流れる中、猿沢の池に浮かべた2隻の管絃船(龍頭・鷁首)に乗ったうぬめ役の女性が身代わりの花扇を池に投じて、入水したうぬめの霊を慰める行事となっています。

まさに秋の到来を告げる行事ではありますが、学生にとっては卒論作成に向け、一段と拍車がかかる頃でもあり、また日の短さとともに焦りを感じ、学生一人一人の取り組む姿勢・態度など性格がよくわかる頃でもありますし、焦っているのは学生だけでなく教員も同じ?ではないかと思っています。以下に学生の心境を語ってもらいました。

4回生の福永智大です。私は今『運動学習におけるフィードバックの内容の違いがパフォーマンスに与える影響』(仮)についての卒業論文を書いています。

周りの友人は夏休み前から実験をしていましたが、「まだやらなくていいだろう」と高をくくっていました。夏休み前から取り掛かる予定であったのにも関わらず、学生生活最後の夏休みということもあり、遊びとバイトに費やしてしまい、気が付くと卒業論文に全く手をつけていませんでした(でも後悔は・・・していません・・・それなりに意味があった)。9月に入り非常に焦りを感じた私は、連日休むことなく30人の被験者を集め、つい最近実験が無事に終わり、今はデータ処理に追われています。パソコンに疎い私は、データ処理に苦難を極めていますが、佐久間先生にアドバイスを頂き、統計学の書籍を読むなどして、なんとかやっている状況です。

ゼミ生とは論文の進捗状況について牽制し合うのではなく、助け合い協力して卒論を進めていきたいと思います。9月末の時点で0文字だった男子大学生が2ヶ月で20000文字書いて無事卒業する話、ビリギャル!を凌ぐ私にご期待ください。」・・・・期待しています。(老ブロガー・ハル)

2017.09.30

後期が始まり

 普段何気なく通る学内の周回道路ですが、周囲の植物が確実に季節の移り変わりを教えてくれます。毎年のことながら、この時期、辺り一面に漂う金木犀の何となく甘い感じのする香りに秋の到来を感じると共に、後期の始まりとこれから特に感じる1日の短さに4回生は卒論への“焦り“を感じ始めているように見えます。

 今日は第1回目のゼミ、肌の色からも夏期休業中の活躍が推し量れますが、卒業論文の進捗状況はまさに多様そのものといった感じでした。以下のようなテーマ(仮の仮)について紹介してもらいましたが、皆我が身のこと、それなりに真剣に考えているように感じられました。

 ・集団的効力感とチームパフォーマンスとの関連性について

 ・笑いの効用~ストレス解消効果の精神生理学的検証

 ・競技意欲と学生競技引退イメージとの関連性について

 ・GoNoGo課題におけるオープンスキルとクローズドスキル選手の特性について~脳波を中心に

 ・高校部活動における指導者の影響~回想想起とその後のコミットメント

 ・対人関係からみたパフォーマンスに及ぼす応援の効果について

 ・試合展開とルーティンがもつ心理的効果について~テニス選手を対象に

 ・大学陸上競技部における各ブロック長のリーダーシップと競技力との関連について

 ・楽観主義・悲観主義傾向と競技特性について

 ・競技選手の原体験と競技継続性とパフォーマンスの関連性について

 ・サッカーにおけるペナルティーマークからキックまでの心理的動揺とパフォーマンスとの関係について

 ・運動学習におけるフィードバックのタイミングと内容の違いがパフォーマンスに及ぼす影響について

 心理の特性かもしれませんが、テーマだけでなく、方法論的にも臨床から実験的手法ま

で多岐にわたりますが、お互い牽制し合うのでなく励まし協力し合って研究を進めていっ

てもらいたいと願っています。(老ブロガー・ハル)


2017.09.23

秋期シーズンを迎えて

 時折残暑の名残を感じますが、朝の冷えた大気、夜の虫の声などはさわやかな秋の本格的な到来を告げているように思われます。お彼岸も近いせいか、野の彼岸花(曼珠沙華)がいくつも赤い花を咲かせています。

 体育会の各クラブは厳しい夏期合宿を終え、今年の後半戦の覇を競う秋季リーグが始まりました。部長をしていたアイスホッケー部の夏期合宿後の大学アイスホッケー交流戦苫小牧大会での対東洋大学戦での学生の見せた闘志は、部旗に掲げられている凌雲の志を見事に体現してくれた試合展開であり、見応えがあり、決して多くはないがこれまでの試合観戦で最も戦うことの本質を示してくれたものと感激しました(歳甲斐もなく震える思いがしました)。

  関東のトップクラスの強豪校を相手に、「挑戦者なのだから思いっきり行ってみよう」といいながらも、結果が気になり一層自信を無くしがちとなってしまいました(第1ピリオッド(6-0)、第2ピリオッド(3-0))。しかし、最終の第3ピリオッドでは全く別チームのように、どちらが9得点をあげたのかわからない試合展開で、完全に東洋大学のお株を奪い10と相手を0点に封じ込めることができました。この第3ピリオッド直前の主将(ゼミ生の小菅君)の檄「正直、この大差で関東の強豪校に逆転することは難しい。しかし、ただ負けるために北海道まで来たわけではない。爪痕を残そうではないか。同じ大学生に対して怖がって当たりにいけない根性無しはこのチームにはいらない。」攻撃は最大の防御なのに、心理的には完全に競技不安や予期不安に取り憑かれ、よく言えば守りに徹し過ぎ?実は堅くなって滑りが悪くなっている状態となっていたところに、この檄の効果は大きかったと思います。試合の流れを変える=気分を変える=行動を変えることでもあるといったことをこの試合展開で共有することができたと思います。今期の秋季リーグが楽しみでもあります。(老ブロガー・ハル)