[ Thu ] の記事一覧

2017.07.27

定期試験中です。

こんにちは、shinoです。

今日は梅雨明けしたというのに天気がスッキリしませんね。
でも、キャンパス内のいたるところでセミの鳴き声が耳に入ってきます、夏になりました。



今週は定期試験期間です。
スポ健の定期試験は本日で終了となりますが、私が担当している『基礎機能解剖論』の試験が午後にありました。

この授業は1回生の基礎科目になるのですが、
身体の解剖に関する講義なので、今まで聞いたことのない言葉ばかりが出てきます。

勉強の方法はというと、出てきた用語をひたすら覚えていかなければいけなく、覚える量も膨大なので、
学生たちは、かなり苦労していると思います。

2回生以上の上級生に聞いても、この科目は鬼門の科目の1つだそうです。

しかし、用語も含めて、かなり専門的な内容なので、
1回生でこの講義を受けると、『立命館大学 スポ健に入学して来たんだ』と、
最初に実感し、勉強の大変さと合わせて、印象に残っている講義でもあるそうです。


講義中にいつも言っているのですが、

身体の解剖を理解することは、
スポ健で学び、研究していくための基礎となる部分なので、非常に大切です。

ここで覚えたことと、勉強した努力は、2回生以降に必ず役に立ちます。


その成果が表れていることを期待して、今から膨大な量の答案を採点したいと思います。



最後に、

明日から3日間、早稲田塾からの高校生たちが、スポ健の学びを体験してもらう、
早稲田塾ⅹ立命館大学スポーツ健康科学部「未来発見プロジェクト」というイベントがあります。

普段、私たちが研究で使用しているMRI、超音波などの機器や、大学で行っている講義を実際に体験してもらいます。

本ブログ金曜担当のHitomi先生を含め、いろいろな先生が講義をされる予定です。
私も予定してまして、スポーツドクターについての話や、グループワークを行おうかと思っています。

いい体験ができ、スポ健に興味を持ってもらえたらうれしいです。楽しみです。

詳細は、次週以降に報告します。

2017.07.20

研究構想発表会

こんにちは、shinoです。

とうとう梅雨明けしました。
夏本番という感じですかね。

昨日で大学の前期授業も全て終了し、これから定期試験期間に突入します。
今、学部生達は最終提出レポート課題や、定期試験勉強に追われています。

大学院はといいますと、この期間は、これまで励んでいた研究の成果を発表する機会になります。
スポ健の大学院生は、前後期終了後の年2回に、みんなの前で研究成果を発表する機会が設けられています。

発表準備も大変だとは思いますが、研究室以外の教員や学生には、院生がどのような研究を行っているのかを知ることができる場になります。
分野が異なれば、しっかり聞いていても、理解することがなかなか難しかったりするのですが、
院生たちが、頑張って研究に取り組んでいる姿を見ると、我々も頑張らないとという気持ちになり、
いい刺激になっていることは間違いないです。

本日は、研究科博士前期課程1回生の研究構想発表会がありました。
彼らはまだ入学して数か月なので、これから行う研究の構想を説明してくれました。

事前にポスターを作製し、1週間ほど前より廊下に貼し出していました。
昨日の昼休みには、学部生たちに研究の説明を行っていましたが、
本日は、主に教員や先輩の院生を相手にプレゼンテーションを行ってくれました。

どの研究もアイデアに溢れており、聞いていて非常に興味深く、こちらも勉強になりました。





発表している院生も、指導教員以外の教員からアドバイスがもらえるいい機会なので、聞き洩らさないようしっかり耳を傾け、熱心にディスカッションを行っていました。

非常にいい機会だと思います。
この熱意をこのまま持ち続けて、研究を頑張って欲しいと思います。


これからも暑い日が続くと思いますが、皆さん体調管理をしっかりして乗り切って下さい。

2017.07.13

先週の勉強会

こんにちは、shinoです。

最近暑い日が続いていますが、皆さん体調はいかがでしょうか?


私は、先週末、奈良スポーツ研究会という
奈良県の理学療法士さん達のスポーツの勉強会に講師として参加させていただきました。

以前のメールにも書きましたが、
毎年、この研究会で講義をさせていただいています。

毎年は、私の専門である、足・足関節のスポーツ傷害について講義をしているのですが、
今年は、脳振盪についての講義を依頼されました。

スポーツに興味を持っている理学療法士さんが開催している勉強会で、
この研究会に参加している方たちは、高校野球の大会に救護班として活動されているということでした。

その時に、救急対応を迫られる可能性も大いにあるだろうということで、
私に脳振盪の講義と、救急処置の講義を消防士さんに行ってもらうために、
今回は、奈良県の消防署の一室をお借りして、研究会が行われました。

私は、ラグビーを中心にスポーツドクターとして携わっているため、
ラグビー種目はご存じのとおり、相手選手との接触が多く、脳振盪の発生も多いです。

そのため、ラグビーでは、試合中の脳震盪受傷の判断や、
受傷後の対処、復帰プログラムなど、かなり厳密に決められており、コントロールされています。

海外ではラグビー以外のスポーツ種目でも、脳振盪への対応は重要な問題として取り扱われていますが、国内では、まだ十分に整備されておらず、これからの課題とされています。

脳振盪の多いスポーツとしては、ラグビーやアメフトを想像されていると思いますが、
実は、スノーボードが最も多いです。
スノーボードは、ボードのエッジが雪面に引っかかって、後頭部を強打することで、頭部外傷が発生しやすいと言われています。
ラグビーやアメフトは確かに脳振盪の発生は多いのですが、
競技人口から考えると、国内では野球やサッカーでの脳振盪発生数の方が、多いことが分かっています。

だから、どのスポーツ種目でも脳震盪は起こると思って下さい。

一番重要なことは、
脳震盪であることや、脳震盪である可能性があることを、競技中の選手の動きで見抜くことです。

慣れないとなかなか大変ですし、スポーツドクターである私たちも判断に迷うことが多々ありますが、
選手の安全を守るためには大事なことです。

スポーツにかかわっている方は、是非とも脳振盪について理解することが重要です。

私の講義あとは、消防士さんによる救急搬送方法(担架への移乗方法)や、AEDについての講義がありました。




私が大学で行っているスポーツ医学の授業でもこれらの講義と実技は行います。

スポーツに携わる全ての人は、是非ともこのような勉強会の計画、参加していただき、
安全で楽しいスポーツ活動を行っていただきたいと思います。


2017.07.06

7月になりました。

こんにちは、shinoです。

7月に入りましたね。まだ梅雨明けはしていませんが、毎日暑い日が続いてますね。
7月に入ると大学の前期授業もあと2週程度で終了となります。

私のゼミ生達の近況です。

4回生は、まだ全員ではないですが、
多くが内定をもらい、大変な就活がようやく終了してきました。
引き続き就活を頑張っている学生もいますが、
就活が終了した学生は、やっと卒論に集中して取り掛かることができます。

卒論を書くといっても、何かテーマを考えて、新しい研究を行わなければいけません。
研究テーマを考えるなんて簡単に言われても、なかなか出てくるはずもありません。
どれだけ研究をしていたとしても、新しいテーマを考えるというのは難しいです。

学生たちは、テーマに関連する論文や本を調べます。
論文を書くには、入念な下調べが大事です。

方法を考えたり、実行したり、
得られたデータを整理したり・・・・

とにかく、まだまだやることがいっぱいありますが、卒業に向けて、みんな頑張っています。

3回生はといいますと、先日のブログにも書きましたが、
テーピング実技の授業を2回にわたり行った成果が出てました。

最初はテーピングを手で切ることすら苦労していたのですが、
回数をこなすと、最終的にはそれなりにテーピングを巻くことができました。
お互いにテーピングを巻き合い、テーピングをした状態でバランスボードなどに乗り、
テーピングの固定性を身をもって体験しました。




実際の現場で使えるようになるには、もう少し練習が必要ですが、
これがきっかけに使えるようになってくれたら嬉しいです。


最後にお知らせです。

日本整形外科スポーツ医学会が年1回開催している「大学生・高校生のためのスポーツ医学セミナー」が、
本年も8月19日(土)に愛知医科大学たちばなホールで行われます。

スポーツ医学の正しい知識を広く普及させるための社会活動の一つとして、本学会が2001年9月より行われ、本年で第17回目となります。

スポーツ医学を学びたい方は、大変興味深い内容になっていますので、是非とも参加して下さい。

詳細は http://www.jossm.or.jp/seminar/index.html まで。


2017.06.29

今日は蒸し暑いですね。

こんにちは、shinoです。

今日は天気が悪く、蒸し暑いですね。

本日の内容は、前回のブログで書いた学会の続きです。

先週、日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会(JOSKAS)という、
スポーツ整形外科の学会が、北海道で開催されていたのですが、
整形外科の特に大きな学会は、整形外科らしく、非常に特徴的で、
学会期間中にスポーツ大会が行われています。

学会によっては、学会が始まる前の早朝に行われたりもしますが、
今回の学会では、懇親会が初日の夜に行われ、その中で、スポーツ大会がありました。

整形外科を選択する先生は、
基本的に、スポーツ経験者か、スポーツ好きな人が多いです。

この学会は、毎年、綱引きが大学対抗で行われます。
出場するのはもちろん整形外科の先生なんですが、
年々気合いが入っていて、かなり本格的になってきています。



これが学会で行われているんですね。
周りの応援もかなり熱が入っていて、盛り上がります。

また今回は、奈良県立医科大学が主催なので、奈良、飛鳥にちなんで、
蹴鞠大会が行われました。



蹴鞠も平安時代に流行したスポーツということですが、
現在も一部の人は、スポーツ競技として行っているようです。

審判も綱引きも蹴鞠も競技会で実際に行っている人に来ていただき、
競技会のルールに従って行われます。
蹴鞠の審判は、平安時代の服を身に付けられていました。

結果はどちらも主催の奈良医大のチームが優勝しました。

学会とはお互いに普段研究している成果を発表する、
言わば、勉強するために行く場所なので、
スポーツ大会を行っている光景は、少し異質な感じがしますが、
非常に盛り上がりますし、観ているだけでも楽しいです。

スポーツをしている時は、思いっきり楽しんでいますが、
学会場では皆さん真剣に聴講し討論してますよ。

メリハリは大切ですね。

学生の皆さんも試験が近いと思います。
勉強ばかりでも疲れてしまいますし、遊んでばかりでもいけません。
メリハリをつけて効率よく勉強に励んで下さい。

2017.06.22

やっと梅雨らしくなりました。

こんにちは、shinoです。

空梅雨が続いていましたが、昨日よりやっと雨が降りましたね。
梅雨本番という感じですね。
皆さんいかがお過ごしでしょうか?

さて、私は学会に参加するために北海道に来ています。
北海道には梅雨はありませんが、本日は雨がかなり降っています。

参加しているのは、第9回日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会(JOSKAS)という学会で、
スポーツ整形外科として行われる大きな学会のうちの一つです。
本日から日曜日までの開催です。

「スポーツ整形外科」と名前にあるように、スポーツ傷害に関するいろいろな発表や講演がたくさん予定されています。海外からも何人かの著明な先生を招待し、講演していただいたりもします。



これは、学会の看板です。
北海道で開催される学会ですが、奈良 新薬師寺の国宝であるバサラ像が描かれています。
なぜかというと、主催する大学が奈良県立医科大学整形外科だからなんです。

そして、
奈良のゆるキャラとして皆さんもご存じ、せんとくんも北海道の会場まで来てくれてます。



私は今回は演者としてではなく、主にスタッフとして仕事をしています。
演題の司会進行をしたりもしますが、それ以外にもいろいろな仕事をします。

通常、学会は主催する大学内、もしくは地元の土地で行われますが、
今回は北海道での開催なので、段取りもなかなか大変ですが、新鮮です。

かなり忙しいのですが、聴講もして、しっかり勉強して帰りたいと思います。

2017.06.15

今週のゼミ風景

こんにちは、shinoです。

梅雨入りしていますが、いい天気の日が続いています。
こういう天気は空(カラ)梅雨というそうなんです。
梅雨の時期の雨は蒸し暑くて大変なので、降らないと嬉しい感じなんですが、
こうも降らないと、夏場の渇水が少し心配になってきます。



さて、今週は、私のゼミの授業の話をしたいと思います。

以前のブログにも書いたのですが、私のゼミは、主にスポーツ傷害に関することを勉強します。

私のゼミを志望する学生は、

現在もしくは将来にトレーナーとして活躍したいと思っている。
医療や福祉関係の仕事を考えている。
スポーツの指導者になる上で、傷害の知識と処置技術を習得したいと思っている。

なんてことを考えている子がほとんどです。

私は、ゼミ授業の最初のオリエンテーションの時に、みんながこのゼミに来て何をどんなふうに勉強したいかを、紙に書いてもらうようにしています。

したがって、スポーツ傷害についての勉強をするのですが、その方法は毎年異なっています。

しかし、必ず出るのが、『テーピングを巻けるようになりたい』という意見なので、
現役のアスレチックトレーナー(AT)として仕事としている学部の大学院生にお願いをして、テーピングの実技指導をしてもらっています。

ということで、今年も本日と次週の2回に分けて、テーピングの実技授業を行うことにしました。

学部2回生で履修する「基礎スポーツ医学外科系」という授業の中で、テーピングの実技授業を行うのですが、受講者数が200名を超える授業なので、残念ながら、全員が巻くことができるぐらいの練習をする時間が十分にありません。

このゼミ内の授業では、2名1組になって、心ゆくまで巻きまくって、練習してもらうようにしています。
少人数で、ATの先生と私の2名が居ますので、結構しっかり指導することができていると思います。





ゼミ生達も、初めはテーピングを手で切ることもなかなか手間取っていますが、少しコツを教えて、練習すれば、たった1回の授業でも、終わりごろには、少し様になってきます。

次回のゼミも引き続きテーピングの実技授業をします。
次回授業の最後には、しっかりしたテーピングが巻けるようになります・・・・なってくれると思います。

是非ともテーピング技術を習得して、実際のスポーツ現場で使えるようになって欲しいです。

2017.06.08

CadaverTraining

こんにちは、shinoです。

今週水曜日から梅雨入りしましたね。
しばらくうっとおしい天気が続くかも知れませんが、元気を出していきましょう。



先週、私はシンガポールに行ってきました。

何をするために行ってきたかというと、CadaverTraining(キャダバートレーニング)に参加するためでした。

CadaverTraining(キャダバートレーニング)って何だ??、何のトレーニングだ??って、思われるかもしれませんね。

Cadaverとは、一言でいえば、御遺体のことです。
つまり、提供していただいた御遺体を解剖しながら勉強することを、CadaverTraining(キャダバートレーニング)と言います。

なぜ、シンガポールまで行って解剖の勉強をするのかというと、
ホルマリンでの固定(防腐処理)をされていないcadaverを、勉強のために解剖することは、日本ではかなり難しいからです。

日本の大学の医学部などで解剖の授業はもちろんありますが、
その時に使用するcadaverは、全てホルマリンでの固定(防腐処理)が行われた後のものです。
もちろん、ホルマリン固定後のcadaverでも十分勉強することはできますが、
やはり、実際の身体とは、質感(硬さや柔らかさなどの触感)が全く異なります。
つまり、どれだけたくさんホルマリン固定後のcadaverで勉強しても、
ホルマリン固定がされていないcadaverで勉強することとは、得られるものがまた違います。

日本ではホルマリン固定がされていないcadaverを使って、解剖しながら勉強できる場所(大学)は、
現在のところ限られており、そのような勉強会に参加すること自体なかなか難しいです。

したがって、ホルマリン固定がされていないcadaverを解剖しながら勉強しようと思ったら、
海外に行かないといけません。

ということで、臨床と解剖の勉強をするために、シンガポールへ行ってきました。


2日間でしたが、朝から夕方まで昼ご飯を食べる以外は休憩もなく、非常にタイトなスケジュールでしたが、その分、みっちり勉強することができました。

これまでの知識の確認だけでなく、新しいことを教えてもらうことができ、
内容の濃い、大変有意義なセミナーでした。

実際の状況が分かる写真などを載せた方が、皆さんにはよく伝わるとは思うのですが、
いろいろな制約もありますし、
なんせ、CadaverTrainingなので、その写真もあまり気分のいいものではない写真になる可能性があるかと思いますので載せることができません・・・すいません。


どの分野でも同じだと思いますけど、
これまで学んできた知識や技術は、常に更新され、新しい情報が入ってきます。

つまり、いつ、どういう立場になっても、日々情報を取り入れ、
自分に活かせるように、バージョンアップしていかないといけません。


我々も、学生の皆さんと同じです。
一緒に頑張って勉強していきましょう。

2017.06.01

6月に入りました。

こんにちは、shinoです。

6月に入りましたね。
暑い日が多くなってきましたが、皆さん体調は崩されてはいないでしょうか?



先週末、日本ラグビー協会によるマッチドクターの講習会が東京でありましたので、出席してきました。

私は、大学時代にラグビー部に所属していたことから、ラグビーをメインにスポーツ医として活動しています。
もちろん、ラグビー以外の様々なスポーツにも関わっていますし、
これからも、あらゆるスポーツをしている選手を診ていきたいと思っています。

皆さんもご存知の通り、日本ラグビー協会は、2019年のワールドカップ日本開催に向けて、着々と準備を整えています。
先日、プール(予選リーグ)組分け抽選会が京都で行われ、
その様子はニュースでも少し取り上げられていましたね。

日本の対戦相手は、アイルランド、スコットランド、他2か国(未定)になりました。
対戦相手が決まると、日本で開催されるということをいよいよ実感してきます。

2019年なので、まだ2年も先のような気がしますが、
準備する側としては、たぶん、もう2年しかないと言った方が良いんでしょう。

メディカル部門も、選手の安全を第一に、日々スキルアップに努めています。

ということで、2019年のワールドカップを見据えて、
脳振盪を中心とした頭部外傷の評価(Head Injury Assessment:HIA)を、
日本でも昨年度よりラグビートップリーグ(社会人、プロで構成される国内最高峰のリーグ)に導入することになりました。

HIAとは、ピッチ内外で、試合中に簡易的に脳振盪(疑い)の有無を判断するための評価ツールです。
ラグビーは、当然、選手同士がぶつかり合う接触プレーが多いため、脳振盪の発生も多いスポーツであるといえます。
前のブログにも書きましたが、スポーツ選手の安全を守るためには、脳振盪の診断を速やかに行うことは非常に重要です。

私も、昨年度、ラグビートップリーグで数試合のマッチドクターをさせていただきました。
『マッチドクター』とは、試合のために配属されるドクターのことで、チームに所属しているいわゆる『チームドクター』ではありません。
他の競技での『マッチドクター』の役割は、試合を観に来ている観客に対する救急対応がほとんどになります。選手の怪我に対する対応は、主に『チームドクター』が行います。

しかし、ラグビー競技において、『マッチドクター』は、試合中に起こる選手の脳振盪や怪我に対し、敵味方無く、中立の立場で動き、選手の安全を守り、サポートするのが主な役割です。
そのために、事前にHIAの講習を受けていないと、役目を果たすことが出来ません。

今回の講習会では、昨年度に導入されたHIAの適応結果や問題点、再確認すべきことなどを、
グループワークを用いながら、インストラクターの先生にレクチャーしていただきました。
日曜の午後だったのですが、50名以上の先生方が、全国から集まり、意見の交換を行いました。

以前に勉強したところも、曖昧であったところも、再確認することができ、
かつ、新たな知識も教わることができましたので、大変有意義な時間でした。

全員で知識を共有することで、全体のレベルアップに繋がり、
しいては、選手の安全を守ることができます。

2年後のラグビーワールドカップが無事に成功するよう、
メディカルもどんどんレベルアップしていきたいと思います。

今年も8月の最終週よりラグビートップリーグが開幕します。
トップリーグの試合は、全国のスタジアムで開催されていますので、
時間がある方は是非ともスタジアムに足を運んで下さい。

試合で我々が実際にどんなことをしてるかは、このブログでもまた紹介することにしたいと思います。

では、


2017.05.25

本日のスポーツ健康科学セミナーI

こんにちは、shinoです。

今朝は昨日からの雨が降って、うっとおしい天気でしたが、午後からは雨も止んで、すっかりいい天気になりましたね。

本日は、ippo先生のスポーツ健康科学セミナーIの授業に教員紹介ということで登壇させていただきました。

コーディネーターは、Joe-T田先生にしたいただき、
はるちゃん先生、satoshi先生、私という、
偶然にも、本日は、ほぼ、あいコアの星ブロガーで占められていました。

Joe-T田先生に、事前の打ち合わせとして、
『学生時代に、どんな学生生活を送っていたか?』をテーマに話をして欲しいと言われてました。

トップバッターは、学外研修中のsatoshi先生が、音声入りのスライドを作成し、披露されました。
satoshi先生と私は年が近いのですが、私と違って学生時代から非常に大きなビジョンをもって、
いろいろなことにチャレンジし、取り組み、成果を出されていることに感心しました。

次に、はるちゃん先生が、激動の学生時代の話をされました。
私が到底経験することもないような厳しい状況の中、非常に苦労されながらも、学業に専念されて来られた様がとても印象的でした。



3番目に私が話をしたのですが、他の先生たちとはと違って、ありきたりですが、高校時代のことや、浪人生活を送ったこと、大学受験(学部の選択)などについて話をしました。

ここではなかなか話せないような内容や、もしかしたら授業にふさわしくないような内容??も、少し織り交ぜながら、自分の経験してきたことで、皆さんのこれからの学生生活に何かいい教訓となるようにと思って、話をしました。
面白い話をしすぎたので、伝わったのかが、チョット心配ですが・・・・

次に、Joe-T田先生が、熱く、ご自身の学生生活の話をされました。
先生は本学出身ですので、先輩の助言として、学生たちには分かり易かったと思います。



どちらの先生方も、時代は違えども、学業に対する熱意がひしひしと感じられました。

講義を受けていた学生たちも、興味津々で聞いていたと思うのですが、私も非常に興味深く、楽しく拝聴させていただき、勉強になりました。


最後に全員で登壇して、みなさんにこんな学生になって欲しいということを順番に話したのですが、
どの先生も、いろいろなことに興味を持って、何事にもチャレンジして欲しいという気持ちを強く伝えていました。

この学生時代が、一番エネルギーに満ち溢れていて、一番自由に、本当に興味のあることに、集中して取り組むことができる時期だと思います。

ぜひ、学生生活を有意義に過ごして、満喫してくれることを願います。