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2017.09.20

スペインの環境、大学の環境

いま活動の拠点にしている大学は、3つのキャンパスを持っているようです。心理学部は、「健康」に関する学部・研究施設が集まるキャンパスの一角にあります。隣には、医学部・病院があります。

(学部の真ん前の道:広~い、長~い、まっすぐな道です。きれいですよね!)

【表紙の写真】は、私が過ごしている研究室(4階)から眺めたところにあるスポーツ系の学部・体育館らしいです。またそのうち、時間を見つけて行ってみたいと思います。

ずいぶんと迷子になった成果で、街の様子は少しずつ分かってきました。車を使わないので、見事なまでに歩数を稼ぐ毎日です。でも、どう歩いて探してみても、まだ日本人には出会いません。テレビで、スペイン語を喋るドラえもんや妖怪ウォッチたちは見かけます。

私が出会った現地の人たちのおもしろいところは、私がスペイン語が話せないと言っても、スペイン語でどんどん話しをしてきます。スペイン語と英語で「あぁだ、こうだ」と平行線のままの会話が続いて、通じる(感覚になる)までやりとりが繰り返されます。どう見ても方向音痴で彷徨っていそうな日本人なのに、この店はどこ?品物はどこ?らしきことをたずねてきます。この積極性というのか、ボーダレスな感覚というのか、個人的にいいなと感じるのでしっかりと見習いたいと思います。

私には語学のセンスがないので、滞在期間中にスペイン語の習得は無理だと思いますが、こういう日常がなにか実りになるように…楽しみたいと思います。

ippo

2017.09.13

スペイン到着

朝は涼しく、昼間はとっても暑いスペインです。


ここにたどり着いて、(今のところは)あれよあれよと日にちが過ぎています。大きな声でのスペイン語の波に押し寄せられつつ(実は、スペイン語はまったくのゼロからの始まりなのです)、陽気で親切な人たちと過ごしています。


ここバレンシアに到着する途中、ヒースロー空港でなぜか便の予約がキャンセルされていたり(荷物の受付はしてもらえたのに…)、乗った便が1時間以上も遅れて出発・到着したおかげで、あのとんでもなく広いマドリード空港を端から端まで激走させられました(ほとんど飛行機は出発していた様子でしたけれど…)。


(ぎりぎり滑り込んで、バレンシアまで運んでもらいました。日差しが眩しい!)


結果、バレンシア空港に人間だけ到着、荷物は積み込みが間に合わなかったのでしょう…見当たらず…。

(Lost and Found…これまでご縁のなかった場所ですが、今回はお世話になりました)


でも、まぁ何とかなるものです。いまは無事に生活できています。


まだ現地での手続きをし続けているところで落ち着かない部分もありますが、1日1つずつ克服中。大学では受け入れ先の先生が尽力してくださったので、おかげさまでスムーズな始まりでした。その所属大学・ラボは、紹介される人みんな出身国が違っていて、国際色豊かな環境です。見るもの、出会う人・もの・こと、言葉すべてが新しく、久しぶりに新入生のような気分です。


スペインの勢いと明るさをお届けできるようにします!


【表紙の写真】住み家の近くの広場(バレンシア旧市街)。今の時期、朝7:00頃は、このようにまるで夜のような色あいです。


ippo

2017.09.06

場所を変えて

9月。ヨーロッパ/スペインに場所を変えました。
サバティカル(研究専念期間)をいただき、約半年間スペインでの活動になります。教員になって〇年…いろんな事情があって機会がなかったのですが、ようやく頂いた時間ですので大切に過ごしたいと思います。

現地にたどり着くまでに、ハプニングもありましたが、それはまた次回にぼちぼちと。

日本で準備をしている間、わからないことが多かったおかげで、いろんな方との出会いがありネットワークもできました。
例えば、参考にした文献(!)は、「立命館スポーツ健康科学」(立命館大学スポーツ健康科学会 発行)。
これは、毎年発行されていて、学会長の挨拶に始まり、学会講演抄録、修士論文の概要、スポ健・学会の活動などが収められています。その中にあった、【真】先生の“サバティカル @University of Hawaii (2017年, 第7巻, pp. 16-28)”を参考にしつつ準備開始。


(参考文献!著者: 【真】先生)

アメリカ・ハワイとヨーロッパの違いもあり、比較しながら準備していくのはなかなか楽しい経験でした。スペイン領事館は、東京だけでしたので、出向くたびに一日が潰れていったり…。準備する書類も違いました(アメリカでは必要だったツベルクリン検査証明書や英語能力証明書などは、スペインの場合には要りませんでした。ただ、無犯罪証明書なるものがスペインの場合には必要で、何やらどきどきしてしまいました)。

丸2ヶ月かかって、ようやくビザ発行。ビザの受け取り時、すべての説明が終わった後、領事館の方から「どんな研究をいているの?」と、興味を持って頂き、ほんの少しだけでしたが話をさせてもらい、これまたいい思い出になりました。


2016年8月8日から始まった準備記録。ちょうど1冊完成!(なかなかの出来栄えになりました。案外、几帳面かもしれません)。

そんなこんなで始まる生活です。ゼミっ子のことが気になりつつの生活になりますが、少しずつ現地のことを含めて書いていきたいと思います。

ippo




2017.08.30

見慣れた風景

あれよあれよという間に、8月が過ぎていきました。みなさんは、どのようにお過ごしなのでしょうか?

この夏はとくに、あわただしい毎日でしたが、かなり充実もしていました。しかも、その慌ただしさが苦にならないことがあるのだと思った夏でもありました。それは、ひとに恵まれ、見慣れたスポ健の風景に毎日支えてもらっていたからだと思います。

とてもやさしく愉快な先生方、職員さん、先輩、学生たちにかなり支えてもらっていて、いつかその方々に、私もなにかできるようになるといいな、とも思った時間でもありました。このスポ健の、ずっと変わらない“良さ”のおかげです。


(昨日、ひょっこり来てくれた元スポ健の先生だったMatさん、元スポ兼事務室のKarさん。ippoの研究室ではじめまして!一緒に過ごしてきた大切な方々のうちの二人 ^ ^)


ある夏の朝(エレベーターを降りるとそこは、ちょっとした花畑。昨年よりもパワーアップした学部棟のベランダにて)。


【shine】先生から頂いたハーブ。4,5日後に白い花が咲きました。仕事中もハーブの香りに癒されつつ。

何気ないこういう日常が、何かふっとした時に、いちばん懐かしい風景になるんじゃないかと思う今日この頃です。
さてさて、今後は徐々に雰囲気を変えながら(!?)、水曜日のブログを続けていこうと思います。また来週に。。。

【表紙の写真】 京都タワーを真下から眺めて…(この夏の思い出の一つ。※アップロードすると横たわりたがるのですが、タテにしてみてください)。

ippo



2017.08.23

夏の風物詩

夏の風物詩のひとつでしょう、バーベキュー!
キャンパス内にシー・キューブという施設があり、そこではバーベキューができます。

夏休みも忙しく部活の練習で汗を流す学生、海外に出かける学生、アルバイト先で成長しようとする学生、過ごし方はそれぞれですが、この日は、ゼミの3・4回生が集まって夏を堪能しました。
何やらいろいろあって最後の最後での乱入でしたが、なかなか美味しい焼きそば、ケーキも(!)をふるまってもらいました。
(3回生、暑い中、焼きそばをこしらえてくれています。絶品!)

4回生は卒論がんばろう!と気合いを入れつつ、就職活動の山を越えてほっとした雰囲気でした(それぞれが希望するところと縁づいてくれて、本当によかった…!あとは、教員を目指しているゼミっ子を応援するばかりです:祈)。
(さすが4回生、しっかり企画・実現させてくれました。今回は参加できなかった部活動のゼミっ子たち、最後のシーズンもがんばれっ!)

(記念の写真が、また1枚、また1枚…増えていきました ♪ 撮影、ありがとうございました)

心から感謝☆と言っても言い足りない想いになるほど、すばらしい学生たちです。
夏も一日一日が過ぎていきます。とても大事な時間でした…!

ippo

2017.08.16

危機感が生むもの

夏休みに突入し、8月もずいぶんと日にちが過ぎています。
今年のippoゼミ4回生は、卒業論文への危機感が強いからか、夏休みに卒論への自主的な取り組みが本格化してきました。

その勢いに乗って、ゼミはまた一段とチームらしくなってきました。自分のテーマだけでなく、仲間のテーマに耳を傾けて相談し合うカタチが、すばやく、ごく自然な流れで生まれるようになりました。
ツッコミも激しくなり、にぎやかなディスカッションの場ですし、そのおかげで卒論の進度も急に上がってきたように思います(本人たちがそう実感できると言っているので、何よりなことです)。

(研究室前に、学生たちの靴が並び始めました!)

一緒に考えて、1本1本自分の研究を作っていく活動の中では、学生たち一人一人の特徴がちらりちらりと姿を現してきます(素が出てくるようになったり、変化もしたりといろいろです)。
おもしろいのは、ゼミでの付き合いが2年目に入ってくると、卒論の取り組みの様子で、部活動のチームでその学生がどんな動きをするのか見えてくるような感覚になるときがあります。ときどき、そんなことをその学生本人(たち)に伝えながら、彼/彼女たちのプレイスタイルやリーダーシップのあり方を自分でどう見ているのかを教えてもらっています。


そんな学生たちが ”はまり”始めると、昼ごはんを取るのも忘れる集中力はすごいものがあります。これまでのスポーツで培われたものかもしれません。
卒論が追い込みの時期に、シーズンの山場を迎える部活等があります。ippoゼミの4回生は、今までよりもそれに該当する学生が多いので、この勢いがプレイにも反映されてこれまでの努力がしっかりと報われる努力になることを切に願っています。

【表紙の写真】実物はとっても大きなシューズたち(この大きさにも見慣れてきました)。大事な試合に向けて、しっかり学生たちをケガから守ってくれますように…(祈)。

ippo

2017.08.09

オランダの夏(その3):立命館のネットワーク編

オランダの話で引っ張り続けていますが、今回までにしたいと思います。

最後は、立命館のネットワークの凄さで締めたいと思います。
以前、立命館の経営学部T先生つながりで、オランダ在中の方(立命館OGのMさん)を紹介していただきました。
Mさんに直接お会いしたのは1回だけだったのですが、ホスピタリティ溢れる時間をつくってくださいました。感謝!
日本の国際的な立場がどのようなものなのか、海外在中の視点でお話をうかがうこともでき、話は尽きませんでした。

 (日本列島の森!?)


その方を含めて、学会初日の夜には、立命館(S先生)つながりで集合。今は、デンマークに外留中というY先生ともお目にかかりました(今の滞在場所が、【satoshi】先生と同じデンマーク。会えるといいな~とおっしゃっていました)。
そして、今後の心理学会を背負う若きエースたち・PDの方々ともお会いできました。近々、スポ健にも来て下さるはず!



立命館のネットワークの広さ、その柔らかさに、今さらのように驚かされます。
人から学び、人によって磨かれるために、どんなネットワークを広げていくかは、大学以降とくに大切になるように思いました。
いろいろな繋がりのなかで、世の中を見ることができるようになるといいのでしょうね…。私もそうなりたい…。

【表紙の写真】  日本に戻ってきた!の実感。夏の富士山。

ippo

2017.08.02

オランダの夏(その2):街並み編

定期試験も終わり、次は、採点そして大学院の研究報告会等々の日々です。他の仕事もぎゅうぎゅう詰めで、気忙しい夏を迎えています。

そんな中ですが、今日は、のんびりと前回のつづきを…。
夏のオランダは、ちょっとした避暑地のような場所でした。
チューリップが咲き乱れて…という季節は過ぎてしまっていたのですが、前半は、天気予報よりもおだやかな青空でした。
【表紙の写真】は、オランダ・スキポール空港内のキオスクに咲くチューリップ。

アムステルダム中央駅は、ずっと工事中ですが、レンガ造りの建物はなかなか味があります(同じレンガ造りのせいか、東京駅のモデルになったという俗説!?もあるようですが…建築様式は異なるとのこと。姉妹駅ではあるそうです)。



街の中には、運河が円心状に巡っています。とてもよくできた街並みです。
主要な運河は、いずれもオランダが黄金時代を迎えていた17世紀ころに掘られたものだそうです。どんな時代で、当時の人たちは何を思って造ったのでしょうか。独特で、すてきな都市です。



オランダとくれば、チーズやミッフィー。チーズのお店は、街のなかでうまく集積しています。ほとんどのお店で試食をさせてくれますし、ときにはこんな民族衣装を身に着けて出迎えてくれるところも。


あっという間に日が暮れていきました、とさ。


ippo

2017.07.26

オランダの夏(その1):学会編

7月、オランダ・アムステルダムで、ヨーロッパ心理学会 (European Congress of Psychology) が行われました。
3月に打ち合わせに出かけたときよりは、さすがにいい季節になっていましたが、滞在期間中の1日、2日は薄手のダウンを羽織って過ごしました。
日本の夏からすると、うらやましい気候かもしれませんね。

↓これは、今年3月頃の様子。建物は国立博物館。


↓今回7月の様子。いつの季節も、高いところに上りたがるんですね。


この学会では(でも)、心理学に関する幅広いテーマが発表されました。スポーツの栄養に関するもの、運動の心理的効果に関するもの、脳科学、集団・チームのリーダーシップに関するもの、親子関係に関するもの、がん患者の心理に関するもの等々です。
今回、弾丸ツアーに近い日程になったので、学会初日に行われた自分の発表(や準備)だけでほぼほぼ終わってしまった印象ですが、それなりにディスカッションを楽しんで収穫もあったかなと思います。


ビジョンは、本当に組織(の人たち)に良い効果をもたらすのか?それはなぜ?に関する研究です。
ビジョンを十分に活用できる取り組みや人間関係…大切なようです。
S先生(現 総合心理学部)とは、院生の頃にはじめてお会いし、それから何年経ったでしょうか…。学部は異なりますが、そのS先生と初めて共同研究をさせて頂き、その成果を発表することができた記念の学会になりました。

次回は、もう少しオランダらしい風景を…!

【表紙の写真】学会のオープニングセレモニーの一幕。

ippo

2017.07.19

ゼミ前期の〆☆ 2017夏本番へ

大学ではそろそろ前期授業が終わり、定期試験の時期を迎えています。
梅雨を潜り抜け、夏本番へ。学生たちにとっては、たのしく、成長するかどうかのカギを握る時期でもあります。

今、学部4回生は、就職活動の山を越えつつ、そして教員採用試験が始まり、そして卒業論文まっしぐら。
学部3回生も、それぞれのゼミでがんばっています。

ippoゼミでは、とても仲良くなってくれて、チームワークもとれるようになってきました。
いま、3回生を中心とした本格的な実験のチームができて、積極的に活動してくれていますし、実験対象(被験)者としても協力してくれています。
一緒に活動をしている時間が長いほど、思いがけないこと、なぬっ!?と驚かされることを含めて、学生目線を知る機会・発見があります。どっきりすることもありますが、一人一人の特徴が出ておもろい、そしてうれしい時間・ゼミ風景です。
(笑い続けてほしい…*^^*)

そんなことを、じんわりと味わう時間、いろんな気づきをもらう空間は大切ですね。少し、ひと息、つきたいところです。みなさんにとって、徒然なるまま想いを馳せることができる場所はどこでしょうか?

最後のゼミ時間、前期にやるべき課題が終わった後、誕生月のゼミっ子たちのお祝い!!ゼミっ子どうしの関わりが、とても微笑ましいです。
(21歳になったメンバーは一人一人、ブルゾンちえみwith Bのネタ曲に合わせてこの1年の抱負を…ちょっとした罰ゲーム!?)

この中に、9月から外留する私も潜り込ませてくれました。そんなゼミっ子たちの気持ち、大切にしたいと思います☆
(左からManahoさん:世界進出、Yutoくん:日本一、右からShioriさん:45kg 笑、Mizukiさん:完全復活)

ippo