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2016.12.07

理念が企業を強くするのか?その心は?

明日は、稲盛経営哲学研究センター主催の第2回 国際シンポジウムが開催されます。

稲盛経営哲学研究センターは、京セラやKDDIの創業、JALが再建を果たしたマネジメントの在り方をヒントに、学際的に研究し国際発信していくこと、“よき社会”に貢献する研究・実践・教育を目的とした研究センターです。
テーマも、経営学、哲学、脳科学、文化人類学・・・と他・多分野への広がりをみせています。

ippoたちの研究プロジェクト(心理)は、組織心理学的な観点から行った2年間の成果報告です。
今回は、今年3月に同じ国際シンポジウムで中間報告を行ったものの続編で、「企業理念を持つことがどれほど企業を強くするのか、企業変革を可能にするのか?」、「その効果を生み出す心理メカニズムは…?」についてデータを示します。

他大学(東北大学のK先生)・他学部の先生(立命館大学のS先生)との共同研究で、ほぼゼロの状態から創り上げることの難しさを実感しつつ、そして、周囲への事前報告も終えて、当日に何とかぎりぎり間に合いそうです。

https://www.iqform.jp/riprc2016/pc/page/top/

無事に発表を終え、有意義な時間・交流になることを楽しみにしているところです(当日の様子は、またどこか後日に・・・!?)。

※表紙のくまモンは、【ab先生】から。分析・まとめに追われていたとき、癒し&頑張る気力を与えてもらいました!感謝☆

ippo

2016.11.30

大学院M1の授業の1コマ

大学院M1の必修科目の一つに、リーダーシップ特論があります。

その授業では、本研究科の「Mの力(博士課程前期課程:修士課程の力)」として、「洞察力」「コーチング力」「現場応用力」を念頭に置いて、授業を展開しています。

毎年度、院生の雰囲気は違っています。今年は、学部のときからオリターやAAで一緒に活動したメンバーも複数人いることもあるのか、質問も、気づきも鋭いように思います。

ここでは、チームワークやその中でみられる人間関係、感情の動きを考えていきます。人間関係トレーニングでよく行われるやり方を、基本的にはもとにしています。

 よくみるマジック・・・ されどマジック!

チームが複数動き出すと、このマジックをめぐって、おもしろい現象がみられたりもします(このことは、学生たちが一生懸命に取り組むからこそ、私が気づかされたことです。気づけば、あるあるネタなのですが…)。
簡単そうな課題なので、短時間で終わると思いながら取り組む学生が多いのですが、結構、真剣になり始めて、気づけば時間オーバーということもあります。

 惹きつけるプレゼン、できているか!?

真剣に取り組んだ課題だからこそ、他のチームの出来栄えも気になります。席を離れて、見やすいところまで移動し発表を見聞きし、ときにはツッコミを入れ合ったりしています。

ここでの経験が社会に出てどのように活用されていくのかは、私自身も未知です。ただ、インパクトをもたせるために、1課題1情報(私からのメッセージ)の提供で進めています。それ以上のものにするかどうかは、仲間と話題にする中で蓄積していってもらえればと思っています。

今は、私がファシリテーター役をがんばっていますが、そろそろ役割を交代します。ファシリテーターが院生に代わるのです。どんな展開になるか、楽しみです。

ippo

2016.11.23

論文作成をきっかけに…回生越え

マスク着用率が高くなってきました。

1回生は、この時期、ゼミナール大会に向けて活動をしています。
不思議なことに、はじめはやらされ感も若干漂うのですが、だんだん本気になるチームがほとんどです。
(もちろん、チーム内では多かれ少なかれ、いろいろな人間関係の悩みが生まれるのですが、それも実践ならでは、真剣だからこその産物です)

ゼミナール大会のポスターも、委員の学生たちが時期に合わせて、今年度は数種類登場しています。

今は、【聡】先生の分かりやすいプレゼンガイダンスが終わり、データを集めて分析し、チームで一本の論文を仕立て上げていきます。そして、いよいよあと1週間ほどで論文提出です。

  1回生全員、静かに聴いています、見入っています!

ある日には、卒論で切羽詰まってきている4回生と合流することも。

  左側が1回生、右側が4回生。お互い頑張ろうと声かけしつつ。

こんなふうに、論理的に書こうと仲間どうしでディスカッションして知恵を出し合っている様子は、本当にみていてこちらがわくわくする光景です。

同じ空間で、励まし合いながら1回生と4回生が論文作業をするのは(私は)はじめて出会った場面です。
本学部に着任して7年目ですが、学生たちはまだまだ新しい経験をさせてくれるようです。

ippo

2016.11.16

今年の秋はきれいですね

とある週は、久々にあちらこちらへの出張でした。

ホームであるBKCで授業、翌日は立命館・東京キャンパスで研究打ち合わせ、その翌日は立命館宇治中学・高等学校のキャリア教育の研究会に出席させて頂きました。

東京キャンパスでは、別件で出張・議論中の【Jin】先生と偶然出会うこともありましたし、附属校の研究会では、今後もっと大学との接続を考えていかなくてはならないなぁ、と感じたりもしました。

そのまた翌日は、立命館のいばらきキャンパスで会議 ・・・立命館巡業の週でした。

移動していると、きれいな風景にも出会いました。とくに、今年の秋はきれいですね。立命館も紅葉狩りに最適ですし、私が毎日元気をもらっている樹も、秋色いっぱいです。

  びわこ・くさつキャンパス(BKC)の様子

 附属校のすぐ横の公園の様子

 大阪いばらきキャンパス(OIC)の様子

学生も教員もフル稼働のこの時期、立冬を迎え、体力と気力はしっかりと蓄えて過ごしたいものです。
みなさんも、体調には気をつけてお過ごしください。

ippo

2016.11.09

秋から立冬のなかで

ある日の週末。まさに秋晴れの一日でした。
表紙の写真、何の日の朝か分かりますか?

朝早くからテントがあり… そして…!
テントを立ち上げ、それぞれの出し物の準備をするために、学生たちが集まってきていました。



この日は、学園祭の日。今年は、ハロウィーンの日にあたっていたので、学生たちのコスチュームも飾りつけもその雰囲気いっぱいでした。

 
(かぼちゃやお菓子、一つ一つ手作り。しかも、一つ一つにラミネートフィルムが施してありました。雨が降っても大丈夫なように!? 細かいところまで手が込んでいました。)


昼間は、かなりあたたかくなった中で、ゼミの学生たちが練習し続けていた成果を披露していました。
世界大会に出場した先輩の背中を追って、四年間練習し、これが学生最後のパフォーマンス。



(彼女がスポ健4回生。いつも楽しそうにダブルダッチで舞っていました。ゼミでは、分析なんて…と言っては目が白黒白黒なっていた彼女ですが、今ではゼミを分析で引っ張ってくれるまでに成長してくれました。)

ここまでに培った学生たちの人間関係や一生懸命さが、このあとの人生を支えるものでありますように、と祈るばかりです。

ippo

2016.11.02

ゼミ学生、追い込み期へ突入!

4回生は、初めての卒業論文を作成しています。
大学という最高学府での、学びの集大成です。その意識をもって取り組むようにと、ゼミ学生には(ときどき)伝えています。そのことも意識しながら、「せっかくやるのだから」と、よくがんばって、飛躍的に進化しています。

いま、ippoゼミでは、後期の授業(専門演習)は、学生の希望と調整で(立命に来てからは初めて)3回生と4回生、院生の合同で行っています。3回生も、今年度はプロジェクト研究をもっているので、4回生や院生が議論に加わってくれています。

4回生の卒論時期… いつまでも、なんとなくほんわかムードでやってくれています。
>> ハロウィン間近のある日の研究室にて。


3回生はいま、今年から始まった滋賀県の「少子化対策学生プロジェクト事業」に採択され(滑り込ませて頂き)、それに取り組んでいます。たまたまnao先生に教えて頂き、急遽提出したのですが、貴重な機会を頂いています。立命からは3チームが採択されたようで、ゼミ学生たちとの交流・連携を行う方向で、学生たちが接触を始めた模様です。

不思議なもので、私からすると、学生たちの目線と重なる部分が多いプロジェクトなのですが、学生たちで進めているうちに「自分たちがやりたかったのとは違うけど、やる」と、不思議なことを言い始めた時期がありました。やりたくないことならやらなくていい、ただ、やめるなら自分たちでちゃんと後始末は考えるように、と伝えた懐かしい時期もありました。

でもやめたくもないと言うので、「どこがどう違うと感じているのか」という話を、授業外の時間も使いながら、lineもフル活用しながら進めました。ようやく今、(おそらく)違和感少なく、伝えたことや自分たちが考えたことも腹落ちしやすくなってきたようです。その様子は、あちこちに目に見えて表れています。4回生からのコメントは、この流れや勢いづくりをしてくれました。

そんなこんなで、学生も私も、追い込みの時期です。隙間時間を見計らっては、研究室にやって来てくれています。みんな、昼休みも返上です。その後すぐに午後の授業に出かけていたら、ある日、ゼミ学生たちが「これを食べてください」と差し入れてくれました。なんだかもったいなくて、食べられません…(でも、その後、とても美味しく頂きました)。

>> どんな想いで選んでくれたか想像すると、楽しく嬉しくなります。

選んで、大学の売店から買ってきてくれたのは、ごっつい姿をしたアメフトくんだったようです。ゼミの中でのその連携ぶりを微笑ましく思うやら、うれしいやらでした。

そんな学生たちと繰り広げるドタバタ劇は、まだまだ続きますが、自慢のスポ健の学生たち、ゼミの学生たちです。感謝!

※表紙の写真、どの学生が3回生、4回生か分かりますか?学部-大学院、回生を超えて馴染んできました。「先生、実はね…」という話、こんなときに出てきたりして、学生もゼミ運営も奥深い!?

ippo

2016.10.26

10月の空と大地と学生と

青々としていた学部校舎前の樹が、色を変えてきました。
空は、もふもふした雲を身に纏うようになりました。

 ≫ 秋空ですね~

その空の下では、スポ健の学生たちが、同じ部活の仲間と一緒に頑張っています。
今シーズンはなかなか試合を観に行けず、行っても前半だけ、一部だけ…という感じでしたが、久々にひと試合全部観てきました。
すぐ隣のわかさスタジアムでは同時に関関戦、その後に立同戦があるという、スポーツ好きにとっては贅沢な日でした。
アメフトが終わったら、野球へ移動という人も多かったようです。

スタンドでは、卒業生(1期生)と一緒に応援してきました。仕事の話、学部の同期が結婚した/するという話などしながらだったので、試合の時間はあっという間でした。

  ≫ うりゃっ!
  ≫ タッチダウン!

今シーズンもよく守り、よく走っています。

試合前の場内アナウンスで、今日の注目選手にゼミの4回生Oくんが選ばれ、名前が響き渡りました!
「常に大きな声をかけてチームを引っ張り、リーダーシップを発揮することができる選手」と紹介されました。うれしい限りです。その紹介のおかげもあってか、このゲームのなかでもしっかり活躍していました。

  ≫ 次を見据えて…! 
気合の坊主頭も、徐々に増えてきたようです。4回生は特に、悔いのない学生生活、シーズンを送ってほしいものです。

ippo

2016.10.19

秋シーズンの週末

台風のあと、ここ草津も急に涼しくなり、秋晴れが続いています。
紅葉となるにはもう一息ですが、秋の行楽は始まっているようで、京都・滋賀では、たくさんの観光客の方々を見かけます。

 萩の花…花言葉は「柔軟な精神」。
 みんな、お天気に誘われて…♪

この秋以降にシーズンに入る部活動もたくさんあります。
今シーズンは、なかなか応援に行けずにいたのですが、先日は少しだけ出かけてきました。
学部生、大学院生、そしてOBOGも後輩たちの応援に来ていて、チケット売り場やスタンドで私も声をかけてもらいました。
スポーツでの繋がりの強さをうらやましく思う瞬間です。

試合では、ゼミ学生や学部の学生たちがたくましくフィールドを駆け巡り、しっかり声を出して指示を出している様子に、大学での時間の経過を感じさせられました。

 熱闘、ラグビー関西リーグ!

4回生は最後のシーズンです。卒後の進路に、これまで狭義に打ち込んできた心意気をぶつけてもらいたいと願っています。
そして、下回生は、その先輩たちから何を学びこれからに活かすのか…、それぞれの想いを各自の心に刻んでくれるといいなと思います。

ippo

2016.10.12

鹿児島の地で“想う”

今月はじめにさかのぼって… 鹿児島に出かけてきました。もう10月で、関西は涼しくなってきたというのに、鹿児島はまだ真夏の気温を記録中でした。

九州出身の私ですが、鹿児島大学は初めての訪問でした。大学の中には、稲盛通りがまっすぐにのびていました。あの、京セラやKDDIの創業者である稲森和夫氏のご出身ということだからでしょう。

稲盛通り

出かけたのも、その稲盛和夫氏の基調講演を含めたシンポジウムが、鹿児島大学稲盛アカデミー主催で行われたからでした。2009年以来の母校での講演という、稲盛和夫氏の基調講演の後、日本の著名な先生方によるパネルディスカッションが行われました。

学部学生や院生、教職員がホールを埋め尽くしている中で、「“考える”よりも、自分が心にどのようなことを“想う”かが非常に重要だ」というお話をされました。それが、人間性を養うことにもつながると。これが、生き方、考え方なのだと。

講演後は予定時間を超えて学生の質問を受けられ、なかなかいい味の掛け合いに、会場も盛り上がりました。

(稲盛経営哲学研究センターの紹介とともに、センター長から「何を研究し教育するか」の話題提供中)

いま、立命館にも稲盛経営哲学研究センターが20156月に開設され、稲盛経営哲学を学際的、国際的に研究し、その成果を発信しようとして取り組んでいます。私も、周囲の方の支えのもとでそのメンバーに加わらせて頂いており、いろいろな分野・大学・企業の方々と一緒に活動することができています。学生にも、リーダーシップや組織について、もっともっと研究レベルでも関心をもってもらえることを願っているところです。

今回鹿児島に出かけたことで、稲盛氏ともほんの少しでしたがお話しをさせて頂く機会に恵まれ、「心理を勉強している」とお伝えすると、すぐに握手をしてくださいました。これまでの稲盛氏の取り組みを重ねると、どれほど人の心というものが重要で、そこに人々の関心が寄せられることを願っておられるか、その握手の一部始終に反映されているような気がしました。このような反応をされた経営者/リーダーの方は、私は初めてでした。

社会の中で、短期的な成果を求めれば求めるほど、なぜか心理は地味な分野になっていきます(成果にすぐには結びつきにくそうな印象だからでしょう…)。そういうときでも、心が健やかな状態で居続けることができるように土壌をつくり、大学にいる人間だからこそできることを地道にやっていきたいなと、鹿児島の地で桜島を見ながら思いました。

ippo

2016.10.05

卒業論文!という雰囲気漂うの巻

いよいよ、卒論・中間発表の時期がやって来ました。

中間発表の前日が内定式という学生もかなりおり、その日のうちに急いで戻ってきて、中間発表会にのぞんだようでした。

ippoのゼミは、3回生も一緒に参加し、4回生の発表に質問が挙がっていました。ドキッとした様子もみられましたが、なんとかド緊張の中、自分のやりたいテーマだけに、その想いの強さは伝えていたように思います。終わってみて、反省もあり、そしてこれからの不安もあるようでした。提出まであと2か月、いかに論理的に“卒業論文”に仕立て上げていくか…、一緒にがんばらねば!です。

<お互いで活発に質疑応答もしてくれていました>

これからの時期、インフルエンザも流行るかもしれません。知力も大切ですが、まずは気力と体力を維持してもらいたいものです。

表紙は「曼殊沙華(彼岸花)」。秋です。赤い曼殊沙華の花ことばのひとつに「情熱」があり、めでたいことが起こる兆しとされているそうです。4回生にも、この卒論の時期をとおして学生生活さいごの情熱を、仲間や研究内容に注いでほしいと願っています。

夏の名残…秋へのご挨拶も :)

今年は、朝顔がまだきれいに咲き誇ってくれています。芯の強さを感じる、このひと花の朝顔に毎朝勇気づけられています。

ippo