[ Thu ] の記事一覧

2016.06.02

スポーツ健康科学セミナーⅠ

今日は1回生の講義「スポーツ健康科学セミナーⅠ」の中で私の研究紹介などを行いました.

この講義は,キャリア形成科目の1つで,「学部で身につけられる専門性について理解する」ことが目的です.
毎回,色々な教員の研究やキャリアの話を聴き,学部での学びや自身のキャリアについての考えを深めていきます.
本学部では3回生からゼミ配属(研究室配属)があり,4回生時には,そのゼミで卒業研究を行います.
そのため,2回生の後期には,3回生からのゼミを選択する必要があります.
こういった機会も利用しながら,学生は行きたいゼミを決めています.

本日は,本日の授業のコーディネーターの祐伯先生,私,金森先生,大友先生の順番で自己紹介と研究紹介を行いました.

自分の担当時間以外は先生方のお話を学生と一緒に聴くことができ,私自身も楽しい時間を過ごしました.


授業開始直後の様子です.広い教室なのですが,1回生全員が入りますのでこんな感じになります.



まずは,本日の授業のコーディネーターでもある祐伯先生の自己紹介と研究紹介です.
昨年度,外留されていたメリーランド大学の紹介と専門の言語学について紹介していただきました.


次に私の自己紹介と研究紹介を行いました.私の専門分野は生体工学,医用工学,人間工学,スポーツ工学などですので,これまで行った研究を少しだけ紹介しました.
(さすがに授業を行いながら,自分の写真は取れませんので,私だけ写真がありません...)



次に金森先生です.ご専門の中から免疫系の基礎を分かり易く解説いただき,運動と免疫能に関してもお話しいただきました.



最後に大友先生です.ご専門のスポーツ教育学を紹介いただきました.スポーツ教育学における指導方法に関する研究モデル例を説明いただき,指導プログラム開発についてもお話いただきました.


その後,4人のそれぞれのおすすめ本の紹介を含めたパネルディスカッションを行いました.

前期は1回生の授業を担当しておりませんので,久しぶりに1回生全員の元気な顔をみることができました.
次に私が担当する1回生の授業は後期です.後期に会えるのを楽しみにしています.

naru

2016.05.26

スマートウェアの未来(写真撮影)

先日、私の研究室の学生たちが協力してくれて研究広報用の写真撮影を行いました。今回は、このブログでも紹介したスマートウェアに関する写真撮影です。スポーツ健康科学部の研究棟であるインテグレーションコア内のトレーニング指導実習室と陸上トラックのあるクインススタジアムなどでいろいろなパターンの写真を撮りました。
 


今回の撮影の目的は、単にスマートウェアに関する研究を紹介することではなく、スマートウェアがどのように社会を変える可能性があるのかを様々な人に感じてもらうことです。大学をはじめとする研究機関では、多種多様な最先端技術の研究が行われています。ただ一般ユーザーを対象としたものの開発を考えたとき、新しすぎて受け入れてもらえないことが良くあります。“新しすぎて”だとか“世に出すには早すぎた”など、どんな分野でも新しいものを出したときにうまくいかなかった理由として良く使われる言葉だと思います。最近はニュースなどでたまに似ているものを見ることがあるかもしれませんが、「スマートウェア」は、まだまだ新しい製品や概念だったりします。ですので、実際にどのような場面で利用できるのか、それをわかりやすく表現できるように、未来の世界を写真にすることを目指して撮影を行いました。この写真は色々な広報や発表会でも使う予定です。もちろん写真にしているのは使い方や場面のほんの一例ですし、新しい技術は、最終的に使う人がその使い方を決めていいと思っています。今回の写真で興味を持ってもらい、そして、そこから「こんなことにも使えるのでは!?」と我々が考えてもみなかった利用方法に広がっていければと願っています。

撮影では、自分たちでイメージしたポーズをとりながらの撮影となり、最初は緊張して、どうしてもぎこちない雰囲気が漂いましたが、時間が経つにつれ、みんなの表情も変わっていき、より楽しそうに自然体での撮影を行うことができました。
 


屋外での撮影では、晴天にめぐまれ、いい写真が撮れました。
陸上トラックでの撮影では、何本も走ってもらうことになったのですが、さすがスポ健の学部生・院生です。熱い中、かなりスピードで全部走ってくれていました。


 (自分たちの走りをチェック)


発表会や広報媒体などに実際どの写真が採用されるかはまだわかりませんが、仕上がりが楽しみです。モデルを引き受けてくれたみんなに感謝です。また、夏には、びわこ・くさつキャンパス内にプールが完成します。完成したらまた新たなパターンの写真が撮れると思いますので、そちらも楽しみにしていてください。

naru

2016.05.19

いばらき×立命館DAY 2016

先週の日曜日(5月15日(日))に大阪いばらきキャンパス(OIC)で、「いばらき×立命館DAY 2016~出会う、つながる、つくりだす~」という交流イベントが開催されました。



このイベントは、「地域を愛し、地域に愛されるキャンパス」を実現するために、立命館大学の取り組みを地域の方に発信し、体験してもらおうというイベントで、今年で2回目となります。昨年と同様、「知る・体験する」、「食べる・買う」、「見る」をテーマに大学の取り組みや学生活動などを紹介しました。

参加者約6000名と大盛況だったようです。

この中で、以前このブログでも紹介したスポーツ健康科学部で開発している“着るだけで”生体信号が計測できる「スマートウェア」の体験型ブースも出展しました。


(説明の様子)


(プロモーションビデオも公開しました)

普段は専門家や企業の方などに説明をすることが多いのですが、こういったイベントは、子どもから大人まで幅広い層の方々に研究内容を紹介できたり、反応をみることができたりととてもいい機会になります。

製品化したときの未来のユーザーの反応は専門家の意見以上に参考になることも多いです。こういった機会を利用しつつ開発を進めていければと思います。


大阪いばらきキャンパス(OIC)について

大阪いばらきキャンパスは、キャンパスにあえて塀を設けず、地域の方が気軽に立ち寄れる開放的な場所となっています。このようなイベントの際はもちろん、それ以外の普段の日でも気軽に中に入ることができます。近くにお越しの際は、立ち寄ってみてもいいかもしれません。ただし、スポーツ健康科学部は、「びわこ・くさつキャンパス(BKC)」にあります。

2016.05.12

研究科パンフレット

今日は、スポーツ健康科学研究科(大学院)のパンフレットのための写真撮影やインタビューがありました。

このパンフレットは研究科志願者向けに作成されています。ただ研究科のことが、分かり易くまとめられており、共同研究先の企業などの外部の方に学部・研究科のことを紹介するときにもよく使っています。

このパンフレットは毎年新しいものを作成しています。もちろん変更がないページもありますが、毎年かなりの部分が刷新されます。

特に学生、卒業生や教員のインタビューと授業や実験風景の写真は、かなりの部分が新しくなっています。

外部向けのパンフレットではありますが、毎年、新しくなるため、教員の私としても、特に卒業生や在学生のインタビューは楽しみです。

パンフレットに使う授業風景の写真は、下の写真にあるように授業の邪魔にならないようにカメラマンさんに実際の授業風景を撮っていただいております。








また、毎年のパンフレット恒例のスポーツ健康科学研究科の学生、教員の集合写真の撮影も行いました。




今年はどんなパンフレットになるのでしょうか。今から出来上がりが楽しみです。

このパンフレットは紙媒体の冊子として印刷して、事務室や説明会で配布しますが、出来上がり次第、Webページでも公開予定です。公開されましたら、このブログでも報告しようと思います。

naru

2016.05.05

スマートウェア

ゴールデンウイーク(GW),いかがお過ごしでしょうか.
いつまでがGWなのかは学校や企業によって様々のようですが,立命館大学は,明日5月6日(金)は通常の授業日ですので,本日までがGWです.私もGWはゆっくりできましたので,明日から気持ちを切り替えて,がんばります!

さて,今日は大学も休みですので,いつもと違って私の研究の話をしたいと思います.
私の専門は,”工学”ですので,スポーツや健康に関わる機器や用具を開発しています.最近,力を入れているのは着るだけで生体信号が計測できる「スマートウェア」の開発です.

日常生活の中で使用できる生体計測機器としては,体重計,歩数計,血圧計など,様々なものがあります.ただし,そういった機器で日々変化する自身の状態を記録したり,把握したりすることは健康の維持・増進やスポーツのコンディショニングにとって重要なのですが,なかなか継続するのが難しい現状にあります.続かない原因は様々ありますが,「めんどくさい」というのが原因の一つです.以前,「体重計,歩数計,血圧計で毎日計測しています.旅行や出張にも持って行きます!」という人に出会ったことがありますが,かなりの少数派だと思います.

今,開発しているスマートウェアは服に様々なセンサを内蔵し,ユーザーは普通の服と同じように着るだけで様々な生体情報が計測できます.下図は展示用のスマートウェアです.胸に青色で光っている部分がありますが,その部分に心電図が計測できる電極が内蔵されています.青色の光は展示用に青色LEDをつけたものですので,これがないと普通の服と見分けがつきません.写真は心電図計測バージョンですが,今後,様々なセンサが付く予定です.



心電図からは,単に心臓の動きが分かるだけではなく,健康やスポーツに重要な情報を得ることができます.長くなりそうなので,続きはまた今度にしようと思いますが,このスマートウェアは将来の製品化を目指して日夜開発中です.皆さんに使ってもらえる日ができるだけ早くくるように,がんばります!

では.

naru


2016.04.28

生体医工学会大会

昨日、富山県で開催された「第55回 日本生体医工学会大会」に参加してきました。



生体医工学というのは、医学に工学技術を取り入れて、生命現象を明らかにするとともに、診断や治療に有効な手段を提供する、新しい専門分野です(日本生体医工学会のHPより)。医療機器の開発もこの領域の役割の一つです。医学と工学の融合分野ですので、学会員も医療系、工学系の研究者が入り混じっています。「スポーツ健康科学とは、あまり関係ない?」と思われるかもしれませんが、スポーツ健康科学部の施設をみれば一目瞭然。MRIやモーションキャプチャなど、学部/研究科の実習や研究に使われている機器のほとんどが生体医工学分野の機器といえます。このようにスポーツ健康科学と生体医工学の関連は密接です。




私の研究室からは、大学院生のМ君が「多点電極表面筋電図を用いた動的運動時における神経支配帯位置の推定」というタイトルで発表しました。運動中の筋の力発揮を正確に測ることにつながる研究です。ポスターを用いた発表で、参加者にも興味を持ってもらったようで、活発な質疑応答がなされていました。



今後の研究にとっても有意義な発表になったのではないかと思います。

naru

2016.04.21

文武両道

1週間ほど前、立命館大学のホームページの「+Rな人」で、この春にスポーツ健康科学部を卒業した西野有香さんが紹介されました!


(画像をクリックすると、上記のHPが開きます。)


西野さんは、現在、なでしこ2部リーグのASハリマアルビオン(兵庫県姫路市)で選手として頑張っています。西野さんは、私の研究室(ゼミ)の卒業生でもあり、上記「+Rな人」での紹介でもあるように文武両道に秀でた学生でした。

スポーツ健康科学部は、スポーツや運動が大好きな学生が他の学部と比較しても多く在籍しています。一方で、「スポーツさえトップレベルで活躍しておけばいい。」という学部ではありません。そういう意味では、文武を両立している学生がたくさんいて、西野さんは、その代表の一人だといえます。

ちなみに「文武両道」という言葉は本来、文事と武芸の両面という意味です。
よく学校などで使われる場合は、文事=学業、武芸=スポーツという形でとらえられることが多いと思います。西野さんの場合は、「武」の方は、サッカーで、そのレベルは所属からもわかります。「文」の方は、なんと「立命館大学西園寺育英奨学金」の受給者にも選ばれています。立命館大学には様々な奨学金制度がありますが、この「立命館大学西園寺育英奨学金」は成績優秀者の中から選ばれます。また卒業論文は、「スポーツ健康科学会 優秀卒業論文賞」に選ばれました。

サッカーと学業の両立は時間的にも、体力的にも大変そうでしたが、最後まで頑張ってやり遂げました。

学部で学んだことを活かして、今後もサッカー選手として、社会人として、頑張って欲しいです!

naru

2016.04.14

JOINT LINER

2016年度の授業が開始されてから1週間がたちました。新入生も授業やクラブ、サークルなどで友達ができ、少しは大学生活になれてきた人も多いと思います。また、立命館大学は学生数が多く、しかも様々な地域から来ています。

大学の近くに下宿している学生は徒歩や自転車が多いと思いますが、最寄駅の南草津駅からバスで通学している学生も多くいます。

そういった意味でバスも学生生活を支えてくれる重要なもののひとつです。

私もJRで南草津駅まで行き、南草津駅からバスに乗ることが多いです。
(徒歩では、南草津駅から立命館大学まで40分ほどなので、ゆっくり歩くのもお勧めです。)

バスでの通学/通勤は快適なのですが、朝を中心に混雑することがあります。

そんなバスに乗ることが多い私が楽しみにしていたものにやっと出会えました。
それが下の写真です。



4月から近江鉄道バスさんが導入した連節バス「JOINT LINER」です。連節バスというのは複数台のバスがジョイントで連結されたものをいうようです。導入された「JOINT LINER」は2台のバスがつながった形をしています。通常のバスと比べて約50人も多く乗れるということで、一気にたくさんの人を運び、混雑緩和が期待されます。

ちなみに中はこんな感じです。



(長すぎで先頭まではうまく写りません、、、)

色々なタイプの席が用意されています。また乗り心地も良かったです。

「JOINT LINER」に早く乗ってみたかったのですが、タイミングが悪いのか、これまでなかなか出会うことができませんでした。

海外では比較的よく見るタイプのバスではあるのですが、日本ではまだあまり導入されていません。近畿では2例目ということで、まだまだレアなバスですので、「一見の価値あり」です。

主に通学/通勤時間帯に運行しているそうですので、南草津駅が立命館大学バス停を探してみてください。

naru

2016.04.07

前期授業開始!

【It’s me】先生からこのブログの木曜日担当を引き継ぎましたnaruです。
1年間、よろしくお願い致します。

【It’s me】先生といえば、昨年度まで学部長を務めておられましたが
大学の規定があり任期満了で交代されました。
昨年度最後の教授会でご挨拶いただきましたが、
その中で超激務の学部長の仕事を「楽しかった」とおっしゃっていたのが印象的でした。
文字通りのスーパーマンです。かっこいい、、、
そのような将来のスーパーマンをこの学部からもたくさん輩出していければと思います。

少し話が逸れましたが、
タイトルの通り、本日より前期セメスターの授業が始まりました。
学部、大学院の1回生は4月1日から入学式やオリエンテーションがありましたが、講義は本日からです。
大学の講義を存分に楽しんでください。
また、2回生以上も本日から、新たな回生のスタートです。
心機一転、がんばってください!

「本日からキャンパスも一気に人が増え、活気に溢れています。」と書いて、サークルの勧誘など賑やかな写真を載せたかったのですが、あいにくの雨、、、にぎやかなキャンパスの風景は次の機会に、、、

最近は学部生のことに関する内容が多かったので
今日は、博士課程前期課程の合同ゼミ(身体運動科学演習Ⅰ 、Ⅲ)の様子を少しだけ。
この授業では、主に大学院生(修士)が文献や自身の研究についての発表とディスカッションを行います。
「合同」とある通り、研究室単位ではなく複数の研究室が集まって合同で行います。
教員はもちろんですが、大学院生になると、それぞれの専門性も強くなってきます。
専門が違えば、興味やものの見方も変わってきます。
発表に対して、色々な方向からの白熱した議論が飛び交います。
教員も院生もある意味学会より厳しい意見もでてきます。
準備は大変だと思いますが、大学院生の成長を一番感じる授業でもあります。
本日は第1回目ということで家光先生を中心に授業の説明の後、発表の内容、回数、順番などについて決めました。
このときから学生も意見を出して話し合い、学生が主体的に取り組んでいました。
これから楽しみです!




naru

2016.03.31

平井嘉一郎記念図書館開館式

昨日 立命館大学衣笠キャンパスに新設された平井嘉一郎記念図書館の開館式が行なわれました。故平井嘉一郎様は、立命館大学法学部卒業後、コンダクターを始めとする電気機器メーカー(http://www.nichicon.co.jp/top.html)を創業され50年以上経営に携わってこられた方です。この図書館の建設は、平井嘉一郎様の御遺志を基に、平井様の奥様である信子様からの寄付によりなされたものです。1階にはコモンズ、2階、3階と上がるごとに、静かな空間となるというゾーニングを取っています。机や椅子は、いろいろな形態があり、飽きずに図書館に行きたくなるという感じでした。今後、嘉一郎様の期待である“しっかりした自分の展望を持ち、海外に展開できる”立命館大学の輩出する義務が大学に課せられています。

もう一つ

It’s meがスポーツ健康科学部の学部長をさせていただいて6年が経過し、晴れて今日が最後の日です。

 2010年 スポーツ健康科学部が立命館大学の13番目の学部として新設されて26年間の学部長生活でした。本当にあっという間でした。

 多くの教員、職員の方々に支えられて、どうにか任期を全うすることが出来ました。本当にありがとうございました。

 また、今日がスポーツ健康科学部ブログも最後となりました。1年間のいろいろなことを書かせていただきました。良い思い出ばかりです。

 

 さらにもう一つ

先日、Its meと、研究に関して関係の深い若手研究者の皆様に還暦祝いの会を開いていただきました。まだ、大学教員を退職するわけでもないし、最初はお断りしましたが、皆様の熱心なお誘いを尊重し、また還暦までは数ヶ月あり、より還暦という自覚はないのですが、お祝いは早いほど良いということで、お受けしました。

 多くの方から小生との研究上のやりとりでや、小生が語ったことなどを紹介してもらいました。そんなこと言ったかな?と思いつつも、それらが若井研究者の方に忘れられないようなインパクトを与えたと言う事実を聞くに当り、やはりこのような会を開いていただいたことは良かったなと思いました。このような会を催していただき、あとと少なくとも10年間は教育・研究を継続する気力を得ることが出来ました。