[ Tue ] の記事一覧

2016.03.29

旅立ちと始まり

 先週、スポ健学部3期生の卒業式と大学院の修了式がありました!Motoのゼミ生11名と大学院修士課程1名が卒業・修了し、社会人として、または、進学して大学院生として4月から旅立っていきます。家族の一員ともいえるゼミ生と離れるのは寂しい限りですが、社会に出て、大きく飛躍してもらいたいと思っています!また、大学院進学する人はさらなる高みを目指して、一緒に頑張っていきたいですね!どちらにしても、4月から自分自身の力で道を拓き、チャレンジしていく始まりですので、勇気をもって前進してもらいたいと思います!


 本日がおそらく、Motoの今年度最後のブログになるかと思います。振り返ると1年間スポ健でのいろんな出来事を書いたような気がします。ときにはネタがなく、困ったときもありましたが…、現在のスポ健を紹介できたかなと思っています。4月からは火曜日はU田先生が担当です!きっと私よりも面白いネタを披露してくれると思いますので、ご期待下さい!

 最後に、Motoの院生が中心となり、念願のHPを作りました!URLは以下のとおりです!

https://www.ritsumei.ac.jp/~iemitsu/

是非、見てください!!


Moto

2016.03.22

博士研究発表会で院生が受賞!

 先週、2015年度博士研究発表会がありました!これは、立命館大学大学院のキャリア推進の一環で、研究科博士課程後期課程の在学もしくは進学予定者が現在の研究内容を発表し、優秀な発表には「優秀賞」が授与される企画です。

 今年はスポ健、理工、生命の3つの研究科博士課程後期課程の在学もしくは進学予定者15名が発表しました。スポ健からは6名が発表しました。スポ健の6名は、コンプレッションウエアに関する研究、低酸素トレーニング関する研究、スポーツ選手の食欲に関する研究、加齢に伴う動脈硬化に対する運動効果に関する研究、認知機能改善のための運動・栄養に関する研究、脂肪蓄積による心血管疾患リスクに対する運動効果に関する研究と様々な研究を行っていて、研究の内容、成果、社会的意義をプロジェクターとポスターの両方で説明をしていました。


 専門的な研究を行っていると相手に伝え、理解してもらうのは難しくなります。しかし、最先端の研究を行うことは確かに重要ですが、それを社会還元するためには、「人に伝える」能力も大切です。知らないヒトでも理解できるように説明できることは社会に出ても必要です。それを博士課程の時から訓練しておくことは重要ですが、みんな、なかなか素晴らしい発表でした!

 また、この発表会は、審査員が発表や研究内容を採点し、優秀な発表には「優秀賞」が授与されるのですが、Motoの院生である長谷川君がなんと受賞!、おめでとうございます!


Moto

2016.03.15

科学的エビデンスの基づく運動

 昨日、福岡県の福岡大学の大学病院で医師や看護師など医療系の方々約120名に「糖尿病を改善するための科学的エビデンスに基づく運動療法」というタイトルで講演してきました!会場は福岡大学の医学部のホールで写真のように非常に新しい施設でした!

 糖尿病とはすご~く簡単に言えば、筋肉での糖の利用が上手く使うことができないことや膵臓から分泌されるインスリンというホルモン分泌が不足したり、働きが悪くなることで血液中に糖が大量にある状態が続くことで生じる病気です。それが、心疾患や脳血管疾患、腎臓疾患など様々な疾患を誘発するので、その予防は重要です。その予防・改善に運動療法は効果があります!が、どんな運動がいいのか?どのくらい運動すればいいのか?ということを現在の研究結果から効果のある運動について話しました。運動を始めるのはその効果について話して、納得した上でやる方の目的がハッキリしているため、運動に対するモチベーションが上がると思います。運動を始めたい!というみなさん、是非運動効果とは、どんな効果があるのか、少しでも学んで実践してみてはいかがでしょうか?!

 ところで、講演の前に少し時間があったので、福岡大学を見学しましたが、スポーツ科学部があるます。Motoがお世話になっている先生方にご挨拶し、キレイな施設を見せてもらいました!ありがとうございます!


Moto


2016.03.08

地域の身体活動を上げる活動

 スポ健の学部がある、滋賀県草津市の地域では市の支援を受けながら、健康なまちづくりの活動が行われています。その地域では、各エリアで「健康リーダー」というのを育成して、リーダーが率先して運動を地域の人たちに広めていく活動を行っています。先週末、Motoはその中の1つの地域の公民館に行って、健康リーダー候補になる方々に、「運動の必要性」、「ウォーキング」と「+10(プラス・テン)」についてお話しさせて頂きました。運動はからだにとって良い、健康にも良い、というのはみなさん理解していますが、どのように、何に良いのか?というのが他人に説明できるほど理解していない部分もあります。また、運動はどれくらいの期間、時間、量、頻度ですればいいのか?という部分もいろんな情報があり過ぎてわからない、という問題もあります。そこで、誰でもできるウォーキング方法と科学的なエビデンスに基づいて示されている運動のガイドライン等々を紹介しました。ただ、それでもやはりわかりづらいのは当然です。そこで、最後に厚生労働省で出されたアクティブガイド「+10(プラス・テン)」を紹介しました。今の身体活動(日常での活動である生活活動と運動による両方を合わせた総称)に加えて、+10分だけ身体を動かしましょう、という誰でも理解できる運動の入門方法を説明しました。昨年にすでに説明した方々は、早速、理解してもらえたようで、+10を実践しているようです!

 少しずつですが、地域の健康寿命のアップに貢献できるスポ健でありたいと思います!


Moto

 

2016.03.01

企業との連携

 立命館大学スポーツ健康科学ではたくさんの企業と連携して、機器の開発やサプリメント開発、あるいは、サプリメントの効果検証などの研究を行っています。

 Motoもいくつか企業と連携させてもらっていますが、今回、大阪のインテックス大阪にて開催された、「メディカルジャパン2016」で新たに自分自身の実施している研究内容をいろんな企業の前でMotoの研究内容に興味を持ってもらえるかを、セミナー形式で発表してきました。これは、医療関係の企業が集まる非常に大きいイベントで、病院イノベーション展、医療ITソリューション展、ナーシングEXPO、再生医療産業化展、インターフェックス大阪とそれぞれのエリアがあり、企業も1,000社以上が出展、国内・外の企業が来ていました。今年は3日間で26千人の人が入り、セミナー形式で発表した際の受講者数は1万人を超えます!Motoのセミナーにもかなり多くの人に来て頂き、その後も企業の方とDiscussionできました!


 このように、研究した内容や成果をどのようにして「人に役立つモノ」として形にできるかは非常に難しいのですが、企業と連携することでそれが実現することもあるので、産学連携は非常に重要です。Motoもこれから自身の研究成果を「人に役立つモノ」として形にできるように精進したいと思います!

Moto

2016.02.23

英学術論文掲載への道程とは?

 スポーツ健康科学の分野には、自然科学系と人文社会科学系があります。立命館大学のスポーツ健康科学部のコースでいえば、自然科学系は、スポーツ科学や健康運動科学のコースになり、人文社会科学系は、スポーツ教育やスポーツマネジメントのコースになります。もっともっと簡単に言えば、自然科学系は理系、人文社会科学系は文系とも言えるかもしれません。

 Motoは自然科学系で、ヒトが運動するとなぜ身体にいい影響(やせる、とか、高血圧や糖尿病リスクが減るとか)があるのか?という疑問を解明するスポーツ・健康科学の基礎的な研究を行っています。その研究成果を社会に還元する方法に、学会などで発表する方法と学術雑誌に論文を投稿し、掲載される方法、その他、開発や特許申請などがあります。学術雑誌には、日本語で書く国内雑誌と英語で書く国際雑誌があります。雑誌はいろんな分野・レベルなどがあり、有名な雑誌は当然レベルが高く、その研究分野に極めてインパクトが高い成果でなければなかなか掲載に至ることはありません。自然科学系では、仮説検証型の研究(ある仮説を立て、それをある方法で検証していく研究)が主なスタイルのため、最初のスタート地点で、それだけ、スポーツ・健康科学の分野でインパクトが高く、その分野に貢献できる研究なのかも大切な要因となります。実験を行い、いい結果が出たとしても、社会にその成果を公表する、つまり、論文を書いて、学術雑誌に掲載(つまり、社会に公表)されるまでが研究である!と個人的に思っています。

 しかし!学術論文を書く、また、学術雑誌には厳しい審査(査読)があり、それをクリアしなければ掲載には至りません。。。つまり、Reject(掲載のお断り)されます。しかも英語で論文を書くとなれば、さらに難しくなります。実験をするために数か月間調査し、実験に数か月、論文を書くのに数か月、学術雑誌に投稿して、掲載されるまでに審査も考えれば最短で半年と考えれば、1年間はあっという間です。厳しい道のりです。

 スポ健では、大学院生だけでなく、学部生も英語の論文を書き、学術雑誌に掲載れているのが、HPにも載っていますが、どれも実験して、書けば掲載されるのではなく、厳しい審査(査読)とその審査に対して、明確な回答や時には追加で検証実験をして、初めて自分たちの研究成果から言える結論を認めてくれる訳です。一言でいえば、簡単ではない!ということになります。逆に言えば、掲載される研究はスゴイ!と思います。

 今、Motoの院生を含め、スポ健の学生もそれに苦労していますが、「研究成果を社会に還元(公表)する」ということを目指して、最後まで頑張ってもらいたいと思います!

Moto

2016.02.16

来年度の卒業研究に向けて

先週末まで、大学院の博士課程の前期や後期の学位審査や口頭試問、修士の1回生、博士の1回生や2回生の中間報告会など、1年間の研究の振り返りがあったばかりですが、今週から、すでに来年度の4回生の卒業研究が徐々に指導し始めました!

来年度のMotoのゼミ生は、サプリメントと運動の併用効果に関する基礎的な研究テーマが多く、あるサプリメントと筋力トレーニングが、筋力トレーニング単独よりも効果的に運動パフォーマンスや筋肥大が起きるのか?、他にも、糖尿病に対して、サプリメントと有酸素性運動により、脂肪燃焼や動脈硬化、骨格筋のエネルギー代謝に効果的な効果があるのか?、サプリメントとトレーニングにより、無酸素性運動パフォーマンスは向上するのか?、といったテーマで行っています!このような実験には、細かい作業が多いため、実験のテクニックが必要です。すぐに身に付くものでなく、練習が必要です。そのため、春休みにみんなで練習をして、実験の準備のための準備、をしています!何事も「準備をするための準備」というのは重要ですが、卒業研究でいい経験を積んでもらいたいと思います!!

また、大学院生も次の実験に向けて新しい実験テクニックを導入すべく、112時間以上かかる実験を行っています。最先端の技術を身に付け、新たな発見を社会に貢献できる研究成果を出したいと思います!!


Moto

2016.02.09

大学院生の研究(1年を振り返って)

先週末、大学院博士課程後期課程の1回生と2回生の研究進捗を発表する中間報告会がありました!これは大学院担当する教員の前でこの1年間、自身の研究がどこまで進めたか、今後、どのような研究活動を行っていくのかを発表し、その後、専門分野の先生からの質問だけでなく、専門外の先生からも意見や質問をされます。いろんな分野の先生から意見をもらうことで、ついつい専門性を高めるが故に、視野が狭くなるのですが、こうすることで、学際的な目線で研究を進めるいいチャンスとなります。今回も厳しい質疑応答がありましたが、1年間、自分自身がどのくらい努力してきたのか、振り返り、また、来年1年間、博士学位の取得目指して、頑張ってもらいたいと思います!


Moto

2016.02.02

日本学術振興会特別研究員の採用決定!

 1月、日本学術振興会の平成28年度採用分特別研究員の選考結果で、スポ健の大学院生から、なんと、4名も採用が決定しました!この制度は国内のトップクラスの優れた若手研究者に対して、自由な発想のもとに主体的に研究課題等を選びながら研究に専念する機会を与える制度で、大学院博士課程後期課程1年生から申請できます。採択率は1020%と非常に厳しいですが、研究者として登竜門ともいえるため、多くの大学院生が申請します。スポ健大学院生も何名も申請していましたが、その採用決定が来ました。今日はその選ばれし4名の有望な若手研究者を紹介したいと思います!


 写真は左から木戸君、長谷川君、藤江君です。もう1名阿藤君がいますが、あいにく、実験のため写真が取れませんでした(阿藤君、残念!)。それぞれ、スポーツや健康に関わる研究を行い、すでに、国内や海外の学会にて自身の研究を発表したり、英論文を作成し、国際的な学術雑誌に掲載されている3名です!

 木戸君は、「糖尿病改善のための効果的な運動方法の確立を目標に運動効果の分子メカニズムを解明」について研究しています。


長谷川君は、「肥満者における心血管疾患リスクの改善のために必要な運動とそのメカニズムを解明」について研究しています。


藤江君は、「高齢者における動脈硬化改善のために必要な運動とそのメカニズムを解明」について研究しています。


阿藤君は「骨格筋の肥大を引き起こす根本的なメカニズムの解明」について研究しています。

 いずれもヒトが健康に、そして、選手がより高いパフォーマンスを発揮できるために必要な最新の研究を行っています。機会があれば、この4人の研究の詳細を紹介したいと思います!!

是非、世界を代表する研究者になってもらいたいと期待しています!!

Moto

2016.01.26

4年間の集大成

先週、4年生の卒業論文の口頭試問がありました!Motoゼミ生11名がそれぞれ行った実験の目的、方法、結果、考察、意義などを説明し、もう1人の審査であるSatoshi先生の質疑応答に苦しみながらも乗り越えて、無事?に終了しました!今までにないくらいみんな緊張していましたが、1年以上かけて行ってきた卒業研究を丁寧に説明できていたので、その成長ぶりに感激しました。残り数か月で社会人となりますが、どこに行っても「情報を集め、分析し、その結果に基づいて考え、最後に提案する」ということは必要になってきます。そういう意味では、この卒業研究での経験は、社会に出たときに活かせるのではと思います。なので、自信をもって、4月から社会に出てもらいたいと思います!!


話は変わりますが、先週、スポ健のキャンパスがある草津の地域貢献として、健康に運動はなぜ必要なのか?について地域の方々に講演に行ってきました!みなさん、地域で運動指導を経験されている方々で非常に熱心に聞いて頂きました。最後に歩くために必要な筋量を増やすためのバンド体操も大学院生と一緒に行いました。地域の方々の健康寿命が延伸できるように少しでも貢献できればと思っています!


Moto