[ Thu ] の記事一覧

2016.01.14

卒業論文 発表会

 本日、第3期生の卒業論文発表会がありました。自分の行った実験・研究に愛着を感じ、自分の物として堂々と発表していました。卒業論文の実験・執筆でスポーツ健康科学部生は大きく成長します。それは、論文の仕上りを見れば、わかります。

 

これまでの卒業生の卒論がなくならないように1年分まとめて下記のように冊子にしています。もちろん、本文をワードやPDFでも預かっていますが、やはり、次の卒論のテーマを探すときや、新しい実験結果を議論するときは、まとまった紙媒体は便利です。It’s meの研究室の最も目立つ書架に鎮座しています。退職するときには大切な宝として、持って行きたいと思います。

 

 うれしい話題

  先週 お伝えしましたワシントン大学のHolloszy先生ですが、透析をされ、徐々に腎機能が回復されているようです。骨盤の半回復手術を受けられ、腎機能が回復すればICUからリハビリ病棟に移るそうです。さすがHolloszy教授です。まだまだ、研究活動を続けたいという強い意志が彼を再び、研究生活に戻ることを可能にしたのでしょうか。もちろん、世界で活躍する弟子たちからの激励も、その強い意志の醸成の助けになったことは言うまでもありません。

2016.01.07

正月早々心配なこと

一昨年, デンマークのサルティン博士(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=Saltin+B)、今年、スウェーデンのオストランド博士(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=Astrand+PO)がお亡くなりになりました。お二人は、運動生理学、スポーツ科学を長年にわたって引っ張ってきた方です。It’s meのオスロの師匠であるハーマンセン博士もオストランド教授の弟子でした。お二人とも、ご逝去の寸前まで研究活動をされていたと言うことです。It’s meも本当に難しい生理学の疑問について、お二人に相談しようと思っていたのでお二人がお亡くなりになって本当に困ってしまいました。It’s meには海外に師匠が二人いて、もう一人はアメリカのセントルイスにあるワシントン大学のホロツイー教授(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=Holloszy)です。ホロツイー教授も、この世界を40年くらい引っ張ってきた方です。It’s meは教授の下に1年留学させてもらい、その後、研究の幅が大きく広がりました。本当に感謝しています。ところが、正月早々、セントルイスより、教授が一人で在宅中に倒れて、股関節を骨折され、家族からの通報で救急隊員が発見するまで3日間以上動くことも食べることも、水を飲むこともできなくなり、強度の脱水による腎機能悪化により、ICUにいるとの知らせが届きました。長い間、第一線で研究活動を行っていらっしゃり、研究成果の発信されているホロツイー博士に、世界中から励ましのメールが届いているのことです。It’s meもメールをお送りし、ご回復を祈っているところです。写真は、ホロツイー教授がシドニーオリンピックの時にオリンピック科学賞を授与された後の2002年の受賞記念行事に集まった彼のポスドクの最初の方たちです。今、アメリカのスポーツ健康科学を引っ張っているBigshotsが並んでいます。ホロツイー教授は20歳台後半から研究費によりポスドクを雇用していましたので、弟子たちも同じような年代に見えます。(ホロツイー先生は最前列左から3番目です)

次の写真は1990年前後のポスドクたちです。It's meは2列目左端)

もう一つの話題

14日に堂maさんが来学しました。彼は、オーストラリアの大学で講師をしています。明日、講演をいただく野hill先生もオーストラリアの大学の教授をされていますが、日本人で外国の大学で教育職に就くのは大変、困難です。彼が来学した目的は、スポーツ健康科学に関する学術に関する日本とオーストラリアの橋渡しを行うための手始めに、It’s meとコンタクトを取ることでした。彼は筋損傷やconcurrentトレーニング(有酸素性運動とレジスタンス運動をトレーニングとして一緒に行う)を研究しているということで、It’s meらのタバタトレーニングに興味を持った様です。このような分野は本学では、藤field先生やkazu先生が研究しています。元々、大阪の生まれということで関西には土地勘があったようです。このように海外で活躍する日本人を介させていただいて、本学を含む多くの日本の大学と海外の大学との共同研究が行われることを期待しています。

2015.12.31

卒業生とランチ

 先日、昨年度のIt’s meゼミ卒業生の一平君とランチしました。

 

一平君は卒論では、異なる強度の高強度・間欠的運動中の酸素摂取量について研究を行い、これまで知られていなかった結果を明らかにしました。ぎりぎりでしたが素晴らしい卒論で、将来、原著論文となる予定です。

今は、卒論とは全く違った分野で仕事をしていますが、彼は将来設計がしっかりしているので楽しみな卒業生です。 

 就職支援の会社に勤めていて、大好きなスポーツに関する企業を対象に営業活動をしているので大変、楽しいということでした。大口の顧客を得ることができたために月間MVPを得て、賞金をもらったそうです。卒業した学生諸氏が楽しく仕事してるということを聞くのは、うれしいものです。

一平君が、韓国からの留学生だったやはりIt’s meゼミ卒業生のMiliさんに電話を掛けて、ソウルにいる彼女の声を聞くことができました。彼女が韓国の電気設備関係の会社に就職していて、日本担当者として、時々、来日しているとのことを聞きました。全く知らなかったの、うれしく思いました。さすがですね学生間のつながりは。(写真は 昨年度の卒業生)

 

 がんばれ一平!

2015.12.24

立命館大学 東京キャンパス

いよいよ、今年の授業は明日までですが、既にキャンパスは、いつもより静かに感じます。 

今日は、東京駅日本橋口(最も北側で八重洲側)を出たところにある、JR東日本が運営するサピアタワー8階の立命館大学東京キャンパス(https://www.ritsumei.ac.jp/tokyocampus/about/)を紹介したいと思いいます。この施設は、在学生に限らず、卒業生、交友の方も利用できます。

キャンパスは目的により大きく2つのエリアに分かれています。皇居側はキャリアーオフィスの方々が、東京・関東地区で就職活動を行う学部や大学院の就職活動生の対応をしています(https://www.ritsumei.ac.jp/tokyocampus/recruit_support/)。職員の方からは、スポーツ健康科学部の学生さんは、なにしろ明るい方が多いのでとてもうれしいですと言われています。就職活動は、順調にいく学生さんは少数で、何度も不採用の通知をもらうことがあります。身寄りの無い関東地区で就職活動をするとき、この東京キャンパスは前線基地、あるいは憩いの場、慰め、激励を受ける場所です。着替えのためのスペースや、パソコン、等、就職活動に必要な器具もあります。多額の経費で運営されている東京キャンパスです。是非、在学中に訪問し、有効利用してください。

八重洲側は、立命館大学やその関係者が開催するセミナー等に使われる教室があります。It’s meたちは、その交通至便性から学術団体の会議や打ち合せで頻繁に使わせてもらっています。立派な施設ですので、多くの先生方から、さずが 立命館!と言われます。

2015.12.17

卒論提出締め切り日

本日 いよいよ 卒論の提出日です。It’s meゼミは例年、ぎりぎりの提出を目指しました。締め切りは本日1700でした。去年は、1648に敦○君がもうろうとなりながら提出しました。それでも学部全体では敦○君の後に2名提出したそうです。4年間の学業の総まとめとしての卒論執筆は大変ですが、短い時間の間に大変多くのことを学びます。It's meにとって、“とっても楽しい”時間です。 

今年度は、全員の進行状況を下のような図にして、お互いに自分の位置を確認してもらいました。

 

食事を取る時間がないので前日には、餃子を買ってきて、みんなで食べました。

 

この4数日間で4回生の大きな成長が感じられるとてもいい時間です。君たちの書いた卒論がいつの日か、多くの人たちの目に触れることができるようにしたいと思います。

Sugar君は連続3夜、徹夜でした。Round mountainさん、どうにか壊れずに良かった。

本当にご苦労様でした。

2015.12.10

スタンフォード大学にて打合せを行いました!@ただいま帰国中です

この度、アメリカ屈指の大学であるスタンフォード大学(カリフォルニア州パロアルト市)に訪問しました。

広大な敷地に、多数の学生や大学院生が学んでいます。
また、研究大学として22名のノーベル賞受賞者を輩出しています。 





It's me
が指差しているのは、
これまでのスタンフォード大学ノーベル賞の次はIt's meだとと夢見ていることをしまします。
一方、表紙の写真は、スタンフォード大学のこれまでのオリンピック出場選手のリスト、
これもその次はIt's meになればいいな思っているとことを夢見ていることを示しています。


立命館大学スポーツ健康科学部も研究の発展と競技力の向上を目指していますが、
スタンフォード大学は、本学部の目標の一つです。


スタンフォード大学訪問の目的は、
It's meを含む本学部とスタンフォード大学医学部との
共同研究の詳細打ち合わせでした。
内容は、世界中の最大酸素摂取量が非常に高い(男性では75ml/kg/min、女性では65ml/kg/minより高い)人
の遺伝子を網羅的に探索して、それらの方々の持つ遺伝子特性を明らかにするというものです。


これらの結果は競技力向上に役立つことは、明らかですが、
そのようなsuper athletesの持つ遺伝子は健康にもいいだろうということで
健康増進の研究にも有効だろうということも視野に入っています。

 
まさしく健康とスポーツを対象としている本学部の理念にあった共同研究です。

2015.12.03

卒論 佳境

 スポーツ健康科学部 4回生は、今、卒業論文の追い込みです。締め切りは12171700です。これに遅れたら、今までの苦労も水の泡、卒業もできません。

スポーツ健康科学部は、スポーツ健康科学部での学習の質保証として全学生に卒業論文執筆を必修としています。多くの卒論生が、卒論の執筆を機に、学習の満足度や自信が高まります。各研究室とも、最高の卒論を執筆できるようがんばっています(まだ 実験している4回生もいますが。がんばれ!)。

卒論で、本当に素晴らしい発見があることもうれしいことです。It’s meらの堅い頭で考えた机上の仮説では、考えられなかった結果が、卒論の結果として得られることがあります。その場合、それを証明するような次の実験室での研究を行い、新しい機序(仕組み)がわかることがあります。1期生のRisaさんの卒論や、Kimちゃん、末book君の卒論等は、すばらしい結果が得られました。 

本日 07:00のエネルギー代謝測定室の風景

 

思えば、It’s meの名前が有名になった論文(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/8897392、 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/8897392)は、当時屋体育大学の3期生であったWest Village君の卒論がものになっています。彼の卒論は2つの英文論文となりました。It's meも、それなりの数の論文を書きましたが、その中で最も、有名な論文の一つは彼の卒論からのデータです。そういう経験からでしょうか、It's meは卒論のデータをできる限り原著論文にまとめようと思っています。そうすると世界のデータベース(PubMedhttp://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed等)に卒業生の名前が残ります。これらのデータベースは永遠に残るので、卒業生が大学生の子どもを持ったときん、自分の卒論をご子息に紹介することができるのです!。もちろん、卒論生だけでは、質の高い研究成果はできません。それを指導してくれる大学院生(It's me研究室では博士課程後期のTown君、Space君です)がいるから、論文にすることができる質の実験結果が得られます。WestVillage君の卒論は当時の大学院生の荻○君や、宮○君が指導したものです。本当に感謝です。

 本日 07:30の運動処方実験室の様子

その他の話題

 It’s me研究室のホームページが新しい秘書であるUsagiさんにより開設されました。http://www.tabatatraininglabo.com/

2015.11.26

テレビ放映

 昨日、It’s meが出演したホンマでっか!TV”の放映がありました。収録は3週間前に終わっていたのですが、どのような内容になるかは、全くわかりませんでしたので、自宅で視聴しましたが、ドキドキものでした。

 It's meが紹介した内容は、身体活動・運動・スポーツによる大腸がん予防効果の生物学的機序でした。低い強度から、高い強度(タバタトレーニング)の運動で、大腸がんの基となる、前がん細胞が少なくなるということでした。

最後は一緒に出演してくれた大学院生のTown君とタレントの小○さんとバーピーによるタバタトレーニングの実演をしました。小○さんは、Town君と同じ回数、バーピーをシャープに、こなしたのには驚きました。

うまく編集していただき、自分がプレゼンするより、わかりやすくなっていました。どきどきものでしたが、良い経験になりました。

 

 放送には出ませんでしたが、スポーツ健康科学・体育系大学の代表として、3校(志社大学スポーツ健康科学部の石先生、○○体育大学の川先生とIt’s me)がすべて関西の大学であったので、さんまさんから、全部 関西やんかという発言があったので、そうです。スポーツ健康科学・体育系では、関西の伝統校も新設大学もがんばっていますと答えました。

その他の話題

 It's meゼミのField君が、全日本学生ボードセイリング選手権で6位入賞しました。大学生になってから始めたボードセイリングですが、タバタトレーニングをいち早く取り入れて厳しいトレーニングを行ってた結果です。とってもうれしい報告です。

2015.11.19

第4回 健康寿命をのばそう! アワード

厚生労働省が行っている生活習慣病予防、健康寿命延伸のための国民運動を促進するための活動であるスマートライフプロジェクト(http://www.smartlife.go.jp/)が行っている4回 健康寿命をのばそう! アワード(http://www.smartlife.go.jp/award_winner_04/にプレゼンター代理として行ってきました。

プレゼンテーションの内容は 立命館大学父母教育後援会が行っている100円朝食による学生の健康管理、生活リズムの維持活動でした。審査の結果、見事に最高賞である厚生労働大臣最優秀賞に選定され、父母教育後援会副会長の竹内様が、塩崎恭久厚生労働大臣ご本人から表彰状をいただきました。

親が子を、大学が学生を思う心と、取り組みを動かす仕組み、資金の持続性が評価されました。また、プレゼンの学生さんの生の声のメモがよかったということで、企業、団体、自治体で120件を超える応募のなかでトップという評価だったということです。

100円朝食により学生の生活リズムの改善や体調管理が、将来の生活習慣病の発症を予防したり、健康寿命(一人で生活できる期間)を延伸することができるという地道な活動ですが、大きな効果をもたらす可能性のあるものです。是非、これからも継続し、より多くの学100円朝食を食べていただきたいと思います。

プレゼンするのは 承知していたのですが、新幹線の中で竹内様が、“2日前の父母教育後援会全国委員会大会で “てっぺんとってきます”と宣言された”ということを聞いて、戸惑いましたが、どうにか、代理のプレゼンも時間内に終わり、Its meとしては、父母の方々に面目が立ちました。

2015.11.12

第10回中国体育科学学会参加

 先週、第10回 中国体育科科学学会大会に参加するために中国浙江省の杭州にいってきました。本学会は、4年に一度、開催されるそうです。7000題の発表希望演題から1700題を選定、さらに最優秀賞、優秀賞等を選定し、開会式で表彰を行いました。中国体育総局局長から、これから中国はサッカー、バスケットボール、バレーボール競技を中心に強化していく、それに、学術研究も援助して欲しい、さらに国民の健康増進という観点からも研究を行って欲しい”との発言がありました。この学会では、ポスターの発表場所が所属機関により設定されていて、その広さで争っているような感じでした。

スポーツと健康に関する国際シンポジウムでは、同行していただいた早稲田大学の樋先生が、ボート漕ぎと健康という題で発表をされました。外国人参加者と学会幹部との懇親会では、今年、国士舘大学で開催された第66回日本体育学会に、招待された中国政府体育総局体育研究所の張所長も参加されたということでした(201593日のブログ参照)。多くの研究者を擁する中国との学術的交流は、今後、日本のスポーツ健康科学・体育系の学会にとって、重要なものになると予感しました。

 

その他の話題

 杭州から中国の新幹線で、上海に到着し、その後、合流したTown君と一緒に上海体育学院を訪問し、曹振波教授とカロリーメータを用いた身体活動量測定に関する共同研究打ち合せを同大学で行いました。最初に両大学の代表が、これまでの研究成果の発表を行いました。Town君は高強度・運動後が安静時過剰酸素摂取量及び食事誘発性熱産生に関する研究結果を発表しました。

さらなる話題

 It’s me研究室のJacky君の結婚式にも参加する機会を得ました。大阪で留学生同士として知り合い、長距離恋愛の末、結ばれた二人です。心のこもった素晴らしい結婚式でした。