修士論文の公聴会の前日に、京都府の高等学校で、本学部と同じ、「スポーツ健康科学科」の名称のついた学科を持つ高等学校で研究発表会があるときき、見学させてもらいました。この学校から本学部に進学してくれている生徒さんもいます。この間、施設見学、授業協力などもさせてもらい、また校長先生をはじめ多くの先生方に協力してもらいながら、本学部の教育・研究を支援してもらっています。
発表会は2日間ありましたが、1日だけ参加しました。2年生が1年間かけて自らのテーマを設定し、計画をたてて実験を行い、その結果をまとめて考察した内容をパワーポイントで発表しました。大学でいわば専門家になる、なろうとしている学部生、院生の話をたくさん聞いていましたので、高校生の発表は非常に初々しい感じを受けました。日頃のトレーニングでのちょっとした気づき、試合で感じた疑問をもとに研究テーマを設定して進めているところに好感が持てました。何よりも、実験データを先行研究と議論したり、様々な角度から考察しているところは感心しました。指導されている先生がたの大きなサポートを感じつつ、そのような機会・環境をもてる生徒がうらやましくもあります。もちろん、そのような機会・環境に恵まれていることを十分に意識していて、感謝の気持ちを持って発表していのがひしひしと感じられ、素晴らしい教育環境・風土を感じさせていただきました。
発表会の最後に、突然、指名を受けて講評を述べることになりました。上記のことを率直に申し上げ、「明日、修士論文の公聴会があるから良かったら聴きに来てください」と宣伝を加えさせてもらいました。そうしたら、なんと3名の生徒さんが聴きに来てくれました。本当に、ありがたいと感激させてもらいました。「感動する」とは、感じて動くこと、といわれます。いわば、「感じる」というセンサーの部分とそのあとの「動く」というアクチュエータの部分がセットになることで感動が生まれます。スポーツ健康科学に興味を持ってもらい、かつ行動ができる生徒を育てている先生、職員のみなさんに改めて敬意の念を抱きました。
<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>
修士論文公聴会のあとは、発表したM2、来年発表するM1、教職員、そして研究科の修了生たちが集まって、懇親会を開きました。多くの修了生も集まってくれて、非常の楽しい会となりました。縦のつながりがしっかりとできてきたように感じています。
【忠】
