[ Sun ] の記事一覧

2015.11.22

スポ健な人 (21) Daichi 君

穏やかな気候が続いていますが、
皆様いかがお過ごしですか。

忠先生が、スポ健で快挙がありましたとこの稿で書かれておられましたが、
その快挙 を成し遂げたスポ健生を紹介したいと思います。
今回紹介したい学生は、Daichi 君です。


(写真中央が、Daichi 君です。左は、スポ健開設以来
大学院担当で頑張ってくれ、今期から衣笠へ異動となった
 Tamaki さんです)

彼は、Kiyoshi 先生のゼミ所属の三回生ですが、
この度、難関で知られる 公認会計士試験 (合格率約10%)に合格 しました!
今年、立命館の三回生で、公認会計士試験に合格したのは彼だけとのことです。

今回、そんな Daichi 君にインタビューしました。
Q: 「まずは公認会計士試験合格おめでとうございます。」
A: 「ありがとうございます」

Q: 「公認会計士とは、どんな仕事ですか?」
A: 「公認会計士は、経済の番人とも呼ばれていて、
  大手企業の財務諸表や内部統制をチェックする仕事です。」

Q: 「そもそもスポーツ健康科学部に入学して、
  公認会計士を目指そうと思ったきっかけは何ですか?」
A: 「中学の時はテニス、高校ではサッカーと、スポーツが好きだったので、
  立命スポ健に入学しました。もともとは一回生の時に、
  スポ健の授業である「簿記入門」を取ったのがきっかけです。
  授業を受けて簿記三級に合格したのですが、三級では履歴書に書けないと言われて、
  エクステンションセンターで行われていた簿記講座を受講しました。
  その時の講師の先生に、『スポ健初の公認会計士となって、
  スポ健の星になってみないか
』と言われ、公認会計士を目指そうと思いました」

Q: 「どうやって試験勉強したのですか?」
A: 「BKCキャンパスで開設されていた公認会計士講座
   ( https://www.ritsumei.ac.jp/extension/accountant/ ) を受講していました。
  学期中は、月〜金の18:00-21:00まで講座で学んで、
  休み中は、ほぼ毎日10:00-13:00まで講座を受講して、
  それからは自習勉強をこなしていました。」

Q: 「一般的に公認会計士試験は3000時間以上勉強が必要だと言われていますが、
  一日どのくらい勉強したのですか?」
A: 「講座を受講したのは1回生の12月からですが、2回生の初めに
  過去問を集中的に解く講座があってその成績が振るわなかったことから、
  8月くらいから本気で気合いを入れました。
  合計では、3000時間弱集中的に勉強したと思います」

Q: 「将来は、どんな公認会計士を目指しますか?」
A: 「周りに起業したいという学生がいるので、
  『夢のサポート』をしたいと考えています。
  大手のクライアントの監査で経験を積んで、
  将来的にはベンチャー企業の支援をしたいです」

Q: 「受験生、後輩へのメッセージをお願いします」
A: 「人との関係、周りとの関係、講師との関係が重要だと思います。
  私も、周りからの支援があって、試験勉強が厳しい時も支えてもらっていました。
  人との関係が一番重要なので、大切にして下さい。
  またスポーツ健康科学部だから「簿記」は直接関係ないから取らないのではなく、
  企業に就職するにせよ簿記を取っておいて損はないので、
  ぜひ可能性を広げるという意味で簿記に興味を持って下さい」

日本のスポーツ健康科学系の学部で「簿記」を開設しているのは、
立命スポ健
ぐらいだと思います。

普通、「スポーツ健康科学部で簿記?」と不思議に思う人が多いと思うのですが、
マネージメントの学びに簿記の知識が重要であるとの信念から、
学部設置以来、「簿記入門」を開講しています。

スポーツ健康科学は、「ヒトを中心として、遺伝子から社会まで」を扱う
文理融合の学際的な研究分野です。
今回、Daichi 君が、スポーツ健康科学から「社会」への
新たなアプローチを生み出してくれました。
ぜひ受験生の皆さんやスポ健の後輩学生も、
続いていってもらいたいと思います。

それでは、また。失礼致します。
良い休日を

2015.11.15

入試相談会 (11/22@東京)

あっという間に11月も半ばですね
京都は、ようやく紅葉が本格的になってきました。

今回は、11/22 (日) に東京で行われる入試説明会について
書きたいと思います。

毎年、立命館大学スポーツ健康科学部は、
この時期に東京で行われるスポーツ健康系大学の
入試説明会に参加しています。
http://ritsnet.ritsumei.jp/event/soudankai.html

会場は、新宿駅から近い「体育進学センター代々木校」
11/22 (日) 10:00-15:00 まで行われます。
http://www.e-taishin.com/school/yoyogi.html

関東地方で行われる、スポ健が参加する入試相談会としては
入試に最も近い時期に開催されますので、
毎年、熱心な受験生並びに保護者の方が
参加して下さっています。

残念ながら私は今年伺えないのですが、
他の教職員が、皆様にお会いできるのを楽しみにしております。
ぜひ参加して、色々な疑問点を直接聞きに来て下さいね。

それでは、また。失礼致します。
良い休日を

2015.11.08

スポ健な人 (20):

すっかり街は紅葉していますが、
皆様いかがお過ごしですか。

今回は、紹介したい学生は Yuto 君です。
Yuto 君は、現在、忠先生のゼミに所属する四回生で、
ゴルフ部に所属しています。
この春から、スポーツ健康科学研究科に進学することが決まっていて、
先日、このブログ でも紹介された
「スポーツ工学・ヒューマンダイナミクス (SHD) 2015」で
しっかりと学会発表をしていたので、聞きに行ってきました。



今回は、そんな Yuto 君にインタビューです。
Q: 「今回の学会発表はどうでしたか?」
A: 「前回の体力医学会では、ゴルフの試合の直後ということで、
  バタバタしてしまった所がありましたが、
      今回のSHDについては、時間をかけて準備をすることが出来ましたので、
     自分なりにも手応えのある発表が出来たのではないかと感じています。
   本番は、学会の中でも一番最初の発表者ということで、非常に緊張しましたが、
     ほぼ練習通りに発表を行うことが出来たと思います。
     質疑応答では、想定外の質問をいただいて、
     的確な回答をすることが出来なかったので、
    上手に回答が出来るようにすることを今後の課題としたいと感じました」

Q: 「大学院でどのような研究を行いたいと考えていますか?」
A: 「ゴルフスウィング中の上腕三頭筋の貢献度について、
  筋電図とキネマティクス的解析を組み合わせて検討し、
  形態的側面からも検討を行うというような研究を計画しています。」

Q: 「大学院進学を決めたきっかけは何ですか?」
A: 「自分が行いたいと考えている実験を、学部生のうちにやり切るのは難しいと考えていて、
  元々、大学院に進学しようとは考えていました。学部生のときには、
  陸上選手の研究を行うプロジェクトに参加させていただいて、
  研究に関する基礎的な知識を身に付けることが出来たので、
  大学院では、自分が深い興味を抱いている
  ゴルフに関する研究を積極的に行って行きたいと考えています。」

Q: 「将来の目標について教えて下さい」
A: 「自分が執筆した論文を、MSSE、JBなどの有名な海外雑誌に掲載し、
  ゴルフ界に新しい知見をもたらすことです。」

Q: 「受験生・後輩へのメッセージをお願いします」
A: 「受験生の皆さんに対しては、本当に自分がやりたいことが出来るという観点で、
  大学を選択するように心掛けてほしいと思います。
  また、努力なくしては結果はついてこないと思うので、
  自分の目標とする大学に合格するために、
  一生懸命に努力してほしいと思います。
  後輩の皆さんに対しては、大学に入ったら、
  自分のやる気次第で、なんでも出来るということを
  覚えておいてほしいと思います。
  僕は、3回生でゼミに入ってから、研究への意欲を教授に認められ、
  学部生のうちから、論文執筆や、学会発表の機会をいただくことが出来ました。
  しかしながら、もっと早くから研究に関わればよかったと今では後悔しています。
  ですので、後輩の皆さんには、1、2回生のうちから、自分の興味のある分野の教授と
  積極的にディスカッションして、研究に取り組んでほしいと思います。」

彼は、私が健志先生と共同で行っている「専門英語」も
受講していて、非常に質の高い発表を行ってくれています。
今後もどんどんと積極的に研究に取り組んでいってもらえたらと思います。
皆さんも、彼が述べてくれたように、積極的にスポ健の先生の研究室の扉を叩いて下さい。

それでは、また。失礼いたします。
良い休日を

2015.11.01

スポ健な人 (19) Mana さん

今日から11月ですね。
大分寒くなってきましたが、皆様いかがお過ごしですか。

今回、紹介したい学生は、Mana さんです。
彼女は、現在、aknr ゼミの三回生です。
彼女は、JISS (国立スポーツ科学センター) にインターンシップに行っていました。



Q: 「JISS  についての簡単な紹介をお願いします」
A: 「JISSは、スポーツ科学・医学・情報など先端的な研究を通して、
  充実した最新施設、器具・機材を活用し、各分野の研究者、
  医師等の専門家集団が連携しあって、日本の国際競技力向上のための
  支援に取組んでいる組織です」



Q: 「なぜインターンに行こうと思いましたか?」
A: 「前々からバイメカに興味があって、将来はアスリートの
  パフォーマンス向上をバイメカの面からサポートしたいという思いがあり、
  JISSで行っているアスリートのサポートや研究、業務を
  現場で体験してみたいと思い、インターンシップに臨みました。」

Q: 「今回のインターンで、どのような事を感じましたか?」
A: 「スポーツ科学などの研究分野で最も現場に近いところで活動できるのは、
  JISSであるということを一番強く感じました。
  想像以上にJISSでは幅広い分野の研究がされていて、
  規模の大きさにも驚かされました。
  JISSの方々とたくさんお話しさせていただく機会があり、
  そこでJISSの魅力であったり、英語力の大切さなど
  多くのことを教えていただきました。」

Q: 「将来の目標について教えて下さい」
A: 「先程も少し触れましたが、アスリートをバイオメカニクスの面から
  サポートし、パフォーマンス向上に貢献し、2020年の
  オリンピックにともに行きたいという目標があります。
  また商品開発にも興味があり、自らが製作に携わり、
  自らで実際に着用してみて、改善することはないかなどと思考を重ねて、
  より良いシューズを製造するということもやってみたいと考えています。」

スポーツ健康科学部では、「研究」と「実践」を柱において
教育を行っています。JISS 以外にも
様々なインターンシップ先がありますので、
ぜひ積極的に学生の間に、スポ健での学びを
現場で実践して下さい

それでは、また。失礼致します。

2015.10.25

スポ健な人 (18) サービスラーニング

すっかり紅葉も始まり秋めいた季節となりましたが、
皆様いかがお過ごしですか。

先週、みち先生が書かれていたように、
10/16 (金) に、秋晴れの快晴の空の下、
草津市の小学生が、BKC キャンパスに来て運動会を行う
「ジュニア・スポーツ・フェスティバル」という
草津市との連携のプログラムが行われました。

そこでスポーツ健康科学部の学生6名が、
「サービスラーニング」の授業の一貫として、
朝早くから参加していました。

今回の「スポ健な人」として、
そのなかの Jun 君 (写真右端) に話を聞くことが出来ました。



Q: 「サービスラーニングとは何ですか?」
A: 「サービスラーニングとは、地域社会のニーズに対応した
ボランティア活動を自身の学業上の「学び」とつなぐ多様な教育学です。」

Q: 「今回、どのような活動をしましたか?」
A: 「今回、サービスラーニングでは実際に草津市の小学校に行かせていただき、
授業の補助やジュニアスポーツフェスティバル(JSF)と呼ばれる
草津市の小学6年生約1200人を集めた大きな運動会に向けた、
長縄の指導をさせていただきました。
また、その集大成として教育委員会の方や、
各小学校の体育主任の先生方とジュニアスポーツフェスティバル当日の運営を行いました。」

Q: 「小学生と接してみて、どのような印象でしたか?」
A: 「ジュニアスポーツフェスティバル当日では、
これまで実際に行かせていただいた小学校の児童たちの成長する姿を
目にすることができました。子どもたちを関わることができたのは学校生活の一部分ではありますが、
子どもたちは一つのことから多くのことを学んでいくので、
小さい身体ながらも大きな力を持っているのだという印象をうけました。」

Q: 「今回の活動を経て、得たことは何ですか?」
A: 「今回の活動の中で、学生という立場ではなく
教員という立場からの子どもたちと接することで、
実際の教育現場での子どもとの接し方を学ぶことができました。
言葉づかいやこまめな声掛けなど、
小さな部分が変わるだけで子どもたちへの影響は大きく変わるので、
子どもたちの成長を考えた細かい配慮が必要なのだと感じました。」

Q: 「将来の目標について教えて下さい」
A: 「将来は小学校教員になり、今回のサービスラーニングで
得ることのできたことや学部での学業の中で得ることのできたことを生かしながら、
運動の楽しさや大切さを子どもたちに伝えていきたいと考えています。」

Q: 「後輩・受験生へのメッセージをお願いします」
A: 「スポーツ健康科学部は、大学ならではの専門的な学習に加え、
今回のような実際の現場での実践的な学習がとても充実しており、
「スポーツ健康科学」という視点から幅広い分野へとアプローチをすることができます。
自分から何かしてみようという気持ち一つで、
たくさん得られるものはあると思うので、ぜひ思い切って一歩踏み出してみてください。」

今回のジュニアフェスティバルでの活動から、
非常に大きな刺激を受けていることが分かりました。
ぜひ皆さんも、サービスラーニングを受講して、
貴重な現場の体験を積み重ねっていって下さい。

それでは、また。失礼致します。
良い休日を


2015.10.18

スポ健な人 (17) Mizuki さん

スポ健で頑張っている人を紹介するこのコーナー、
今回、紹介するのはスポーツ健康科学研究科前期課程二回生 (M2) の
Mizuki さんです。



彼女は、スポーツ健康科学部の一期生でもあります。
現在、修士論文を執筆しつつ、大学職員に内定した彼女に話を聞きました。

Q: 「大学時代に何に力を入れていましたか?」
A: 「学部時代は、ラグビー部のマネジャーをしていて、
  ほぼほぼそれに全力投球していました。」

Q: 「大学の卒論のテーマは何でしたか?」
A: 「ラグビー部が練習で行っている筋トレの効果の検証をしました」

Q: 「なぜ大学院に進学しようと思ったのですか?」
A: 「卒論でデータを収集していて、トレーニングそのものも重要ですが、
  トレーニングする際のメンタルな部分の重要性にも気づかされたので
  山浦先生の研究室で学んでいます。」

Q: 「大学職員に就職内定したとお聞きしましたが、
  なぜ大学職員を志望されたのですか?」
A: 「自分自身が大学の四年間で色々な人に話を聞いてもらって
  助けてもらったこともあって、今後は学生に対して同じ事を
  してあげたいと思ったので、大学職員を志望しました。
  せっかく大学に入っても、大学に合わずに辞めていく学生もいるのですが、
  可能ならば辞めないで済む方法や場所を、提供していけたらと考えています。」

Q: 「最後に受験生へのメッセージをお願いします」
A: 「大学受験で志望校を決める際には、周りに色々と言われると思いますが、
  本当に自分がしたい事、やりたい事を学べる環境を選んで欲しいと思います」

Mizuki さんの話を聞いていると、
自分のいる環境を最大限活かして
研究を行っているのが伝わってきました。
ぜひ学生に寄り添う大学職員になってもらいたいと思います。

それでは、また。失礼致します。
良い休日を


2015.10.11

スポ健な人 (16) : 海外インターシップ

世間では、三連休の中日ですね。
皆様いかがお過ごしですか。

今週からは、スポ健で頑張っている人を紹介する
「スポ健な人」を再開したいと思います。
今回、紹介したいのは、ハワイ大学で行われた
海外インターシップに参加した4人の学生です。

彼らは、スポ健で実施している GAT プログラムによる
アスレチックトレーナー資格 (ATC) 取得を目指している学生達です。
(GAT プログラムについては、以下を参照して下さい
https://www.ritsumei.ac.jp/shs/education/strength/global.html/ )

今回、それらの学生が、GAT プログラムの前段階として、
George 先生と共に、夏休みに、ハワイでの
2週間のインターシップに参加してきました。
その様子を、火曜のお昼休みに、英語で発表してくれたので、
私も、興味津々で、聞きに行ってきました。

発表を聞いていると、朝早くから、現地の高校や大学を訪問する
インターシップで、充実した学びを送ったことが伝わってきました。
また今回のインターシップは、Hi-ATEC (Hawaii International
-Athletic Training Educational Clinic) Program  という、
ハワイでアスレチックトレーニングを学ぶ学生を
海外から集めるという企画の
第一弾となったということも報告がありました。
今後は、立命スポ健の学生だけでなく、諸外国の学生と共に、
アスレチックトレーニングを学ぶという仕組みが非常に面白いと思います。

このインターシップには他の学生の関心も高く、30人以上の学生が
聴講し、会場となったアカデミックラウンジは熱気に包まれていました。



ぜひこれらの学生が GAT プログラムを通じて、
ATC を取得してもらいたいのと同時に、
他の学生も、どんどん海外で学んでいってもらいたいと思います。

それでは、また。失礼致します。
良い休日を


2015.10.04

アメリカ便り (50): Epilogue

早いもので、夏季休暇も終わり、立命館大学では
後期授業が始まりました。
私も、先日、無事に日本に帰国し、後期授業を行っています。

この一年間の外留を振り返ってみると、最初の1ヶ月は
ビザの関係で、大学から ID カードももらえず、
ネットも使えず、家には机もなく、
段ボールを机にしながら、ご飯を食べたり、
課題をこなしたりと、かなり厳しい生活でした。

一ヶ月を過ぎると、メリーランド州立大学の様子も分かり、
大学での環境も整い、教授陣や周りの大学院生とも
関係を構築して、落ち着いて研究することが可能になりました。

この一年を振り返ってみると、本当にアメリカの研究大学が
日本の大学と比較して、人・資金・設備において、
圧倒的に恵まれた環境にあることを実感しました。
これからも益々アメリカの研究大学は、大規模に研究資金を獲得しながら、
恐ろしい勢いで、研究を推進していくと思います。

それに引き替え、日本の大学が、人・資金・設備において劣るのは否めません。
一方で、分野によっては、環境の差にも関わらず、
何とか研究の世界で海外と戦っていっている分野もあります。
スポーツ健康科学の分野も、海外と伍して戦っている分野の一つです。
海外から見ることで、スポ健の先生方の偉大さを、
これまで以上に認識することが出来ました。
これからの日本の研究は、これまでのように何でも行うのではなくて、
選択と集中をしながら、有望な分野を伸ばしていくという形に
ならざるをえないのかな感じながら、帰国致しました。
(私が研究している「言語学」の分野は、残念ながら厳しい状況です・・・)

正直経済的には苦しい生活でしたが、
本当に充実した一年を送ることが出来ました。
今回、私が、スポーツ健康科学部設置以来初めての外留、
しかも一年間も外留を行うことが出来たのは、
快く送り出して頂いたスポーツ健康科学部の教職員の皆様や、
温かく迎えて下さったメリーランド州立大学言語学科関係者、
様々な方のご協力のお陰だと感謝しております。
個々に伏して御礼申し上げます。

これからのスポ健生活では、向こうで体験してきた経験を、
授業の中で学生達に伝えていきたいと思います。
また留学に興味があるけど決心がつかないという学生の
背中をどんどん押して、留学してもらおうと思います。

次週からは、頑張っているスポ健生を紹介していきたいと思います。
それでは、また。失礼致します。
良い休日を


<<街でよく見かける英語表現#50>>
写真のコップは、Walden 「森の生活」の作者、
Henry David Thoreau の言葉が書かれているもので、
向こうで使用していました。重すぎて、
持って帰ってくることは断念せざるを得ませんでしたが、
いつもこのカップでお茶を飲みながら、勇気づけられていました。
"Go confidently in the direction of your dreams! 
Live the life you've imagined."
「夢の方向に向かって、自信を持って歩め。思い描いた人生を生きよ」


2015.09.27

アメリカ便り (49): Colin

立命館では、いよいよ明日から、後期の授業が開始ですね。

今回も、私がメリーランド州立大学で
お世話になった先生を紹介したいと思います。
今回紹介させて頂く先生は、Colin です。
http://www.colinphillips.net/



Colin は、心理言語学 (psycholinguistics) および
神経言語学 (neurolinguistics) における、
世界的な権威の一人です。
彼の論文を読むと非常に緻密で、細かい人なのかなと思っていましたが、
個人的に接してみると、非常におおらかで、
聞けば何でも教えてくれる非常に親切な人です。

彼は、研究費をここ10年で、数十億円というレベルで獲得している
花形スターですので、大学院の授業を1コマしか担当しないのですが、
大学院生に対して、非常にフラットな立場で、同じ目線に立って、
熱心に意見を聞きながら授業を行っている姿には感銘を受けました。

私が学生時代と比べると随分少人数となりましたが、
やはり日本でも、さらに少人数のクラスにして、
お互いの顔の見える形にして、討論しながら
授業をしていくことが大切だなと改めて思いました。
(もちろんアメリカは、日本に比べて学費が高いので、
あのような手厚いケアが出来るので、
日本の大学でも、財政的なケアもしていく必要があると思います)


それでは、また。失礼致します。
良い休日を

<<街でよく見かける英語表現#49>>
Colin の授業では、学生がどんどん発言するのですが、
中には聞いていて、トンチンカンな発言や事実誤認の発言もあるのですが、
とにかくどんな発言にせよ "Go on..." と言って、
発言を続けさせるところは、いつも聞いていて、凄いなと思いました。
"Go on" がテンポ良く発せられた時は、Colin が興味のある時、
"Go on" の on の後に、少し間が空いた時は、
学生の発言が、少しトンチンカンな時と分かりました (笑)
そして合間合間に "So far, so good?" と言って、
学生が理解しているかを確かめながら、
授業を進めていくのが印象的でした。

2015.09.20

アメリカ便り (48): Ellen

世間ではシルバーウィークですね。
皆様いかがお過ごしですか。

このアメリカ便りも、そろそろ終わりに近づいてきました。
そこで今回と次回は、メリーランド州立大学で
お世話になった先生を紹介したいと思います。

今回、紹介したい先生は、この稿でも、何度か登場した Ellen です。
Ellen は、メリーランド州立大学言語学科の出身で、
現在、Assistant Professor をしています。



Ellen は、MEG (Magnetoencephalogram: 脳磁図) を用いた
言語処理研究の第一人者です。
写真の通り、いつもにこやかで、
Ellen の周りには、いつも温かい雰囲気が満ちていました。
また1歳の子どもの子育てをしながら、
論文をどんどん出版していて、本当にパワフルな先生です。

私は、彼女の Neuroscience of Cognition という授業を聴講していたのですが、
毎週のように、リーディングの課題をチェックするテストがあり、大変でした。
その上、教室に来て、学生が必死にテスト範囲を読み返していると、
黒板に、「今日のテストは、全員 5/5 (満点)よ」と
テストが無くなったことを、  笑いながら! 告げて、
我々は呆然!とするという、お茶目な一面も持ち合わせています (笑)

彼女を見ていると、本当に研究が好きな上に、
うまく研究と普段の生活のバランスを取って
生きているなと、いつも感心していました。
本当に理想的な暮らし方だと思います。
ああいう生き方が、日本の研究者にも広がることを願っています。

それでは、また。失礼致します。
良い休日を

<<街でよく見かける英語表現#48>>
彼女の授業では、質問することが求めらていましたが、
良い質問や鋭い質問に対しては、
"I love that question!" とよく言っていました。
私も、授業では、学生にどんどん質問を促していきたいと思います。