先週末、7月に開催された日本スポーツ栄養学会第2回大会の運営を行ったスタッフによる“お疲れ様会”がありました。その学会で、It's meは特別講演をさせていただきました。講演名は“タバタトレーニング-その理論と発展-”でした。 そこでは、実際のタバタトレーニングをスポーツ栄養士の方々に知ってもらうために、このような講演では珍しいことですが実技を行っていただきました。その①として、実際にスピードスケート選手として本当のタバタトレーニングをやっていたオリンピック出場経験のある高崎健康福祉大学出身のSmall fieldさんに自転車エルゴメータ(フィットネスクラブにある動かない自転車)を用いて、スピードスケート選手が行う方法で行っていただきました。最初は、それほどではありませんが、見る見るうちに彼女の表情がきつくなり、所定の回転数に追いつけなくなり、疲労しながらも必死に自転車をこぎ続け,最終的にはもう一歩もこげなくなり、疲労困憊に至るという、見ていてもかなり息苦しくなるような本当のタバタトレーニングをやっていただきました。競技力向上には、より高い強度でトレーニングすることが必要です。したがって、スポーツ栄養士の方々の役目は、スポーツ選手がより質の高いトレーニングができるよう食事面からサポートすることです。そのためには、オリンピックを目指すようなスポーツ選手が、実施しているトレーニングの厳しさをスポーツ栄養士の方々に知ってもらう必要があります。ぎりぎりの状態でトレーニングをがんばっている選手の姿を見て欲しかったのです。
一方、一般のヒトが健康増進のために自宅でも手軽にやれる自体重を用いたタバタトレーニングを同じ大学のWood village先生とRound mountain先生にやっていただきました。ビデオを見ながら行うのですが、これも、かなりきついトレーニングであり、いつも活発なWood villege先生も足が上がらなく、声もでなくなっってしまいました。久しぶりに行ったと言うことでしたが、ほんとにがんばっていただきました。スポーツを知るために、自ら実践するスポーツ栄養士の鏡です、お二人は!。 休息を入れて3分50秒の短い運動ですが、かなりきついトレーニングです。終了時は、フロアーの方々から思わず拍手がありました。
スポーツとスポーツ栄養、競技者とスポーツ栄養士が、お互いに理解して、今後、両者の関係が発展し、さらに児童・生徒の身体活動量の増加、成人の体力増進に関連した食事サポートと身体活動・運動・スポーツに関連して守備範囲の広いスポーツ栄養士の方々の活動が発展していくことを祈念しています。
写真を撮っていただきました吉ab村様ありがとうございました。