[ Thu ] の記事一覧

2015.06.18

春のオープンカレッジ

 今年も 6月13日(土)に春のオープンカレッジがBKC(びわこ・くさつキャンパス)で行われました。このオープンカレッジは関西地区の父母教育懇談会も兼ねており、関西圏の父母の方が中心ですが、東京や広島など遠方からのご参加も多数ありました。午前中は、就職や留学等、全学対応の説明会で、午後は各学部で行いました。

まずは、在校生による学生生活に関するパネルディスカッションを行いました。3回生、4回生の諸氏が、これまでの学生生活や就職活動を振り返り、重要なことについて話しました。ご父兄の方々は、毎回ですが真剣にお聞きになっていました。参加した4名の学生諸氏の成長を裏付ける言葉は、小生にも大変、深く響きました。

 

 

 

その後、グループに分かれて、いろいろとお話や質問をいただきました。今回は、GATプログラムなどについてのご質問が多数あり、ご父兄の皆様がご子息にグローバルな素養をつけてもらいたいとお考えであることがわかりました。毎年ですが、スポーツ健康科学部は学生数に比較して、このオープンカレッジへの参加者が、他の学部に比べて多く、ご父兄の皆様のご関心が高いことを示しています。

 

本学部は、今後もご父兄の皆様のご意見等をお聞きしてより良い学部にしようと思っています。今後ともよろしくお願いします。

2015.06.11

ウインドサーフィン競技での測定

 先週 土曜日に、立命館大学ウインドワードの所属する選手が出場する2015琵琶湖マリンカップにおいて、測定するために琵琶湖に行ってきました。下の写真のように心拍数測定のための帯を着けて、競技を行っていただき競技中の心拍数を記録することによりウインドサーフィン競技の強度を評価することを目的としています。オリンピック出場を目指すboard庇君をはじめ、6名の方の測定をしました。2日間で6回レースが行われます。1回の競技時間は20分程度ですが、波や風の状態で次のレースの始まりが、なかなか決まらず、その間、選手は海上で(ウインドサーフィンの上で)、待っており、いったん浜からでてから帰るのは4時間程度かかります。自然まかせですのでなかなか予定が立たず、大変な競技だと思いました。せっかくなので、板庇君のお父様が船を出してくれて、海上で観戦したのですが、試合が始まる(風が吹いてくる)と船が揺れて、船酔いになってしまい大変でした。ウインドサーフィンについて話を聞いただけでは、わからないことが実際に言ってみてよくわかりました。その競技の研究をするにはやはり実際に競技の現場に行ってみなければならないと言うことが再認識されました。

この結果はboard庇君の卒業論文に使われます。

 

 

 

 

 

 

長年にわたり体育・スポーツ・健康の分野の研究に多額の研究費を配分されている石本記念デサントスポーツ科学振興財団の助成金目録贈呈式において、今年度 本学部のKazu先生が研究委託を受けました。昨年は、beachhill先生が同様の助成金を受けています。また、昨年まで本学部にいらっしゃったwood villege先生も自由課題研究の分野で研究費を受けられました。他の受賞者にもIt's meの関係者が多数いらっしゃり、うれしくなりました。

2015.06.04

川西市生涯学習短期大学レフネックの講義

 川西市生涯学習短期大学レフネックの講義に行ってきました。Jin先生より聞いていたのですが、平均年齢72歳という年齢にもかかわらず、非常に熱心で、真剣にノートをとっていらっしゃいました(写真)。

 今年度と来年度、20回ずつ、計40回 スポーツ健康科学科の講義・実技を立命館大学スポーツ健康科学部の教員が担当させていただきます。このレフネックの学長である木津川計先生は立命館大学産業社会学部教授をされていた方で、この大学の設立に深く関われたということです。

 It's meも、これまでいくつか、このような自治体の生涯学習プログラムの講師をさせていただきましたが、こんなに大かがりで内容の豊富なものは経験がありません。すばらしい生涯学習システムです。多くの高齢者の方々が、この講座受講を契機に、ご自分の健康さらに周りの人々の健康について関心を持ち、それをスポーツ等の身体活動を活発に行い健康増進されることを期待しています。講演の最後にお孫さまの立命館大学スポーツ健康科学部へのご受験・ご入学を願っております。と、ちゃっかり、立命館大学スポーツ健康科学部の宣伝もやってきました。

 

 

 

その他の話題

 新しくBKCに建設された生命科学部、薬学部の施設であるバイオリンクの竣工式がありました。このような立命館大学のお祝い事では、立命館の文字入りの紅白まんじゅうが、配られます。滋賀県の有名なお菓子の老舗である 叶 寿製です(スポーツ健康科学部から和○真○奈さんが、今年、この会社に就職させていただきました)。甘すぎることなく、上品な逸品です。

2015.05.28

GAT Step-Upコース

  本学部の売りの一つであるGAT(Global Athletic Trainer)プログラム参加のための低回生向け支援プログラムGAT Step-UpコースのTOEFL特別セミナーを見学しました。1回生と2回生の有志が、土曜日のお昼にみっちり英語の勉強をしていました。

 GATプログラムは、ATCCertified Athletic Trainer:米国 公認アスレティックトレーナー)を目指す学生をターゲットとしたプログラムで、ESU(アメリカ合衆国ペンシルベニア州立大学であるEast Stroudsburg University of Pennsylvania)のセカンドディグリー(立命館大学スポーツ健康科学部とESUの2つの大学を卒業し学位を得る)を取得し、ATCの資格認定試験を受験することができるプログラムです。

 最大の特徴は、日本にいながら2つの大学の学位取得が可能であるという事です(スポーツ健康科学部の単位をESUの単位に読み替えたり、オンライン等でESUの科目を履修し単位を修得します)。

GATプログラムとは>

https://www.ritsumei.ac.jp/shs/education/strength/global.html/

  このプログラムに参加(入学)するにはTOEFL550点以上であることが条件となっています。その高いハードルをクリアする為にこの講座が実施されました(今回はTOEFL500点以上取得者対象の講座)。できるだけ多くのみなさんが、この条件をクリアして、GATプログラムに参加してほしいと思っています。

 

その他の話題

 相撲部(スポーツ健康科学部4回生)の“美食う”さんが学長表彰を受けました。彼女は、2015年4月19日(日)に行われた国際女子相撲選抜堺大会の個人軽量級  優勝、さらに510日開催の16回全国選抜女子相撲大会で軽量級と無差別級で優勝しました。美食うさんが立命館大学1回生から真摯に取り組んできた精進は、世界及び日本女子相撲界の頂点という結果をもたらしました。

2015.05.21

父母教育後援会委員総会

父母教育後援会委員総会が、大阪茨木キャンパス(OIC)で開かれました。写真は、各都道府県から2名選出されている委員(京都府と滋賀県は5名と3名)のなかでスポーツ健康科学部の学生を持つ委員の方々です。これらの委員の皆様には、遠方からお越しいただき、父母教育後援会の運営に、大変お世話になっています。これらの委員の方々は、毎年2回、オープンキャンパス開催日に開催される総会において、父母教育後援会の予算や事業の審議、さらに毎年全都道府県で開催されている父母教育懇談会の進行をしていただいています。今回の総会では、100円朝食の提供数が10万食を超えたことから、さらに、この取り組みを充実していこうという今年度の予算を承認しました。議事を取り仕切ったのは、今年から会長をしていただくことになった垣書店社長の大氏でした。

 

その他の話題

 父母教育後援会委員総会と同じ日に、OIC 開設式典がありました。吉田総長の挨拶の後、立命館大学における今後のグローバル教育の発展を期待するという下村博文 文部科学大臣の祝辞を文部科学省高等教育局長の吉田大輔様が代読されました。さらに、研究分野から、理化学研究所の松本紘理事長、経済界からは三井住友フィナンシャルグループ取締役会長(日本経済団体連合会副会長)の奥正之様から、お祝いと期待の言葉をいただきました。さらに、オーストラリア国立大学のJennifer Corbett副学長から、両校による共同学士課程設立へ向けての共同作業着手について紹介がありました。

 

 

 

2015.05.14

おじさんたちのラグビー

おじさんたちのラグビー

 先週の週末土日に高校のラグビー部の同窓会参加を目的に、仙台に行ってきました。60歳を超えたオールドラガ-メンと19歳の大学1回生が、恩師の供養に全国から集まりました。なつかしい、でも昔と相当変化した顔がたくさんありました。

  仙台は、ラグビー部の顧問で2年前にお亡くなりになった恩師swift坂先生の出生地で、お墓があります。そこにIt’s meを含め100名弱が集まり、土曜日は仙台市内の恩師の菩提寺で法要、偲ぶ会、日曜日は宮城蔵王で試合、同窓会総会というハードスケジュールでした。地元の後輩が、すべて取り仕切り大変スムーズな計画でした。試合では、60歳台もしっかり“ラグビーしてました”(写真)。お一人、怪我がありましたが、すぐに近くにいた整形外科医が対処しました。It's me2年ほど前、若手との試合にでて、その後、うつぶせで眠れないほど胸が痛かったのですが、そのままにしていました。しかし、その数ヶ月後の健康診査のレントゲン検査で、“It's meさん、肋骨骨折してましたね”という所見をいただいたこともあります。若手はもっとソフトにタックルしてね!と思います。

 昔のイメージとは異なり、やはり今走っている人が今、楽しくラグビーをしているという感じです。昔、ひ弱なプレーヤーが今はどんどん走るプレーヤーになっています。従来は、健康増進や疾病治療のための運動は、低い強度の運動が良いと言われていましたがBangsboらの研究によると、サッカーのような競技を続けている中高年者は健康であることが示されています。結果を基にラグビーと同様な競技であるサッカーへの参加が中年者の血圧や糖代謝能を向上させることが報告されています。(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23059865  http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23059865

日々のジョギング等のトレーニングを行い、さらに試合当日は入念な準備体操を行えば、少し高い強度サッカーやラグビーなどの運動も楽しくやれて健康増進効果が認められます。

 

 

 

もう一つ

It’s meが国立HN研究所時代に卒業論文と修士論文を指導した湯eyeさん家族と一緒に仙台空港近くの閖上市場(“ゆりあげ”と読みます。東日本大震災で甚大な被害を受けた名取市にある復興仮設店舗)に行き、おいしい貝丼でランチしました。市場のまわりの状況を見ると、大震災から4年が過ぎましたが、まだまだ復興には、ほど遠いことが感じられました。

 

2015.05.07

剣道部測定

剣道部測定

 54日(月)に、It’s meのゼミ生であるround mountainさんの卒論の測定と剣道部女子の強化プロジェクトのために原谷に剣道部の練習を訪ねました。

 写真にあるように身体活動計(液晶窓のある小さな黒い箱のようなもの)を胴(硬い防具)の下につけてもらい剣道練習中の身体活動量を測定することが目的です。身体活動で消費するエネルギーが、わかれば食事で摂取することが必要なエネルギー量がわかり、剣道部にとって適切な食事を示すことができます。

通常は、あまり激しい運動をしない一般の方を対象に測定するので、壊れることはあまりありませんが(時にはトイレに流してしまう人もいます)、今回、胴の下だっとはいえ、かなり強い衝撃がかかったと見えて表示部の液晶が壊れたのが2台ありました(身体活動量計を貸してもらったsprinter s田先生、on the shoreさんすいません。弁償します)。まあ、測定で壊れたので、本望ですが。

 剣道部の練習をみていて、何か新鮮な感じを受けました。それは練習を部員の方々が“楽しんで”いることです。声出しの部分で大きな声を出しているとき等で多くの笑みが見られました。武道の練習というと鍛錬という感じで、笑ったりすることはご法度かと思っていました。このようなクラブは必ず、さらに強くなると思いました。

さらに昨日 剣道部の持久力を評価するためにBKCで最大酸素摂取量を測定しました。

 

 

もう一つ話題

  ゴールデンウイークは、まとまった時間がとれるので、多くの部活にとって合宿の好機です。たまたま、剣道部の測定をした原谷で、Team美食う(“びしょくう”とは、読まないで)が相撲部男女合計約40名分の昼食を作っている場面に出くわしました。相撲も含め食事も部活の一部です(よね! ab先生?!)

 

 

2015.04.30

体育会剣道部 スポーツ健康科学を用いた競技強化プロジェクト

 これまで、It’s meの研究室では、水泳部、スキー部、ウインドサーフィンに対して、体力向上を中心に競技力向上のサポートをしてきました。これらは、スポーツ健康科学部の卒論の調査・研究の一環として行われました。また、It’s meだけではなくスポーツ健康科学部の多くの教員が、なにかしら立命館大学のスポーツ活動を支援しています。

今回は、職員のroadさんが助監督(副部長)をつとめられている剣道部(女子)の強化を支援させていただくことになりました。きっかけは昨年度、部員の貧血に関わる部員独自の調査を発展させて、今年から“スポーツ健康科学を用いた競技強化プロジェクト”を始めることにされたからです。主将となったスポーツ健康科学部4回生のround mountainさんが小生のゼミに所属していることから、まずは小生にお話が来ましたが、メンタル面はspringman先生、栄養はab先生に、さらに体調面ではkago藤先生が、剣道部の自主活動をみまもります。

月曜日(427日)は、衣笠キャンパスで第1回目のミーティングでした(写真)。。これから、3年間計画で活動を行います。このような取り組みを行う部が増え、そこにスポーツに関する学問を系統的に学んだスポーツ健康科学部の学生さんが協力することにより立命館大学のスポーツの底上げをすることが立命館大学におけるスポーツ健康科学部設立の意義だと思っています。

 

最近の話題

 It’s meが象徴となっているTABATATMDVDを含むKITが発売されました。このなかには、タバタトレーニングのやり方を示したDVDなどが入っています。

2015.04.23

身体活動・運動・スポーツと健康

 下の図は2007年の我が国の総死亡のリスクの3位が運動不足であることを示しています。喫煙、高血圧の半分程度ですが、運動不足で1年間で5万人以上の人が死んでいるのです。高血糖や塩分の取り過ぎよりも、運動不足により心臓病やガンなどで死ぬ人が多いのです。いかに健康と身体活動・運動の関係が深いかがわかります。

 健康診査では、血糖値や血圧を計りますが、それはそれらが異常値であると将来、糖尿病や心臓病に罹る確率が高くなり、40歳代50歳代で夭逝する危険性があるので、それらの値を参考に生活習慣病の予防策を講じるためです。しかし、 健康診査では運動してますか?というような質問をしたり歩数を測定することはありません。しかし、この図のようなエビデンスからは、生活習慣病を予防するためには、血糖値や血圧を測るのと同じように身体活動量を測定し、生活習慣を改善する必要があることがわかります。このようなエビデンスが、スポーツ健康科学を支えています。

 

 

 

 

スポーツ健康科学部の活動

 上図にあるように、死因の最も大きなリスクは喫煙です。せっかくスポーツしていても喫煙するとスポーツの健康増進効果はいっぺんに吹っ飛んでしまいます。It’s meが関西に来て最初に感じたのは、関東に比べて受動喫煙に対する寛容さでした。立命館大学は、昨年度からキャンパス全面禁煙になったので喜んでいたのですが、現在でもやはりキャンパス内で喫煙する学生さんがいます。これらの学生さんの将来を思い、さらにこれらの学生さんの排出する煙による受動喫煙による他の学生さんが肺がん等に罹患するリスクを減らすために、最近、スポーツ健康科学部教員と大学院生の有志で喫煙者が出没しそうなところに見回りに行きました。

2015.04.16

常任理事会 総長報告 (4回生 伊藤さつきさん)

立命館大学の学部長は、毎週水曜日午後、立命館大学朱雀キャンパス(京都 二条駅近く)で、学校法人立命館の常任理事会に参加し、学校法人の様々な課題について議論をしています。これに出ることにより、学校法人立命館の理事として各自の学部のみではなくAPUや付属校を含む全立命館の課題や方向性が見えてきます。以前、電車の中で、立命館宇治高校の学生さんが最近さー・・・というような話をしていると、耳をジャンボのように広げて聞いていたこともあります。 

常任理事会では審議事項に先立って総長報告として、総長(現在は吉田美喜夫先生:写真では右から2番目)が体育会及び文芸各部で活躍した選手やコーチ・部長を紹介します。これは、立命館大学が課外活動の意義を認め、それらの活躍を非常に重要視していることの表れです。昨日、(4月15日(水))は、本学部4回生の伊藤さつきさんが紹介されました。彼女はスキー部所属で、3月に秋田県田沢湖で開催されたモーグルのワールドカップ・デュアルモーグル競技で第2位に入り、さらに全日本選手権でもデュアルモーグルで優勝しました。

彼女は、立命館大学でスポーツ健康科学を自ら学び、それを基に競技力を強化するという期待を胸にスポーツ健康科学部に入学したと言うことです。それが、このような形に具現したことは大変うれしいことです。ワールドカップの時は、彼女の測定で現場にいました。目の前で、世界の一流選手を次々に破っていく伊藤さんの姿をみて、どきどき わくわくし、観るスポーツの感動を味わいました。今後、2018年に開催されるピョンチャン冬季オリンピックに向けて、応援しようと思っています。

 

スポーツ健康科学部の話題

 スポーツ健康科学部では、写真のような学部独自のパンフレットを作成し、資格の取得に力を入れています。スポーツ系の学部では、保健体育の教員免許をとれることが知られています。立命館大学スポーツ健康科学部では、それに加えて在学中に指定された単位を取得すると、生活習慣病の予防や治療のための健康に関する運動の指導を行う「健康運動指導士」の資格取得のための試験を受けることができます。厚生労働省・国は、この資格を持っている人の養成をスポーツ健康科学系の大学・学部に強く求めています。ぜひ、多くの学生さんがこの資格を取得し、社会を健康にすることに貢献して欲しいと思っています。