2018年度も残り1ヶ月弱となりました。この時期は年度の締めくくりの仕事が続くのに加え、春学期に向けての準備も徐々に始まります。
年度末となり、学部の卒業生や大学院の修了生から連絡をもらうことが増えています。スポーツ健康科学部は2010年4月から始まり、学部卒業後に就職をした1期生は社会に出て約5年を迎えます。社会人として奮闘する中での成長を伝えてくれることもありますし、転職などの報告をしてくれることもあります。
先日は学部3期生のAoiさんから連絡がありました。彼女は学部卒業後に大学院(スポーツ健康科学研究科)に進学し、現在はランニングシューズなどを販売する株式会社ニューバランス ジャパンで勤務をしています。学部時は体育会女子ラクロス部に所属し、連日早朝から練習に取り組んでいました。毎週1限(9時開始)のゼミに早朝練習後の汗だくの状態で教室に来ていた姿が懐かしく思い出されます(笑)。 写真は大学院で行った研究の際に撮影したものです。
現在の仕事は、外資系の企業ということもあり、日々の業務でのメールも英語でのやり取りが多いということです。大学院では国際学会でのプレゼンテーションや英語での論文執筆にも取り組んでいましたが、さすがに入社当初は環境の変化に苦労したはずです。けれども入社後約1年が経過し、地に足をつけてしっかりと頑張ってる様子がよくわかりました。また、仕事の中でプレゼンテーションを行うことも多いようですが、大学院で幾度となく行ってきた様々なプレゼンテーションやスライド作成の経験が活かされているということでした。
私は、学部や大学院ではスポーツ科学(トレーニング科学)に関わる専門性の高い内容を講義や研究活動を通して指導していますが、多くの場合、これらが就職後の業務に直結するわけではありません。一方で、学生には、分野を問わずに役に立つ社会人基礎力や自分の武器を在学中に身につけて欲しいと願っています。「自分の考えをアウトプットするプレゼンテーションの能力」「数値データなど客観的な資料に基づきチームでディスカッションを行い、方向性や結論を導き出す能力」「短時間で計画書や報告書を作成する能力」「複数人のチームで進めるプロジェクトにおいて、情報やデータを共有・管理する能力」これらは就職する分野に関わらず重要となるスキルでしょう。特に、大学院での研究活動ではそのノウハウを徹底的に指導するのですが、Aoiさんからの連絡で現在の仕事にも役に立っていることを聞いて安堵しました。
他にも卒業生・修了生の活躍に関わる嬉しい報告はありますが、また別の機会に。。。
GOTO