[ Sun ] の記事一覧

2018.12.23

感謝の気持ちをこめて

先々週に紹介したように、12月上旬からGirard先生(マードック大学、オーストラリア)が研究室に滞在されていたのですが、すべての日程を終え昨日帰国されました。この間、研究員や大学院生11名が研究発表(一人あたり30-40分)行い、個別のデータディスカッションは7回(60-120分/回)、その他にも連日、実験に参加をして頂きました。密度の濃い、あっという間の3週間でした。

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国際的に著名な研究者と共に過ごした時間は、特に大学院生にとって大変貴重な経験になりました。また、自分達が日々行っている研究は「世界」と繋がっていること、英語を話すことで世界(自分の可能性)が大きく広がることを実感してもらえたと思います。英語に関しては、本学では大学院の1回生で英語を必修とし、スポーツ健康科学の研究者として求められる英語の運用能力を担当教員が指導されています。また海外への学会参加を積極的に推奨し他大学の大学院生に比べて英語に接する機会が多いこと、数年前から研究室全体で勉強会などを継続してきたことなどの一連の取り組みの成果の一部が発揮されたように感じます。

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招へい期間の最終日には皆で食事を取った後に大学院生が手作りのアルバムをプレゼントしました。今は多くのことがデジタル化し、メッセージや写真のやり取りもウェブ上で行うことがすっかりと主流となりました。最近の若者世代は、年始の挨拶や感謝の気持ちを伝える際にもLINEで済ませることが多いようです。けれでも、感謝の気持ちを伝えるにはやはり最後は「手作り」です。写真(数百枚の写真の中から厳選)をプリントアウトして綺麗に切り貼りをして、個別に感謝のメッセージを書き込んで・・・連日の実験で忙しい中で大学院生が心のこもったアルバムを準備してくれました。Girard先生も大変喜ばれていました(また同時に驚かれていました)。高価なプレゼントよりも価値のある、手作りのアルバムです。最後に日本人としての「おもてなしの心」を感じていただけたのではないかと思います。日々学生と過ごす中では感性の違いやよくわからない略語に遭遇することも多いのですが(笑)、「最近の若者」も「感謝の気持ち」「お客様をもてなす気持ち」など、我々日本人が昔から大切にしてきたことをしっかりと身につけてくれています。最後に嬉しいことがあり、贅沢な3週間の招へい期間を終えました。

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2018.12.16

卒業論文の提出

12/13(木)は卒業論文(卒論)の提出締め切りでした。今年度私のゼミでは13名が卒論を執筆し、
無事に全員が提出しました。

スポーツ健康科学部の学生は1回生の基礎演習、2回生の研究入門などの小集団の授業において
論文や研究計画書を書く方法を学びます。卒論はこれらの学びを経て取り組むわけですが、
これまでの授業の中で取り組んできた課題と比べても完成までに長い時間を要する大変な作業です。

卒論を完成するまでに数ヶ月かかり、その間に様々なことが起こります。今年度もいろいろありました(笑)。なお、実験実施からデータの解析、論文の執筆に際しては大学院生がサポートをしてくれています。毎年感じますが、卒論執筆の一連の作業を通して大学院生が大きく成長します。特に、博士前期課程1回生の大学院生はちょうど1年前に卒業論文を書いていたのですが、今回はしっかりと4回生をサポートしてくれました。その姿は非常に頼もしく、卒論執筆時から1年間での成長を改めて感じました。

卒論を作成する上で最も重視することは、「自分で計画をたてて、最後までそれをやり抜くこと」です。研究を行う上ではデータの新規性や独創性は重要ですが、卒論においては時間をかけ卒論という一つの作品を創り上げること自体に大きな意義があると感じています。4回生には、「最後まで手を抜かずに頑張りなさい」「(卒論の内容は数年経ったら忘れますが)妥協せず頑張ったことは自分への自信として心の中に残ります」という2点を繰り返し話してきました。写真は卒論提出後の1枚、皆良い笑顔です。

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2018.12.09

贅沢な時間

前回のブログで紹介した通り、今週に入りオーストラリア・マードック大学のGirard先生が学内に滞在され、様々な活動をしています。来日後1週間が経過しましたが、ブログで紹介したいことがあまりに多すぎて困っています(笑)。

今回の招聘期間中、研究室でのミーティング(Lab meeting)を6回予定しているのですが、第1回目ではGirard先生とスポ健のMitsuo先生(前日にバイオメカニス関係の施設案内をお願いしました)に講演をして頂きました。当日は、研究室以外の教員や大学院生も参加し、活発な議論となりました。特に、Girard先生が紹介されたフランスの女性ラグビー選手に対する低酸素環境での高強度トレーニングの動画は衝撃的で、最先端の研究結果がトレーニングの現場に活用されていることに感銘を受けました。

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また、一昨日からは今回の招聘の目的の一つでもある大学院生の研究発表が始まっています。一人あたり30-40分程度の持ち時間で、英語でプレゼンテーションと質疑応答を行います。まず最初は博士課程3回生の大学院生が担当したのですが、博士論文の執筆などで忙しく準備期間が十分に取れない中でもしっかりとした発表+質疑応答でした。質疑応答において、Girard先生からの立て続けの質問に返答する様子は博士論文の口頭試問に近いものがありました。明日からはいよいよ博士課程前期課程の大学院生の発表に移行します。新たに、国内外から共同研究者も参加してくれますので、議論がより一層活発になることを期待しています。

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その他にも研究室で実施している実験に参加してもらい詳細を説明したり、予備実験を一緒に行いその方法論からデータまでディスカッションをしたり、研究者としてとても濃密な時間が流れています。大学院生との個別ミーティングはGirard先生、大学院生、私の3名で行うのですが、Girard先生と大学院生が対面で座り、私は側方から支援します。一人あたり1.5時間程度、これまでのデータや今後の研究内容を説明した上でディスカッションを行います。実験データの解釈に加え、本運動前に行うウォーミングアップにおけるプロトコールの根拠も説明も求められ、大学院生にとって最高の経験(トレーニング)になっています(そして同時に私の勉強になっています)。また嬉しいことに、教育的な配慮も随所に感じられ感謝をしています。明日以降もイベントを多数用意していますので、もうしばらくの間、この贅沢な時間を満喫できそうです。

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さて、金曜日にはライスボールセミナーが開催され、大学院博士課程3回生のChihiroさんが発表を行いました。ライスボールセミナーはスポ健以外の他研究科の教員や学部生、職員も参加が自由で、毎回1人が研究内容などを紹介しています。Chihiroさんは「運動と食欲」に関わる大学院で実施をしてきた研究の一部を紹介したのですが、上手なスライドの構成でした。たとえば、彼女の研究では主観的な空腹感や満腹感を視覚的評価スケール(VAS法)を用いて数値化します。この方法では紙に10cmの横線を引き、空腹感については左端が「お腹がまったく減っていない」右端が「お腹が減っている」と定義し、その時点でのお腹の減り具合に応じて縦線を引き、左端からの距離によって空腹感を数値化します。この分野では国際的に使用されるきわめて一般的な方法ですが、他分野の方にとっては「運動前後で主観的な空腹感を評価した」と言われてもよく理解できません。ChihiroさんはVAS法の手順を実際に使用する記録用紙を用いて説明した上で、データの一部を紹介してくれました。聞き手に応じて説明の方法を柔軟に変えるその姿をみて、「力をつけたなぁ」と感じました。

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明日からの1週間も楽しみです。

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2018.12.02

海外からの研究者の訪問

この度、日本学術振興会からの支援を得て、オーストラリアのマードック大学(Murdoch University)から研究者が約3週間滞在されることになりました。本日の便で来日され、明日からインテグレーションコア内での活動を開始します。

スポーツ科学(トレーニング科学)の領域においては、研究成果を英語論文として発表し、学会の場で英語により研究発表をすることが求められます。特に英語によるディスカッションを行う力は国際的な場で研究活動を進める上で重要となりますが、年に1回、国際学会に参加するのみで十分な力を養うことは難しいというのが実情です。また、学会への参加だけでなく、海外の研究者と一緒に実験を行ったり、じっくりと時間をかけデータディスカッションをすることで国際標準での研究力を大きく伸ばすことが可能となります。確かに「海外留学」は良い手ですが、大学院生全員の海外の研究機関への留学を確約することもできません。いろいろと思案した結果、海外から本学に外国人研究者を招聘したいと考え、幸いにも今回の機会に恵まれました。

今回の招聘の最大の目的は、大学院生の研究内容に対してアドバイスやコメントを頂くということです。来日されるGirard先生とも、この点に関して意見が一致しています。私の研究室では毎週金曜日の午後に勉強会(Lab meeting)を行っているのですが、先生の滞在期間中にはこれを週2日に増やし大学院生全員に1人30分程度の研究計画の発表の機会(Progress report)を設けます。当然すべて英語で実施することになり容易ではありませんが、大学院生にとって素晴らしい機会になるだろうと期待をしています。また、共同での実験や大学院生との個別のミーティングなど、滞在期間中の日々のスケジュールが次々と埋まっていきます。私も大学院生の頃にこういった経験をしてみたかった!今の学生を羨ましく思います(笑)。

ここ最近は、受け入れに向けての細かな準備に奔走する日々でした。滞在期間中の住居、オフィスの確保、学内の諸手続きなど事前に準備すべきことが多く、限られた時間ではありましたが博士研究員や大学院生に助けてもらいながら何とか準備をすることができました。また、明日から一時的に使用する6Fのオフィスも綺麗に掃除をし、受け入れの準備が整いました。これから3週間の大学院生の奮闘ぶり(成長)は、別の機会に改めて紹介できればと思います。
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2018.11.25

3回生の挑戦

shino先生のブログでも紹介されたように、先日、3回生を対象に大学院セミナーが開催されました。その中で、「大学院で経験した研究実施の一連の手順が現在の仕事にも役立っている」「大学院で培った論理的な考え方やプレゼンテーション能力が自分の武器になっている」といった話はとても印象に残りました。

学部4回生は卒論提出が近づき、追い込み期に入っています。時間をかけて書いた原稿にびっちりと修正箇所を書かれ返却されるケースもありますが、気持ちを切らさずに頑張ってくれています。卒業後しばらくすると卒論の内容の詳細は忘れてしまうでしょうが、卒論を最後まで頑張ったという努力は10年経っても自分の中に残ります。体調を崩さず最後まで走り続けてくれることを願っています(卒論の提出期間は12/4-13です)。

学部3回生は、今後就職に向けたセミナーなどが続々と開催されます(11/29、12/3、1/7に学部3回生対象のキャリア形成のための企画を準備しています)。また、ゼミでは卒論に向けた(?)研究活動も本格化してきました。学部生の進路の大半は企業への就職ですが、先日のセミナーで登壇者が話したように「答えや仮説がない状態からオリジナルのテーマを選び研究を計画し、データを収集しそれをまとめた上で発表する」という一連の作業を高いレベルで学部時に経験することは、社会人基礎力を養う上で良いトレーニングになると考えています。そのためゼミでは研究を教材として活用し、無理のない範囲で研究にチャレンジさせています。大学院生に対する研究指導とは目的が異なりますので、個々の取り組みに応じてハードルを設定し焦らずゆっくりと進めています。

写真は3回生の研究発表の様子です。プレゼンテーションのトレーニングも兼ねており、持ち時間は1人につき20分(10分発表、10分質疑応答)とかなり本格的です。また、大学院生にも参加してもらい厳粛な緊張感のある雰囲気で進めています。研究計画は荒削りですが、大学院生からの質問の連続に必死で対応する姿を後ろから
見ていて「良いトレーニングになっているなぁ」と感じています(発表している本人は大変でしょうが。。)。この研究発表、次週以降も続きます。

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2018.11.18

滋賀県消防学校における講義

先日、滋賀県消防学校において講義(体育理論)を担当しました。消防士の業務において体力はきわめて重要であり、日頃から体力レベルの向上・維持に努めていらっしゃいます。ただし、火災などに伴う出動は不規則ですので、週の業務の中で体力トレーニングのための時間を定期的に確保することが難しいことも事実です。また、最近ではデスクワークに費やす時間も増え、職員の体力レベルの低下も懸念されています。そのため、短時間で効率的に筋力や全身持久力を高めることのできる科学的なトレーニングの導入が消防の現場でも求められています。このような現状もあり、今回、消防士の方々に約2.5時間にわたり講義を行う機会を頂きました。今回の受講者は私と同年代が多かったのですが、終始熱心に講義を聴いて下さりました。また、講義内での質疑応答においても質問が続き、講義終了後には細部の確認のために数名と話をすることができました。

滋賀県消防学校では、職員の体力管理に積極的に取り組まれており、先月には「体力管理の指針」として体力に関する基礎知識、体力の評価方法や具体的なトレーニング方法などをまとめた冊子を独自に作成されています。その中には今回の講義で取りあげた「スロートレーニング(低負荷・低速度で行う筋力トレーニング)」やIzumi先生が長年、研究を続けられている「タバタトレーニング(20秒の運動と10秒の休息を繰り返す運動)」に関する内容も含まれています。

大学教員の立場としても、大学での講義や学会などにおける発表に加え、研究から得られた知見を社会に還元できる機会は貴重です。特に、今回、緊急時に私達を救助して下さる消防士の体力錬成に関わることができたことは大きな喜びでした。

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2018.11.11

博士論文予備審査会

先週に引き続き「学位論文」に関するトピックです。最近、学部生から「大学院」について質問を受ける機会が増えています。スポーツ健康科学研究科には、「博士課程前期課程(修士課程)」と「博士課程後期課程(博士課程)」の2つ課程が設置されています。博士課程前期課程の修了の標準年限は2年であり、修了時には「修士論文」を作成し修士の学位が授与されます。博士課程前期課程の修了後に、さらに高度な研究に取り組む場合には博士課程後期課程に進学します。博士課程後期課程の修了の標準年限は3年であり、「博士論文」を執筆しこれが合格をすると「博士(スポーツ健康科学)」の学位が授与されます。学部入学から博士学位の取得までは延べ9年(学部4年、博士課程前期課程2年、博士課程後期課程3年、標準年限での修了の場合)、長い道のりです。

博士課程後期課程を修了した後の就職先というと、大学教員を目指すケースが多いようです。また、「ポスドク」と呼ばれる博士研究員として新たな場所でさらに数年間研究者としてのトレーニングを積むケース、海外に留学をして研究に取り組むケース、企業や研究機関で研究員などとして活躍を目指すケースなど、進路は様々です。

スポーツ健康科学研究科では今年度末の博士学位取得を目指して、5名の大学院生が申請を済ませました。これから予備審査会、本審査会などの審査(試験)が待っています。先日、5名の中の先陣を切って1名の予備審査会が実施されました。事前に審査用論文(=博士論文)を提出しており、審査員はその論文を読み込んでいます(査読)。予備審査会の当日は、主査および副査との約60分間の口頭試問(質疑応答)が行われました。卒業論文や修士論文の審査会においても必ず質疑応答の時間が設けられますが、博士論文の審査では「質疑応答のみで60分間」です。その間、次々と質問への回答や論文内容の説明が求められます。本人(大学院生)にとっては一瞬たりとも気の抜けない60分間、けれどもこれを乗り越えないと今年度末の学位授与への道は閉ざされます。予備審査会を通過しても次は本審査会・・・まだ超えなければならないハードルはありますが、5名の申請者が力強くこれらのハードルを越えてくれることを期待しています。

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2018.11.04

卒業論文、修士論文そして博士論文

スポーツ健康科学部では4年間の学びの集大成として、卒業論文を執筆します。今年度は卒業論文の提出期間が12/4〜12/13ですので、提出まで残り1ヶ月となりました。4回生を見ていると、後期に入り卒論執筆に関わる取り組みが一気に加速し、11月に入り追い込み期に突入したように感じます。

写真は4回生のゼミ生とのミーティングの光景です。机には数日前に出来上がったばかりのグラフを並べ、それぞれの解釈や各結果の関連性をディスカッションし、考察の方向性を定めていきます。スポーツ健康科学部の学生は1回生では「ゼミナール大会」、2回生では「研究入門」と、小集団の授業を通して論文執筆や研究計画書の作成を経験しています。ただし、卒論は個人の取り組みとなり扱うデータ(情報)の量も多く、完成に至るまでの道のりは大変険しいものです。



実験データを綺麗にグラフにしますが、その解釈がわからない・・・当然こういったことも起きてきます。そのため大学院生も同席し、彼らからも細かく説明をしてもらいます。写真のMaruくんは博士課程前期課程の2回生ですが、学部時には彼も卒業論文を執筆し、大学院入学後は様々な研究にチャレンジしてきましたので経験豊富です。データを適切に解釈し、上手に説明をしてくれます。そして、メモを取りながらその説明についていこうとする4回生・・・毎年11月に研究室でみられる恒例の光景です(笑)。論文を書くのは4回生ですが、そこに関わる大学院生にとっても大変良いトレーニングになっています(この時期に大学院生は大きく成長します)。

さて、大学院生に目を移すと、博士課程前期課程の2回生は修士論文を執筆しています。こちらは提出が1月ですので、比較的余裕のある段階です。一方で、博士課程後期課程の学生は博士の学位取得のため博士論文を執筆します。博士論文は複数の研究課題から構成され、各研究課題が修士論文の研究規模に相当するとイメージしていただいて良いかと思います。年度末の博士学位取得に向けては、予備審査会、本審査会、公聴会など幾つかの関門をクリアすることが求められます。先月末に博士学位取得に向けた予備審査会の締切があり、研究科では5名の大学院生が申請を済ませました。いよいよ予備審査会が始まります。

卒業論文、修士論文、そして博士論文という3つの学位論文、内容や規模は異なりますが、最後まで妥協せずに力の限りを尽くして最高の論文を提出してくれることを楽しみにしています。



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2018.10.28

ライスボールセミナー

ライスボールセミナーとは、教職員・若手研究者・大学院生(学部生)などを対象に、昼食を取りながら研究発表やディスカッションを行うというものです。その名の通り、参加者には「おにぎり」が配布され、分野を超えた交流の実現をねらいとして毎週金曜日の昼休みに開催されています。先日、スポーツ健康科学研究科(博士課程後期課程)のSumiくんが発表担当だったということもあり参加をしてきました。



当日は、自身の研究内容の一部を紹介したことに加えて、大学院に進学をした理由などについてわかりやすく説明をしていました。また、最後には、彼がスタッフとして強化に関わっている女子陸上部が参加する「全日本大学女子駅伝(本日開催、テレビ放送あり)」に関してもしっかりと宣伝をしていました。

若手研究者の育成という観点から、今回のような企画をしていただけるのは教員としても嬉しい限りです。大学院生には、学会や学内の研究報告会などたくさんの発表の機会があります。ただし、これらはいずれも聞き手が同じ分野の方々です。発表内容に関わる基礎的な部分への共通理解がありますので、話をしやすいのです。これに対して今回のライスボールセミナーのように異分野の方々が参加される場合には、発表者側も相当の工夫が必要となります。その点で、本人にとっても非常に良い経験(トレーニング)になったのではないかと感じています。将来、優れた研究者になる上では、「良い研究ができる」ことに加えて、「研究成果や内容を社会に発信する能力(アウトリーチ活動)」がきわめて重要となります(特に最近ではこの点が大切にされています)。今回のような経験を通して、「研究者としての力」が着実に育成されていくものです。



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2018.10.27

別府×サンウルブズ、そしてAPU

先週、2019RWCの一年前イベントに別府市を訪問したことを記しましたが、
今週も再び別府市ですのことです。

私が別府を訪れた際、スーパーラグビーに参戦する
サンウルブズの関係者も別府入りをしていました。
サンウルブズに関しては、以前ブログで紹介していますので、
こちら https://www.ritsumei.ac.jp/page.jsp?id=120821&date=2018-08 
でご確認ください。

別府はサンウルブズがシーズン前にキャンプを行っている場所です。
今回は1週間ほど滞在し、一年前イベントにもゲストとして登場するほか、
地元の子どもたちに対するラグビークリニックを開催していました。

大規模な国際的スポーツ大会を開催することで
スポーツツーリズムや地域振興への期待が高まっていますが、
そもそもスポーツに対する関心を高めることも非常に大切です。
2019RWC×別府市×観光資源×サンウルブズと
何かとても好循環を生み出しているように思います。

サンウルブズのメンバーが車で空港に向かうというので
便乗させていただき、途中でAPUを訪問してきました。
サンウルブズは、国際リーグに参戦するチームで、
元日本代表で活躍していたコーチ陣をはじめ
スタッフ陣の語学力は非常に高く、
今回ご一緒したメンバーも海外の大学で修士号や博士号を取得しています。
私がAPUを見学してみないかと提案したところ快諾でした。
おそらく皆「大学」という場所が好きなのだとでしょう。
APUに到着すると、自然と足が向かうのが「グラウンド」でした。
「理論」と「実践」の場所と人と過ごす時間はとても心地の良い時間でした。

写真はサンウルブズ×別府、そしてAPU
撮影:ゆ&サンウルブズのメンバー

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#飛行機に乗り遅れました。