[ Sun ] の記事一覧

2018.10.21

「?」があるから実験だ

立命館大学理系スペシャルサイト「TANQ」をご存知でしょうか?

https://www.ritsumei.ac.jp/tanq/

ページの上部にある「「?」があるから実験だ。」という言葉、まさに研究者としての原点です。

このTANQ、BKCの幾つかの学部において取り組まれている研究(実験)内容を、わかりやすく紹介するサイトです。スポ健からも次々と紹介の記事がアップされています(非常に面白いですのでぜひご覧下さい)。先日、私の研究室でこのTANQの取材がありました。迷った末にテーマは「低酸素環境で行う高強度トレーニング」としました。ただしこのテーマに関してはこれまでにも取材等で取りあげていただいていますので、今回は最新の「暑熱・低酸素環境でのトレーニング」に焦点をあて撮影していただきました。

このサイトの面白い点は、学生を中心にページを構成していただける点です。教員だけでなく、積極的に研究を行っている学生の様子を取りあげて欲しいと常に感じていましたので、企画のお話しを頂いた時には即座に受諾しました。

当日は、このテーマに関して研究に取り組んでいる博士課程後期課程3回生のKくんとブログでも度々登場する博士課程前期課程1回生のYくんに協力してもらいました。会議室でのインタビュー、写真撮影と本人達にとってもあまりない経験をした後に、インテグレーションコア3Fの「低酸素実験室」に移動して実験風景の撮影です。室内の酸素濃度は14.5%(標高3000m相当)、室温は35℃という「暑熱・低酸素環境(非常に暑くて酸素が少ない環境)」で、Yくん自らが10秒間の全力ペダリングを繰り返し行いました。運動中は酸素摂取量、心拍数、動脈血酸素飽和度、筋酸素動態、筋温、皮膚温などを同時に測定し、実際の実験に近い状態での撮影となりました。撮影自体は順調だったのですが、室温は35℃、、、とにかく暑いのです。Yくんだけでなく、カメラマンも汗だくでの撮影となりました。







まさに「汗を流しながら」行った撮影、どのようなものが完成するか今から楽しみです。

GOTO

2018.10.14

オープンゼミDAY

スポーツ健康科学部では、3回生から専門演習(ゼミ)が始まります。各ゼミでは卒業論文の執筆に向けて小集団での学びを行います。所属ゼミ(および所属コース)は2回生後期に決定するのですが、前回の月曜日は2回生を対象にオープンゼミ(ゼミの説明会)が開催されました。オープンゼミは明日(10/15)も開催され、その後、志望ゼミへの志望理由書の提出→選考期間(担当教員による志望理由書の確認、面談など)を経て、所属ゼミ・コースが決定します。

オープンゼミの実施方法はゼミにより様々なようですが、私のゼミでは冒頭でゼミでの学びの概要や特徴について説明した後に、現役のゼミ生に話をしてもらっています。毎年、オープンゼミで誰に話をしてもらうか悩むのですが、今年度は3回生のKくんにお願いをしました。彼のことは以前にもこのブログで紹介しましたが、初めて出会ったのはKくんがまだ高校生の頃のオープンキャンパスでの私の模擬講義でした。その後、スポ健に入学し3回生からはゼミに所属し、今回は現役ゼミ生としての立場からゼミでの学びを後輩に説明してくれました。初めて会った約3年前のことも思い出しながら、そして、自分が大学3回生だった頃にはこれほど堂々と話はできなかったなと感じながら彼の話を聞いていました。



ゼミ選択は2回生にとっては一大イベントです。複数のゼミからどのゼミを第一希望にするか相談をうけることもありますが、中立の立場で冷静にアドバイスするようにしています。その際に驚くのは、「研究をやりたいという強い希望をもっている学生」と「卒業後の進路に関して具体的な目標をもっている学生」が比較的多いということです。2回生の後期に入ったばかりで大学生活も折り返し前なのですが、低回生から卒業後の進路に関して意識付けをしている成果の一つかもしれません。一方で、「どのゼミが就職に強いですか?」といった短絡的な考え方をする学生もみられます。卒業生の進路について質問されることもありますが、「●●ゼミ=●●業界」といった単純な構図はありません。大事なことは「ゼミで何を学びたいか」・・・オープンゼミに参加してじっくりと考えた上で自分の意志(判断)で志望ゼミを決定してくれることを願っています。概要を調べた上でエントリーシート(志望理由書)を書いて面談を受ける・・よく考えると就職活動にも似ていますね。

GOTO

2018.10.07

珍しい実験

後期に入り複数の実験(研究)が進行しています。私の研究分野は「トレーニング科学」ですので、多くの研究では「効率的な運動(トレーニング)」や「疲労回復(リカバリー)の効果」に着目し、実験には「運動介入(参加者に運動を行っていただくこと)」が含まれます。これに対して、「運動介入」を伴わない、私にとっては「珍しい実験」が現在進行しています。

この実験では若年女性を対象に、数日間の食事制限(1日・3食あたりのエネルギー摂取量を約1200kcalに制限します)が鉄代謝や脂質代謝などに及ぼす影響を検討しています。また、参加者は炭水化物・タンパク質・脂肪などをバランス良く減らし食事制限を行う群(通常制限群)と、糖質(ご飯、パンなど)を極端に減らした上で食事制限を行う群(糖質制限群)に分かれ測定に参加しています。エネルギー摂取量を制限する影響に加えて、糖質の摂取を制限することで身体の代謝にどのような影響がみられるかを明確にすることを目的としています。食事はすべてこちらから提供するのですが、「通常制限群」と「糖質制限群」では1日・3食あたりの摂取カロリーは同じ(約1200kcal)ですが、「糖質摂取群」では糖質の摂取量を大きく減らすためメニューには様々な工夫が盛り込まれています。写真は糖質摂取群の食事で用いている大量の低糖質のパンです。見た目は通常のパンで1個あたり約70kcalなのですが、糖質は2.2gしか含まれていません。



さてこの実験、参加者が全員女性で体組成などの測定もあるということで、験者も全員女性です。運動負荷を伴うその他の実験は賑やかな中で進行するのですが、今回は安静時の測定のみということでとても静かに、落ち着いた雰囲気で測定が進行していきます。ただその様子をみていると、験者の大学院生が参加者のスポ健の学部生に対して測定の意味や測定値の解釈などを合間に説明してくれています。これは私からお願いしたわけではないのですが、大学院生が自主的に行動(説明)をしてくれることで、参加者は研究の意味や目的を十分に理解することが可能となっています。今月中にはすべての測定や解析が終了する予定です。研究結果を楽しみにしています。

GOTO

2018.09.30

卒業論文への取り組みが本格化しています

9/26(水)から後期授業が開始となり、多くの学生がキャンパスに戻ってきました。学部4回生にとっては、後期は12月に提出の卒業論文の執筆が最大のイベントとなります(本学部では卒業論文の提出が必須です)。

ゼミでは夏休み期間中に実験を進めた学生が多く、卒論の執筆作業が本格化しています。卒論の進め方はゼミやコースにより異なりますが、スポーツ科学コースに属する私のゼミでは大半のゼミ生が実験を行います。実験を行う上では安全性に十分に配慮することに加え、データ収集(測定や解析)には高度な専門性と豊富な経験が必要となります。また、これまでに触れたこともないような専用の測定機器を使用することもあります。そのため、卒論を行う上ではゼミ生と大学院生数名と私でチームを作り研究を進めていくようにしています。今年度は13名のゼミ生が卒論に取り組んでいますので、13個のチームが12月に向け動いています。

大学院生は当然ながら自身の研究活動が最優先ですので、過度に負担にならないように慎重にチームを構成します。博士課程後期課程の大学院生ともなると卒論への関わり方も経験豊富、ゼミ自身に頑張らせる部分、手を差し伸べる部分を本当に上手く使い分けてくれています。私一人でできることには限りはありますが、大学院生がサポートをしてくれるおかげで質の高い卒論の作成が毎年可能となっています。また、これら一連の活動を通して、大学院生自身も自らの研究能力や指導のスキルを大きく伸ばしていきます。

12月に全員が笑顔で卒業論文を提出できるように、計画的に執筆を進めてくれることを願っています。

GOTO

2018.09.23

海外で活躍するスポ健1期生

今日のブログはスポ健1期生(2013年度卒業)のTomokoさんに関わるトピックです。彼女はスポ健在籍時は仁先生のゼミに所属し、スポーツマネジメントを専攻していました。卒業後に就職をしたのですが、昨年からは青年海外協力隊(JICA)のメンバーとして中南米のコスタリカに滞在しています(在職での参加で任期は2年間です)。現地では、特に高齢者に対する運動や食事指導を中心に活動をしています。

コスタリカでの活躍ぶりはブログやスポ健の授業の中でも紹介されていますが、今回、現地でスペイン語を勉強し試験にも合格したという嬉しい報告です(Webでもその頑張りが紹介されています)。

http://www.spani-simo.com/blog/archives/4375
http://www.spani-simo.com/blog/archives/4387

スポーツ健康科学部では、「スポーツ健康科学の教育研究を通じて、グローバルな視野とリーダーシップを備え、スポーツ健康科学分野への理解を持ちつつ、社会の発展に貢献する人間を育成する」という人材育成目的に沿ってカリキュラムを構成しています。入学から卒業まで正課や課外の活動を通して、学生は着実に実力をつけていきます。在学中には、学びの成果を定期試験やスポーツ健康科学検定、卒業論文などを通して確認していきます。一方で、学部4年間の教育の真の成果は、卒業後に明確となります。社会人として次のステージに進んだ後に、卒業生が自らの未来を切り拓き輝いてくれることによって学部で行った人材育成の効果が証明されます。

Tomokoさんのように、学部での学びを土台として海外でたくましく活躍している様子を聞くと本当に嬉しくなります(他にも多数の卒業生が海外で奮闘しています)。Tomokoさんのように、未来を切り拓く強い志と行動力、そしてその裏付けとなる確かな知識と専門性をもった学生を育てたいと改めて感じました。

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2018.09.16

大学院生の世界大会への出場

前回のブログは学会期間中の更新となり、福井県で開催された学会大会(日本体力医学会)に関して紹介をしました。ちなみに、この学会では研究室の大学院生は1名(Yくん)を除き全員が発表を行いました。さて、Yくんは何をしていたか・・・と言いますと、学会期間中にポルトガルで開催されたカヌーマラソン世界選手権(2018 ICF canoe marathon world championships)に日本代表として出場していました。

Yくんは現在、大学院の博士課程前期課程の1回生です。学部在籍時から本学体育会カヌー部に所属し、大学院に進学後も競技を続けています。今回、国内大会での戦績が評価され、日本代表としての選出に至りました。

大学院生の生活はイメージすることが難しいかもしれませんが、授業や日々の研究活動があり実は(?)非常に忙しいのです。Yくんについても自身の研究(低酸素環境でのスプリントトレーニングの効果に関する研究)に加え、研究室内で行われる他の研究にも積極的に参加しています。授業のない期間であっても午前中は連日実験があり、午後はデータの解析、投稿論文の執筆や勉強会、学会での発表準備も行います。指導教員の立場からすると、「いつ練習をしているのだろう?」と不思議に感じることもあります。実際には早朝や午後の隙間時間を使って「川(瀬田川)に行ってきます!」と言い残し、短時間で集中して練習を行っています。1日24時間を上手にタイムマネジメントする能力に優れており、学部在籍時にも成績優秀者が対象となる「西園寺記念奨学金」を授与されています。

競技と研究活動との両立は容易ではありませんが、彼ならば実現できるのではないかと思いその奮闘ぶりを見守っています。そして今度は研究活動の方での「日本代表」クラスの活躍を楽しみにしています!

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2018.09.09

第73回日本体力医学会

9/7(金)から本日まで福井県において第73回日本体力医学会の学会大会が開催されています。体力医学会はスポーツ医科学関連の国内学会では最大級であり、3日間を通して多数の発表(教育講演、シンポジウム、口頭発表、ポスター発表など)が行われています。



今回もスポ健からは多数の教員、研究員、大学院生と若干名の学部生が参加しています。学会期間中は複数の会場で発表が同時進行するのですが、スポ健勢の発表が同一時間帯で重複することも珍しくない状態です。発表を見落とさないように、プログラムを事前にチェックをしてその日の行動計画を十分に練るようにしています。

参加者には、今回が初めての学会発表となる学生も含まれます。口頭発表の会場において発表を聞いていても会場全体に緊張感が伝わってきます。ただし、登壇できるのは発表者のみ、会場からの質問に対しても自分の力で簡潔に回答しなければなりません。発表開始直前、会場の周辺で資料を見ながら最後の確認する姿や目をつぶって気持ちを落ち着けようとする姿を目にすると、「練習の成果を発揮できますように」「上手くいきますように」と自然に応援したくなります。学生に対しては、「十分に練習をしなさい。納得できる準備をした上でスタートラインに立ちなさい。そうすれば、本番で100%の力を発揮できなくても多くのことを得られる」と普段から指導しています。学会という舞台で発表の経験を繰り返していくことで、研究者として必要な「自分の研究内容や考えを他者に伝える(共有する)力」が養われていくものです。また、この力は必ずしも研究者においてのみ必要となるわけではなく、卒業(修了)後に社会人として活躍していく中でもきわめて重要となります。

それでは大会最終日に参加をしてきます(本日も9時からスポ健勢の口頭発表が予定されています)。






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2018.09.02

学会に向けての準備

授業のない夏休み期間に入り約1ヶ月が経ちました。「夏休み期間、教員は何をしているのか?」と質問されることもあるのですが、毎日普通に仕事をしています(笑)。ただし、8, 9月は学会に参加をしたり研究に費やす時間を増やしたり、授業期間中とは若干異なる時間の使い方をしています。

さて、学会といえば、8/24〜26にかけて第69回日本体育学会が開催されました(台風の影響が懸念されましたが、予定通り開催されました)。また、9/7〜9にかけては第73回日本体力医学会大会が開催されます。体力医学会はスポーツ医科学分野の学会として国内最大規模であり、今回私の研究室からは博士研究員1名、大学院生9名が発表をします。学会での発表に向けてはまずスライドやポスターを作成し、その後は発表(規定の時間でのプレゼンテーション)や質疑応答の練習を繰り返します。学会という大舞台で日頃の鍛錬の成果を存分に発揮して自信をもって欲しい・・・そのために細部まで気を配りながら準備を行っています。ただし、大学院生であっても博士課程後期課程ともなると国内外での学会発表の経験も豊富です。大崩れする心配もなく、安心して見ていられます(上手いなぁと感心しながら発表練習を聞いています)。



さて、夏休み中のブログのトピックは大学院生が多いのですが、卒論に取り組む4回生にもスイッチが入り(待っていました!)、連日実験を行っています。写真はクロスカントリースキー選手用のエルゴメータを用いたスプリント運動(1セット20秒間の全力運動を短時間の休息挟んで複数回繰り返すきついトレーニング)の様子です。一般に、トレーニング科学分野の研究では自転車ペダリングやトレッドミルでのランニングなど下肢筋群を用いることが多いのですが、4回生のUくんの研究ではスキーエルゴを用いた上肢のスプリント運動を取り入れています。ちなみにこの日、被験者役を引き受けてくれたのはボート部のTくん、早朝からのボート部の練習を済ませた上で今回の実験にも協力をしてくれました。研究結果を楽しみにしています。


次回のブログ担当は学会期間中ですので、学会の様子を現地からレポートできればと考えています。

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2018.08.26

低酸素室を用いた科学的サポート

インテグレーションコア3Fの低酸素実験室・トレーニング室では、室内の酸素濃度を変化させることが可能です。私達が生活する環境では大気(空気)中に20.9%の酸素が含まれていますが(その他の大部分は窒素です)、低酸素室では室内の酸素濃度を14.5%〜15.0%に減じた状態で運動を実施します。これは標高2700〜3000mに相当する人工低酸素環境で、2010年4月にスポ健がスタートしてから「スポーツ競技力向上」「健康増進」の2つの視点から様々な研究を推進してきました。

この低酸素室、研究以外にも、本学体育会所属選手の強化にも活躍しています。たとえば、冬場の準備期(次のシーズンに向けた体力の強化期)やシーズン中に怪我して満足に練習が実施できない選手の補助トレーニングとして活用をします。トレーニング内容は種目や選手の体力レベルによって臨機応変に調整しますが、多くの場合は、ハイパワー式の自転車エルゴメータを用いて、酸素濃度14.5%での低酸素環境で数秒〜数十秒のきわめて高強度でのペダリング運動を複数セット繰り返す・・・という方法を用いています。これは「Repeated sprint training in hypoxia (RSH)」といって、その効果が科学的に実証されているトレーニング方法です。

このような「科学的サポート」を始めた当初は、私がすべてのトレーニングメニューを考えていました。一方、最近数年間は、科学的サポートに携わる大学院生や学部生が増え順調に力をつけたこともあり、メニューの作成も原則として学生に任せ、私は要所でチェックをするのみです。本学では将来、国立スポーツ科学センター(JISS)などにおいて研究者としてトップレベルのスポーツ競技者に科学的サポートを行い、我が国の競技力向上に貢献することを目指す学生が多数います。優れた研究を行い、国際誌に論文を発表することは研究者を目指す上で必須の要件ですが、JISSのような選手に近い所で仕事をする上では、「良い論文が書ける」だけでは不十分でしょう。選手の体力測定(フィットネスチェック)やトレーニングを間近でサポートをしてきた「経験」も重要となるはずです。このような考えもあり、トレーニングサポートや測定の依頼があった場合には「貴重なチャンス」と捉え、サポート担当の適切な学生を選定しています。

数日前、1名の選手に対する低酸素トレーニングが終了しました(来週、トレーニング期間後のポストテストを実施します)。怪我のため強度の高い練習ができず低酸素トレーニングを導入したのですが、毎回、強い気持ちでしっかりと追い込み、トレーニング時の記録も大きく改善しました。また、トラックでもしっかりと走ることができていると聞いています。この後に始まる大会で満足のできる結果を残してくれることを祈るばかりです。

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2018.08.19

定期試験の採点を通して

8月に入り前期の定期試験の採点を終えました。前期は200名程度が受講する講義を2つ担当していたこともあり、採点には想像以上に時間がかかりました(2科目を合わせると答案用紙は1600枚弱。1枚1分で採点しても27時間弱かかります。。)。定期試験における試験の方式は教員により様々ですが、私は必ず記述(論述)式の問題を含めています。採点が大変になることは十分に理解しているのですが、授業への理解度を把握する上では文章を書かせたいという考えでこの形式を継続しています。

毎年のことながら採点をしていて感じるのは、授業時に配布するコメントシートに熱心に書き込みをしていた学生は定期試験の出来も良いということです。これはまず外れがなく、「学びへの意欲」が「授業への理解度」に直結しています。また、定期試験の問題は簡単ではないのですが、「よくここまで勉強したなぁ」と採点しながら感心することも度々あります。逆に、採点をする中で、「この箇所は十分に伝えきれなかった(上手に教えられなかった)」と反省することもあります。特に、今回3回生以上が受講した「エクササイズプログラミング論」は学生の多くが2回生で受講する「トレーニング科学」を発展させた講義内容です。ただし、昨年度、研究専念のため私が授業を担当しなかったこともあり今年度の授業の進行が難しく心配をしていたのですが、定期試験でも苦戦をしていました。採点をしながら反省・・反省・・の連続でした。

学生への成績の開示はまだ先ですが成績を受け取った際には「終わったこと」で済ませるのではなく、前期の自らの学びを振り返る良い機会となることを願っています。

GOTO