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2019.10.30

キャリア企画

Hassyです。
先日は2回生対象の「研究入門II」でキャリア企画を実施致しました。

昨年から企画・実施したこととして、マイナビさまにご協力いただき、
キャリアデザインツールを導入し、2回生に活用してもらっています。
https://job.mynavi.jp/conts/2020/tab/v_shindan.html
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これは個人の特性がグラフ化されて提示され、データベースから解析された様々な職種のmatch度、、とでもいいましょうか、も見て取れます。
ちなみに私は2位が理学療法士、そして適性1位は「編集・制作」・・・
あれ?そういえば、学部・研究科10周年記念誌作製の編集長だっけ・・?笑
こうして、学生さんにとっては適合性はさておき、色々な職種があることを知れるだけでも価値はあるかと思います。

また、社会人基礎力とも言われる「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームワーク」などの各項目で習得度として自身の診断ができます。
ちなみに私は、主体性・実行力は高い評価でしたが、計画力にやや乏しく、規律性にかなり乏しい?と出ました。。
ともかく、学生さんにとっては、自身の特徴を知ることで、今後の展望も見えてくるかと思います。

さて、この企画の醍醐味は、本学部の卒業生を招聘し、ご自身でもキャリアデザインツールを使用してパーソナル診断結果を出してもらい、それを基に学部での学びについてメッセージを発信していただくことにあります。
今年度は、ニプロ(株)、アクセンチュア、キッコーマン(株)、そしてマイナビからそれぞれ岩佐さん、岩田さん、山崎さん、森さんにご登壇いただき、自身の強み・課題、それらと大学時代の学び・活動との関わりなどをお話しいただきました。
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そして最後に、パネルディスカッションを実施しました。
学生さんからも積極的に質問をいただき、それらに回答いただきました。
やはり先輩の意見は突き刺さるのでしょう。皆興味深く聴いていたように思います。
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最後に2回生に向け、メッセージをいただきました。

アンケートでは、95%の受講生が役立った(70%)・どちらかといえば役立った(25%)と回答しており、有意義な会だっと思います。
中には、自分も卒業後登壇者として話したいとの回答もあり、今後も楽しみです。
ご登壇いただいた皆々様、本当にありがとうございました。

そしてランチタイムには個別相談。
これは関心の高い3回生の皆さんが主に来てくれました。
時間が足りないくらい、盛り上がっていました。
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いい機会となってよかったと思います。
卒業生には重ねてお礼申し上げるとともに、奇しくも今年はHaasyゼミのOBOGにご登壇いただき、頼もしい姿を拝見し、感激致しました。教員冥利に尽きるとはこのことですね。

2019.10.23

エーアイ

最近はそこかしこにAIの文字を見ることが多いですね。
それほど遠くない将来、AI・ロボットが飛躍的に進化し、例えば現在の仕事も半分くらいがとって代わられる・・とか言われています。。
だからこそ人としての思考能力・感性が重要になってくると。

機械翻訳も不完全なのに、本当に進化するのだろうか・・なんて思うわけですが、7月の日経オピニオンでジェフェリー・ヒントン氏(AIのゴッドファーザーらしいです)が、それについて触れていて、
「トロフィーがスーツケースに収まらない。なぜならそれは大きすぎるからだ。」
という場合、「それ」はトロフィーを指すのですが、大きなものを小さなものに入れられないとの理解がなければ翻訳できない、ということです。
確かに以前、写真の上下関係も機械が把握するのは難しいと聞いたことがあります(今はどうだか知りません)。
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先月の日本体力医学会でも当該分野でのAI活用のシンポジウムがありました。
やはり身体動作解析などでの活用が期待されているようです。
プロ野球でも(私が贔屓にしているカープ以外は)、機械を導入して選手の癖などをデータ分析して活用しているようです。。
去年?でしたか、、あるTVプログラムで、AIたけしだかAIひろしだかによると少子化を防ぐには新車購入する?とか(記憶、確かでありません。。先週告白したように短期・長期記憶に自信がなくなってきております。運動しないと。。)、「風が吹けば桶屋が儲かる」的な分析をAI君はしておりました。
今後、当該分野にもこんなロジックで実験的検証が実施される時代が来るかもしれません。
研究費申請でも共同研究者「AIたけし」とかを記載する時代が来るかもしれません・・・?

今年は令和元年ですが、平成元年に亡くなった昭和の名歌手をAIで復活させるプロジェクトが某番組で紹介されていました。
やはり感性にうったえる部分でAIがどこまで迫れるか!?に注目が集まりましたが、番組最後に披露された歌では、少なくとも(シンプルにmusicに感動をおぼえやすく、映画「ボディガード」では開始20分後にホイットニーがスクリーンいっぱいに唄うI have nothingで早くも大泣きし、また、人の涙にもらい泣きをすぐする)私は感動し、涙しました。(そんな私に対する一緒に見ていた家族全員の冷ややかな態度に、独りで見れば良かったと後悔しました。。)
それはさておき、今後、AIがどういう発展をし、社会を変えていくか、楽しみであります。

2019.10.16

fmri

hassyです。研究に関する別件に追われ、ブログアップが夕食時になってしまいました。。
すみません。。
タイトル、小文字で書くとわかりにくいかもしれませんが、fMRIの実験がスタートしました。
当学部に設置されている3テスラMRIを利用して、脳の機能(活動)を計測しようというわけです。

ブログでお馴染みのAtsushi先生に多大なるご協力を得て、当ゼミ卒研生の3hoさんの実験がスタートしました。
まずは私が入ってテスト。
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Ari32先生と当該分野の大御所Inubushi先生に見守られ、頭部を固定した状態で装置内に入っていきます。
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ん〜、、自分の頭部画像を見るのは気持ちがいいもんではないですね。。
最近物忘れが激しく、かなりの頻度でカバンなどを外食時には置き忘れるんです、、、
と実験見学に来た2回生らに言っていて、実は終了後、しばらく居室で仕事をしていたら3hoさんが「先生、カバン忘れていましたよ・・」と持ってきてくれました。。
そう見ると、何だかかなり空洞が。。。涙

さあ、本番です。
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対象者さんには運動してもらって、MRに入ってもらって、
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課題をこなしてもらいます。
解析はまだまだこれからですが、とにかくスタートができ、これもAtsushi先生、Ari32先生、Masa先生、Inubushi先生始め、多くの先生方のサポートの賜物です。
ありがとうございます。
そしてゼミ生の協力と当の3hoさんの頑張りです。
色々失敗もしておりますが、それらを糧に、次に進んで欲しいと思っています。

2019.10.09

O2

低酸素でしたね、ノーベル医学生理学賞。
これまで何回か紹介した院生の394maくんも低酸素と筋形態に関する研究を実施しており、中々関係は深いのです。
実際、現在書いている(追い込んでいる・奮闘している)科研費(国からの競争的研究資金です。https://nrid.nii.ac.jp/ja/index/)申請書にも酸素濃度を鍵ワードで入れており、受賞を受けて取扱に思慮する次第です。。
(奇しくも2年前に同申請書を書いていた時も、体内時計・時間栄養学に関するワードを盛り込んでおり、その際に体内時計のノーベル医学生理学賞受賞が決まりました。。。それだけ自然科学分野に浸透してるのですね。)

O2はもちろん必須の分子ですので、私達の生理応答に大きな影響を及ぼします。
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同じ哺乳類でもヒト(すみません、、娘(左写真中央の白帽)をヒト属代表で登場してもらいました)とイルカでは潜水時間に大きな時間差がありますが、肺、血液、筋肉など様々な器官に生理的違いがあるからです。

本学部・研究科には、低酸素環境を制御できる環境制御室があります。
Hassy labでも、卒研で使用しています。
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けっこうシビアな低酸素環境下では認知機能がどうなるか?
低酸素環境下での運動はとてもキツくて、糖が分解して産生される乳酸も通常酸素下での運動に比してかなり出てきます。
卒研生は、あるサプリメントの継続的な摂取が酸素利用能を高め、生体応答に好適に作用するのでは?という仮説を検証しています。ちなみに、設定している酸素濃度は、[忠]先生が好きな富士山の山頂程度です。
結果が楽しみです。

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写真は琵琶湖バレイ。まあマイルドな低酸素かな。。

そして最後は、もうすぐ健康診断を控え??、最近かなりの頻度で朝出向いている牟礼山です。まあ、、ここはほぼ常酸素ですね。。でも山頂は気持ちいいですよ。

2019.10.02

産学連携

暑いですね。。
ラグビーW杯の熱気も手伝ってムンムンしています。

さて、先週末、娘の運動会は天気も曇り空を保ち、無事開催され(た模様です)。
私は実験室から応援していましたが、ビデオで見ると、徒競走は何と一着でテープを切っておりました(これは本人に失礼ですが、意外・・・でも嬉しい)。
そして、懸念していた一輪車も乗りこなし、楽しい時間を過ごした様子がうかがえ、安堵致しました。

私は実験室で何をしていたかというと、企業さまとの共同研究です。
さらに、順天堂大学の宮本先生のご協力も仰ぎ、中高齢者の筋特性を評価しておりました。
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*3人とも背を向けてバラバラ・・?ではなく、データを読み上げてコンピューターに打ち込んでいます(共同・協同作業)。

本学は、民間企業受託研究数が全国1です!
https://www.ritsumei.ac.jp/news/detail/?id=586

特に、本学部は、MRシステムや骨密度測定装置など大型機器を完備していますので、産学共同研究の受託も多いわけです。
https://www.ritsumei.ac.jp/shs/introduce/facilities.html/

当該研究は半年間の介入研究で、先日はその開始時のデータ取得でした。
介入終了は今年度末になります。
結果を楽しみに、頑張りたいと思います。

Hassy

2019.09.25

ISNC-IBRO-JSPFSM

Hassyです。
先週末はつくばでInternational  Sport Neuroscience ConferenceとInternational Brain Organization、さらには日本体力医学会のジョイント学会に参加して参りました。
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ISNC-IBROでは、学部4回生のTK4君と学部2回生のK5君がポスター発表です。
その前の1分間ピッチをスライド発表。
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もちろん国際学会なので英語です。
その後はpartyです。
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音楽♫とともにリズミカル♬に運動すると認知機能向上にいいということで、皆ダンス♪

私は日本体力医学会で電通大の安藤先生とシンポジウムを開催しました。
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夕方のセッションで、ラグビーW杯日本ーロシア開幕戦でありましたが、
多くの聴講者にご来場いただきました。
ありがとうございました。
時間どおりにマネジメントできませんでしたが、大変興味深い内容でありました。

実験の関係で、[忠]先生のブログにあった「スポ健同窓会 in Tokyo」には参加できませんでしたが、来年10周年記念式典(9/19開催)では会えることを楽しみにしています。

2019.09.18

上達

夏季休暇もカウントダウン、自然科学系では連日実験室で複数の研究室が実験で大忙しです。
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Hassy labも院生・学生が頑張っています。
学生は実験技術をみるみる習得し、統制して実験しています。
ついこの前まで覚束ない学生も、その成長ぶりに感動させられます。

運動会の季節です。
娘は一輪車か縄跳びを選択できるセッションでなぜか(苦手な)一輪車を選択。。。
「運動会嫌や・・・」と嘆く娘。。
嶋村先生の以前のブログで、こういう場合、「お休みし〜」と言ってしまう・・
という事例が脳裏をよぎり、
私も心の準備はしていましたが、ともかく練習はしよう!ということで、公園で猛特訓です。
ただ、ここで問題が。。。
私は一輪車に乗ったことがありませんし、乗れるとも全く思いません。。
言い訳ではありませんが、私が小学生の頃、一輪車はマイナーで、周囲の誰も乗っていなかったように思います。(はい、、言い訳です。。)

たまたまゼミ生と研究打ち合わせ時にそのことを告げると、彼女は「私一輪車乗れます!自転車(二輪)は乗れないですけど・・」
??ここまでくると何がなんだかわかりません。。。笑

ともかく、公園へ。
コーチは元日本チャンプの方!(が配信しているネット動画です・・)
最初はバランスを取るのに苦労していましたが、根気よく練習を重ねました。
するとヒュルヒュルっとうまくバランスをとって時計回りに走り出しました。
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子どもの上達の早さには驚愕です。
ただ、当人が粘り強く努力した為であることは言うまでもありません。
それだけに、とても感動しました。

残る課題はひとり立ち乗り(一人で走り出す)です。
今月末の運動会までには達成できると信じています。
(ここでまたしても問題。。実験で運動会を見に行けません。。涙)
実験室から応援しようと思います。

2019.09.11

レガッタヨカッタ

ボートのインカレに行ってきました。
留学時代、デンマークの艇庫も見学させてもらったこともありましたが、レースを見たのは今回が初めてです。

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まずは蹴り出し。
マネージャーの補助を受けながらこれから約1時間後のレースに臨みます。
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行ってらっしゃい!頑張って!!
みな声援し、送り出します。

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実際のレースでは、我々は横道を自転車で伴走して声援を送ります。

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レース前の準備運動。
緊張感が高まります。
この1,2回生ペアは残念ながらメダル獲得はなりませんでしたが、まだまだ競技人生はこれから。
これを糧に頑張って益々練習に励んでもらいたいと思います。

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さて、いよいよ本命の女子舵手つきフォア。
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皆の悔しさを晴らすように快走。
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見事優勝で歓喜のハグ。
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表彰式では校旗の掲陽とともに校歌が流れ、私達も感動しました。
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メンバーも言っていましたが、やはり応援・サポートしてくれるみんなのお陰で勝ち得たということで
感謝の上に成り立つことを感じました。
実際、ボート部は校友会のサポートが大きく、多くのOBOGが応援に駆けつけていたことが印象的でした。
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最後は校友会の方々の厚いおもてなしで選手たちを労っていただきました。
素晴らしい会でした。

本学部も次年度10周年を迎えます。
校友会を含め、お互いこうしたつながりを長く持っていければ、と感じました。

Hassy

最後の写真は五輪の聖火台です。

2019.09.04

夏の研究活動

Hassyです。
夏と春にまとまった時間が取れるので、例年この時期は様々な実験を実施することが多いです。
ここ数年はデンマークに行くことが多かったのですが、今年は東洋大教授Dr. Ogohらと一緒にテキサス大学アーリントン校(UTA)へ行って、春にディスカッションした実験を実施して参りました。
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循環や栄養が脳機能に及ぼす影響をみるものです。
まだpreliminaryな段階ですので、詳細はまたまとまった時にご報告できればと思います。

一週間という限られた期間ですが、その間スケジューリングをUTAのBrothers博士がしっかりとしてくれ、
充実した実験ができました。
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実験後はエナジー補給です。
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テキサスは循環生理が強く、日本人研究者も多く留学、
あるいはそこでテニュアを目指して頑張っています。
UTSWのDr. Mizunoや名大のDr. Katayamaも集ってのテキサス会も開催しました。

最終日、実験終了後はMLB観戦に行ってきました。
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来年完成予定の新スタジアムも隣で建設中でした。
また、途中でみえるアメフトの競技場(AT&Tスタジアム)はその迫力たるや圧巻でした。
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滞在時期にプレシーズンマッチがあり、プレシーズンにも関わらず大盛況で、
お蔭で周辺は大渋滞でした。
私の専門ではございませんが、スタジアム経営や競技マネジメントの参考になりそうだと感じました。


2019.08.28

運動生理学会に参加してきました

Hassyです。
先週末に日本運動生理学会@広島大学に参加してきました。
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今回は学部生3名が発表です。
内2人は初めての口頭発表、そして1人は初めての学会発表です。
口頭発表は若手を対象とした大会奨励賞の対象発表として発表しました。

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T君は学部2回生ながらこれまでポスター発表で国際学会も経験しています。
ただし、今回は口頭発表。
練習ではとても緊張していて、自信なさげでしたが、そこから睡眠時間を短縮して練習を重ねたようです。
本番では時間ぴったりの素晴らしい発表で、質疑応答も立派にしのぎました。

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S君もポスターでは、国内外で数をこなしてきましたが、口頭発表は初めてです。
彼も見事な発表でした。

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D君はこの4月から実験をスタートし、精力的に実施した結果、今回発表に至っております。
初めての発表で、対話も最初はぎこちない感じでしたが、しっかりと応答していました。
これからどんどん経験を積んで行って欲しいですね。

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こちらはGoto先生が教育講演として登壇された様子です。
院生が中心となって積み上げた多くの知見を、最新のデータも含めて提示されていました。
また、しっかり10th記念ロゴも示して来年の10周年を宣伝いただきました。

そしていよいよ奨励賞の発表です。
一応、、、受賞したときの挨拶を練習させておきましたが(笑)、まあ口頭発表デビューで受賞できるほど世の中甘くはなく、受賞者2名は流石の方々でした。
その1人が、Goto先生のラボの1期生で現在法政大学の森嶋さんです。
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発表も興味深い内容で、私も質問致しましたが、しっかりと回答してくれました。
受賞後、やはり当研究科でこれでもか、というくらい発表の場があって評価された(先週ブログ参照)ことが効いています!と言っていました。

卒業生そして現役生の素晴らしい活躍が目立った学会でした。