SEMICON Japan はマイクロエレクトロニクス関連の国際展示会で,3日間でのべ6万人以上が参加した非常に大きな展示会です.
なぜ私の研究室の3回生がこの展示会に参加したかといえば,この展示会の中で開催された「プリエレアイデアコンテスト」に3回生でアイデアを出し合い,開発したものをエントリーしていたからです.
今回はいつも研究室でスマートウェアの電極や配線に使用している導電性シートを活用し,新しいものを考えました.
それがこちら↓「ぬくぬくペットフォルダー」です.
導電性シートは薄く伸縮性があります.いつもは配線として使用しているのですが,今回は電気を流し,ヒーターとして使用しています.電気を流すことによりヒーター部分が発熱し,その名の通り,布袋の中にあるペットボトルが暖められます.つまり,発熱する布を開発したことになります.このように考えると電気を流しただけと思われるかもしれませんが,作ってみると以外と複雑です.
電流を流し過ぎると発熱しすぎてペットボトルを暖め過ぎる,もしくは,ヒーターが焼き切れて危険です.また,もともとヒーター用の素材ではありませんので,電流と発熱量の関係も不明です.電流と発熱量の関係,ペットボトルを暖めるのに必要な熱量などなど,調査と理論の構築を行い,それを実際に確かめてみることが必要です.それらを3回生だけで行いました.
残念ながら,入賞することはできなかったのですが,よく頑張りました.
今後に期待しています!
naru