2014.06.08

夏のスポーツ健康科学部イベント

毎日、夏のような暑さが続いていますが、
皆様、いかがお過ごしですか。

スポーツ健康科学部では、この分野の魅力や
面白さについて、皆さんに知ってもらうために
様々なイベントを企画しています。
今回は、夏に行われるスポーツ健康科学部の
イベントを紹介したいと思います。

(1) スポーツ健康科学部夏季体験セミナー: 「体のミクロからマクロの世界へ」
日時: 8/4 (月) 10:00〜17:20
対象: 高校生
このセミナーでは、午前中にスポーツ健康科学に関する
最新トピックを扱った講義を聴き、午後からはグループに分かれて、
 皮下脂肪厚、筋組織厚、最大筋力、スポーツ動作等の測定実習を行い、
データの解析を行い、スポーツ健康科学のおもしろさを
実感していただくことを目的にしています。
詳細・お申し込みはこちらから。

(2) スポーツ健康科学サマースクール
日時: 7/26 9:30 〜7/27 (月) 9:30
対象: 大学3回生、大学院生、社会人
スポーツ健康科学サマースクールは、上の夏季体験セミナーと
比較すると、少し大人向けの講座になっています。
スポーツ健康科学部にある最先端の機器、施設を利用し、
この分野をリードする研究者による測定実習・講義、
ならびに参加者全員のグループワークを通じて、
理論と実践を通じた学びを体感してもらうことを目的としています。
参加者と本学の教員スタッフ、院生との交流を通じて、
未来への夢、「スポーツ・健康」への貢献を語り、
さらには今後のネットワーク構築してもらうことも大きな狙いです。
詳細・お申し込みはこちらから。

(3) 理系に進んで世の中かえよう!!
日時: 8/5・8/6・8/7
対象: 高校1・2年生
このプログラムは、理系への進学を考えている方、
文系と理系で悩んでいる方を対象にしたプログラムです。
理系学部の講義や入門演習を通じて、理系の学問の魅力に
触れることができます。
本年度のテーマは、「人を科学する」です。
スポーツ健康科学部からは、長野先生が
「使用者の意図を察知する賢いランニングマシン」
というタイトルで講義を行います。
詳細・お申し込みはこちらから。



(4) 立命館大学オープンキャンパス

日時: 8/2・8/3
立命館大学では、8/2 (土) と8/3 (日) に
オープンキャンパスを実施します。
スポーツ健康科学部では、
(1) 学部紹介
(2) スポーツ科学・健康運動科学・スポーツ教育学・スポーツマネージメントの4コースの模擬講義
(3) インテグレーションコアの施設紹介
を中心に行います。
受験・将来の進路・カリキュラムに関する質問なども大歓迎です。
詳しいスケジュールについては、6月中に特設サイトが公開されますので、
そちらをチェックして下さい。
詳細はこちらから。

(5) 連続ミニ講義「Ritsumeikan Science Visit」

日時: 6/21 (土)・7/19 (土)・10/25 (土)・11/29 (土)
対象: 高校生
このミニ講義では、理系に関心のある高校生を対象に、
様々なテーマに関するミニ講義を受講してもらうだけでなく、
小規模でのアットホームな雰囲気での開催を想定して、
大学生活について体感してもらうことを目的としています。
研究室公開も予定していますので、先輩学生と直接交流することも可能です。
スポーツ健康科学部からは、真田先生 (11/29) と私 (7/19) が担当します。
詳細はこちらから。



このように様々なイベントが目白押しですが、
皆さんと直接お会いできるのを楽しみにしています。
また来週からは、スポ健な人をお送りします。

それでは、また。失礼致します。
良い休日をお過ごし下さい。


2014.06.07

“保健体育科教員”という仕事…

キャリア形成科目「スポーツ健康科学セミナーⅡ」の授業で、京都府教育庁保健体育課の前課長で、現在、京都府立乙訓高等学校の学校長を務められている川合英之先生に、「保健体育科教員に求められるもの」というタイトルで特別講義をしていただきました。

川合先生は、教育委員会に勤務される前は、京都府立鳥羽高等学校で保健体育科教員として教鞭を執られる傍ら、水泳部(水球)の顧問として課外活動の指導も担当され、国体やインターハイでの優勝経験のみならず、日本代表チームのヘッドコーチを歴任され、世界選手権で5位という成績も収められた経歴の持ち主です。

お話は、「保健体育科教員としてのポリシーを確立するために」「教科指導・部活動で考えるべきこと」「保健体育科教員になるために」といった内容で、ご自身の経験を交えながら、わかりやすく紹介されました。

例えば…
「目的」と「目標」の違いは?
「育てる」と「鍛える」の違いは?
「叱る」と「怒る」の違いは?
「愉しむ」と「楽しむ」の違いは?

印象に残ったのは、「育てる」と「鍛える」の違い…
「鍛える」は、外側から刺激と与えるだけ…ということに対して、「育てる」というのは、内側から養分を吸い上げる、つまり、生徒自身が「自主的・主体的に行動する力を身につけ、そして自分で判断できる力を養うこと」という点に違いがあると説明されました。

また学習指導要領に定められているように、「態度、思考・判断」は目的的内容で、「技能、知識・理解」が目標的内容、つまり、保健体育科教員は、運動やスポーツのやり方や技術だけでなく、協力・責任・公正・尊敬といった社会性の伸長と、健康・感動・挑戦といった自己の伸長を意識し、生徒に対して「運動やスポーツで“何を”教えるのか」という視座と信念を持つことが求められていると述べられました。



川合先生は、「教師は、決して儲かる商売じゃない。金を稼ぎたいならば、一流企業への就職をめざして下さい。」と笑いながら説明されました。
その一方で、「教師」の魅力は、生徒が進学、就職など、キャリアを積み重ねたときに、「あの時に教わったことが本当に役立っています」という連絡を卒業生からもらった時だと、目を輝かせて、学生に語ってらっしゃいました。

Jin

2014.06.06

「雑草」

先週までは授業の話題でしたが、今日は雑草のこと。

少しずつ(ではなく一気に)暑くなったかと思いきやまた涼しい数日が続くという変動の激しい毎日です。あちこちで、身体がついていかないという声を聞きます。風邪も流行っているようですが、皆さんはいかがですか。こんな気候の変動の中、いわゆる「雑草」と呼ばれる草木は元気いっぱいに育っています。


「雑」を辞書で引くと、

①いろいろなものが入りまじっていること。区別しにくい事柄を集めたもの。

②大まかで、いいかげんなさま。ていねいでないさま(①②ともデジタル大辞泉)

なんとなく、いい意味の響きはありませんよね。


「雑草」はと言うと、

①世間一般には漠然と見ばえのしない、人間生活に役だたない雑多な草本(世界大百科事典)。

②自然に生えるいろいろな草。また、名も知らない雑多な草。

③農耕地や庭などで、栽培目的の植物以外の草。④生命力・生活力が強いことのたとえ。「―のようなしたたかさ」(②~④デジタル大辞泉)

やはり、あまりいいニュアンスではありません。


④は、ポジティブに感じられるのに例えが悪い。でも、私たちの身の回りを少し考えてみるだけで、「雑○○」の生命力や強さを実感することが多いのではないでしょうか。動物も「雑種」は強い生命力を持っています。「雑草」も多少の劣悪な環境ではその勢いを止めない。いろいろなものが入り混じっている「雑炊」は身体が弱った時の生命線。「雑巾」には強い強い綿が使われます。


「世界にひとつだけの花」という歌が流行りました。No.1でなくてもいい、Only1でいい。その歌詞に多くの人が共感したように思います。でも、通勤途中や構内で雑草を見るたびに、Only1でなくてもいいのかな、見分けのつかない雑草でもいいのかな、と思っています。4月に掲載したひと冬越した植物がみるみる成長しています。プランターの隅に芽を出した雑草。あまりの生命力の強さに捨てるのが惜しくなり引っ越しさせました。小さな芽が2週間でこの勢い。雑草もいいですね。【A】

  

2014.06.05

嬉しい再会

今日は朝から【スポーツトレーニング特論(大学院対象)】の授業、最近注目を集める【低グリコーゲン状態で行うトレーニングの効果】をトピックに取りあげました。学部での授業とは異なり、ディスカッションを取り入れた授業形式です。受講生から様々な意見を聞くことができるので、毎週楽しみながら授業を行っています(おそらく私が一番楽しんでいます)。

その後は、衣笠キャンパスから柳田コーチがお越しになり、90分程度じっくりと話をすることができました。柳田コーチは現在、おもに女子柔道部のストレングス&コンディショニングコーチとして活躍をされています。柔道は筋力から持久力まで様々な体力要素が必要となりそのトレーニングは複雑ですが、競技会のスケジュールに合わせて緻密にトレーニングを計画されている点に感銘を受けました。なお、日本におけるストレングス&コンディショニングコーチの大半は男性です。しかし、これだけ多くの女性アスリートがいることから考えても、女性のストレングス&コンディショニングコーチは明らかに不足しています。その点からも、彼女のような現場で選手のトレーニングやコンディショニングメニューを作成できる人材を育成することは、スポーツ健康科学部においても重要な課題であると言えます。

ちなみに彼女は筑波大学体育専門学群の出身ですが、その頃(1年生の頃)に受講していた「柔道」の授業で私はTAをしていたという不思議な繋がりがあります(笑)。まさか当時の1年生がストレングス&コンディショニングコーチとして立派に独り立ちし、BKCでトレーニングのあり方について意見交換をすることになるとは・・・・スポ健の学生とも将来こういった形で再会できることを楽しみにしています。

2014.06.04

一回生基礎演習 平和ミュージアム見学

こんにちは。ma34です。

今日は一回生の基礎演習にて、3クラスが合同で
衣笠キャンパスにある、大学立の「国際平和ミュージアム」の見学に行ってきました。

今年で2年目?3年目?となる、1回生の全員の見学。
スポーツ・健康と、戦争・平和の問題をつなげて考える、
そのきっかけとして位置づけば、と思っています。


写真は、最初の全体ガイダンスの様子。
壁面に見えるのは、手塚治虫の火の鳥。
こちらは「過去」を表しています。
向かいの壁にも火の鳥があり、そちらは「未来」を表しています。
火の鳥の様子や色使いが、「過去」「未来」を象徴していること、
そして「過去」と「未来」をつなぐ位置(正面)に何があるのか、
どう繋がれているのかは、ぜひミュージアム見学をしていただいて、
みなさんの目で見てください。

1回生は、地階の展示室でのボランティアガイドさんの話を
真剣に聞いていました。

また、2階の資料室では、現在の世界について、
本学の2回生のボランティアさんの話に耳を傾け、
その堂々とした説明や、豊富な知識に大いに刺激を受けているようでした。

最後に宣伝となりますが(また改めて宣伝いたします)
6月7日(土)~7月6日(日)には、
スポ健の自主ゼミ(4回生、2回生)「Sports for Cambodia」による
ミニ企画展が平和ミュージアムで開催されます。

BKCの学生がミュージアムで企画展として開催するのは
本学始まって以来、初めてのこととなります。

みなさん、ぜひミニ企画展も見に来てください!(だじゃれみたいになってしまいました)。

ma34

2014.06.03

アメリカスポーツ医学会での様子

Haasyです。

昨晩、アメリカスポーツ医学会(ACSM)から戻りました。
今回は、私と院生の8810君の発表、そして今年、私がアメリカスポーツ医学会のフェロー(FACSM)になったので、その授賞式がありました。

まず、スポーツ医学関連の学会では国内外で恒例の5K running大会に出走しました。
5:30 amに会場近くのホテルに集合して、そこからバスで20minくらいのparkに移動して大会が開催されました。
まずGOTO研の院生Ka31君が、自身の専門の短距離走は誰にも負けたくない!ということで、最初の100mを見事トップ通過!!
そこで足を使ってしまった彼を1 Kくらいのところで捉えて、その後、前を行く8810君を何とか捉え、立命ではトップでゴールしましたが、常時走っておられる東洋大の小河先生、福岡大の田中先生、国立健康・栄養研の澤田先生、同志社大の石井先生にはついていけませんでした。
皆さん私よりも10歳以上年上ですが、いかに日々の運動が体力維持に重要かつ効果的かを感じた持久走でした。
最後に写真を撮影しました。とても気持ちがよかったです。


さて、その持久走の直後の午前に私の発表がありました。
私の発表は、昨年度に修了した院生O14君の研究で、現在投稿論文がin revisionになっている筋肥大に関するものです。
かなりの方に興味を持ってもらって、ディスカッションも有意義でした。

院生の8810君は最終日の発表で、ポスター会場には人もまばらでしたが、積極的にディスカッションしておりました。初めての国際学会発表でしたが、非常にいい経験になったと思います。



そして、今回、私はACSMフェローに、東洋大の小河先生とともになることができました。
(東洋大のHPを拝借します・・・)
http://www.toyo.ac.jp/site/dbme/48586.html

フェローは、これまでの研究業績に加え、シンポジウム企画や分科会への参加などの学会への貢献度、そして今後のスポーツ医学会でどのような活動をし、どのように分野の発展に貢献しようとするかも基準となります。

写真は、右から小河先生、北テキサス大のRaven先生、私です。

今回のフェローの受賞は、その出発点ですので、分野の発展に貢献できるよう、頑張りたいと思います。

2014.06.02

刺激の連続

先週はセミナー、講演会、ゲスト講師など、刺激を受けることの連続でした。4つありましたので、簡単に紹介しておきます。

 

530日(金)5

佐藤晃一先生(NBAミネソタ・ティンバーウルブス、スポーツパフォーマンスディレクター)

「私の業界基準 - My Industrial Standard」 

日本の大学を卒業後、イースタンイリノイ大学体育学部アスレティックトレーニング学科卒業、その後、アリゾナ州立大学大学院キネシオロジー研究科修士課程終了。このとき、本学の長野先生と同級生。現在は、NBAのチームでスポーツパフォーマンスディレクターとして活躍。

セミナーでは、専門のアスレティックトレーニング、身体の強化についての考え方とともに、如何に生きるか、如何に働くのか、というキャリア形成について示唆を頂きました。世の中、自分自身が進化することは、昨日まで学んだこと、知識が使えなくなること。一生懸命、日々更新していくことこそが自分を磨くことにつながる。その意味も込めて2つのメッセージを最後にもらいました。

 Never stop getting better!     What’s next?

 

531日(土)1限目

基礎機能解剖論のゲスト講師  藤谷 亮先生(滋賀医療技術専門学校)

基礎機能解剖の理解とスポーツパフォーマンス

藤谷先生は、今年の3月に、立命館大学大学院スポーツ健康科学研究科の博士前期課程を修了されて、現職の滋賀医療技術専門学校に勤めておられます。研究科入学前は、理学療法士としてクリニックで働いておられました。

 今回の講義では、外骨格型の昆虫と内骨格型の人を比べながら、人は内骨格型ではあるが、筋肉を固くして外骨格化することもできる。そうすることで安定させるこができる。一方で、パンチをだすような動作の時に、関節が硬くなるような筋肉の使い方をすると早く動くことはできない。というように具体的な例をあげながら、身体の構造と機能を分かりやすく解説してもらいました。

 

531日(土)2限目

第18回日本ウォーキング学会 講演

長野明紀先生(立命館大学スポーツ健康科学部)

「人類の祖先 アウストラロピテクス・アファレンシスによる歩行動作のシミュレーション研究」

 発掘された人類の祖先の骨格標本を使って、シミュレーション研究による、ルーシー(発掘された標本の名前)をシミュレータで歩かせ、どんな歩き方をしていたのかについて聴かせてもらいました。アリゾナ州立大学の博士課程に在学中の仕事で、現代人のように歩いていたのか、チンパンジーのように歩いていたのか、筋骨格シミュレーションによるエネルギー消費、外乱に対する応答から、現代人と同様に歩いていた、と結論づけておられました。タイムマシンもなく、目撃証言も無い、いにしえの時代の「歩き」の推定は、ロマンを感じるとともに、ルーシーそのものの存在をいとおしく感じさせていただきました。

 

531日(土)4限目

スポーツバイオメカニクス論のゲスト講師 藤井慶輔先生(学振PD、名古屋大学)

「対人スポーツのバイオメカニクス」について講義してもらいました。

藤井先生は、今年の3月に、京都大学より博士学位を取得された新進気鋭の若手研究者です。

これまでのバイオメカニクス研究では、個人の動作を対象とするものが多く、よりパフォーマンスに近づけた形で研究するため、「相手がいる状況」に着目して、バスケットボールのディフェンスについて研究を進めてこられています。丁寧なデータ解析の結果、防御側選手が、攻撃選手との攻防の決定的場面で、どちかの足に大きく加重させられると抜かれ、逆に左右バランス良く体重をかけられていると防御成功することを明らかにしました。その理由として、バランスの良い体重のかけ方により、動き出しが良くなり、移動速度が速くなることも明らかにしています。

 講義の締めくくりに、「スポーツパフォーマンスはプロセスが複雑で、要素と全体の結びつきが明らかになっていないのが難しい。一方でそこが魅力的である」と学生にメッセージしていただきました。

<<今週のちょっと、もっと、ほっとな話>>

オープン研究室を開催しています。大学院受験を考えている方に、土曜日に、教員から本研究科の特徴、入試、教員の研究内容、施設などについての情報をえる機会としています。今回、3名の社会人とお会いしました。皆さん、非常に向学心溢れ、新たなチャレンジへの意欲にこちらも大いに刺激を受けました。前期中、6/21、7/19も開催しますので、関心のある方は遠慮無くお越しください。

https://www.ritsumei.ac.jp/gs_shs/news/article.html/?news_id=143

【忠】

 

 

 

 

2014.06.01

スポ健な人 (6)

今日から6月ですね。
暑い日が続いておりますが、
皆様、いかがお過ごしですか。

今週は、スポーツ健康科学部で頑張っている
団体を紹介したいと思います。
その団体名は、SPOCHA+(すぽっちゃぷらす)と言います。



それでは四回生の Tsubasa 君 (前列左端) にインタビューです。
Q: 「SPOCHA+とはどんな団体ですか?」
A: 「SPOCHA+ はスポ健康 1期生の有志らによって、
       2010年に設立され、5年目を迎えた本年、
       大学公認組織として承認された団体です。
       スポーツの「楽しさ」を様々な側面から体現していくことをモットーに、
       3つの+CHA:Challenge・Chance・Change
   を理念として活動しています。」

Q: 「現在予定している企画について教えて下さい」
A: 「今回、SPOCHA+では、6月15日
       2014 FIFAワールドカップ 日本 vs.コートジボワールにおいて、
       パブリックビューイング (@ ラルカディア R101) を開催することとなりました!
       毎年恒例となっているパブリックビューイングは、
       これまでに3度開催し、多くの学生に参加して頂きました。
       3度目となった昨年は、史上最高となる304名を集め、
       学生間の一体感をより強めることができたと感じています。」

 「4回目の開催となる今回、スポ健みんなが夢を共有するプロジェクト、
 「you & me(夢)プロジェクト」を立ち上げました!
  SPOCHA+「you & me(夢)プロジェクト」は、
  あなたの夢「you」と私の夢「me」、
  お互いの夢を共有することをコンセプトとしています。
  “you & me” で “ゆめ” と読み、プロジェクト部分の虹色は、
  それぞれの個性「十人十色」を表しています。」

 「4年に一度のサッカーの祭典、そんなお祭りでスポ健生500人の夢を結集させたい。
  そんな思いで立ち上げるに至りました!
  6月15日(日)当日、参加者全ての夢を結集させ、思いをひとつに!
  僕らのエネルギーをブラジルへ届けましょう!」


(写真をクリックすると、大きく表示されます。
学生や教員が沢山写っていますので、
ぜひ探してみて下さい)

Q: 「最後にメッセージをお願いします。」
A: 「このイベントは、だれでも参加可能です!
   ちょっとでも興味を持ってくれたなら、ぜひ足を運んで、
       立命館大学スポーツ健康科学部の雰囲気を、実感・体感してください!
       一緒になって、ひとつになって、サッカー日本代表を応援しましょう!!
       来て、後悔はさせません。ぜひお待ちしております!」

彼らとパブリックビューイングに参加した人の
熱い思いがブラジルまで届いてくれることを
願っております。

それでは、また。失礼致します。
良い休日をお過ごし下さい。



2014.05.31

学校には“なぜ”体育があるの?

小さい頃、テレビをつけたら、「巨人の星」に「侍ジャイアンツ」、夜になったら毎晩、プロ野球の巨人戦が中継されており、見事に“メディア”というチェンジエージェントによって、私は野球に、いやジャイアンツに社会化されました。中学生になって、野球部へ…とはいかず、教師をしていた父の影響もあって、ブラスバンド部に入部した私は、気がつけば、スタンドで応援歌やコンバットマーチを演奏し、応援する側にいました。

その私が高校生になったとき、友達の強引な勧誘のおかげで?念願の野球部に入部し、甲子園をめざし始めました。ところが、基礎体力がなかった私は、しばらくしてから肩・肘・腰…と故障を抱え、ひいき目に見ても高校野球での思い出は、輝かしいものとはいえませんでした。

振り返ってみたら、練習中に水など一滴も飲んではいけない時代でしたし、肩を冷やすから…と先輩に言われて、半ば強制的に高校時代の体育の授業では、一度も水泳の授業に出席したことはありませんでした(時効と思って許して下さい…)。

野球で花が咲かなかったこと以上に、ケガや故障に悩まされた後悔もあってか、「選手がケガや故障で悩まされず、練習で野球が嫌いにならないような指導ができる野球部の監督になりたい…」という想いを抱き、私は体育大学に進学し、体育の教師をめざしました。

大学に入学後、記憶が定かではないのですが、2回生の時に履修した保健体育科教育法のような授業で、「部活指導を一義的に考え、教師を志すのは、もっての外…。まず、子どもたちの心と身体の健やかなる成長に寄与する知識と技術を身につけること、そして保健体育科という教科教育のスペシャリストとしての自覚を持ち、“体育が大好き!”という子どもたちを育てることが保健体育教員の使命」ということを最初に教わり、体育教師に抱いていた偶像が虚像であったことに気づき、頭をハンマーで殴られたかのような衝撃を受けたことをいまでも思い出します。


前置きが長くなったのですが…(笑)
キャリア形成科目の授業で、“教師”という仕事と職業について学生たちに考えてもらうため、【A】先生に「学校には“なぜ”体育があるの?」というタイトルで特別講義をしてもらいました。
【A】先生は、体育は何をする教科なの?体育は何を教える教科なの?体育を教えるとは何をすることなの?といったことを学生に問いかけながら、「保健体育教員に求められる資質」を学生自身に考えさせるような授業を展開されました。

中でもユニークな内容だったのが、小学校と中学校・高等学校とにおける「体育」に対する学校や教員の考え方の違い…。長くなるので、詳しくは述べませんが、小学校は、体育の授業と学級経営が密接に関係しているということでした。例えば、子どもたちは、運動を通して学習することの意味や学習内容を学ぶということ、また体育は子どもたちの人間関係構築のバロメーターとなっており、体育を授業時間割のどこに配置するかが、学級経営の鍵を握っているということでした。



また2006年7月の中央教育審議会の答申の内容を事例に取り上げ、「教師として最低限必要な資質能力という“最低限”というのはどういう意味?」「職務に著しい支障が生じることなく、実践できる資質能力とは?」「優れた教師の条件って何?」ということを【A】先生は、学生に問いかけていました。
「優れた教師の条件」という部分では、中央教育審議会が掲げる①教職に対する強い情熱、②総合的な人間力、③教育の専門家としての確かな力量、といった3つの条件を掲げ、「①と②は、優れた教師だけに必要なことなのか?さらには、それは、教師にだけ必要なことなのか?」ということを学生に問いかけていました。

最後は、【A】先生ご自身の経験やこれまで数多くの観察された授業での体験をもとに、「先生、見て見て!できたよ!」ということが授業で子どもたちからいくつ引き出せたのかを教師は常に問いかける、つまり、「教師は授業で勝負する」ということが教師の資質を考える重要な要因であることを主張されました。


我々大学教員も、教育、研究、組織運営、社会連携など…“マルチタスク”とはいいながらも、「授業で勝負する」ということを改めて見つめ直す必要があるのかな…という気持ちになりました。もちろん、どの教員もおろそかにしていることはないのですが、仕事の効率化や仕組みづくりを進めるうちに、「物事を丁寧に進めることへの無頓着」という大企業がよく陥る効率化の罠に填まっていないかと…

「教師は授業で勝負する」
情熱と豊かな人間力、そして専門性を意識し、“わかる!できる!楽しい!”が引き出せるように、私自身も研鑽を積みたいと思います。

Jin



2014.05.30

スポーツ方法実習

前回は、スポーツ指導実習のことについて書きました。

今日は、スポーツ方法実習のことをお話ししようと思います。どの授業もそうですが、この授業はスポーツ健康科学部の受講生だけが履修する授業とはまた違った意味で私自身学ぶことが多い授業です。


受講生は様々な学部から集まっています。経済、経営、理工、薬学、生命、スポーツ健康科学部などなど。スポーツを得意とする人、得意ではないけど好きな人、好きではないけど資格に必要な人、多様な人の集まりが好きな理由の一つです。色とりどりの人が集まっているのですが、初回には単色で放っている色が授業の回を増すごとに混じり合い様々な美しい色に変わっていく、そういう感じがする授業です。全く知らなかった人たちが学部を越えて交わるからこそ生まれる色彩のような気がします。これが座学であればこうも色は調和していかないと思っています。


 もうひとつ好きな理由として、この授業で取り扱う種目に関しては、一般的にスポーツのできる人がうまいというわけではない、が挙げられます。私の担当クラスではアダプテッド・スポーツというほとんどの人が経験したことのない種目を行います。運動に際し身体のどこかに制限が加わりますので体力差や性差が一般的なスポーツより少なくなります。体力や運動能力では優っている人がうまいわけではない。そこがとても魅力的で、何度授業をしても私自身が見ていてわくわくしています。

 

先週までは5回にわたり「ゴールボール」を実施していました。アイマスクで視覚を完全に遮り、重さ1.25kg、バスケットボールと大体同じくらいの大きさで中に鈴の入ったボールを使います。それを転がしてキャッチする→投げ返すということを繰り返し、ゴールに入った得点で勝敗を競います。本来はスキーのゴーグル型のマスクやプロテクターを使用するのですが、授業では簡易なものを使用しているため、プレーには最新の注意が必要になります。1.25kgのボールを全身(手の指先から爪先まで)でキャッチするのですが、キャッチする場所が悪かったら・・・想像してみてください、その痛み!最初は怖々プレーしているのですが、若い皆さんの上達は目を見張るものがあります。90分の授業内だけでもめきめき上達していきます。そして、ここが私の好きなところなのですが、あまり運動を得意でないという受講生が素晴らしいボールを投げ完璧なキャッチをするのです。視覚が制限されるため、この種目のスキルを向上させるにはこれまでの運動能力だけでは足りないのです。音に集中する力、研ぎ澄まされた感覚のようなものが必要になります。視覚が大きな手掛かりになるスポーツをしてきた受講生には未知の感覚で、「見える」ことが当然としてつけてきたスキルを持つ人より、運動はあまり得意ではないけれど(がゆえに)「見える」ことに大きなウェイトを置いていない、けれど音に集中できる人が上手かったりするわけです。そういう姿は、「全身で音を聴いている」ように見えます。


 ぜひ、素晴らしいプレーの映像をお見せしたかったのですが、動画はアップできないみたいです、残念。。。動画ばかりで、たった1枚撮った写真は雰囲気がほとんど伝わらないものですがないよりはいいかと思い載せることにしました。















アイマスク体験から始まり、7週間近くお世話になったアイマスク、あちこち破れていたのですが、まだ使えそうなのでもったいなくて捨てられず・・・ミシンをカタカタ3時間。60枚の修復終了。ソフト洗いで洗濯をして、天日干しで完了!後期まで休憩。【A】